開墾 2006年5月31日 (水)
開墾


今日で5月も終わり、そして、ホームページの更新が遅れてるのは毎日楽しいから。申し訳ない、この日の夕方に3日分書いている。武重さんを頼り伊豆に来てから田植え、カヌー、壁塗り、開拓、そして今日は開墾だ。アビ達は20年間眠っていた田んぼを生き返らせようとしている。その田んぼへ向かう途中、その田んぼへいずれ流れる水を飲んだ。この水で育ったお米を食べてみたい、と思うくらいすごく美味しい。夢が広がる。しかし20年間の歳月が1日で20年前の状態に戻るわけがなく、かなり厳しい道がたちはだかっている。聞くと、もう1ヶ月以上も草刈から始め硬い根っこだらけの地面を耕す作業を続けているという。今日の午前中は、ゆっくりではあったががんばって2人で一坪くらいしか耕せなかった。あんまり気合入れすぎると続かないからと伊豆時間に従い、今日はおしまい。
ナツ 午後は、能登半島先端の二三味コーヒーを伊豆半島先端のここで飲んだり、遊びに来た友達(腰を痛めたサーファー)のギターの音を聞いたり、昼寝したり、ニャンコのナツとちょっとだけ遊んだり、この文章を書いたり、ちょっとだけ考えたり。
忙しいお金持ちや、暇な貧乏人が何と言おうと、最高の贅沢とは今、その時間であることにかわりはない。  (匠)

バンブーハウス 2006年5月30日 (火
壁塗り、開拓。


お世話になった横田夫妻は、友達が家を作っていて、その壁塗りを手伝いに行くというので僕たちも一緒に手伝わせていただく事になった。その友達とは、横田家で見せてもらった絵本の作者である平太さんという方だった。他にも数人手伝っている方がいたが、みんなやさしく接してくれて、のんびりとした雰囲気の中、家の壁に漆喰(しっくい)を手で塗りつけていった。この家の屋根は竹、壁は土で出来ている。どなたかの別荘の離れ小屋として使う広さ8畳くらいの建物である。高台にあり、寒い時期には夕日が海に沈むのが見える最高の景色だ。突然手伝いに行ったにもかかわらずお昼ごはんにカレーをご馳走になり、そして南伊豆のいろいろな人たちと知り合う事ができた。
母屋から見た12角の家 夕方近く、壁塗りをしていたみんなに別れをつげて、同じく南伊豆に住むアビとリサという2人に会いに向かった。2人は以前僕が南伊豆に来たときに出逢った素敵な家に住む素敵な夫婦だ。家に着くとアビが「リサがキャンプ場を開拓しているから行ってみよう。」と早速アビの車に乗り、近くにある山の中へ。たどり着くとそこにはリサと友達のデイビッドとその息子マイケルの3人が、山の斜面を平らにしていた。本当に開拓していた。そして僕も佳子も開拓者になった。1,2時間だったが少しは役に立てたかな。今晩はアビとリサが自分たちで作った家にお世話になる事に。母屋のほかに大きな12角形の建物、椅子やテーブルなどなど、とにかくあるもの全てが手作りで、しかも面白い物ばかり。アビは四角い家は作らない建築家、リサはリサイクルの達人で英語の先生。家の周りには食べられるものが沢山。「伊豆って本当に豊かなところでしょ。」というが伊豆が豊かなのか、アビ達の頭の中が豊かなのか。
天窓アビとリサ、デイビッドとマイケルの一緒に楽しい夕ご飯を食べた。今度1ヶ月間で1棟建てる大工仕事があるんだけどどう?なんて話も。沢山食べて沢山話をした後、僕たちは12角形の家の12角形の床で12角形の星空を眺めながら目をつむった。たしか、あくびの回数も12回だったような・・・・  (匠)


関連サイト: 平太屋

横田家と田植え 2006年5月29日 (月)
カノーからカヌー


朝から田植えの手伝いをさせてもらう事になった
。田んぼを持っているのは武重さんの知り合いで若さあふれる横田夫妻。有機栽培のお米を手植えさせてもらった。横田夫妻それぞれのご両親と武重さんも一緒に約2時間程度稲を植えた。裸足で踏む田んぼは柔らかく、みんなで植えた一本一本の稲には「元気に育ってな」って気持ちがこもっている事だろう。
昼は「いしがまや」でピザを食べた。石釜で焼くピザはそれを食べた事のない人には想像できない食感。「ぜひお試しあれ」と言いたい気分だ。
午後の時間を使って下田を流れる青野川を海までの数キロ下る事に。伊豆に長い区間を下れる川はほとんど無いが、河口付近から海までの間をゆっくりと楽しむ感じで。じつはこの「いしがまや」、武重さんがカヌーを自分で作ってそれをレンタルもしてくれるピザ&カヌーのお店である。
カヌー作りを教えてくれているのは近所に住む篠原さん。とてもきれいなラインのカヌーを、山の中でのんびりと作っているといった感じだ。宿泊しながらカヌーを作ることもできるので、興味のある方は「いしがまや」のホームページを見てほしい。
青野川そして出発地点、ここの地名は「加納(かのう)」という名前。どのくらい前の話か、定かではないがここには「加納神社」という神社があり、その神社にはカヌーが祀ってあったといわれている。今その神社は存在しないが、カノーにカヌー・・・・・みんな信じなそうだからここではこれ以上書くのはやめよっと。いつか僕に会ったら続きを聞いておくれ。とにかく僕たち「はからめ」のカヌーはカノーから始まったという事だけ伝えておこう。
青野川から太平洋の旅の仲間は、武重さん、同じく「いしがまや」からスタッフの小沢さん、そして午前中、田んぼを手伝わせてもらった横田夫妻とその子供の和(なごみ)ちゃん。河口に近づくと潮が満ちてきて川を逆流。ギャク流する川をギャクに進むのはギャグみたい。武重さんはカヌーを作る楽しみプラス操る楽しみの両方を手に入れてしまったみたいだ。
行き当たりばったりの夜は横田さん宅にお世話になる事に。なぜか一升瓶が昨日の晩に残った量よりも少なくなり車の中が焼酎の匂いで埋め尽くされてはいたが、そんな事は気にせず、残った量を一緒に楽しく飲んだ。「明日の朝、連ドラ見るけど気にしないで寝ててね。」と奥さんの裕実ちゃんに優しい言葉をかけてもらい、僕たちはゆっくりとふとんで寝かせてもらった。  (匠)


関連サイト: いしがまや

「死亡」、恐いけれど現実 2006年5月28日 (日)
伊豆下田

今朝、予定通り横浜を出発した。4月にあったイベント、アースデイで知り合った伊豆の下田で石釜でピザを焼いている「いしがまや」の武重さんを訪ねさせてもらった。武重さんとはアースデイの少しの時間話しただけなのだが、VDF(使い終わったてんぷら油などの廃油から作る、車を走らせる燃料)の話や、カヌーの話など、
今興味があるところがとても近く「何か一緒に出来る事があるのでは」という気持ちから、まずもっと話をしようと伊豆へ向かった。
ゆっくり休みながら走ってシタミチで約6時間。下田は伊豆の先端、遠い。能登の珠洲に続いて半島の先端に縁があるらしい。休日ともあり「いしがまや」は大忙し。遠くから訪ねて来るお客さんや、小学生の取材など(写真)休みなしに次から次へと動く武重さん。一段落したところで「見せたいものがある」と連れていってもらった先には「いしがまや2号店」。2号店と言ってもただのお店じゃない。なんとバスまるごと1台の移動式2号店なのだ。もちろん中にはちゃんと石釜が設備されている。これを使って何ができるのか・・・と考え始めると想像が今まで広がらなかった方向まで広がっていく。
そして、武重さんのはからいで海沿いの宿の1室を借り、夜遅くまで3人でいろんな話をした。   (匠)


関連サイト: いしがまや

「死亡」、恐いけれど現実 2006年5月27日 (土)
新月

今日もまた雨。このところ梅雨に突入したのかと思わせるくらいの雨量ですね。いよいよ出発することにしました。準備万端ではないけれど、なんとかなるでしょう。
ニュース見た?ジャワ島で地震、死者200人以上って。なんだか他人事じゃないよね、日本だっていつ地震が来るのかわからないもん。水、食料、テント、寝袋など、用意しておいたほうがいいよ。たとえ災害がなくったって、夏のキャンプに使えるもんね。あったほうがいいよ。キャンプの仕方がわからなかったら、いつでもはからめと合流してね。  (佳)

はからめ号にくっ付いている僕 2006年5月26日 (金)
カヌーが積まれて外見完成

車にカヌーを積んだ。この赤青、僕が幼稚園の頃から持っているカスタネットを思い出す。「はからめ号」は前の持ち主が何やってたのかリフトアップしてあって車高が高い。そのため、いろいろ届かないところもある。
では、この先の予定。あさって日曜日に伊豆の下田へ行く事に。そして、来週の6月3,4日に代々木公園で行われる「エコライフフェア・2006」でワークショップを行う事になったので、その頃また東京へ。そして次は群馬?長野?と北上していこうかと2人で話しているところだ。
カヌー、そして車の中身もほとんど出発できる状態に。忘れ物とかあっても、必要最低限のものがあれば、あとは無ければ無いで何とかなるものだ。心配なし。写真の外見で全国いろんなところを走るのでみんなもし道ですれ違ったらUターンして追いかけてくれると嬉しい。そしたらご飯でも一緒に食べよう。   (匠)


関連サイト: エコライフフェア・2006

誰もいない川崎駅 2006年5月25日 (木)
ダサい

夜、新橋で今年初めまで一緒に働いていた仲間と「ビールの会」。昨日、会社でボーリング大会があった話や、社長がその大会の男性部門で3位になった話など、いろんな話で盛り上がった。久しぶりに会った仲間とお酒を飲むと、つい嬉しくなって時間を忘れているフリをしたりする。これを防ぐ方法は、しょっちゅう会って「何でいつも君たちと一緒に飲む事になっちゃうんだろうね。」という会話になるくらい毎日のように同じ人と飲み続けるしかないのでは・・・・。が、それは無理だから仕方が無い。仕方が無いから今日も終電。
「カヌーに乗って自然の中で生活していきます」なんて言っているやつが、なかなか出発もしないで、しかもノンダクレの似合う街新橋で終電まで飲んで、写真にあるような誰もいない川崎駅をヨロヨロ歩いて帰って来るなんて結構ダサい。笑える。しかし、あんまりかっこいい事ばっかり書いていると「今日もかっこよくキメていかなきゃ」とか考え始めてもっとダサくなる。ダサいやつは、ダサいなりにダサいまんま生きてるのが一番ダサくない気がする。酔っ払いながらそんな風に考えているのがまたダサい。   (匠)

桜井さん(右)と佳子(左) 2006年5月24日 (水)
「ぐらするーつ」に行こう。

またなんだこれは、天気、晴れたり曇ったり雨降ったり雷なったり・・・・・。今日はもしかしたら単発の仕事が入るかもというところだったが、その話も突然の雨と一緒に流れた。乾いた洗濯物にボタボタと大粒の雨が・・・、急いで家の中へ取り込む。なんだか毎日こんな感じの天気。ああなんだかもうスッキリしないなぁ。
気分転換に佳子が渋谷にある「ぐらするーつ」というお店に「ヘンプコットン 月の布ナプキン」を納品しに行くというので一緒にくっ付いて行った。東急ハンズの前のモンベルの前、小さな店構えだが中に入ると大きな世界が見える、そんなフェアトレードのお店が「ぐらするーつ」だ。「はからめのページ見てるよ。」と笑顔で迎えてくれるのは仲良くさせてもらっているスタッフの桜井さん。1人でもサイトを見てくれている人がいるって事が、こんなにも嬉しいものなのかぁ・・・と感じた。そういえば桜井さん先月の富山アースデイでばったり会って以来だ。お店には、今回の「月のナプキン」以外にも冬には「はからめ月のカレンダー」も置いてもらっている。ということは、「はからめ」がかなりお世話になっているという事だ。だからみんなも渋谷に訪れた際には「はからめがお世話になっています。」と言って、ぜひ面倒でも足を運んでもらいたい。
帰り道、なぜだかスッキリしない気分はさっきから降っている雨に流され、雷すらも味方につけた気分でなんだか元気になっていた。なんでだろ?  (匠)


関連サイト: ぐらするーつ

ダビコ 2006年5月22日 (月)
映画館

映画を観てきた。あまり本を読まない僕が数ヶ月前に友達に借りてがんばって読んでみたのが「ダ・ヴィンチ・コード」。僕の記憶の中では原作を読んでからその映画を見るのは初めてだと思う。映画の内容を書くような野暮ではないので、「面白かった」と一言言っておこう。
中学生の頃から映画が大好きで、観たい映画は必ず前売り券を買い、公開2日目の日曜日に1人でよく見に行った。家から自転車で飛ばしたら5分のところに映画館があるのが僕をそうさせたのだろうか。観た映画のパンフレットは必ず買い、毎月発売される映画雑誌を楽しみにしていた。昔は入れ替え制などなかったので、同じ映画を2回、3回見ていた。2回目は一番前の席に座ったりして。朝映画館に入って、出てきたら夕方、それほど映画が好きだった。
最近は2人で安いレイトショーを観ることがほとんど。今日もそうだった。昔と変わらず自転車で映画館へ。何度経験してもやはり映画館には緊張感が漂っている。この先2時間は絶対にトイレに行きたくならないか・・・と自問自答しながら席に座る。映画を見終わった後は1人で小さく拍手をする。余韻にひたりながら映画館を後にした僕は、自転車のダイヤル式の鍵をクルクル合わせながらニヤッとしていた。(?)   (匠)

フェアトレードフェスタ 2006年5月21日 (日)
ハンガーバンケットランチ

5月はフェアトレード月間、フェアトレードフェスタというイベントの手伝いをさせてもらいました。フェアトレードって知ってる?直訳すると公正な貿易、途上国の生活支援や個人の自立支援、貧困をなくす取り組みであったり、ひとことでいえば平和活動かな。海外の製品を安く買い叩いたりせずに、生産者にきちんとした仕事の賃金が支払われるような流れをつくって、品質にもこだわったものを買い手に届けているのがフェアトレードショップ。
このイベントの中でわたしがお手伝いしたのはハンガーバンケットランチワークショップ。参加するとランチが食べられますが、世界の縮尺にならって裕福層、途上国で貧困、もっと貧困の第一、第二、第三の世界層に分かれての食事です。参加者13名のうち第一世界2名はビール、カレー食べ放題、デザート付のランチ、第二世界4名はごはんひとくちにカレーがスプーンひとさじ、第三世界7名はごはんひとくちのみ。日本は幸い第一世界の裕福な国なので食べ物は余るほどあるよね。でも世界の割合からすると第三世界の人口の方が多いんですね。ワークショップ中は第一世界から第二、三世界へ食事を分けてあげたりしてたのでみんな餓死しなくてすんだけど、実際の世界ではど うやったらいいんでしょうね。みんなもお買い物するときにフェアトレードってこと、ちょっと考えてみてね。わたしも考えてみるね。「ふろむあーす」店長悦子さんが夜なべして作ったあのタイカレー、ほんとに美味しかったな。フェアトレードレストランっていうのも流行るかも?(佳)


関連サイト: ふろむあーす

虹 2006年5月20日 (土)
にじ

今日は朝からすごく晴れていた。今まで隠れていた晴れが一気に姿を見せたようだ。ところがなんだかまったく動く気がしない。いきなり晴れてもらっても困る。
何とかこのだめな感じから脱出をしようと、ごろごろしたり、ビール飲んだりしてみたが、やっぱりなんだかだめだ。
ようやく動き出そうと決めたのが夕方5時くらい。車で佳子と都内へ出かけようと準備をしていたら突然大粒の雨が。異常気象だ、それともこれが通常なのか。なんだかわからないままその雨の中を走ることになった。
少しすると乾いたフロントガラスをワイパーが往復している。その時僕たちは多摩川を渡っていた。橋の上から見た西の空はすごかった。それからの30分は「2006年5月20日夕方の空」という題名で1冊の写真集が作れるくらい変化があり、どの空も本当にとても素晴らしく美しかった。
1号線を五反田の近くまで走ったその時佳子が叫んだ、「あーっ!」僕はビックリして怒った。「運転中にビックリさせるな」と。しかし全く聞いている様子なし、そして「虹、虹、虹、虹」、東を向くと空に虹が現れていた。一部しか見えなかったが全部見えていたら大変だよコリャってくらい大きな虹だった。
午前中のごろごろした時間や、なんだかやる気無かったお昼の時間、その全てがこの虹に出会うためには必要だった訳だ。勝手な考えだが、虹はなんだか全てを正当化させる力を持っている。この虹から次への虹までの時間、大切にしよう。明日は早起きしよう!  (匠)

引き出しだ。 2006年5月19日 (金)
いろいろな隙間が見えてきた。

(撮るの忘れたので写真は昨日のもの)今日、この写真の上にパネルを敷いて完成した。しかし出来上がってから荷物をいろいろ詰めてみると「ここにあれを作ろう」とか「ここにあれがあったら」とかが出てきて、やっぱりまだいろいろと作りたくなってきてしまった。車内の隙間という隙間に意味を持たせたい病にかかってしまったらしい。あせらずに作っていこう。
引き出しができ、早速嬉しくなってパドル(カヌーを漕ぐ道具)を入れてみると、長さがギリギリ、1cmも余っていなじゃないか。さすが僕。危なかった。昔TVで見た、開業しようと建てたカラオケボックスにカラオケの機械がドアより大きくて部屋に入れることが出来ずに困っている荒井注が頭をよぎった。空の上から「もうちょっとで仲間が増えたのに」と思っているに違いない。残念だったね注さん。
毎日、作業の途中に佳子がコーヒーを入れてくれる。それを飲みながら、旅の出発は今月終わりの新月の日あたりにしようかと2人で話したりしていた。
それにしても、もう梅雨に入ったのか、雨が続く。明日は缶やビンの回収日だ。たまっているから忘れないようにしなければ。  (匠)

ここは〜mmだから・・・・ 2006年5月17日 (水)
降ったりやんだり


メロンはまだ食べていない。でも、飾り物じゃないから美味しいうちに食べなければ。
今日も雨が降ったりやんだり。そんな中少しでも進めようと作業開始。あの道具があったらなぁ・・・無ければ無いなりに材料も買わなければいけない。道具があったら安く済むけれど道具はただじゃない。安い道具は後から馬鹿をみる。個人の水曜大工なんてそんなものだ。で、今日も完成まで至らず。「いつまでかかってるんだ!」と、四万十あたりから声が聞こえそうだが、降ったりやんだりの日は、気持ちも降ったりやんだりだから仕方ない。
世の中のほとんどの方々は雨が降っても、朝、会社に行ったりするが、僕達はからめの2人は朝から映画館に行ったり、ビール飲んでてもいい。しなければいけないことが基本的には無い。が、毎日毎日考えている。今日はどうやって生きようか、明日のために何をしようか、今何をしたら1ヵ月後にどこで何をやれるか、1年後のために何か今からできることはないか、そのためにはこれを今しちゃいけないよなぁ、晴れてもお金が入ってくる仕事があるわけではない、どうやって現金を手に入れようか。常に考え続ける道を歩いている気がする。気がするだけじゃない、実際そうだ。大変だ。大変な事をするのは簡単じゃない。でも、簡単な事はすぐ出来ちゃってつまらない。ってことは大変な事は面白い。面白いからこのイバラだらけの道を歩いているんだよなぁ・・・・・・メロン食べようかな。  (匠)

メロン 2006年5月16日 (火) 雨
メロン


今日は雨、大工仕事はお休みして、テントの補修に引き続き、ライフジャケットの補修をした。使い古したものをまたさらに手を入れて使えるようにする。ノーベル賞をとったマータイさんが言っている、もったいないの精神にも通じるかな。ものを大切に使いたいと思う。買ったら早いしきれいでいいんだけれど(まあ、簡単にはは買えないかな)、できるだけ最後までまっとうして使いたい。そんなわけで今日は針でちくちくと内職内職。
写真はなんとメロンであります。わたしが以前働いていた学校の先輩が「河原じゃ栄養のあるもの食べられないから、」といろいろ気を使ってくださった。そりゃ、メロンは河原じゃ食べられない。こりゃおまつりしなきゃ、と和室の真ん中に鎮座してもらって、家族にお披露目した。ありがとうございます、苅田さん。こうやってはからめの旅を応援してくれる人がいるっていうことが何よりも励みになります。メロン見ながらお針子仕事はかどりましたよ、ほんと。 (佳)

バリバリバリバリ 2006年5月15日 (月)
近所の方々


車の荷台をいかに有効に使うかを考えたら、やはりこういう形になった。今日の月曜大工と明日の火曜大工で仕上げられるだろうと思っている。
午前中から家の前で作業をしていると、当たり前だが近所の方々が家の前をよく通る。普段「こんにちは、やっと晴れましたね。」くらいしか話さない人も「何やってるの?」から始まり、いろいろな話をしたりする。「道具なら何でもあるから言えよ、それからそこにある木も勝手に使っていいぞ」なんて言ってくれる人も。「これいる?」といって車にひく座布団みたいなやつをくれる人も。「おにーちゃん、お父さんが一緒にマージャンやろうって・・・・待ってるから来てね。」と子供が呼びにきたが、僕は一度もマージャンやったことがないという理由で断ることにした。「バックギャモンやろう」とかだったら作業中断になるとこだったかもしれない。
途中段階そんなことやらあんなことやらで今日はいろいろな人と話をすることができた。たまに1日中家の外にいるということが結構面白いなぁと今日は感じた。明日もそうなるのかな。
←小さな写真だけれど、今日はこの枠の上に板を敷いたところまで。明日はこれに引き出しを付ける予定。どんな引き出しにしようかと、今考えているところ。さて何か映画でも見てから寝ようかな。  (匠)

五月の満月 2006年5月13日 (土)14日(日)
五月の満月


長野県伊那市で開催されたワークショップに参加してきました。こころとからだを開放してくことのプロセスを踊りながら学び、夜は静かな時間の中、じっくりと話を聞きます。順番にひとりひとりが自分の話をしていき、評価や議論はせず、ただじっくりと耳を澄ますのです。ディープな夜でした。瞑想していたら目の奥に宇宙を漂うエンジンつきのビルディングのようなものと青いけれどちょっと赤味を帯びた地球が見えました。宇宙と地球、月や太陽は本で読むことよりもっと自分に近づいてきているんだなあ。翌日は母の日、母なる地球に感謝して「明るい地球の未来」を思い、気持ちのいい風の中、コンサートを聞いて帰りました。ちょうど田植えの時期で、伊那の里山で見た田園風景はとても美しいものでした。みんなの夢が実現しますように。カヌーを積んで会いに行きますね。 (佳)

発電 2006年5月12日 (金)
発電


僕がリバーガイドをしていた四万十塾ではソーラー発電、水力発電、風力発電を利用して、できるだけエネルギーを自然界からもらっていた。日本中のほとんどの大きな川は、下れば発電をするためのダムにぶち当たる。ソーラー発電だけで暮らしている人も何人か知っている。関係ないけど親戚は原子力発電所で働いている。などなど、いろいろな発電現場が身の回り近くにあったが自分で発電を実感したのは今回が初めてだった。那珂川でハマさんに頂いたソーラー発電器。今までも計算機やらのソーラーは体験しているが、バッテリーといった感覚のもの手にするのは初めてだ。とても小さなものだが人間の意識を変えるには充分な装置だ。エネルギーが空からやってくる感じだ。無料だ。感無量だ。夜、昼に貯めた電機で携帯電話を充電できたときには、分かってはいるのだけれど拍手をしてしまった。自家発電の第一歩を踏み出したといえるかな・・・・。  (匠)


関連サイト: 四万十塾

左から、たくみ、ハマさん、サスケ、よしこ 2006年5月10日 (水)
1人1台


やっぱり早く起きてしまった。朝はハマさんとゆっくり過ごして「はからめ号」の、ここはこうした方が良いなどのアドバイスを頂いた。
今晩には横浜へ帰ろうと決めて、僕が今まで乗っていた車にカヌーを積んで走り、佳子に「はからめ号」を運転してもらった。経費削減のため下道を行く。横浜に着いたのは夜8時頃だったか。那珂川を下り始めてから「はからめ.com」の更新をしていない事と、はからメールをチェックしていないのが頭の片隅に引っかかってはいたが、何も考えないようにして布団でぐっすり眠った。 (匠)

ポーテージ風景 2006年5月9日 (火)
ハマさんと会って別れて会って別れてまた会って


僕は、夜にお酒を飲むと次の朝早く起きる傾向にある。アルコールがさめると目も覚めるといった具合だ。出発前に昨晩ハマさんと呑みながら約束した太陽光発電の電池充電器を頂きに。ハマさんのキャンピングカーは隙間という隙間に棚が作ってあり物がきちっと整理されていて芸術を感じるほどだ。車の中身をいろいろ見せてもらい、僕たちも使えるところは使おうと真剣だった。
荷物をまとめ、ハマさんに別れを告げて出発。すると目の前に堰(せき)がたちはだかる。そのような場合はカヌーを持ち上げて陸を歩く。この事を川下り用語でポーテージという。もちろん一気には運べないので何往復かすることになる。「どこが一番近いかなぁ」と考えていると白い車が近くに止まり中からハマさんが。荷物を運ぶのを手伝ってくれた。申し訳ないと思ったが、やさしく「暇だから」と一言、どうやら僕たちと同じくポーテージを楽しんでいるようだった。
8106=パドル 昼過ぎに目的地に着き、そこから歩いて車屋さんへ。ヒッチハイクも選択肢の中にあったが、できるなら自分たちだけで最後までと思い、ライフジャケットを着たまま1時間歩いた。そしてついに車を手に入れた。ナンバーは「8106=パドル」カヌーでは櫂やオールと呼ばずにパドルという。もし僕たちが間違った方向へ向かってもパドルがあれば・・・・という思いを込めて。これからはこの「はからめ号」と一緒に素敵な生活の夢を現実に変えていこうと心に思う。
夜、烏山近くの温泉に入った後、ハマさんが川原で焚き火をしているというので向かうことにした。食べ物も用意していてくれた。またお酒が進んでしまった。  (匠)

カヌーが喜ぶ 2006年5月8日 (月)
カヌーが水に触れる


早朝、やはり小雨がパラついていた。今日は1日中、カヌーで川を下りながらの生活だ。この川旅のゴール地点はどこでも良いわけではなく、ちゃんと決まっている。高速道路の那珂インター近くの土手を目指す。車を購入した中古車屋さんがある場所だ。そう、新しい車を手に入れる旅である。がんばれば2日でたどり着く距離だ。
朝食はサンドウィッチを食べ、思ったよりも早く出発することができた。 何度か下ったことのある那珂川、そして久しぶりの水の上だ。天気は曇り時々小雨。これから僕たちがしようとしている生活は、急ぎ足にしたくはないと思ってはいるのだけれど、今回はできるだけ先を目指した。鳥や魚達が歓迎してくれている、本当にそう感じる。だから「ありがとう、ありがとう」と心の中でお礼を言いながら水を後ろへ送る。
佳子とハマさん夕方、今晩の宿泊地を決め夕食の準備をしようとしていると、どこからともなく「差し入れ!」とおじさんが1人。手に持っていたのは薪2本、ポットに入ったお湯、美味しいトマト1個、美味しい塩辛、そしてちゃんと自分が飲む用の国産ウィスキーとコップ。日本全国を、相棒の猫サスケを連れてキャンピングカーで旅をしているハマさんという方だった。夜はハマさんも交え3人で焚き火を囲んだ。話がはずみ、能登で購入した一升瓶が気持ち良く無くなっていった。  (匠)

In the Room 2006年5月7日 (日)
テントの中


昨日の夜は群馬にある秘密基地に止まり。明日早朝に川に出るために茨城県烏山付近まで走った。ここ数日間の生活で何が一番疲れるかって、やっぱり車での移動が何よりも疲れる。
暗くなってから、雨のパラつく中、僕たちはテントを張った。今回の旅では、まだ準備ができていなかったため、古く、穴の開いた5人用のテントを2人で使っている。横浜に帰ったら3人用の物を購入する予定だ。今晩は、お昼に握ったおにぎりと、途中のスーパーで買った200円台の刺身。調理をしなくて良かったのでテントの中で食べる事にした。広いテントでお刺身、僕たちはリッチな気分を味わう。実は僕、テントの中でご飯を食べるのは初めて。料理をしたりご飯を食べたりは外で焚き火があって・・・・というのが好きだけど、たまにはテントの中でひそやかに・・・・と、そんな夜もいい。 (匠)

スーパーカミオカンデ 2006年5月6日 (土)
スーパーカミオカンデ


今日はわりと朝早く出発した。途中、神岡町なるところでちょっとした宇宙を感じることができた。神岡町のスーパーカミオカンデだ。知っている人は知っているであろう、ニュートリノという物質を捕まえて研究するマシンだ。ニュートリノとは簡単に言えば何にも影響を受けることなく宇宙の中を飛ぶ超小粒の粒子との事。それを捕まえちゃうのだからすごい。そのマシンは直径40m高さ40mの円柱の空間、その壁は全て写真のような巨大な電球のようなもの。詳しいことは分からないが、とてもきれいだ。こんなことを本気でやっている人たちがいるんだなぁ・・・と、なぜか僕もがんばらなくっちゃという気持ちになって元気が出てきた。本気で何かひとつの事をやることがとても大切に思えた。
お昼ごろ上高地から流れる梓川のほとりでワカメたっぷりうどんを茹でて食べた。まだまだ残っているこのワカメ、歯ごたえが有りすごく美味しいので、僕はまだまだ飽きる気配なし。干しながら旅をしているので保存がきいてとても便利。これをはからめの商品にできたらいいなぁ、というかするべきなのだろう。これからは少しでも現金を稼がなければいけないのだから。売り始めたらみんな買ってね。  (匠)

朝の貝 2006年5月5日 (金)
もらいもの


朝起きてご飯を食べ終わると、昨晩少しだけ話をしたおじさんが、浜辺を歩いてきた。「そこで取れた。」と、ビニール袋から出してくれたのはハマグリのような大きな貝だ。火が残っていたのですぐに網の上に。数分経つとパカッとふたを開けてクツクツと。1つだけだったから半分に。僕は噛めなそうな半分、佳子は噛みやすそうな半分。2人ともそれぞれの歯ごたえが好きなのでケンカにならなくて良い。
今日は金沢でちょっとした庭を見た後、富山へ向かい、岐阜県に入ったところまで走った。那珂川を下ろうと思っているので、宇都宮の近くまで車で向かいたい。明日はどこまでいけるかな。 夜は水の流る音がする駐車場でテントを張った。ここのところ毎晩水の音を聞きながら眠っている。 (匠)

昨日と同じような写真でしょ。 2006年5月4日 (木)
今日もまた


朝起きると、輪島弁だからなのか、おじいさんだからなのか、何を言っているか分からないおじいさんが、ワカメもって「うい、うい・・・・」と、どうも頂けるらしいので遠慮なく頂いた。ありがとう。一家族で1週間毎日食べ続けてもなくならないほどの量だった。早速ワカメのお味噌汁を作って食べた。歯ごたえがいい、おいしい。
僕たちは金沢へ向かおうと、車を走らせた。午前中に輪島の朝市で購入した、アジ、カレイ、イワシなどを美味しく食べるには、どうしても焚き火ができる場所に寝ることが不可欠だったので、金沢手前の浜辺でもう1泊。今日もまた夕日を見ながら「こんな美味しいアジ食べたことある?」と僕は佳子に聞いた。少しのお酒と、美味しい魚。そして、もちろんワカメたっぷりスープも。そんなその日1日が表れる夕飯。
携帯電話に車屋さんから。購入した車を渡せる準備ができたとの事なので、金沢の後は栃木県、那珂川へ向かうことに決めた。今回僕たちは、これからの旅に向けて、これはこうしたほうが良い、あれがあったほうが良い、あれは必要ない、などと決めながら道中を進んでいる。帰ったら準備で忙しくなりそうだ。  (匠)

誰が撮っても美しい写真 2006年5月3日 (水)
よく見る絵葉書


夕日、なんでこんなにシャッターを切ってしまうのだろう。後で見る写真は、今見ているほどきれいではないのは分かっているのに。
高島さん夫婦に別れを告げて、輪島まで。で、今晩はゆっくりと(いつもゆっくりだが・・・)輪島の市街から近い浜辺で寝ることにした。
川原で野営をするときは、対岸が見えたり、目の前を流れる水が近くにあることもあり、自分の内面に気持ちが向く事もあるのだが、それと違って海は広い、広すぎてなんだかどうでも良くなってくる。こうやって文章を書く気持ちになることがとても難しい。 (匠)

土の家 2006年5月2日 (火)
土の家


高島さんの家にもう1泊させてもらうことになり、今日は高島さん夫婦に珠洲を案内してもらった。まず二三味コーヒーという変わった名前の海沿いにある小さなコーヒー屋さん。お店に近づくと初めて嗅ぐコーヒーを焙煎している香り。二三味さんはカヌーを通して名前や話は聞いているのだが会うのは初めてである。買わせていただいたコーヒーが1日中車の中をコーヒーの香りで埋め尽していた。その後、壮吉さんが仲間たちと建てたログハウスを見させてもらったり、買い物をしたりしてからお家へ戻った。
写真は今、壮吉さんが建設中の土の家。この茶色の部分、全て土で覆われている。20人位で一気に塗り上げたという。中に入ると、広い吹き抜け、1階はフロア全てが見舞わせるホールのような広い部屋。2階は壮吉さんたちが住むであろう、畳などが敷かれる予定のスペース。完成は今年の夏?
今晩は、壮吉さんが手配したビールサーバーが稼動して危険な感じがしたが、寒いせいもあり楽しい夜を過ごせた。壮吉さんの作る料理は、「料亭でもこんなに美味しいものは出ない」料亭に行ったことは無いが、そう言い切ってもいいほどの料理だ。
 (匠)

フラードーム 2006年5月1日 (月)
ドームの家


能登半島の先端にある珠洲というところを目指して車を走らせるがなかなかたどり着かない。自分が行ったことのない土地は広さの感覚が無いものだ。
珠洲の市外から少し離れた山の中に高島壮吉さん、桂子さん夫妻を訪ねた。高島さん夫妻はフラードームと呼ばれるドーム型のお家で生活をしている。もちろん自分たちで建てたお家だ。「アスパラ食べよう。」と壮吉さんさっと火を通してくれたアスパラは甘く、生でも食べられるほどやわらかく、まるで僕たちが歓迎されているかのように思える味だった。壮吉さんは味噌も数種類自分で作る。塩は海水を汲んできて冬の間ストーブでじわじわと自分で作る。まさかと思ったがウスターソースも自分で作っていた。家から始まり食べ物など、人間が生きるために必要なものはほとんど自分で作っている。そして現在、土の家を建設中だ。夜は、夢のようなお料理でおなかいっぱい。買って行ったお酒では足りず、何から何までご馳走になってしまった。
 (匠)

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