大祓え 2009年6月30日 (火)
大祓え(おおはらえ)

7月23日から27日まで苗場でキャンプをすることになりました。いつもはからめをサポートしてくれているカフェohanaのFUJI ROCKフェスティバル’09出店のスタッフとして参加します。忌野清志郎スペシャル・メッセージ・オーケストラの中に甲本ヒロト、真島昌利の名前をみて、「この時間だけ休憩したいなぁ。」とたくみくん。アバロンステージの上のNGO村の中でカフェohanaのスタッフとして働いているので、FUJI ROCKフェスティバル’09にいく人は足を伸ばして遊びにきてください。
今日は大祓えの日です。大祓えとは、罪や穢れを祓い浄め、来る半年の幸せを願う、という行事です。実際にどんなことをするかというと、茅の輪をくぐって祓い清めたり、人形(ひとがた)に名前を書いて海に流したりします。わたしは人形に息を吹きかけ、鶴見川の河口から大洋へと流しました。これまで半年の罪や穢れが洗い流されて、これから半年幸せに暮らせる予定です。 (よ)


関連サイト: ohana ・  FUJI ROCK FESTIVAL’09

手前にあるのはヒョウドウさんの作品、集まったみんな 2009年6月26日 (金)
ウッドユウライクなみんな

今日は東京八王子にある家具製作の会社「ウッドユウライクカンパニー」を訪ねた。目的は家具を作るときに出る端材を頂くこと。実はこの会社、僕の実の妹であるマミが働いている会社でもある。そして、薪をはからめ号に積み込んだ後、マミの家でみんなで食事をする事に。
初めて妹の家に上がると思ったよりも広く快適な空間だった。僕達がまだできていない、なんというか、カーテンとか、ガラスの食器とか、ちゃぶ台とかがある生活がそこにはあり、なんだかいいなぁと思った。
夜を一緒に過ごした仲間の中には、毎年鈴木家の年末の忘年会にいらしてくれる方もいて結構楽な感じだ。みんな仕事帰りにそのまま寄って頂いたので料理は僕達で作ることに。食べる男が沢山いると、お皿が綺麗になってとても気持ちがいい。そして何よりも木工職人の方々との話はとても興味深く、いい時間を過ごすことができた。いつもお酒を比較的沢山飲んだ次の日は、だいたいなんだか寂しくなってしまうのだが、この翌日は寂しさがいつもの日よりも少なかった。うん、いい夜だった。  (匠)


関連サイト: ウッドユウライクカンパニー

袋田の滝 2009年6月25日 (木)
袋田(ふくろだ)の滝

今日は、塙〜横浜の移動日。軽く片付けをして塙町を出発。道の途中、以前から気になっていた「袋田の滝」ってところを見てみようと、ほんの少し寄り道。塙町を知らない人に説明する時に、袋田の滝から北へ1時間ほどと言うと分かってくれる人が多い。
「そんなに有名なのかぁ、一度は見てみるか」と300円払って滝の目の前に立つと「これはすごい、気にいったぁ!」とそんな感じ。日本の滝百選のNo.1に選ばれたこともあるらしい。もし塙町というかこのあたりに来る事があったらぜひ寄って頂きたいものだ。オススメ。  (匠)

薪、テント 2009年6月22〜24日
生活

ここ最近、僕達が塙町でどんな生活をしているのかをちょっと紹介。まず、ここの環境。人が住んだ事の無い場所なので線は何も繋がっていないもちろん電気、電話は無し、おまけに携帯電話が全く通じない。僕達が持っているa社の携帯電話が通じる所まで車で20分以上走らなければいけない。のでしばらくの間、はからメールや携帯電話に連絡を頂いても4,5日返事をできないことがあるのでご勘弁願いたい。しかし、秋にはカレンダーの注文や発送などがある、どう対応していこうかと現在、色々な方法を考えているところだ。
その代わりに沢山あるのは火、水、木、金、土、そして太陽と月だ。(ちなみに金はご存知の方もいるようにお財布に沢山お金がある訳ではなく、鉄、鉱物、金属、刃物類などの道具をイメージしているのでお間違いなく。)その木火土金水(五行思想では「もっかどごんすい」と読む)の5要素と、太陽と月の陰陽のバランスを使い生活をしている、と言うとちょっとかっこよく聞こえるが、実際それ以外のなんでもない。
「住」となるテントは今のところ2張り、普段生活するため用のスクリーンテント(大きな蚊帳みたいなもの)と、寝るためだけの大き目のコールマンのテントだ。その2つのテントを連結させて(といってもただ近づけているだけ)雨の日でも濡れないでスクリーンテントから寝室テントに入ることができる。今準備しているのは同じくコールマン社製の災害用のテントだ。そのテントで1年以上は生活したいと思っているため、地面に直接ではなく、土台、デッキを自分達なりにしっかりしてから張ろうと思っている。7月初めには形になったらいいなぁと思っているところである。
夜の外、夜の中「水」は敷地内に綺麗な水が出ているポイントがいくつかあるので、2,3分歩いてそこの水をタンクに汲んでくる。砂や土が少し混ざっているので今は不純物を沈殿させてから上部の綺麗な水だけを他のタンクに移し飲料水としている。洗い物などに使う水は、すぐ近くを流れる沢からバケツに汲んできて使っている。時々ビールなどが川で冷やされているのは言うまでも無いか・・・・。
「火」「木」は今のところ枯れ枝を拾ってきて焚き火で料理をしている。切った木を薪として割って乾かし始めているが最低でも冬までは乾かしたい感じだ。雨の日は無理せずにカセットコンロやホワイトガソリンを使ったストーブを使用している。数日後には乾いた薪を頂く予定があるのでとても楽しみだ。
「食」「土」は季節によるが、敷地内にいくつか食べられる植物が生えているのでそれを少しずつ頂きながらご飯のおかずにしたりしている。今月初めに平らな場所にジャガイモを植えてみたがどうなることやら。買い物に行くには車で30分ほど走らなければいけないので、できるだけあらかじめ用意した食材を食べて生活している。食事はよし子の腕と知恵に頼りっきりになっているのが現状だ。森で効率よく物事を進めていこうとすると自然と役割分担ができてしまうが、お互いそればかりでは嫌になったりしてしまうので、気分転換にいろんな事をしていこうと思っている。
そして「金」。金属でできた色々な道具を使いその道具に感心するばかりの日を過ごしている。この道具のこの角度は考えられているなぁとか、車輪はすごい発明だなぁとか。エンジンの力を借りている道具は、草刈機とチェーンソーの2つだ。車もか・・・・。道具は必要だと思うときに買い揃えている。近所の農家には当たり前にあるような道具を僕達は持っていないのでホームセンターなどで買っていくのだが、思っていたよりも安価なものもあるが、意外と高価だったりする事が結構ある。ねこ車(一輪車)、レーキ、トンボ、スコップ、剪定ハサミ、薪割り斧、クサビなどなど結構お金がかかるが、「この先何年も大事に使うのだから・・・・」と割り切って買い物をすることにしている。
こんな感じの日々を塙町では過ごしている。次の目標は先ほど話した災害用のテントを綺麗に張るというものだが、なんせ梅雨の時期はなかなか思うように作業が進まない。昨年南伊豆で同じように開拓作業をしていた時に京都の俣野さんから「何もこんな時期にやらなくても・・・・」と笑いながら言われたの思い出し、なぜか僕も笑ってしまう。
ではまた、僕達の生活もどんどん変わっていくのでちょくちょく報告したいと思う。皆さんお元気で。  (匠)

キャンドルを作りながらキャンドルを灯す 2009年6月21日 (日)
夏至

今日は1年で一番昼が長い夏至(げし)という日だ。今までに栄えてきたどんな文明の暦でも重要な日として考えられている日だ。
塙町で迎える夏至は雨が降ったり止んだり。止んでいる時は薪割り、そして薪並べ。雨が降ると屋根の下で持ってきた本をひろげてみたり・・・・、空模様が生活の模様となる。
暗くなり前、よし子が蜜蝋をこねてキャンドルを作っている。作ったキャンドルを灯し、その熱で固まった蜜蝋を軟らかくしてまたキャンドルを作る。ご飯を食べて蜜蝋キャンドルの灯を見つめながら2人でいろんな話をする。溶けていく蜜蝋がなんともかわいらしい。ずっと炎を見つめていると、灯の中に他の世界が広がっていそうな気になってくる。炎はどこかへの扉、そんな考えも間違っていなさそうだ。
この日の前に僕達と一緒にキャンドルを作ってくれたみんなは、どんな夜を過ごしているかなぁ・・・・なんて考えたり、次の蝋はどっちに流れるかなぁ・・・・なんて考えたりと、できることはイメージだけ。ちょっと眠くなってきて「別に遅くまで起きている必要ないんだよね・・・」と気づき長靴を脱いで寝室(テント)へと入る。「裸足で生活できる空間を早く作りたいね」とか話しながらキャンドルの最後を見届けて眠る。  (匠)

玉切りした柳、チェーンソーがうなる 2009年6月20日 (土)
ヤナギの木

時間があると塙の土地にやってくる。今回は高さ14、5mのヤナギの木を数本倒す。開拓とは沢山の生命を頂く事に他ならない。歩けば蟻を踏み潰し、木を切らなければ道は開けない。
大きな木(写真で見るとそれほどでもない・・・・)を倒すのは初めてなので、全て慎重に行なう。お神酒を捧げ、今よりも「良い場所」になり、倒した後の木も薪として自分達が生活するためのエネルギーとして使わせていただきます、そんな思いを込めてチェーンソーのエンジン音を森に響きわたらせる。ミシ、カコ、ミシ、ココ、そんな擬音語が合っているような音を立てバサーンと倒れる。年輪を数えると13,4年、それでこんなに大きくなってしまうのかと少しびっくりする。年輪の間隔がとても広い、という事はやはり強度的には弱い感じ。もともと、前の地主さんから「ヤナギは風が吹いたら倒れるから切っておいた方が良いよ」と教えて頂いたのが、今回切る事を考え始めたのがきっかけだ。
薪としてはそれほど火持ちが良いわけでもないので、それ以外に何かに使えないかなぁと2人で考える。ヤナギは昔「矢の木」であり、弓矢の矢を削りだすのに最適だったといわれている。肩から背中に弓を背負った僕が森を駆け巡り、ウサギか何か晩ご飯の獲物を弓で射止める、着ている洋服のイメージはロビンフッド。しかし今のところそれは予定に無い、ので矢は作らなくてもいい。という訳で今のところは全て薪になっている。 (匠)

梅干し 2009年6月16日 (火)
うめぼし年金

うめぼし年金。先日の「てのひらまつり」でケンゴマンとのぶちゃんがこんな事を話していた。来年の分だけではなく何年も先の分までうめぼしを作る事を意味する。時間が経つと美味しさや、もちろん漬かり具合、そして販売金額(?)共にアップ。どこかの国の手のつけられない年金よりも、自分で手をかければ確実に大きくなって返ってくる素晴らしい年金だ。
そんな事を思い出しながら、先日親戚から分けて頂いた梅を7kgほど塩で浸けてみた。僕は生まれて初めての梅干作りだ。10年くらい前まで梅干が嫌いだった僕はどこへ旅立ったのだろうか?
これから僕達が始めようとしている(いや、もう始まっている)森の生活は、考えてみるとこの「年金的考え」がいろんなところに当てはまる。どういう事かと言うと、数年先の為に今やることがとても多いという事だ。10年先に実が成るであろう樹木を今植える、来年のための薪を今準備する、数年先の素敵な景色を想像しながら雑木だらけの土地を開拓をしていく。今やった事が、いまその恩恵を頂くよりも後になってそれ以上のものを受け取る事ができる。政府よりも自然に預けたほうが確実で利口だという事に、だんだんみんな気づき始めている。  (匠)

お葬式 2009年6月15日 (月)
たいらだてくん

てのひらまつりでみつろうキャンドルを作っているその最中、友人日和子ちゃんから携帯にメールが届きました。友人平舘くんの突然の訃報、あまりにも突然の出来事にとまどいながら、昨晩横浜まで帰ってきて、早朝葬儀の執り行われる御殿場へと向いました。平舘くんとは愛地球博のときの地球市民村の催事でお世話になってから、その後毎年クリスマス時期に開催している「中目黒あかりまつり」で一緒に仕事をさせていただきました。わずか30歳の人生、たくさんの夢と可能性を持ったまま、ひとり旅立って行ってしまいました。人の2倍も3倍も生きたような人だったので、内容の濃い人生だったと思います。亡くなった原因はわからず、会社で眠るように逝ってしまったようです。お通夜告別式ともたくさんの友人知人たちがかけつけ、静かにダテちゃんを見送りました。
たくみくんの携帯に電源を入れると、友人仁ちゃんから「生まれたぞ〜。」とメールが届いていました。友人tutty&ユタカさんに男の子が誕生、予定日よりもかなり早かったので驚きましたが、無事自宅出産されたようで、よかったです。
生と死を感じた一日、でもこれが人の人生なんだ、今を一生懸命に生きなければ。それを教えてくれたダテちゃん、どうもありがとう。そして旅立つ人あれば誕生する人もあり、この世に生を持ってやってきた新しい仲間に祝福を。わたしたちの存在しているこの世界は、今日も昨日とは違う一日を与えてくれます。 (よ)

みつろうキャンドルWSの様子 2009年6月12〜14日
てのひらまつり2009

先週カヌーで下った埼玉県の長瀞。一度横浜に戻ってなんと今週も長瀞だ。会場は先週と全く同じキャンプ場。そこで行なわれているのは「てのひらまつり」という手作りのおまつりだ。このおまつりの中心になって盛り上げてくれているのはケンゴマン(はからメモ参照)率いるひょうこまチームなどなど。出店者は手作りの物に限られていて、僕達は数日前に続きみつろうキャンドルを作るワークショップを開催した。
12日朝早く出発し、現地到着、ブース設営をしながらケンゴマン、のぶちゃんをはじめ、いつものみんなに再会。あれ、僕の小中学校の同級生のヤッコが日球(にっきゅう)ドームの中にいる。いろいろなところで世界は繋がっているんだなぁと感じる。ちなみに「日球ドーム」とは、日球さん(はからメモ参照)が考えたすごくシンプルで組み立てやすいドームテントの事。会場内にはケンゴマンが作った大型ドームやタープ、ティピーをはじめ、魅力的な建物?が沢山あってそれを見ているだけでも楽しくなってくる。
夜の様子13日朝からみつろうキャンドルつくりワークショップを始めると子供たちが集まってくる。みるみるうちにいろんな形のキャンドルができあがっていく。作品を作り出すみんなの目は真剣そのもの、それは大人も一緒だ。みつろうはディッピングという方法で芯の周りに熱し溶けたみつろうをチャポンとまとわりつかせて冷まし、その周りにまたみつろうを重ねては冷ましを繰り返しながら作っていく。簡単ではあるが根気のいる作業だ。
最近僕は何度もワークショップを重ねるうちに、この何度も何度も繰り返す作業にこそ、このキャンドルの魅力があるのではないかと思ってきている。もし、作ったキャンドルを誰かにプレゼントするとして一度チャポンとするたびにその人の事を思い浮かべていたら・・・・・何層にも重なり合って作られるキャンドルは、その思いの層となってそのままその人に届く事となる。そしていつの日かそのキャンドルに火が灯る。それはそのキャンドルに込められた思いと時間があたりに広がってゆき、一瞬にして世界にひとつその時だけしかない空間を作り出す。そんなこんなを1人でブツブツ勝手に思っている僕のとなりではクワガタの形のキャンドルを作る子供。
会場はこんな感じ、抜け出して・・・・14日、朝6時に祭り会場を抜け出し、川下りのスタート地点に集合。先週見た仲間が既に集まっている。「朝練」と題して早朝出発。小滝の瀬をスカウティング(下見)しながら朝ご飯を食べる。いつものとおり小滝を1人1人下っていくなか、朝風呂を浴びたのは誰だったっけ・・・・。途中みんなはランチを食べるために上陸するが、僕達とマルちゃんみほちゃんの新婚艇はみんなに別れを告げて、そのままゴールはてのひらまつりの会場だ。会場近くの川原では大人も子供も水浴びをしている。「ただいま〜」と声をかけると昨日みつろうを一緒に作ってくれた方が「おかえり〜」と声をかけてくれる。
毎年太陽に恵まれている手のひら祭りだが何だかドヨドヨした大気がみんなの体を包んでいるような気がする。ご飯を食べる前にテントをたたもうとマルちゃんみほちゃんにも手伝ってもらいながら撤収作業。でもまだ雨は落ちてこない。手で持てる濡らしたくないものだけ、はからめ号まで運ぼうかと第1便。1分ほどで車に着き荷物を車に入れた瞬間、今まで溜まっていた水が上からドッと落ちてきた。一粒も降っていなかったその5秒後には、こんな雨今まで経験した事がない人もいるのでは ?と思うほど強烈な雨。すぐにブースまで戻るとマルちゃんみほちゃんがタープのポールを握っていてくれている。こんな雨は長くは続かないだろうと思い一緒にタープを抑えていると、なんだか素足でサンダルを履いている足に誰かが石を投げつけているみたいだ。誰だ、こんな時に?と思って下を見てみると、あたりは直径1cm程の大粒の雹(ひょう)が転がっている。大雨の勢いがそのまま大雹だ。この異常な気象はもう通常の気象だなと世界中で起きている天災の映像を思い出す。となりでは画家の井上ヤスミチくんとアクセサリー作家のミホちゃんのポップアップテントの骨が折れて商品が流れる泥の中にばら撒かれている。そんな光景が会場中で同時進行。会場中心にある大きな屋根の下には沢山の子供と女性達、その屋根を支えている竹の柱1本1本をそれぞれ数人の男達が支えている。「物よりも人間の命」という考えが浮かんでくるほどだ。目の前が見えないほど荒々しかったのは5分ほどだったろうか。少し小降りになってくるとみんなが動き出す。道は泥の川となっていて何となくアジアといった雰囲気。何張りのテントが壊れただろうか?嵐が過ぎ去った直後見つからなかった子供たちもすぐに見つかり、大きな問題もなく一安心。
夕方頃、濡れたままの機材をはからめ号に積み込み、群馬県太田の秘密基地経由で横浜に家に着いたのは夜中の2時を回っていた。途中仮眠をとったが朝5時に起きてカヌーに乗ったのが今日とは思えないほど沢山の出来事があった1日だった。  (匠)


関連サイト: てのひらまつり 2009

見本?、お話しながらキャンドルを作り 2009年6月8日 (月) 満月
みつろうキャンドル & タロットリーディング in ohana

今月21日、1年のなかで一番お昼が長く、夜が短い日、夏至を迎える。この一番短い夜に電気を消してロウソクの火で時間を過ごすのはどう?という呼びかけが数年前から始まっている。この動きは「100万人のキャンドルナイト」という名前で世には知られているみたいだ。
そんな夏至の日に向け満月の今日、そのキャンドルを蜜蝋を使って自分の手で作ろうと今回、いつもお世話になっている三軒茶屋にあるカフェohanaでワークショップを開催した。題して「みつろうキャンドル作りワークショップ」、そう、そのままのタイトル。
カフェの片隅で蜜蝋を溶かし始めると店内を甘い香りが漂う。今回は室内だが外で同じ事をするとミツバチがどこからともなくやって来る。もしこれが石油系のパラフィン(いわゆる普通のロウソク)でやったら毒を吸っているようでみんな店から出て行ってしまうことだろう。自然素材100%の蜜蝋は香りが良いという他、食べても大丈夫だったり、炎の色がほのかにオレンジ色だったりと素敵な事ばかり。昔、ヨーロッパでの養蜂は蜂蜜を採る事よりも蜜蝋を採ることの方にウェイトが置かれていたと言われているほどだ。
参加して頂いた方々もお話をしながらゆっくりキャンドルを作ることができ、のんびりとした時間を過ごせたみたいだった。
終わったあと悦子さんと・・・、作ったキャンドルそして、同時開催のよし子のタロットリーディングもおかげさまで大好評。だいたい月に1回はここohanaにてタロットリーディングを行なっているので、興味がある方はタロットのページ(→こちらを時々チェック。
みつろうキャンドル、タロットリーディングと、一通りのプログラムが終わった後、ohanaのオーナー悦子さんと近所のノイ君とノイ君差し入れのワインを交えて飲み始めたのが終電30分前。そして電車に乗ったのは翌朝6時過ぎ。僕は途中でバタリと動かなくなってみた、朝まで話し続けていた3人はすごいなぁって思った。
そして気を取り直し、今週末は再び埼玉県の長瀞。しかも偶然なことに先週の飛び豆イベントツアーと全く同じキャンプ場で開催される「てのひらまつり」にてみつろうキャンドル作りのワークショップを行なう。毎年開催されている「てのひらまつり」は、手作りのもの限定で構成されているイベントだ。出店も手作りのものだけ、会場やステージも全て自分達の手で作ったものばかり。時間のある方、ぜひ会場に足を運んで頂きたい。ちなみにキャンドル作りワークショップの開催時間は13日土曜日の13:30〜15:00、よろぴこ。  (匠)


関連サイト: ohana ・ てのひらまつり 2009

瀬で遊ぶ(練習する)よし子、上から見た様子は四万十塾のWEBサイトでどうぞ 2009年6月6〜7日
飛び豆イベントツアー in 長瀞(ながとろ)

四万十塾とは高知県を流れる四万十川をガイドしてくれる人達のこと。その四万十塾が四万十川から抜け出して全国の川をガイドするイベントを「飛び豆」と呼んでいる。今回の飛び豆は埼玉県から東京湾まで流れる荒川の上中流部の長瀞(ながとろ)だ。
6日、今日の水量はかなり多い。長瀞はダムの放流量でその姿をガラッと変える面白く、恐ろしい川だ。ライン下りや薄い岩が何枚も重なったように見える岩畳(いわだたみ)で有名な長瀞には幾つもの瀬(せ。川のなかで水の流れが激しい箇所)が存在する。その中で最も激しいと言われているのが「小滝の瀬」という名の大きな瀬だ。結果その小滝の瀬での沈(ちん。カヌーでひっくり返る事)を含め本日の沈率は90%以上。僕もよし子とイムカットと一緒に小滝で撃沈。あぁくやしい。
7日の水量は前日に比べると下がっていて、天候も日に当たっていると暑さを感じるほどだった。前日よりは沈の数は少なかったもののかなりの人数が冷泉長瀞風呂に浸かっていた。
夜の様子、パドルの見せ合いっこ。などなど、3日間行なわれた四万十塾の飛び豆イベントツアーin長瀞の2、3日目に参加させてもらった僕達は、とても内容の濃い時間を過ごした。
今回の飛び豆には、3月の終わりに琵琶湖で行なった「カヌーデイ09」でパドル作りワークショップに参加してくれた方も数名参加してくれていた。ツアー前にカヌーデイで削りだしたパドルを笑顔で見せ合っている方々を見て、「カヌーデイやって良かった」と本気で思うことができた。
夜は毎晩パーティーなのは言うまでも無いか。1日目夜には誕生日近いマメちゃん、2日目夜には最近結婚されたマルちゃん、ミホちゃん夫妻、3日目夜には近年結婚されたカオリン、アニー夫妻が食べたのは・・・・じゃなくて食らったのは四万十塾のスタッフ、ジョン君お手製の美味しいケーキだった。
7日夜はアルコール無し、そして横浜まで走る。明日8日は、お昼から三軒茶屋のカフェohanaで夏至に向けてみつろうキャンドル作りワークショップだ。準備もまだしていないから結構ハードスケジュール。ガンバレはからめ、はからめに休み無し!
四万十塾のWEBサイトで長瀞のツアーレポートページがアップされている。普段自分達で撮る事のできない匠とよし子が一緒にカヌーに乗っている姿も見る事ができるので是非ご覧あれ。 (匠)


関連サイト: 四万十塾 ・ 四万十塾の長瀞ツアーレポートへ直接

華厳の滝、バーチバーク 2009年6月4〜5日
塙町から水上、そして奥利根湖

4日、今晩は群馬県の水上にある道の駅まで行くのが目標だ。明日の早朝からカヌー仲間の進藤さんと奥利根湖に山菜を採りに行く約束をしているためだ。午前中作業をしてから出発しようと思っていたら朝から雨。「作業はやめてもう出発しちゃおうか」と2人で話し機材を片付け、テントをたたむ。
今日のルートは、ほとんど通った事の無い道なので飽きなくて良さそうだ。初めて見た日光街道の杉並木には圧倒された。普通の神社では、しめ縄とか巻かれてご神木と崇められているような太い太いスギがドドドドドド〜ンとそそり立っている。「自分が小さくなったみたい」と誰もが思う簡単な表現を思わず口に出してしまうほどだ。もちろん「このスギでカヌーを作ったら・・・・・」なんて事はこれっポッチも考えていない。いろは坂を超えて華厳の滝をチラッと見学。これはすごい、絵に描いたような滝だ。もちろん「カヌーに乗ってこの滝を落ちたら・・・・・」なんて事もこれっポッチも考えてはいない。そういえば小学校の修学旅行で着た時には霧が深く何も見えなかった記憶がある。関係ないけれど中学校の修学旅行では京都の清水寺が工事中で見られなかった・・・・・本当に関係ない事だが。
途中標高が高いところを通ると白樺の木が目立つようになってくる。いつも焚付け用に持っている白樺の皮が無くなっていたので車を停めて倒木から皮を剥がし少し頂く。もちろん皮を剥ぎながら白樺の皮でバーチバークカヌーを作ることなんてこれっポッチも想像してはいない。
明るいうちに水上に着き温泉に入り疲れを取る。酒屋さんを探し、冷えた日本酒の四合瓶を購入する。ご飯は炊くとしてちょっとしたお惣菜をスーパーで購入する。スーパーをグルッと一回りしてみると目立つ人間が1人、しかもなんと色も形もよし子と同じ靴を履いている。話しかけてみると、このあたりでラフティング(ゴムボートで川下り)のガイドをしているアキラ君という方。「またどこかで会うかもね。」と言って名刺を渡し別れる。そして道の駅の駐車場で美味しいお酒を頂きながらご飯を作って食べて眠る。
森の中山菜取り、カヌーでしか行けない所まで。次の朝、起きるとはからめ号の隣に進藤号。進藤さんとユンちゃんとオハヨウの挨拶。早速奥利根湖まで車を走らせダムの近くで朝ご飯。カヌーを浮かべ進藤家の畑(?)を目指す約1時間水の上を漕いだ後、約30分藪の中を漕ぐ。進藤さんのガイドにより色々な山菜を山から頂く。イラクサ、ヨブスマソウ、コゴミ、アブラコゴミ、ウド、ウルイ、トリアシなどなど。採りながら覚え、また採り、また覚える。始めはなかなか見つけられなかった山菜がだんだん目に入るようになってくる。忘れないようにメモしておこう。採った山菜は綺麗に洗い新聞紙に包んでお持ち帰り。その後、山菜うどん、山菜サラダの美味しいお店でご馳走を頂き、とっても素敵な露天風呂の温泉を案内してもらい、なんだか1日フルコースを頂いた感じでとっても満足。そして車2台、人間4人で今晩の寝床まで向う。寝床は明日、明後日と参加させてもらう四万十塾の飛び豆イベントツアーが行なわれている埼玉県の長瀞だ。そうそう、今日の文章には3箇所ウソがある事を最後に言っておく。  (匠)

じゃがいもの苗が入ったダンボール、ビニールをたたむ 2009年6月1〜3日
田んぼ・畑・じゃがいも

衣替え、虹、雨、何となく半分、そんな感じなのは6月だ。僕達は塙町で作業をしている。木を切っては枯らし切っては枯らし、薪になりそうなのはまとめて、また切る。厄介なのはイバラ。トゲだらけのそれは軍手の上から僕達を痛めつける。指紋のところから血が出てけっこう痛い。
暗くなってからは焚き火を囲みながら美味しいご飯と焼酎お湯割りを頂き2人でいろんな話。なかなかそれ以外の事をしようと思えないが、今はしなくていいだろうといつもそんな気持ちで夜を過ごす。
2日、今日は四季彩菜工房の吉田さんのところで農業研修。稲の苗を育てる為に張っていたビニールハウスのビニールを撤去し、片付け、そして肥料撒きを手伝わせて頂く。作業しながら気になるのは田んぼに生えてきたじゃがいもの苗。何もしなければあと2,3日するとトラクターで耕されてしまい田んぼの肥料になるのだが、救出し植え直したらちゃんと育つと聞き、ダンボール2箱分の苗を救出し分けて頂いた。
じゃがいも畑をつくる。次の日、早速はからめランド(?)の敷地内、駐車場予定地をスコップで耕し見よう見まねで畑っぽくしてみる。なんとなく畝(うね、畑の土を線状に盛り上げたところ)を作ってその上に昨日救出したじゃがいもを植えてみる。何となく昨晩の囲炉裏の灰を畑に撒き、何となく沢にあるドロドロの腐葉土っぽいものが栄養になるんじゃないかと思いやはりそれも撒いてみる。最後に水を撒いて何となく1坪弱のじゃがいも畑が完成。午前中に植えたときはタラ〜としていた茎と葉っぱが夕方にはピンと空に向って伸びているように見えた。元気に沢山のじゃがいもを実らせて欲しいと願うばかりだ。
隣に住む石黒さん(敷地の入り口から100m位離れたところに住んでいる)夫妻がたまに様子を見に来てくれる。話しを聞くと敷地内の僕達がテントを張っている場所の近くに生えている木は柳で、いつ倒れてくるか分からないから切った方が良いと教えてくれる。高さ15mほどであろうか、この木を切るのは結構な大仕事だ。次に来た時のメインイベントにする事にしよう。 (匠)


関連サイト: 四季彩菜工房
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