パン、メープル2011年2月22〜28日
最近のはからめランド

どうも最近メープルの樹液を中心に僕たちは日々を過ごしているような気がする。朝、昼、夜とご飯を作るときはいつもストーブの端っこにメープルの樹液が煮詰められている。煮詰めるという行為、それだけをやるとなると結構根気の要る作業だが、料理を作ったり、暖を取ったりするためにストーブに火をかけると、自然に煮詰まってくれるってところが素敵。そう、幸せを感じながら作る幸せのメープルシロップだから「幸せの特効薬」なのである。
ここ数日間、何をして過ごしていたか。メープルシロップにはやっぱりパンがほしいと、パンを焼く。いつも12インチのダッチオーブンの中で10個のパンを焼くのだが、最近よし子が必ず作るのがあんパン。あんパンの上には信州の美麻村からやってきた八重桜の塩漬けが1つ綺麗に置かれている。これがあんこの甘さと、塩のバランス、そして春を思わせる桜の香りが加わって本当にいい味となるのだ。(このあんパンにはシロップはかけない。)
さて外作業はというと、そろそろ五右衛門風呂を設置しようと場所を決めたり、その周辺の機材を配置しなおしたり。ユンボを使って昨年建物用に切り倒した杉の木を運び出す作業もスタートした。ユンボでの作業は、体を動かしたりしないので雪が降っていたりするとまるでスキー場のリフトにずーっと乗っている感じの寒さ。けれどユンボから降りて木に綱を掛けに行ってちょっと届かないやと言ってユンボに戻り、アームをちょっと動かして、またユンボから降りて・・・・・っていうのを繰り返していると寒さも吹っ飛ぶ、と言いたいけれどやはり寒いものは寒い、手が凍る。  (匠)

銀河のほとり、RAINBOW HERBSにて2011年2月20〜21日
誕生日は郡山

今日2月20日は僕の誕生日。僕たちは郡山へ向かった。お昼は、自炊しているとなかなか食べる機会の無いラーメン屋さんのラーメン。白川、郡山あたりのラーメンは「手打ち」とうたっているところが多く、今回入ったお店も例外ではなかった。「山賊」という名前のラーメン屋さん、鉄鍋で出てきたラーメンは、「入って正解!」という味のラーメンで久々の喜びを味わう事ができた。
さて、ヘンテコな温泉にはいった後に向かった先は、はからめ月のカレンダーをお取り扱い頂いているヒーリングサロン「RAINBOW-HERBS」。今回初めてお会いするRAINBOW-HERBSのフジッコとワコちゃん宅にいきなり1泊させていただく事に。さらに郡山在住のカゲちゃん、アッコちゃんご夫妻も一緒に夜はパーティーのはじまり。蜜蝋キャンドルに火を灯し、電気を消して頂き、例の歌を歌ってもらったりすると、どこに目線を向ければいいのか分からなくなる。そして、みんなで(僕以外)作ってくれたお料理は、色とりどり、見ているだけでも美味しく、味わえばさらに美味しかった。
RAINBOW-HERBSの2人は、蜜蝋キャンドル作りやヨガなど、やっていることが僕たちとなんだか似ている。他にアロマを使ったヒーリングサロンや、自然食のケータリングなど、いろいろ幅広く活躍している2人なので、ぜひWEBサイトをごらん頂きたいと思う。カゲちゃんからはヒョットコとオカメのちょっとだけ深いお話を聞かせてもらったり、アッコちゃんは話す人が次から次へと共通の知り合いだったり、福島の先住民と楽しい夜を一緒に過ごすことができて嬉しかった。
翌日、お昼近くまでのんびりとさせて頂き、須賀川という場所ににある「銀河のほとり」という自然食レストランへ。お店に入ると広いワンフロアで、若者からおばあちゃんまでが元気に楽しそうに食事を作って運んでくれている姿が目に入る。いろんなイベントの告知や、地元の方々の物販など、ここは情報が集まってきて、それを求めて人が集まってくる。銀河のほとりに住んでいる沢山の方々が実は銀河の中心だったり、地球の一番はじっこと地球の中心みたいな・・・・そんな感じのお店だ。お店のオーナー克子さんと話しをさせて頂いた。エネルギーがあふれてあふれて、だけどそのあふれているエネルギーも大事に大事に使ってくれている方々がちゃんと周りにいて・・・・そんな克子さんのイメージが僕の頭の中。
「いろんな人と話をしたね。」とはからめランドに帰る車の中。今回、郡山行きの計画を立ててくれたよし子、無くしちゃったり、割れちゃったりもしない素敵な誕生日プレゼント、どうもありがとう。  (匠)


関連サイト: RAINBOW-HERBS ・ 銀河のほとり

パンケーキとコーヒー、メープルシロップ2011年2月19日 (土)
メープルな朝、雨水。

雪が雨になり水もぬるむ頃、雨水(うすい)です。なんとなく暖かくなってきているような、気がします。
昨夜、 満月に集めて煮詰めてできた初メープルシロップの出来栄えはというと、薄い琥珀色の、樹木の香りがするさらっとした甘い液体。そう、紛れも無くメープルシロップです。いつか信州のガタさん敏子さんのところでご馳走になった、あの夢のメープルシロップが、はからめランドでもできるとは…!山の恵みに感謝です。木があるって、ありがたいことです。
食べるとなんだか幸せな気分になったので、この幸せを会う人たちにも届けたいな、と思います。かなり効くと思いますよ。 (よ)

仮設電気、満月に照らされているはからめランド2011年2月18日 (金) 満月
満月電気

満月を迎える今日、はからめランドに電気が開通した。電気、電波(携帯の)、インターネットなど、はからめランドとはからめランドの外を繋ぐものは何もなかったのだけれど(ラジオの電波の「NHK第一」だけはとどいていたが)本日午前中、ついに線で外と繋がってしまった。「繋がってしまった」と言ったが、繋いでくださいとこちらからいろいろな所に行って頼んで、やっと繋がった電線、電気だ。しかしなんだか、もう後戻りはできないのだと、寂しいような気持ちも一緒に感じる日となった。電気が無い生活・・・・夜の明かりはランタンで、暗くなったらできるだけ早く寝る。パソコンは充電してある分だけの電力なので、時々パソコンで見る映画は途中で切れてしまって、2人で「え〜ぇ、ここでぇ〜」とか、崩れるように笑いながら、布団の中で映画の続きを予想しあったりした。また、これまで作ってきた木を加工する物は全て手鋸(てのこ)と鑿(のみ)と鉋(かんな)など、電気を使わないで作ってきたので、でき上がった時の嬉しさが今までに感じたことの無い、手動力の嬉しさってやつを感じてもいた。そう、そんな世界とさようならっていう日がやってきたのである。「これで良いんだよな匠、これで良いんだよな、お前が目指している世界に行くために間違ったことはしていないよな・・・」 と何度も何度も頭の中で繰り返し誰かさんの言葉が聞こえていた。今の僕たちが目指している場所へ行くためには電気が必要なんだと、失うものを感じつつ一歩前に踏み出す日となった。
そう、メープルの樹液がいい感じで集まってきている。本日採取した樹液を煮詰めたものは、「満月のメープルシロップ」。少ないけれど、幸せたっぷりニコニコのメープルシロップだ。これからは、いろいろなスピードがどんどん速くなっていくのだろうなと、2人でちょっとした未来を考え薪ストーブの上でメープルシップを煮詰めながらおいしいご飯を食べた。明るい電気の下で・・・・  (匠)

雪かき大会2011年2月16〜17日
雪かき、メープルシロップ

数日間、横浜で時間を過ごした。次のカヌーデイの企画などのやり取りは、やはり電話とインターネットの環境があってほしい。しかし光回線があるからといって、物事は光のようなスピードではなかなか進まないものだ。思いは光以上のスピードで伝わるはずなのだけれど・・・・・。
はからめランドに戻ると結構な雪が積もっていた。はからめランドは国道をはずれて1km入った最奥にあるため、そこに行くための道を雪かきするのは僕たちしかいない。今回はぎりぎり車で進める積雪だったのでひとまず安心。そして、テントの上に張ってあるシートの屋根もドテッとした重たい雪に何とか持ちこたえてくれていた、ナイスシート、&ポール。
翌朝からは2人でスコップやほうきを持って雪かき大会。ほうきで雪かき?ほうきはシート屋根の上の雪を落とすのに下からつっ突くのに使う。硬いものでやると穴が空いてしまうのでちょっとしたフサフサが付いたほうきが今のところ僕たちにとってベストなツールなのである。
メープルの樹液を煮詰めるところでメープルの樹液はどうなっているだろう?と、ワクワクしながら設置しておいたバケツのふたを開けてみると、樹液がほんの少し溜まってやっぱり凍っていた。ここ数日間は昼夜通して気温が低いので樹液も染み出して少しすると凍ってしまうみたいだ。そんな少しの樹液氷を集めて早速、ステンレスの鍋で煮詰めてみる。途中途中で「テイスティング。」とか言ってスプーンですくって舐めてみると、ん〜甘い。本当にメープルシロップができるんだと嬉しい気持ちと一緒にさらに煮詰める。火を入れる前は鍋に約4cmの深さあった樹液、って事は、40分の1にすると・・・・1mm。何回計算しなおしてもやっぱり1mmだ。あと1分煮詰めたら何も無くなってしまう・・・ってところで火からおろして冷ます。そして小さな瓶に入れたらはからめランド産のメープルシロップの完成、少ないけれど本当に完成してしまった。さて、味はというと・・・すごく優しい甘さの中に感じる森の生命の基である1滴の水、その液体は未だ見たことが無い天使、幸福をの全てをつかさどるその天使が大事に大事に運んできたプルプルソーダのような味だ。嬉しさが勝って評価の正当さに欠けているが・・・・。いつかこの文章を読んでくれているみんなの口にも届くといいなぁって思いながら、今日はこの辺で筆を置くことにする。 (匠)

パイプ、雪雪雪2011年2月9日 (水)
夢のメープルシロップ

はからめランドの敷地内に大きなカエデの木が3本根を張っている。秋に紅葉したときに分からなくならないように目印をしておいた。なぜなら、その3本から樹液を頂き煮詰めてメープルシロップを作るためだ。
もうちょっと暖かくなってからかなと、気にしながら日々を送っていたのだが、ラジオから埼玉県の秩父地方でメープルシロップの樹液を採取する最盛期だということが流れてきた。それを2人で聞いて、僕たちももう始めて良いかなと思い採取を始めることにした。
いろいろな事を言っている人がいるのだが、大体の採取方法は次の通りだ。採取時期は、1日に気温がプラスとマイナスを行き来する時期からカエデが葉っぱをつけ始めるまでの約1〜2ヶ月。ドリルで直径10〜15mm深さ約50mmの穴を開ける。そこに同じ径のパイプを差込み、樹液が流れてくるのをバケツで受けるといったものだ。早速、メープルさんにご挨拶をしてからよろしくお願いいたしますと、ドリルで穴を開ける。穴を開けるのと同時に樹液がたらぁ〜っと流れ出る。舐めてみるとほんのちょっとだけ甘みを感じる。この樹液を採取し40分の1まで煮詰めるとメープルシロップになる。らしい。
翌朝、どれくらい溜まっているかなぁと覗いてみると、少し溜まったところで凍ってしまっていた。カエデが葉っぱをつけるまでは、後どれくらいだろうか・・・・。どの道、気長に待つとしよう。  (匠)

今日は旧暦での七草の日でした。朝は焼いたパンを食べたので、お昼に七草パスタを作りました。雪の下に埋もれているすずなとすずしろを掘り出して、生えていた3センチくらいのセリと葉わさび、あとは購入した野菜を入れてあえるだけ。簡単でとってもおいしかったです。 (よ)

作業中、設置後2011年2月6日 (日)
プリーズ ミスター ポストマン

住所を福島県に移してから約1年がたった。その間、はからめランドを長く留守にすることも多々あったので、郵便物は転送届けで他の場所に送ってもらっていた。そして、その転送期間が2月9日で切れるため、10日からはからめランドに郵便物が届くようになる。ということは・・・・そう、ポストが必要。という訳でポストを作った。
本当に郵便屋さんが来てくれるのか、郵便屋さんはここの住所を知っているのか、どちらも定かではないのが面白いところだ。しかし、ポストができるとなんだか想像が広がってくる。夜のゆっくりとした時間に、友人に特に用事は無いけれど手紙でも出そうかなぁなんて気分になってくる。
今は電気が無いのでそんなことを思うけれど、電気が引かれたら(今月下旬予定)、夜も作業とかできちゃって、もしかしたらそんな事も思わなくなってしまうのかなぁ・・・・なんてことも同時に考えたりする。何かを手に入れるということは、何かを失うことなのかも。どちらかしか選ぶことができないものがあって、どっちを取るか、どっちが今この世の中を生きていく自分にとって大切なものなのかを選択しながら、人は生きていくのかもしれない。いや、もうそうやって今も生きているのかな。  (匠)

ユンボでまきを運ぶ、軽トラ×6台2011年2月5日 (土)
人が来る。

朝8時、森の中からチェンソーで木を切っている音がします。1人じゃないみたいで、しかもずいぶん近くのような気がします。夕方までずっと切り続けていて、すぐ近くで目視できるところまで来て作業していました。いったいどこの道から来たのだろう、と不思議に思っていると・・・・・。
6日、7時40分。車が入って木ました。昨日の続きで木の間伐をしに来たそうで、ここに車を置かせて作業をさせてくれといいに来ました。車1台かと思ったら、6台も来てみんなで木を切り倒していきました。山の暴走族みたいでちょっと驚きましたが、15年に1度くらいの割りあいで間伐をしていくそうです。植林された山はこうやって管理されてはぐくまれていくのでしょう。 (よ)

薪作業、橋を渡る2011年2月4日 (金)
立春、橋が架かる。

暦の上では春といわれ、日脚が徐々に伸びる頃です。陰陽五行説では、立春を一年の始まりとしています。立春には昆布(よろこぶ)、節分に撒いた豆(まめに働く)、梅干(梅は縁起が良い)の入った福茶を飲み、一年間の無病息災を願う習慣があります。
さて、昨日に引き続き今日もお正月。豆を食べてまめに働きました。今日はたくみくんが敷地内の小川を渡るための小さな橋を作ってくれました。伐採した木の枝で作ったかわいらしい簡易的な橋で、二人で持って移動できるので、渡りたいところに設置が可能です。今までは決心してジャンプしていたのですが、これで川向うへ渡るのが楽になります。 (よ)

年越しそば、日和古里家2011年2月3日 (木)
節分、大晦日の旧正月。 

今日は立春の前日、節分です。立春正月の考えでは一年最後の日として、豆をまいて邪気を払い幸せを祈願する風習があります。その考えからすると、今日は大晦日にあたり、明日が元旦となります。今日の11:31、月は水瓶座の位置で新月となりました。旧暦でいえば、今日が睦月のついたち、旧正月となります。今年は大晦日と元旦を一日で味わう不思議な日が2日続くことになります。なんだかわくわくしますね。先日高知でお世話になった友人もっちゃんみさとちゃんご家族からお米をいただきました。もっちゃんは日和古里家(ひょっこりや)という無農薬の農家をはじめました。無農薬玄米、まずは拝み洗いをして、今日は朔日なので、小豆を入れて炊き上げました。高知の品種の香り米で、炊いているときから強いお米の香りがする、味わい深いお米でした。先日あったワダマキちゃんからタネとはマオリ語で神という意味なのだと教えてもらいました。日本ではお米ひとつぶには7人の神様が宿るといいますね。ひとつぶひとつぶ、大切にいただきたいと思います。 (よ)


関連サイト: ワダマキさんのWebサイト mazar be bracha

ハートの匠、居酒屋2011年2月1日 (火)
大井町にて。 

先日琵琶湖の「風と土の工芸」の交流会で会った和蝋燭職人大西くん、ジュエリーアーティストワダマキさんと大井町で再会しました。二人はビッグサイトで開催されているギフトショーの中の高島市のブースに出展しています。「先日会ったばかりだけど、違う場所で会うとなんか感じもちがうね。」4人で月の名のつく居酒屋へ行って夕食を共にしながら話しました。大西くんが月のカレンダーからインスピレーションを受けたというお話をしてくれました。「新月の日に使われていた漢字から、イメージしました。」それは和蝋燭では今までなかった黒い蝋燭で、名前は「朔(さく)」。朔とはついたち、とか、はじまりを意味する漢字で、新月のことをいいます。月のカレンダーをお役に立てていただいて嬉しいです。ワダマキさんから作品の載っている小さな本をいただいきました。そこにはタネをモチーフにしたアクセサリーたちが絵本仕立てで物語をつくっており、作品からその人の素敵さを感じました。


関連サイト: 大與 ・ ワダマキさんのWebサイト mazar be bracha
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