みんなクルクル回しながら家に帰る 2006年12月31日(日) 
大晦日


大晦日、京の町へと電車で出かけた。久しぶりの町はハイカラな物が目に入ってきて「面白い事考えている人がいるなぁ」ってきょろきょろしてばかり。12月に東京と琵琶湖を3往復している佳子は「ただ人が多いだけ」みたいな感じのようだが。
夕方、俣野さんおときさん夫妻と合流して、友だちのメグさんのお家で食事をしようと連れていってもらった。古く細い路地を入った長屋に案内してもらうと、そこはレストラン?いきなりモダンな内装。そこでメグさんの作る豪華コース料理を味わわせてもらった。そこに僕の同級生ユウイチと彼女のアスカちゃんも合流。人が集まってなんだか非日常、ってことは大晦日気分だ。
メグさんに別れを告げて6人で八坂神社に向った。おけら(薬草)を燃やした火を家まで持ち帰り、釜戸に火を付けてお雑煮を食べると、1年間の無病息災がかなうという「おけら詣り」がここ八坂神社で行なわれている。早速、値段の書いていない縄を買おうとすると「700円」とヤクザ風のお兄さん。誰も「ぼっ・・・」とも言わない。神様に見られているからそんな言葉を口に出してはいけない・・・だけど神様は心の中もお見通し、だから思ってもいけない、だけどもう思っちゃったし・・・なんて事を考えているのも神様にはお見通し・・・ああ、確実にぼったくられているのに・・・なんて考えている僕はバチが当たるかな、でも年がら年中こんな事考えているから僕はバチだらけって事だなぁ、って事は生きてるって事がバチってことだなぁ・・・なんて。そして僕達は2人で1本買って神火をうつして、みんなとお別れをして年越しを迎えるためにヒワコ宅へと向った。
いろいろな事がある大晦日、その頃ヒワコは、鍵を持たず出かけて家に入れなくなり(中からポチッと押す鍵)、ドアの上の小さな窓から入ろうとして足が折れそうになっていたらしい。一緒にいた友だちのヨシノちゃんに助けてもらい家の中に入れたヒワコの足は折れていなかったので良かった。と、無事に合流でき、そこで火を蝋燭にうつした。その火を眺めながら僕達はおそばを食べ、1年に1度なぜか友達同士でも敬語で「あけましておめでとうございます。」と言った。 (匠)

鏡もち 2006年12月30日(土) 
仕事納め、大掃除


今日も雪が降ったり晴れたりの天気。はからめの仕事納めをしようという事になり、生活自体が仕事の僕達は、いつもと同じように掃除とかしたり、カレンダー作ったりした。伊豆から送ってもらったミカンと、近所のスーパーで買ってきた小さなお餅で鏡餅を作った。
普段、なかなか目の前には現れてくれないコハクチョウも、今日は年末の挨拶か4羽やって来た。どうも今年もお世話になりました、と言っていたのかいないのか。
横浜の鈴木家では毎年恒例の年末パーティーだ。今年は参加できなかったが、久しぶりに自分達だけの年末を過ごせるので、それもまた良い。夜、フトンの中でパーティー会場の横浜からの電話を取ったがすでに夢を見ていたようであんまり覚えていない。ごめん、ユウちゃん。
31日は京都、八坂神社に行く予定。八坂神社では火を分けてもらいお家まで持ち帰り、その火でお雑煮を食べると1年間幸せな気分?詳しい事は知らないがどうもそんなような事らしいのでやってみようと思っている。そして年明けといえば、後数時間でみんなの家にある「はからめ 月のカレンダー2007」が一斉に使われ始めると考えるとちょっと緊張の瞬間でもある。来年も皆さんが楽しく過ごせますように・・・・と何かに願うのではなく、勝手に楽しく過ごしちゃおう!  (匠)

雪景色 2006年12月29日(金) 
 まとめ

僕達が琵琶湖に来て初めて雪が降った。今日は晴れたり曇ったり雪が降ったりと天気が70回くらい変わった。本当に5分おきに天気が変わった。日が差したと思ってコーヒーを1杯飲むと吹雪になっている、そんな天気だ。そして、本当に寒い。
そんな今日、僕は俣野さんとカヌー作り、佳子は村尾さんとお正月のお飾りを作っていた。車で近所を走って思う事は、ここ琵琶湖高島では、あんまり門松などのお飾りを飾っていないような気がする。そういう文化なのかな、ただの面倒くさがり屋なのかな。
明日は、今年一年、はからめのまとめ(勝手に2人で)。明後日の大晦日は、京都で過ごそうかと思っている。皆さんも今年一年を振り返ってみては・・・1月から何をやったか思い出してみるのも面白いと思う。余計なお世話か。  (匠)

みつろうワークショップ@中目黒 2006年12月23〜25日 
みつろうワークショップ@中目黒


東京中目黒の駅前にあるGTというビルで、中目黒あかりまつりとして、冬至の日のキャンドルナイト、クリスマスまでのキャンドルライトアップ、 みつろうキャンドルワークショップが開催されました。とても好評で、外で開催しているにもかかわらず、毎日来てくださる方や、わざわざ電車に乗ってきてくださる方、会いにきてくれる友人、手伝ってくれる友人、2年目とあって、コミュニケーションも広がりました。
再開発のひとつとして建てたビルが、地域の人たちが楽しめる場となりつつあるのかな、と思えるイベントでした。NHKの生放送でも放映されていたそうですが、出演していた理事の方が、「ここでキャンドルの火を灯して、お家に帰っても、その火を心にも灯してほしいですね。って言いたかったんだけど、「1分前」のボードを見たら、あせって言えなかった。ほんとはそう言いたかったんだよね。」と後日談で話していました。わたしたちもいつもそう思っています。やっぱり、キャンドルの火にはそういった不思議なメッセージが込められているのかもしれないですね。イブの夜には近くの教会から聖歌隊が賛美歌を歌いにきて、今年も後わずかなんだなあといったなんともいえない気分を味わいました。写真左はワークショップに参加してくださった方がつくったキャンドルの写真です。楽しんでくださったようで、写真を送ってくださいました。東京でお会いできたみなさん、どうもありがとうございました。今年は琵琶湖で年末を迎えようと思います。 さて、また出発の準備しなくっちゃ。 (佳)

冬至、キャンドルナイトの様子 2006年12月22日 (金) 
冬至
東京  冬至琵琶湖

今日は一年で最も夜が長い日。キャンドルワークショップを片付けてから、仲間と一杯ひっかけて、朝までクラブに踊りに行きました。途中渋谷駅でビッキー(倍音S:ミュージシャン。最近はあいのてというテレビ番組に出ているらしい)にばったり。夜が長いから人に会う可能性も高いのかな?都内クラブは大盛況。久しぶりに会う人たちは皆、水鳥観察センターの話に目を丸くします。どんなところなんでしょう。みんな来てみたいでしょうから、2月あたりにイベント企画しようかな、と企んでいます。長い夜は終わり、ふらふらになりながら朝日を拝んで帰りました。
中目黒のキャンドルナイトイベントも大盛況。Nicoちゃんの160本のキャンドルはとても綺麗で、その中で歌うNuuちゃんにも、みんなうっとりしていました。みつろうキャンドルワークショップは、というと大盛況すぎて列を作り、整理券を配って予定の時間を超過してもお断りする方が出るような状況。イベントとしては人も来たしライブもキャンドルもよかったから成功!と思うところですが、ひとこといいたいことがあります。このイベント、なんのためにキャンドルを灯しているのか、といった説明がなかったのですが、もともと冬至のキャンドルナイトっていうのは、電気を消してスローな夜を、というメッセージがあるんです。エネルギー使ってばかりいないで、たまには電気を消してキャンドルを灯してゆっくりとした時間を過ごしてみませんか?って訴えている訳です。以前、アースデイっていう環境イベントが、ゴミが沢山出るイベントと化して、消費社会の縮図みたいな姿にこんなのアースデイじゃない!って涙している友人がいましたが、まさにそれと同じ。人集めイベントになってしまったら、なんでゆっくりとみつろうでロウソクをつくろうよ!って言っているのか伝わりにくいですね。ただで参加できるからわたしもわたしもって人が押し寄せて、本来の意味を忘れてしまう。仲間と一杯ひっかけていたときには、そんなまじめな会議なんかもしていたわけです。さて、背広を着た頭のかたーい方々にどうやって分かってもらおうか、それが今日のワークショップの課題でもあります。
匠くん、携帯にスローな夜を実感させてもらったみたい。キャンドルナイトは電話を使わないっていうのもいいかもね。  (佳)

乾燥中、おから。今日は一年で一番お昼が短い日、太陽が地平線より上にある時間が一番短い日だ。これから来年6月の夏至に向って後は日は長くなるばかり。テストで0点取った子供にかける言葉に似ている。
そんな日、琵琶湖の僕は行きつけのお風呂に行った。コインランドリーもあるのでついでに洗濯も。クルクルマシンに洗濯物をぶち込んでからお風呂に入って、湯上りの頃に洗濯も終わっているとい作戦を取りたいのだが、貧乏性の抜けない僕は、今現在着ている洋服も何とか一緒に洗いたい・・・・と考える。そこで取った方法は、誰もいなくなったランドリー室でササッと全部脱いじゃって着替え用に持ってきた服をチャチャッと着てしまう戦法だ。(書きながら自分で笑っている)「よし、ばれなかった、大丈夫だ」と自分に言い聞かせ、300円入れてマシンを回転させる。
「奥様はまだ、東京にいらっしゃるんですか?」とビジネスホテル受付の、いつものお兄さん。「一回帰ってきたんですけどまた昨日の夜、東京へ、忙しいんですよ。」と、お兄さんにとってはどうでもいい事を答え、お風呂に入る。もしかしたら柚子が浮かんでるかなぁ、なんて思いながら扉を開けると、いつもと同じ、何も浮かんでやしない。イマジンオーザピーポー、柚子が浮かんでいる、柚子が浮かんでいる。
お風呂から出るとばっちり洗濯が終わっている。「オッケェー」とか言いながら、かごに全部詰め込んでこれからご飯の支度だ、で、今何時だろう?とポケットの中の携帯電話を見ようとするが見つからない、あれ、車の中かな?まさか、もしかして、んなはずは、と思いながら洗濯物の中からさっきまで履いていたズボン。その瞬間、約40分間チャプチャプと目を回していた僕の携帯電話を濡れたポケットの中に感じた・・・・。あちゃぁー、あせって脱いだからだぁ・・・・ばかだなぁ・・・・。だが、今日は冬至、後は良くなるばかり(別に冬至が悪いわけじゃないのに)と自分に言い聞かせ、水鳥観察センターへ帰る。
夜、ストーブの周りには洗濯物と、綺麗になったのに液晶が曇っている携帯電話。そして今日のご飯は、おから。味付けが上手くいかなくて味がしないが、きょおから日は長くなるだけ、ただそれだけだ。  (匠)

みつろうキャンドル作りワークショップ、新月の夜。 2006年12月20〜21日 
新月のヨガ&みつろうワークショップ@琵琶湖


旅のカフェが月に一回企画している「月のカフェ」、今回が2ヶ月目です。今回は新月の日、ヨガのワークショップをやりました。参加者のみなさんは5名。琵琶湖を眺めながら、時の流れを忘れ、とてもおだやかな時間を過ごせました。好評でしたので、ヨガのワークショップ、これからもやっていこうかな、と思います。新月の日は浄化作用が高いとか、新しいことをはじめるのにいいよ、とかいろいろ興味深深なことがいわれています。実際にやってみよう、とわたしたちもチャレンジしています。
そして翌21日、冬至を明日に控え、みつろうでキャンドルを作るワークショップを開催しました。簡単に作れてしかも味わい深いみつろうのキャンドル。子どもから大人まで、みなさん楽しんでいただけたようです。参加されたお子さんケイちゃんが「これってリサイクルできるんやろ?」って聞いてきました。もちろんできます。使ったあとにリサイクルできるものを購入していきたいですよね。一回っきりなんてもったいない。お母さんから学んだのか、学校で勉強したのか、こういう子が未来を作っていくんだったらいい未来になるかも、と感じられる一瞬でした。
明日は東京中目黒でワークショップです。これから電車とバスに乗って出発します。 (佳)

がんばりすぎないように気をつけてね。  (匠)

ネイチャー&サイエンスカフェ 2006年12月18日 (月) 
ネイチャー&サイエンスカフェ」 @渋谷

月に一回開催されているネイチャー&サイエンスカフェ。かつて科学ジャーナリストの会という会員制の勉強会があったそう、そのメンバーであった伊藤信子さんが企画しているイベントです。3回目となる今回のゲストはアホウドリの研究、調査、保護活動に30年間も取り組み続けている長谷川博さん。鳥島という無人島に食料、水などを持って、数日間アホウドリと一緒に生活している映像を見ながらのお話は、アホウドリを知らない私でも興味を持ってしまうくらいリアルに感じられました。一度絶滅したといわれたアホウドリ。なぜ絶滅したか知っていますか?羽毛をとるために人間が乱獲したのが原因。その後発見されてからの保護活動はかなり地道です。砂を整備したり、ススキを植えたり、環境を整える作業。手仕事ですからかなり骨が折れるでしょうね。しかもがけっぷちの危険なところ。足を滑らせたら転落ですから、長谷川さんもなかなか素人を連れては行かないそうです。無人島にひとり。あこがれるなあ。この会に参加している皆さんも多彩です。会員制ではないので、こんなに気軽に学べるところ、なかなかないと思います。次回は1月。ゲストが決まったらここで告知するので、是非足を運んでみてください。そして、都会の真ん中からフィールドへ出て、ネイチャー&サイエンスカフェ@琵琶湖やってほしいなあ。それまでに琵琶湖に宿泊するところ見つけておきますね。琵琶湖でネイチャー&サイエンスカフェ是非企画しましょ。 (佳)

月の手帳製作風景。僕より早起きな風景 2006年12月17日 (日) 
「はからめ 月の手帳 2007」完成?

今日もひとりで早起きすると、水鳥たちはそれよりもっと早く起きていた。ここから見る水鳥たち、午前中は逆光になり、それがとっても僕には綺麗に見え、なぜか心が嬉しくなる。そして、明日も早起きをしようっていう気持ちにさせてくれる。「早起きは三文の得」というが今日は日曜日にもかかわらずコーヒーが3杯しか売れなかった。「早起きは3杯の得」、はからめことわざ辞典に入れておこうかと思ったが、その3杯は早起きと何の関係もないし、得もしていない・・・・何回転打撲、なに書いてんだ僕。
そんな僕が毎日少しずつやっている事がある。それは・・・・ついに完成?「はからめ 月の手帳 2007」をチクチク縫う事だ。すでにメールでご存知の方もいるかと思うが、みんなに使ってもらって感想や意見がほしいと思っている。だけどそんなに数作れないって事と、僕が少し労働賃金を欲しいって事をあわせて、抽選&制作協力金(2000円)で7名の方々に、という事にさせてもらった。ぜひ使っていただき2008年、素敵な手帳を一緒に作ろう。すでに数人の方々からご応募いただいているが、締め切りは12月22日までなのであせらなくても良いが、あせっても良い、5時湯にどおぞ、ご自由にどおぞ。詳しくは月の手帳ページを。    (匠)

いってきま〜す。 2006年12月15日(木) 
ひとりひとり


今日から数日間、僕は琵琶湖、佳子は東京、久々のひとりひとりだ。佳子が乗っているはずの電車を遠くに見ながら水鳥観察センターに戻る。明日から旅カフェのメニューが減るなぁ、なんて考えながら。
そして今晩もカレンダーをチクチク縫っている。もちろんBGMは佳子がいるときにはかけないやつ。ひとりで黙々とチクチクとやっているのもなかなかいいものだ。悟ったフリとかができる。教祖僕ひとり、信者僕ひとりのチクチク教だ。
佳子は来週20日には帰ってきて旅のカフェでヨガのワークショップを開催、次の日は蜜蝋キャンドルワークショップ開催、でまた東京に行く。僕も少しその勢いにあやかりたいところだけど、明日起きられないと「やっぱり私がいないと・・・・」なんて思われそうだから今日は寝る事にする。おやすみ。  (匠)

いってらっしゃ〜い。 これから湖西線に乗って京都に向かいます。初めて乗る電車からライトアップされた水鳥観察センターが見えました。とてもきれいな光のスローブが暗闇の中に川のように見えました。さて、京都からはバスに乗り、明朝には新宿についているはず。電車とバスの中でイメトレして、明日からのみつろうキャンドルワークショップに備えます。東京、横浜でお会いできるみなさん、とうとう年の瀬、お師匠さんも走るくらいですから、わたしも何往復もしなくっちゃです。走りまわってみなさんに会いに行きます!  (佳)

読売新聞しが県民情報(クリックし続けると字が読めるかな・・・) 2006年12月12〜14日 
琵琶湖に帰ってきた

12日、シタミチで約12時間くらいかけて横浜から琵琶湖高島まで。高速道路を利用しないと約1万円くらいの節約になるのだが「1万円儲かったぞ!」っていう気分は味わえないのはなぜだろう。
13日から旅カフェの営業を始めるが、売上は常連さんが頼んだコーヒー1杯300円のみ。旅のカフェに入ってくるのはそのうちの70パーセント。それからマイナス仕入れなどの材料費。はからめのふたりが持っている大切な時間を、いまこのカフェに費やしている。それはどういうことなんだろうかと考え直す必要がある。
14日読売新聞朝刊の折込、「しが県民情報」に鈴木匠さんが載っている。次は鈴木佳子さんが載る予定だ。旅の間たまっていたモノの整理などで、なかなかカヌー作りに時間を費やせないのがちょっとつらい。そして寒い、まだ雪は降っていないものの・・・・・    (匠)

暗室 2006年12月11日(日) 
写真を焼く


どうも、横浜にいると更新をおこたる、特にここに書こうという事柄も無いし。毎日カレンダー作って発送したり、ヨドバシカメラに行ったり、最近川崎にできたビックカメラに行ったら写真用品がヨドバシよりも安かったり、でもヨドバシが好きなのはなぜなんだろうかって考えてみたり、爪を切ってはみたけれど、とかいってなぜか忙しかったり、でもそんな事書いたって・・・って気分になりがちな都会。
そんな今日、暗くなってから久しぶりに写真を焼いた。いまだに撮り続けている僕、最後に焼いたのは半年以上前だから、その間に撮った写真のネガがたまっている事になる。こんな写真も撮ったんだったなぁ。なんてのも。忘れた頃に現像される写真をひとり暗室の中で、これが結構楽しい。楽しいのだけれど、みんなもすでに感じているように世の中デジタルワールド。アナログ写真用品(初めてそんな風に言ってみた。)が高価になってしまって、稼いでいない僕にとっては辛いところがある。フィルム1本300円だったのが400円に。印画紙なんか売り場に行くごとに値上がり、ちょっと安めのメーカーの印画紙にしようかと店員さんに聞いたら「会社自体がつぶれちゃいました。」これはお金の心配よりも存続の心配だ。
だけどちょっと考えてみると、デジカメほど優れた物もない。高解像度デジカメで撮ってボタンひとつでカラーにも白黒にも、そして暗室や現像液なんか用意しなくたってボタンひとつで綺麗にプリントだ。水も汚さないし(実際に現像するとかなりの水を汚す)フィルムもかさばらない、良い事ばかりだ。
なのに、なんで僕はアナログ写真なのか?それは気持ちがデジタル化(0と1に整理されるという事は手が入るって事で僕は一度切れるような感じがする。)されることなく、どこまでも繋がるからだ。撮られている人の気持ち、撮っている人の気持ちが「美しい写真になーれ」ってう気持ちはフィルムに物理的空気感染、そのフィルムは感染したまま現像されネガフィルムになる。その感染フィルムは今度は光に乗って印画紙にそのまま写し出され、感染写真のできあがり。そして目を通ってみんなの気持ちが感染する、そんな風に僕は思っている。
とかいって、いつかデジカメ買って嬉しがっちゃって「やっぱデジカメでしょ」とか言っている僕をみて「あいつあんな偉そうなこと言ってたのになぁ・・」とか言われちゃったりしてね、あぁさみしぃ・・・・。
まだまだフィルムで撮り続けるぞっ。    (匠)

ジョン&U2 (世界人権宣言) 2006年12月4日(月) 
U2とかジョンレノンとか


何だこの写真は?答えはU2というアイルランド出身のロックンロールバンドのライブの1場面。今日は8年間待ったU2のライブ日本公演だ。カヌーとか自然とか節電とか静かな夜とか言ってる僕が、最新のデジタル技術や電気ビリビリで音量Maxのコンサートに参加してきたって訳だ。今日は早めに家を出てお昼、会場近くのジョンレノンミュージアムに入り、その後U2のライブ。
人間の世の中がより良い方向へ向うには人間が動かなければいけないのは当たり前だ。では人間はどうしたら動くのか?「動けぇ」って言って蹴っ飛ばしても誰も動かない。動かされる事はあっても自ら動く事はない。人間が自ら動くという事は、その人の心が動こうとするからだ。誰から何を言われるわけでもなく自分から動こうとするからだ。ではどうしたら心が動くのか?心が動き出すのは本人次第。だけど動き出すきっかけは人や物が作り出すことができるんじゃないかって思う。心をツンツンと突っついたり、ブラブラ揺さぶったり、ギューっと掴んだり、感情をちょっとだけ動かす事、感動ってやつだ。(※注:ここで言う「感動」とは良い映画を観たりした後「感動したねぇ」って使う、俗にいう良い感動ばかりではなく、ただただ感情が動くって事。)って事は、人間が動くのは感動するからってことだ。では、空や宇宙を感じて勝手に1人で感動している人は勝手にさせておいて、人を感動させる人や、人を感動させる物を作る人っていうのはどんな人か? 政治家か?それともアーティストか?間違いなく後者だろう。最近本当にそう思う、世の中を良くするのも悪くするのもアーティストなんじゃないかって。アーティストっていうのは歌を歌ったり絵を描いたりだけじゃない。僕は「この人は生きているってだけでアートだ」って感じた事もあるし。アート心を持っている人なら誰でもアーティストだ。
ジョンレノンは間違いなく何かしたし、U2は間違いなく何かしている。それが良いか悪いかとか正しいか間違っているかとかは関係ない。自分が信じた良い方向に向うためなんだから。よし、はからめも大して変わらない、僕達も・・・・・とかロックンロールな1日で心が大きくなった帰りの電車。川崎駅で降りるとき、ポケットからお財布が落ちていたのに気がつかないまま降りようとしてしまったオッチョコチョイな僕。拾って追いかけてくれた方、本当にありがとう。   (匠)

気球 2006年12月2日(土) 
気球


2日午前6時起床。知り合いが紹介してくれた伊奈さんという方が水鳥観察センターのすぐ近くから気球に乗って出発するという情報を俣野さんから聞き、3人で気球の出発地点に向う事になった。出発地点付近に到着すると、なんだか気球大会のよう、約20チームのバルーンニスト(後で聞いたのだが、気球に乗る人の事をこう呼ぶ)達が大きな布を広げ始めていた。バルーンニストよりも多いのではないかと思うくらい大勢いるのがカメラマン。気が付くと僕もデジカメをポケットの中にしまい、僕のバブル時代に購入し今でも愛用しているNikonのF3という一眼レフのフィルムカメラを取り出してシャッターを切っていた。大勢いるデジカメラマンの中でF3のシャッターを切ると、彼らはそのシャッター音に反応して振り返る。分かる人には分かる、F3だけのシャッター音だ。彼らは今日、お家に帰って昔自分が使っていたカメラを手にとっている事だろう。その後も視野に入るカラフルな気球の形が1秒ごとに変わっていくのを楽しみながら夢中になってシャッターを切った。この写真、いつか紹介できたらいいなぁと思っている。
たたんだら座ってもっと小さく。 そしてみんなが気球を膨らましている最中、お目当ての伊奈さんチームに出会う事ができた。「もしかしたら気球に乗せてあげられるかも」という言葉と同時に気球を追いかける専門の車に乗り込む。気球のパイロットと無線で話しながらまだ誰も知らない着陸地点を目指すのが、運転手の都筑さん。都筑さんが言うには乗るよりも追いかける方が楽しいとか。パイロットが何を考えているのか、今気球がいる所はどんな風が吹いているのか、そんなことを考えながらトレーラーを引っ張っぱり僕らを乗せて動いてくれた。今回の着陸地点は稲刈りが終わっている田んぼ。結局これ以上進むと琵琶湖に落ちちゃうという事で、今回僕らは乗る事ができなかったが、すごく楽しい経験をさせてもらったので、やはり早起きは三文の得だった。
そして笑えるのは着陸後。パイロットの伊奈さんと話をしていると横浜出身らしく、もっと話すと鶴見出身らしく、もっともっと話して分かった事は僕の小学校の先輩だったという事だ。なんと、琵琶湖で偶然会った人が、いきなり横浜市立市場小学校の卒業生だった。びっくり。
乗った後はちゃんと気球をたたむ。写真(下段ロールオーバー)の大きさまで小さくなる。伊奈さんと一緒に気球に乗っていた服部さん、片平さんがさすが手際よく気球をたたんでいくのだが、丸めながら詰め込む様子は、小人が寝袋をたたんでいるみたいで面白かった。
気球チームを水鳥観察センターに誘って朝ごはんを一緒に食べた。朝ごはんは安曇川にある「はなばなな」というパン屋さんのパン。(このパン屋さん、なかなか素敵なのでのちに紹介させてもらうことになるだろう。)そして、旅カフェでコーヒーを飲みながらみんなでいろんな話で盛り上がる。気球の魅力やカヌーの魅力、話せばどんどん出てくる共通の知り合い、などなど朝なのに夜みたいな盛り上がりだった。
カヌーは、水に乗るもの、セーリングボートは風に乗るもの、そんな感じで表すのなら気球は風そのもの。僕はまだ乗ってはいないけれど、そんな風に思った。  (匠)

夜の水鳥観察センター 2006年12月1日(金) 
夜の水鳥観察センター


12月になりましたね。今日は水鳥観察センターへと続くスローブをライトアップしました。月も出ていてとてもきれいな夜。この電飾、東京の三軒茶屋仲見世商店街で使われていたもの。青色発光ダイオードに買い換えるため、古い電飾を捨てるところを友人日和子がもらってくれ、フェアトレードショップふろむあーすの藤田さんが送ってくれました。電飾がほしい話をしていたところでのうれしいプレゼント。昨日雨のなかセットしていたら、虹が出ていました。いつも明るい時間しか開館していない水鳥観察センター。夕方5時から6時、もしかしたら7時くらいまで、気分によってはもっと遅くまでライトアップしていこうかと思います。夜だけ見に来てもきれいですよ。お月見カフェしてもいいかな、なんて思ってます。仲見世商店街で働くみなさん、どうもありがとうございます。琵琶湖にいらしたら、是非立ち寄ってくださいね。 (佳)

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