What is Canoe?

川の旅は気持ちがいい。カヌーとは?
日本では、カヌーが進化した形のカヤックもカヌーと呼ばれているため、それと分けるために「カナディアンカヌー」とも呼ばれていますが、 発祥、起源はカナダだけというわけではありません。古くから世界各地で「水の上を行くもの」を考え始めた人々が、思いつき、作った形が大体このような形になったといわれています。もちろん日本にも。
現在、市販されているカヌーはアメリカ、メイン州からカナダにかけたあたりで広がった量産のための制作工法であり、その起源は、周辺に住むネイティブアメリカンが長い間作り続けてきたバーチバークカヌーにあるといわれています。バーチバークカヌーとはその名の通りバーチ(樺)の、バーク(皮)で作られたカヌーです。

すでに完成された形
僕が思うカヌーの魅力の1つに、カヌーの形は百数十年前に完成されていると感じるところにあります。実際、僕達が作るカヌーのデザインは微妙な差はあるにしても、基本になるデザインはやはり百年以上前のものです。前から見ても横から見ても左右対称、上から見たら上下左右対称、そして感覚をくすぐられる独特の曲線美。これは自然を相手に生まれたデザインであり、現代の雑誌やWebのデザイン、そして靴や
携帯電話のデザインとは全く異なり、それを超えるデザインは「無」しかないのではと感じるほどです。(「デザイン」という言葉を使うこと自体が間違っているのかもしれません。)

図面月とカヌーは、なぜ「カヌー」「カヌー」なのか。
それにしても僕達は「カヌー」「カヌー」とやたらわめいています。なぜでしょうか?一言で答えるならばカヌーを通じて見える世界に本当の事を感じるからです。「本当の事」とは何でしょうか?逆に「本当でない事」とは何でしょうか?この先は一緒にカヌーに乗って、たどり着いた川原にテントを張り、美味しいご飯を食べて後は寝るだけ、だけど寝るのがもったいない、だから少しのお酒を片手に焚き火を囲み・・・・そこで話しましょう。

水 (みず)
普段、当たり前のように毎日使っていて、その正体が何であるかはほとんど分かっていないもの。それが水です。「水って何ですか?」という質問に対して皆さんはどう答えることができるでしょうか?「液体」「透明」「雨」、その形や何に使われているかは説明できても、水そのものを説明することは難しいというか、できませんよね。そう、謎なんです。なぜだか分からないけど当たり前のようにあって、しかも、それがなければ生きていけない。水無しでは、たった1日間生きるのも困難です。そんな水。

カヌーを使って旅に出る。はからめキャラバン、水の旅
月とカヌーでは、この世の中は水そのもの、そして、その水の事をもっと考えていこうと。その時にただ机の上で考えるのではなく、手っ取り早くそして水を直接感じられる方法として水の上を水が流れるままに、カヌーに乗って水と一緒生活してみようと思い、2006年3月〜2008年2月にかけて旅を続けてきました。
水に触れながら旅をするということは、人に触れながら旅をするということ。未だ訪れた事の無い土地にての人とのふれあい、笑い、楽しみ、怒ったり、時には悲しみも。さてこれからどうなるのか?旅の様子は、できるだけ毎日「はからめキャラバン」のページに書き綴ってきたので、覗いてみてください。 (暇な時に2006年3月〜2008年2月までの「はからめキャラバン」をお読みください。)

水のように
それと自分が、水のようにありたいという事。水の目線から物事が見られるようになれたらいいなぁと。水から考えれば人間も水ですよね。偉い水やダメな水なんていうちっぽけな考えは無いし、腐っている水はきれいにしたいとみんなが思うだろうし。「水準」「水平」という言葉に「水」を使うように、アホな肩書きや権力に惑わされずに、万物共通の水のラインに立ちお互いを尊重しながらみんなと生きていけたらいいなぁと。