銀河のほとり2011年5月31日 (火)
ワープ。

関西での仕事のため、しばし石巻を離れます。引継ぎをしたり、事務作業をして午前中にボランティアベースを出発しました。東北道から日本海側を通って、と思ったらジャンクションで道を間違え、郡山方面に行ってしまいました。いちど高速を降りて戻ることに。ここから車でちょっと行ったら須賀川にある自然食レストラン「銀河のほとり」に寄れるね、食材の情報も持っているし、ちょこっとだけでも寄っていこう、とオーナーのカツコさんに連絡をして寄らせてもらいました。「ちょうど今からお坊さんがくるのよ。」と話していたら、お坊さん徳雲さんがいらっしゃいました。「こんにちは。高速でカヌーを積んだ車が前を走っているなーと思ったら、同じところに到着して驚きました。」徳雲さんのお寺は原発から15km圏内のため、ご家族と福井県のお寺に避難しているそうです。徳雲さんはお葬式を執り行うため、毎週福島に戻っているとのことでした。お話をしているうちに共通の知人がいたり、はからめ月のカレンダーを使ってくれていることがわかったりして、意味のある出会いなのかも、と感じました。こちらではもっぱら放射能の影響があるため、話題はそれに関することになります。石巻とは違う動きがここにあります。「がんばろう福島」って書いてある看板を何度も目にしました。放射能に関してはどうがんばったらいいのか、今模索中です。
出会えた縁を感じて、再び大阪に向かい走ります。交代で運転してほぼノンストップでなんとか今夜中に到着。「朝石巻、今大阪。ワープだね。」と匠くん。だんだん動きがスペーシーになってきました。 (よ)


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手ぬぐいののれん、湊中はリバーサイド2011年5月30日 (月)
台風。

朝からすごい風です。台風のため、本日のボランティア作業は中止のところが多いのですが、湊中学校炊き出し班はいつもどおり(いつもより簡単なメニューで)現場に向かいました。「すごい雨だから来ないかと思ったよ。」「今日はあるんですか?」との声に、みんな笑顔で答えます。「今日もあります。よろしくお願いします。」
先日明神社さんから大きなタラをいただきました。今日はこのタラでタラ汁を作ろうという予定で持って行きました。誰がさばこうか、といっていたら避難所生活をしているイロカワさんのおじいちゃんがさばいてくれて、おばあちゃんが味付けをしてくれて、お母さんがお手伝いをしてくれて、お父さんも一緒になって完成させてくれました。「一家総出で作ってくれたんだよ。」と、いつも現場を監督してくれる橋本さんが嬉しそうに話していました。イロカワさんはいつも教室に食事を運んで召し上がっていましたが、今日はおじいちゃんおばあちゃんお母さんお父さん息子さんみんなで、食堂でひとつのテーブルを囲んで召し上がっていました。なんだか周りのみんなにもほっこりとしたあたたかさを感じさせてくれるおいしいタラ汁でした。
昨日のうちに材料を届けておいた渡波中学校に、今日はおでんとフルーツを持って行きました。「今日は台風だから来ないと思っていたのよ、来てくれたの、ありがとう。」とたまたま教室の前を通り過ぎたときにいつもお当番で料理をつくってくれている女性とお会いしました。ドアの外で話していたら、「入って、入って。見て、これ。」と、お部屋に入れてくれました。教室ではみなさんで輪になって、渡した手ぬぐいを使ってのれんやエプロン、巾着などを作っていました。とってもかわいく仕上がっていて、感動しました。雨の日にちくちくと手作業でものづくりをするの、いいですね。おでんとフルーツを理科室に運ぶと、完成したのれんを、さっそく理科室の入り口にかけていました。
それから湊中学校に戻ると、目の前の道路が冠水していました。「カヌーでいけるね。」とタクヤ店長。「行っていいよ。」と、いつもとちがう環境にみんな心配な気持ちと、ワクワクする気持ちとがまざりあったような、不思議なチームワーク感が生まれ、みんなでなかよく一緒に帰ってきました。石巻、みんなのこころに第二のふるさとのような気持ちを残しています。  (よ)


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今日の見本はこんな感じ、湊中学校の様子2011年5月29日 (日)
雨の石巻。

台風の影響で朝から雨が降っています。気分をすっきりさせるため、ミーティング終了後、ボランティアベースのトイレ掃除をしました。キッチンを片付けたり、ものを整理してからユウキくんとコミュニティカフェができそうないい場所はないかと、調査に出かけました。なかなかすぐにいい場所をみつけることはできなかったので、足を伸ばして雄勝、女川に行ってみました。約一ヶ月前とあまり変わらない現状に言葉が出ませんでした。今でも3階建ての建物の屋上に車が乗っていて、道路は自衛隊さんが走れるようにしてくれていますが、それ以外人気もなく鉄筋の建物だけが残されていました。
午後、たくみくんから連絡をもらい、いちど湊中学校に寄ってから渡波中学校の炊き出しサポートに入りました。渡波中学校の炊き出しは、材料を持っていってメニューをお伝えすると、当番のお母さん方がつくってくれるというスタイルになりました。コーヒーを入れておしゃべりしながらトントンと包丁で野菜を切っていきます。今でも2ヶ月前のいちばん大変だった避難生活のことを話してくれます。そして、「わたしたち食べられればなんでもいいのよ。」と言って、ちょっと足りない調味料や味付けのことにも文句もいわず、ありがとうと言ってくれます。つくってもらって帰ってもらうのはわるいから、とわたしたちの分までとりわけてくれそうになります。避難生活で不便なこともたくさんあるでしょうが、明るく前向きな姿には頭がさがります。今日は調理をしている理科室にひまわりの花をいけてきました。 (よ)


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2011年5月28日 (土)
スイギョーザ。

朝6時30分、みなと食堂にて中国人留学生のみなさんとギョーザを作りはじめます。12時配食で200名お願いします、とお伝えしたところ、朝6時30分から作り始めないと間に合わないとのことで、タクヤくんとカヨコさんとワタシプラス22名の中国人の方と一緒に早朝ギョーザパーティがくりひろげられました。図書館館長のチバさんや現場監督の橋本さんよりも早い出勤「お、今日は早いね。何があるの。」」と興味津々で参加してくれました。「見ているとやってみたくなっちゃうなあ。」と楽しそうでした。中国人留学生の方も、避難所の方も、そしてわたしたちもお互いになかなかできないいい経験をさせていただいたと思います。そして完成した本場中国家庭料理の水餃子のお味はとってもとってもおいしくて大好評でした。

中国人留学生のみんな 午後、本日届いたおいしいベーグルを持って、牡鹿半島入り口の自衛隊のお風呂の待合所の横をおかりして、ユウキくんとカフェ「ALL FREE」をやってみました。お風呂上りのお父さんお母さん、ボランティアさん、いろいろな人がいれたてドリップコーヒーと焼きたてベーグルを楽しんでいかれました。カフェのいいところは情報収集ができるところだと思います。明日も引き続き、調査してみようと思います。(よ)


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とのみさま2011年5月27日 (金)
カヌー隊の下見。

牡鹿半島、小渕浜にカヌーを浮かべて、お片づけ作業の下見をしました。久しぶりに浮かぶ水の上、水はきれいで小さな魚もいました。ここがきれいになったらいいな、素直にそう思えるところでした。先日教えてもらった神様をまつっている島「鳥海(とのみ)さま」のまわりをRQのつかちゃんとカヌーでぐるっと一周して、上陸してみました。お社は津波で流されてしまったようです。瓦礫はたくさんたくさんありましたが、なるこゆりや藤の花が咲いていました。カヌー部隊と陸部隊でできることはたくさんありそうです。
助さんが漁師さんにお話しをして、近くの兎島まで船を出してもらいました。大きく揺れる波にみんなが驚くと、「こんくらいはそよ風だ。」との言葉がかえってきて、海の大きさを感じました。こちらはカヌーで行くには波が大きく、シーカヤック部隊のポイントとなるかどうか、という感じです。ブイが集まって浮いていたり、丸太や瓦礫が集まっているところもありました。トラックのコンテナが打ちあがっていたのを見ましたが、これは大型船でつかんでもらう以外に方法があるのかどうか、できることが限定されそうでした。人の行かなそうな小さなビーチにも漁具が集まっていたり、瓦礫が打ち上げられていました。舟でしか行けない小さな浜の作業は後回しにされてしまいそうですが、漁具の回収など、できることはあります。あとはお天気と潮の干満を調べて、カヌー部隊と陸部隊に呼びかけをしていく準備をします。

湊中学校の壁が、ウサギ島へ。 中央公民館と渡波中学校の炊き出しは、段階を経て徐々に自立支援へと移行できるようにしています。今はボランティアが食材を持って行って、お母さん方と一緒に作っていますが、だんだんお母さんたちだけで作っていってくれるような状態にしていくために、少しずつ手を引いています。お茶を入れて、おしゃべりをしながらわきあいあいとお料理を作っていけるような楽しいキッチン環境づくりをして、次はみなさんにそのインフォメーションが伝わるような工夫をしていこうと思っています。 (よ)


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小渕浜夕日、立石神様の前で2011年5月25日 (水)
神様の住む島。

ボランティアに入って地元の方とお話していく中で、伺ったこと。「津波でいろいろなものを失ったけれど、得たものもある。これまでこんなに毎日感謝をしたことはなかったように思う。ご飯を作ってもらって、家の片付けを手伝ってもらって、元気をもらった。自分たちだけではどうしようもないけれど、県外のいろいろな人と話をすることで、つらいことや悲しいことを忘れる事ができる。そのお陰でずいぶん救われた。」「水を大切に使うようになったし、どうしたら少ない水で生活できるかを工夫するようになった。」「二ヶ月も一緒に避難生活をしていると、他人同士でもお互いに助け合ったり、気づかったりという気持ちが生まれてくる。」「ものはそんなに必要ないということがわかった。本当に必要なものだけあればいい。」
震災によって失ったものははかりしれませんが、人間本来のシンプルな生き方に戻って、知恵を出し合って生きています。その中に世の中が継続できるかのヒントがあるように思えます。

渡波中学校の理科室での炊き出しも3日目となり、ユウキくんに理科室室長となってもらいました。そしてみなと食堂の新店長はタクヤくんにお願いしました。中央公民館の炊き出しはトクちゃんが引継ぎをしてくれ、たくみくんは武道館の補修の大工仕事を、わたしは牡鹿半島に入りました。
きれいに直した小渕浜漁協の2Fで横浜徳恩寺さんの協力による桂文鹿(ブンロク)さんの落語会が開催されました。それから助さんに小渕浜にてカヌーで海岸の片付け作業ができる場所を案内してもらい、夕日を拝んで大原の集会所によって帰ってきました。カヌー隊の第二段の作業は神様の住む島のお片づけになりそうです。牡鹿半島、どこに行っても神様がよんでいるような、そんな思いになった一日でした。( よ)


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ボランティアのお弁当、本日のメニュー2011年5月24日 (火)
炊き出しボランティア

本日、僕達の仲間が炊き出しを行なっているのは、デリバリーも含め全部で6箇所、約700食。大きな避難所、小さな避難所、街中など、それぞれの炊き出し場にはそれぞれのスタイルがある。例えば渡波(わたのは)中学校。この避難所では毎日、おにぎりとパン、そしてお弁当が届いている。しかし、温かい物を口にしたいという声が多く、ここでの夕食にスープともう1品作らせて頂くこととなった。ただ僕達がちゃちゃっと作ってそれを提供するだけではなく、避難されている方々と一緒にお話しをしながら、お茶を飲みながらお料理を作る、そんな時間がとても大切なのだと感じている。
デリバリーでお料理を運ばせていただいているのは湊中学校から車で5分ほど走ったところにある「葬儀場ほたる」。早く営業を再開したい場所でもある・・・・複雑な気持ちだ。「ほたる」からは最近は避難されている方がお鍋を持って湊中学校まで取りに来てくれるのでとても助かっている。今日は富山から舞い戻ってきてくれた川尻さんチームが牡鹿半島での炊き出しをしてくださった。明日は牡鹿半島の先端の町、鮎川での炊き出し予定だ。
などなど、日々色々な状況での炊き出しが変化をしながら続けられている。炊き出しの最終目標は炊き出しが終わる事なのだが、どのような形で徐々にそこに向かってシフトしていけるかがボランティアの知恵を絞るところかなって思っている。避難されている方々が自らご飯を作っていける環境を作るのもその1つ。食材を定期的に届けるという事も場合によっては必要だと感じている。
日々入れ替わるボランティアのみんなとそんな事を考えながら、同じ日々を過ごすのではなく、毎日0.1歩ずつでも進んでいければいいなぁって思って今日は寝ることとする。  (匠)


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旅に出る方も、タクヤくん2011年5月23日 (月)
炊き出しの行方。

今日は炊き出しチームのコアメンバーとして活躍してくれている井上タクヤくんにレポートしてもらいます。

大阪からボランティアメンバーとして参加して三日目。
炊き出しの仕事にもようやくなれてきて、僕達が提供する食事を食べて頂く現地の人々の表情も見れるようになれました。炊き出しも一段落した後に、チバさんという図書館館長の方とお昼ご飯を頂きました。食後に湊中学校の被災直後と今日までの変わり具合を伺う事ができました。他にも色々な話を聞く事ができ考えさせられることがたくさんできました。今、自分達が色々な食材でメニューを考えたり、機材で料理を作ったりと、前メンバーの方たちの頑張りと現地の人たちとの絆があってできることなんだと感じました。本日は、平日ということもありボランティアの数も減りましたが少人数チームでがんばりました。ボランティアを考えている方、大歓迎なのでよろしくです!
今後は、 炊き出しメンバーは現地の方々に少しでも、おいしくてほっとする食事を提供できればと思います。(T)


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オタフクさん、バレリーナさん2011年5月22日 (日)
フィールドバレエ@湊中学校

今朝は湊中学校の校庭で清里フィールドバレエの公演が予定されており、それにあわせて昨夜福島から石巻に帰ってきました。
清里を開拓したといわれるポールラッシュ博士は関東大震災のときの復興ボランティアとして来日、その博士のスピリットを受け継いでフィールドバレエが生まれました。今回東北各地の避難所をツアーして周っており、今日が石巻公演の日でした。助さんの計らいで湊中学校での公演が決まり、みんな楽しみにしていました。空模様は曇りときどき小雨。武道場と校庭の間にあるピロティ(屋根あり、コンクリートの地面)に世界最大級といわれるオルゴールとステージを設置し、美しいバレリーナ2名が踊ってくれました。この公演を観に教室からおりてきた地元の方、仕事の手を休めて観入る全国から集まったボランティア、そして校庭の整備をしていた自衛隊の方、みなさんステージを見て癒されたことと思います。美しい公演でした。
一週間、今日まで引き継いでくれたワカから言葉をもらい、帰る友からもメッセージをもらいました。みんなありがとう。また戻ってきてね、次回は一緒にご飯を食べたいですね。
今日のみなと食堂はおたふくソースチームがやってきて焼きそばを作ってくれました。炊き出しチームのみんなもひと呼吸したらいいタイミングのようです。ニューメンバーがやってきたのであらたなチーム編成でのぞみたいと思います。炊き出しの行方、そして炊き出しボランティアの仕方も少しずつ変わっていく時期のような気がしています。明日はあたらしい現場での炊き出しが始まります。  (よ)


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EMチームと2011年5月20〜21日
フクシマ、核分裂の力、核融合の力

先日は日帰りツアーだった自分達の住処はからめランド、今回は1泊2日と、少し滞在時間が伸びた。今回の目的はEM菌を使った土壌改良。放射性物質を分解する可能性があるといわれているEM菌だが、何がどう作用してどうなるのかが分からないのでとりあえず撒いてみよう、そんな感じのノリでの実験だ。効果があるか無いかを調べるには放射線の測定の仕方が決め手である。そのガイガーカウンターの特性を知り、できるだけ誤差の無いように数値を出す必要がある。さて結果はというと・・・・・はからめランドの放射線の数値が全体的に低いということもあり、散布前と散布後の数値に驚くような変化が無かったというのが初日の結果だった。効果が見えにくいのは残念だが、数値が低い事を嬉しがろう。具体的には0.1〜0.3マイクロシーベルトの間をいったりきたり。東京から来た実験チームからは「東京と一緒?」という声も。今後もちょこちょこ足を運んで託されたEM菌を撒いてみようと思う。
チームフクシマと21日お昼、はからめランドを後にして郡山近く須賀川にある自然食レストラン「銀河のほとり」へ向かった。銀河のほとりのスタッフ、仲間達は震災後、原発から離れ避難生活を送っていた。その後、お店に戻り、被災地に支援物資を送るための中継地点として機能していたり、被災地に向かうボランティアを受け入れていたりと、積極的な活動をしている。オーナーのカツコさんには会えなかったが、トモチン、ユウちゃん、サトウさん、ミヤホさんとお茶を飲みながら福島人同士お話しをした。原発の事、放射能の事、家族の事、お店の事。銀河のほとりは、福島に住むいろいろな意味で核となる人間の集まる場所であった。その核である仲間が原子力の力で離れ離れになってしまった、核分裂してしまったのである。その仲間たちがいつかフクシマに戻って来る事を核融合とよんでみよう。フクシマから分裂して飛び散った先で、いろいろな物事を発信、吸収した核達が、フクシマに戻ってきて融合したときのエネルギーはとんでもない大きさになるだろう。なるはずだ。絶対になる。
以前、琵琶湖で久しぶりに会った僕の小学校の先輩である伊奈さんがこんな話しをしてくれた。日本の原発のほとんどは、地域の名前が付いている。柏崎とか浜岡とか美浜とか。しかし福島第一、第二原発はなぜか地域名の双葉原発とかならず、県の名前が付けられていると。コレにはどういう意味があるのだろう・・・・ってずっと考えていたが、今日みんなと話しをしていてふと、こんな事を思った。もし双葉原発という名前だったら双葉郡の方たちだけでは、この困難を乗り越えられるはずも無い、が、もしかしたら福島県みんなの力を合わせたら乗り越えられるのかもしれない・・・・だから双葉原発じゃなくて福島原発なのかも・・・・・ってそんな感じ、伝わるかな。本当は日本原発の事故で、日本全体でって言いたいけれど、残念ながら福島県民と他県民では身に降りかかっている事があまりにも違うため日本全体では同じ気持ちを共有できないのが現実である。
僕達が2年前に福島の土地に出会い、福島に移り住んできた意味がだんだん明らかになってきているのかもしれない・・・・・・。どう生きて、どう死んでいくか、ただそれだけの問題なんだけどね。 (匠)

No Photo2011年5月19日 (木)
長期ボランティアのススメ。

昨夜セナ家が横浜の基地までエコ洗剤とチョークを届けてくれました。みなと食堂での洗い物に使っていた洗剤を、少しでも環境に配慮できるものにしたいと思っていました。22日には使い始められると思います。
早起きしてたまっていた事務処理をしたり、メールチェックしたり、カレンダーを印刷したり、買い物をしたりしていたらあっという間に夜になりました。今日は匠くんの同級生のノノイチがボランティアの話をききたいと、だんな様と一緒に横浜に来ました。お好み焼きをつくってみんなで食べながら、わたしたちの知っていることを話します。仕事をかかえている人は休みが限られているからなかなかボランティアに行けないといいます。行けるタイミングで来てくださればいいです。もしくはボランティアに行ける人を支援してあげるというものひとつの方法です。以前、整体チームが、一日のボランティアに1つの会社から70人来るのではなく、一人の一週間以上いてくれる人を他のみんなが支援してあげてほしいと言っていました。ボランティア内容にもよりますが、来てくれたボランティアの方には、仕事を覚えて、次の人に引き継げるまでがんばっていってほしいと思っています。
明日は福島はからめランド。どんな日になるか、ドキドキです。 (よ)

満月のキャンプセラピー2011年5月17日〜18日
満月のキャンプセラピー

5月の満月はエネルギーが強いと言われています。京都の鞍馬寺では毎年満月祭(ウエサクサイ)という御神事が行なわれています。
久しぶりに石巻を出ました。千葉県神崎町で行なわれるキャンプセラピーのヨガ講師として、森の中でお仕事をしてきました。参加者は約20名、全員女性で、みなさんご自分の好きなお仕事をされていますが、睡眠時間をけずったり、土日の休みなく働いている方たちが多かったように思いました。
明るい時間に到着してテントを設営し、みんなで満月レシピの夕食を作りました。おいしく頂いてから焚き火を囲んで女子トーク。スタッフの男性陣がお茶を差し入れてくれたり、ケーキを届けてくれたりと、陰ながらサポートしてくれる姿になんだか安心感とリラックス度があがります。火を囲んで円なって話していると、職種も年齢も関係なく女の子に戻って話しが弾み、満月パワーを浴びながら、みなさん森の中で眠りました。
18日朝6時半、マット片手に森の中までお散歩します。途中にツリーハウスがあって、まるで妖精がいそうな森の中をてくてくと歩きます。気持ちのいい木立のあるところまで行って、好きな木のそばにマットを敷いて、朝のヨガタイム。呼吸とともにフィットンチッドが体内に取り込まれ、清清しい空気を感じながら体を目覚めさせていきます。美しい呼吸とポーズで体が癒されるとともに、心もおだやかになっていきます。
森の中からキャンプ地に戻ると、 素敵な朝ごはんが用意されていました。こころもからだも癒されて、月とお日様のパワーを身につけた女の子たちは元気もりもりです。ゆっくりとお茶を楽しんで、それからテントをたたみ、お片づけをして、美しく輝いた姿でそれぞれのお仕事へと出発します。みなさんのエネルギーで日本を引っ張っていってくださいね。 (よ)


関連サイト: コールマンジャパン

hatman、MTG2011年5月16日 (月)
渋谷でミーティング。

6日明け方横浜に到着。
電車で東京渋谷に向かいます。EM菌が放射性物質を分解することができるのではないか、ということを実験しようとしているチームがいて、福島のはからめランドで実験をしてみようということになりました。日時を決め、後日現地で待ち合わせをすることにしました。
EM打ち合わせが終わってからフェアトレードショップぐらするーつの事務所に寄らせていただきました。ボランティアセンターでいただいたツナミニモ負ケズTシャツは、ツナミクラフトとタイのお坊さんからのご支援だそうです。情報をいただいたり、みなさんに応援していただいて、今のボランティア活動ができています。本当にありがたいことです。現地でできることと、こちらでできることのダブルでいきましょう。
夕方は匠の友人ミネ(デザイナー)、シンゴ(デザイナー)、エリさん(雑誌もうすぐ編集長)と、ボランティア活動と、今後のメディアの可能性について話し合いました。「今だからこそやれることってあるよね、今の自分だからこそできることもあるし。」そうそう、みんなで一緒にやりましょう。
横浜に着くと、友人ヨッシーが来ていました。家具作りと料理の得意なヨッシーのつくったかぼちゃサラダがわたしたちを元気付けてくれました。それぞれの得意分野を記憶して、明朝は千葉に出動です。 (よ)


関連サイト: ミネのデザイン会社 ((STUDIO))

18mの絵、絆ベース2011年5月15日 (日)
石巻〜関東へ。

15日、今日出発のために引き継ぎ作業を考えながら動きます。カヌーチームは牡鹿半島で、昨日のカヌーで作業をした竹浜の後片付けと、大原の漁業組合の事務所の片付け作業と、狐崎浜での民家の片付け作業も継続して行いました。
午後、渡波地区の明神社にお参りをしました。現在はひーさー兄と一緒に、ピースワーカーズのみなさんもこちらの作業をしていました。宮司さんにご挨拶をして、湊中学校へもどりました。みなと食堂もわたしたちがいなくてもちゃんとまわるようになりました。明日からの引継ぎを、信州から戻ってきてくれたワカ隊長(上官?)にお願いしました。
武道館の壁にNYからボランティアに来てくれたアンさんが持ってきた18mの絵を設置し、図書館の担当者チバさんにご挨拶して、ベースとしている生活センターに戻ります。
夕方6時30分、絆ミーティング。作業があるため、全員が集まることはできませんでしたが、いるメンバーで話し合いました。話しては沈黙、話しては沈黙、さらに沈黙5分間。これまでのやり方の継続だけではなく、これからのビジョンミーティングも必要だとの意見が出ました。8時も回って、みんなおなかもぺこぺこ?ボランティアがボランティアのために夕食をつくってくれました。みんなも疲れているのに、ありがとうございます。
それからはからめ号に乗って出発。明日のお昼までに東京着、ゴーゴーレッツゴー、今夜は交代で運転です。 (よ)


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昼の炊き出し、カヌーデイの様子2011年5月14日 (土)
カヌーデイ番外編in石巻

2,3日前に呼びかけをさせていただいたカヌーデイin石巻。急な呼びかけにもかかわらず、数人のカヌー仲間が集まってくれた。朝、早速清掃に向かったのは牡鹿半島の竹浜(たけのはま)という小さな漁港。数十個の大きなブイ(北海道ではボンデンというらしい)を陸へ上げ、全てをロープで繋ぐ。たくさんの流された家の木材やプラスチック、なんだか分からないものが魚網やロープに絡まって、回収がスムーズにいかない。近くに転覆する漁船の燃料だろうか、油が水面に漂い、その匂いが鼻を突く。その油の浮く海の中から瓦礫をひとつひとつ回収していく。絡まったロープや網はできるだけ切らないで回収したいと常に思いながらの作業だったが、やむを得ず何十回とナイフを入れてしまうのが現状だった。 僕達が乗っているオールドタウン社製のカヌーは450kgのキャパシティーがある。かなりの量の材木を積んでも沈むという事はない・・・・人によるか。水を含んだ柱、その柱に付いている金具、そのまま持ち上げるのは困難だが、カヌーを傾けてガンネル(カヌーの縁)の上を滑らせるようにすると結構スムーズにカヌーに木材を乗せる事ができる。ただ、ほとんどの材は釘が出ているので怪我、カヌーへのキズには注意をしたい。(数日前チェーンソーでガンネルを切っていた人もいたが・・・・。)
潜水士も出動、みんなで。前日に狐崎浜(きつねざきはま)の住民の方々にお昼の炊き出しのリクエストを聞くとみんな口をそろえて「肉」。という訳で本日のメニューは焼肉。そのために朝5時に蔵王を出発して肉を届けてくれた2人には頭が下がる。
午後は再び竹浜に移動して作業の続き、5時近くまでの作業となった。みんなが言うのだから本当なんだろう、牡鹿半島から石巻市外に走る道はみんな眠くなってしまうみたいだ。今日の僕も例外ではなかった。一説によると夕方、西日に向かって走ると眠くなってしまうらしい。この文章を書いていて、さっき12時を過ぎて今12時10分25秒。明日、もう今日か、久々に石巻を出て横浜へ向かう。数日後、再び戻る予定。愛、ルビー、バック。  (匠)


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カヌーデイ打ち合わせ、瓦礫たち2011年5月13日 (金)
漁業支援部隊。

みなと食堂の今日のメニューは、フレッシュトマトの冷製パスタ、焼きたてベーグル、ポテトポテトマッシュ、キャベツとキュウリのサラダ、とうもろこし、カブのフゴクスープ。そして神戸のコーヒー屋さんすなっちによる手入れコーヒー&手作りクッキー。神戸からたくさんのおいしいものを積んで、あさやんが帰ってきました。ので、安心して牡鹿半島に向かいました。
牡鹿半島竹浜、狐崎浜を見に行きます。明日のカヌーデイ漁業支援部隊 in石巻のスケジュールをたてます。お昼をデリバリーして、がってんチームと打ち合わせをしました。潮の満ちる時間と作業の段取り、そして狐崎浜の組合長さんにもお話しをして、明日の狐崎浜での炊き出しを決め、とーるくんと明日の準備に走ります。浜を見てみると、作業も漁具回収から漁業支援へと進み、漁師さんたちの希望をつなぐとても大切な役割を担っていることが伺えました。助さんチーム、クロさんチーム、技術系ボランティアチームの働きには驚かされます。重機と人海戦術で港が息をふきかえしています。明日は海辺でがんばっているみなさんのお力になれたらと、わたしに出来ることをさせていただきたいと思います。 (よ)


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2011年5月12日 (木)
図書館設置。

朝、いつもどおり湊中学校に着くと、「ちょっと来て見てください。」と、毎朝ここのモップがけをしているチバさんに呼ばれました。呼ばれたのは武道館の入り口、昨日みんなで掃除をしたところでした。水をまいてデッキブラシでこすったのでしょう、まるで泥が入っていたとは思えないくらいきれいになっていました。チバさんも嬉しそうでした。
今日のみなと食堂のメニューは、たけのこご飯、ワラビのおひたしおかか和え、人参シリシリ、キャベツとコンビーフのミルフィーユ、トマトと新タマネギのマリネ、きゅうりとわかめの酢の物、オレンジと夏みかん、白菜と大根のお味噌汁。最近は玄米ご飯が人気です。
午後、図書館の設置隊がやってきました。昨日みんなで図書館コーナーをモップがけして、この日を楽しみにしていましたので、本を見たり、棚を眺めたりして明日からの図書館開館に思いをはせています。 (よ)


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本日も引き続きディッシュリユース、2時46分2011年5月11日 (水)
二ヶ月目。

今朝は届けてもらった野菜を運び、野菜庫の中の整理をしました。匠くんたちには車で先に行ってもらい、わたしは片付けが終わってから自転車で湊中学校に向かいました。いつも車で向かうところを自転車に乗って行くと、気づかなかったことに気がつきます。まず、ほとんどの道がガタガタで通りにくいということ、そして泥道や瓦礫あとの道で砂埃がまっていて目に入って痛いということ、マスクがないと砂を吸ってしまうということ、歩道があるところとなくなっているところがあって通りにくいということ、水溜りで通れないところがたくさんあるということ、とにかく自転車で移動している人はとても大変な思いをしているということがわかりました。
みなと食堂に着くと、頼もしい事にみなテキパキと今日のお料理を作っていました。昨日から引き続き、地元のお母さん方が味付けまで一緒にしてくれました。今日も強力な助っ人、和歌山からノブさん、山梨からキョウコさん夫婦、神奈川からスギさん、みなさん自然食派の食生活を送っている食のエキスパート。ひろあきとさおりちゃんも手伝ってくれ、かなりいい感じのみなと食堂でした。
食堂の片付けが終わってから、みんなで武道館の入り口の下駄箱エリアの掃除をしました。ブラシ、ほうき、モップ、ワイパー、雑巾、一輪車、タワシ、洗剤などの掃除道具を用意して、こちらの避難所の方4名、ボランティア10名、計14人で一気にゴシゴシ。みんなでプチマッド、 かなりきれいになりました。震災から二ヶ月目、それぞれの思いを胸に、湊中をあとにしました。
今日は湊中学校出身のひろあきのパートナー、さおりちゃんがレポートを続けてくれます。 (よ)

プチマッドバスターズ 本日、みなと食堂さんの炊き出しに参加させて頂きました。あの日から、ちょうど二ヶ月。14:26、相方さんの生まれ育った家屋跡で黙祷をし、何とか清掃を終えて湊地区で暮らしている方々とお話をしました。前日、市内在住の相方さんの友達と、居酒屋の営業を再開した友達のお店で合流し、皆で食事をしながら話した時にも感じた−生きる力、命の温度、笑いのパワー−に包まれながら、その底に流れる、この街の方々が体験したことを、あらためて感じた時間でもありました。皆が話してくれた−ボランティアの人たちへの感謝、「いつまでも被災者のつもりでいちゃいけない」という気概、今も一家で「いつでも逃げる事ができるよう」子供たちにジャージを着せ、枕元に防災リュックを置いて眠っていること。電気や水道が復旧し仕事が再開になって、一見、「日常に戻った」ようにみえる時間軸に、あの日のままで止まっている建物、車、ガードレールのゆがみ、乗り上げた船舶、、、ふたつの時間がかさなっていることへの疲れ。たくさん、たくさんの、辛い話と、先行きへの不安、など− そうしたものすべてを内包して尚の、明るい明るい、たくましい笑い声。この街に明りを灯そう、灯し続けようという皆さんの想いと、日本全国から集うボランティアさん達の気持ち。その皆さんの交りに触れながら、短い滞在ではありますが、炊き出しに参加させていただいて「おいしい」「ありがとう」の言葉を頂戴できること。自然と笑顔になる自分を感じながら、こうした場を、はやくから創りだしてきた「はからめ」さんはじめ「きずな」の皆様へのリスペクトの気持ちをこめて、この抄をとじたいと想います。(織)


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ビュッフェスタイル、ディッシュリユース2011年5月10日 (火)
みなと食堂

みなと食堂の環境整備をしています。GWが終わり、ボランティアの数も激減したのもあって、昨日から食器を自分で洗ってもらうスタイルにしました。食べ終わったお皿はまずペーパーで汚れをふきとり、1)石鹸水の中でスポンジで洗ってもらいます。2)すすぎます。3)仕上げ水でもう一度すすぎます。4)タオルで拭きます。ここまでやってもらって、あとはボランティアが消毒して箱にしまうというスタイルにしました。大きなたらいを買ってきて洗いやすい状態にしたところ、みなさんとても協力的でした。この素晴らしいディッシュリユースシステムをぜひA Seed Japanのチームに見てもらいたいです。
そして今日からセルフサービスのビュッフェスタイルにしました。今日のメニューはスパムステーキ、ネギ焼き飯、黒米入り玄米、野菜カレー、フレッシュトマトとツナ、ほうれん草のペンネ、サラダ、フルーツ、白菜のスープ。コーヒー、お茶、お菓子をいつでも楽しめるカフェコーナーもあります。お昼には東京から来たジャムバンド「ダチャンボ」さんのライブもあって、みなさん楽しそうに食事をとっていました。
食事以外の献立では、携帯電話の契約サービス、美容師さんによるヘアカット、洋服やさん、マッサージ、ボランティアへの依頼(家の瓦礫撤去などのニーズ)コーナーを設け、必要な人たちが利用していました。
湊中にいるときには元気ハツラツなわたしもそろそろパワーダウンかな、と思いきや、前回チームのがってん、リョウタくん、有人くん、そして前触れもなく北海道から友人ひろあき&さおりちゃんが来て、元気パワーをチャージしました。湊中環境もスタッフも揃ったところで、次はカヌーチームを起動して牡鹿半島に力を注ぎたいと思います。  (よ)

ダチャンボ、炊き出しのミーティング 毎日、夜7時から専修大学にてNGO連絡会議と題して、石巻市に入っているボランティア団体の情報を共有するためのミーティングが行なわれている。左の写真は全体ミーティング後の炊き出しチームの分科会。今日はどこで何食、明日はどこで何食など、日々の炊き出しの動きを見る事ができる。また、石巻市にて炊き出しのボランティアを1日しかできないけれどやりたいという方は、このミーティングに参加する事によって同じ場所でぶつかったりする事を避ける事ができ、スムーズに必要とされている所で炊き出しをする事ができる。様々な団体、様々な状況の中で、様々な炊き出しのやり方、様々な次の段階へのシフトの仕方などなど、他団体のお話しを聞かせてもらう事も結構ためになる。いつまで炊き出しをするのか?、営業を始めている飲食店への影響、本当に炊き出しを必要としている人とそうではない思われる人、地元の方々自身でご飯を作っていけるようにするためにはどうすれば、などなど本当に沢山の問題を考えては話し合っての毎日だ。避難所の縮小に伴う住民の方々の動きや、危険区域(一般住宅を建てられなくなる区域=住めなくなる区域)に指定される予定の地域に自宅がある方々の動きで日々炊き出しの食数は変化する。その動きを考え、日々の炊き出し場所に人を送りこむ作業をしている方々がいる。集まっているみんなにありがとうと言いたい。
僕達が日々炊き出しをしている湊中学校に足を運んでくれる皆さんは、笑顔で話しかけてくれたり、おいしい食事をどうもありがとうと言ってくれる。でもその皆さんは、明日どうなるか分からない生活を実際に送ってるわけだ。皆さんの心境を思うと、明日もおいしいご飯を作って、せめて食べている間、コーヒーを飲んでいる間だけでも幸せな気分になってもらいたいと、ただただその事だけを願うばかりである。 (匠)


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ディッシュリユース、久々のカレーライス2011年5月9日 (月)
女川原発にて

今日はみなと食堂店長のケイちゃんにレポートしてもらいます。

みなと食堂で2週間くらい店長をしていますけいこです。よろしくお願いします。
今日は初めて女川原発の中の避難所で炊き出しをしてきました。メニューはおでん、ご飯、ほうれん草のゴマ和え、きゅうりの浅漬け。みなと食堂で作ったものをピースワーカーズさんと一緒にデリバリーで持っていきました。 女川原発の避難所は体育館で、その場で配ったのでみなと食堂とはまた違った感じでした。たくさんの家族が生活していて、そこにお邪魔させてもらったわけですがみなさん温かく迎えてくれました。
ピースワーカーさんはみなさん芸達者、ギターと音楽、ハーモニカがバックミュージックでありました。
炊き出しではやっぱり青物、野菜が良かったみたいです。おでんも喜んでもらえました。
火気厳禁、デリバリーへその後で 子どもたちと一緒に絵を描いたり、亀と遊んだりしました。もう子どもちゃんたちがかわいくてかわいくて!!また来てね!と見送ってもらいました。
また会いたいなぁ…また行きます!!
デリバリーでも顔が見えると作るメニューを考えるのもワクワクしてきますね。

いつもいるみなと食堂を離れ 女川に行くと瓦礫が広がって、まだまだこれからだなぁと実感します。でも確実に少しずつ変化しています。はじめは泥でいっぱいだった場所や、瓦礫でいっぱいだった場所、ご飯もつくれなかったところから、今こうしていろんな場所で炊き出しができ、いろんな人に出会えます。それはやっぱり動いて、創ってきてくれた人たちがいるからですね。チームワーク、そしてひとりひとりの力をとても感じます。たくみさんと、よしこさんには本当に感謝です。私も自分ができること、少しずつやっていこうと思います。
それでは ごきげんよう。 (ケイ)


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流れ着いてきたカヌー、作業風景2011年5月8日 (日)
カヌーが行くところ

ゴールデンウィーク最終日、まずゴミの事。今朝のミーティングでゴミの分別を石巻市で定められている分別よりもさらに細かくする事を提案。ここ、生活センターで出るゴミ(屋外の炊き出しで出るゴミも含め)は、日々旅立っていくボランティアが全国の地元に持ち帰って捨ててもらう事にしている。ので、全国どこのゴミ回収にも対応できる分別をしていきたいと思う。昨日は、愛媛、宇和島から夏ミカンを持ってやってきてくれたOAK(オーク)さん親子がトラックいっぱいにゴミを持って去って行ってくれた。日々現場で被災された方々と笑顔で話しができるのも、こういった方々のおかげである事を常に感じていたいと思う。
現在、炊き出しをはじめ、泥出し部隊マッドバスターズ、海に浮かんでいる漁具や木材を回収するチームなどが日々活動している。その中でそれぞれの現場で必要とされている物がはっきりとしてきている。ちなみに炊き出しチームは野菜不足に悩み始めている。1日に1000食を超える炊き出しに使う食材は結構な量となる。もし野菜、その他食材を被災地での炊き出しのために提供していただける方がいらしたらぜひご一報頂きたい。一緒に活動をさせていただいている黒澤さんのWebサイト(続・雨ニモマケズ風ニモマケズ)にても道具類の支援を募っているのでぜひサイトをごらん頂きたく思う。
丸太カヌー?、おでん定食本日は毎度おなじみ湊中での炊き出しの準備をちょこっとして、昨日まで夏ミカンが入っていたカヌーを車に積み、牡鹿半島の竹浜という小さな漁港へと向かった。今日はこの竹浜の漁港に浮かぶ家、丸太、木材などを陸へ挙げる作業部隊の一員となる。早速カヌーを浮かべ、まずは僕と四万十塾とーるさんのカヌー部隊が沖に浮かぶ丸太などを岸へと運んだり、突っついて寄せたり。その後ユニック部隊がそれを陸へと移動、そして運ぶためにチェーンソー部隊がエンジンをブンブンいわせている。基本的には今言った流れだが、状況は様々、海に浮かぶ家の屋根に乗っかって屋根を半分に切っている人や、カヌーの上から20m以上の丸太をチェーンソー水しぶきを上げながら切っている人などなど。漁港内の海の中には魚網など色々なものが沈んでいるので、スクリューを使う動力船では入れないため、カヌーでの作業が効率が良いのである。
さてみなと中食堂、本日のメニューはおでん、ご飯、ツナサラダなど。最近、みなと中食堂では玄米を炊いていて、売れ行きも好調みたい。栄養満点の玄米ご飯&梅干、良く噛んでお米の甘みを楽しんでもらいたい。明日は約1週間くらい前にも行なった、女川原発内体育館への炊き出しのデリバリーが予定されている。火気厳禁といわれている避難所の様子を明日はレポートさせていただこうと思っている。  (匠)


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ごみを持ち帰ってくれたOAKさん親子、1ヶ月以上休み無しお疲れ様OZAZAさん2011年5月7日 (土)
みんなの日常

毎日新しいボランティアの方やってきて、毎日今まで活動していたボランティアが旅立っていく。日々出会いがあり、別れがある。毎日誰かに手を振っている。手を振りながらみんなに日常を想像する。彼はどんな日常を過ごしていくのか、彼女はバスの中で何を考えながら明日を迎えるのだろうか・・・などなど。そういえば僕達にも日常っていうやつがあったような無かったような・・・今はこの毎日が日常となっている。
いろいろな人間に出会い、自分たちの事を話すと、自分達のおかれている状況を言葉にする作業が行われるので、それによって今の自分達をあらためて認識することなる。がしかし、その言葉は「〜だった」とか「〜しようと思っていた」など、全て過去形であることに気が付く。過去と未来は全く別物であり、それを繋ぐ唯一の存在が現在この瞬間の自分であるとするならば、考える必要があるものは今、この瞬間の事だけなのかもしれない。過去のことを考える不必要性と同じくらい未来のことを考えても仕方が無いのかも。この先どうなるかなんて百科事典どころか万科事典にも載っていないし。ただ、夢は見ていたい。夢を見るって事は未来を考えるって事じゃないから。夢を見ているのは今この瞬間であって今この瞬間にどんな夢を見ているかが次の瞬間を作っているのかなぁなんてね。もしかしたら僕達は小さな夢の連続なだけなのかも・・・・
石巻に住むみんな、そして全国から集まっているボランティアのみんなと同じ夢を少しでも見られたら、その見られた分だけが確実に現実となっていっているのを感じている。「夢は必ず叶う」って本当のことなのかもしれない。  (匠)


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愛媛みかん、サンマの里帰り2011年5月6日 (金)
立夏

暦の上での夏、夏の気配が感じられる頃です。今日もいいお天気でした。
本日の湊食堂のメニューはサンマ定食。和歌山から送られてきた宮城県産のハイ干しサンマにたっぷりの大根おろしを添えて、鰹節と昆布でだしをとった白菜と人参のお味噌汁、愛媛から届けてももらった無農薬夏みかん、そして白米、玄米、梅干、おかか、じゃこなどの付け合せをサーブしました。和歌山バグースチームの心遣いでサンマの里帰り、イキなはからいに「魚が食べられるなんて、」「家族に持って帰っていいですか?」とみんな大喜びでした。
今日は午後から匠くんが牡鹿半島に行きました。狐崎という浜で大工仕事ができる人を求められていたので、道具も技術もある匠くんにオファーがきました。チーフのクロさんが炊き出しチームに協力な助っ人サエキくんを導入してくれたので、匠くんは午後いちで牡鹿へ向かいました。炊き出しの責任もあるので大工仕事やマッドチームに行けないところもあるのですが、やはり技術系ボランティアの役割も果たせたらな、と思い、ハードですが今日は両方のチームに入ってがんばってもらいました。やはり必要とされている現場に入ることが重要だと思います。
サンマ、大工仕事 GWはお祭りみたいなところもあるので、ボランティアも今日はこちらの現場に行きたい、明日はあちらに参加したい、といろいろ声があがります。ボランティアとは自主性を重んじるものですから、それでいいと思います。そんな中、急に人がいなくなったことを知って、関東から帰ってきてくれたセナパパーン、ふーりん、ずっと同じ現場で作業を続けてくれたリョウコちゃん、一緒にチームを組めてとても感謝しています。リョウコちゃんは神戸在住、阪神淡路大震災のボランティア経験者です。助っ人で入ってくれたまるおさんも然り。現場で一緒にやっていく上でとても勉強になりました。今のことだけでなく、先を見て今判断していくことを教えてもらいました。今度は川の上で会いたいな、そんな素敵な仲間です。
GWの炊き出しボランティアとして東京から来てくれたバブさんチームも3日間、ぶっつけ本番の現場でやりきってくれました。東京でできることをお願いして、笑顔でお見送りしました。パワーのあるチームでした。
こうやってエネルギーの入れ替えをして、石巻はどんどん復興していきます。それでもまだまだみなさんの力が必要です。ここに集まるみんなは絆で結ばれている、そんなチームへのご入隊(?)お待ちしています。 (よ)


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カヌー、朝のミーティング2011年5月5日 (木)
こどもの日、牡鹿半島。

本日の湊中の炊き出しメニューは親子丼。イベントなどでまかないをつくっている東山食堂のゆたかさんくりちゃん、大工のホーリーが助っ人に入ってくれました。昨日から白米のほかに玄米も炊くようにしました。のりをたっぷりかけて、大根の煮物とお味噌汁をおつけして、こどもの日のお菓子のかしわ餅も振るまいました。お昼に牡鹿半島で作業をしている吉村助さんが湊中に来て、人手が足りないからと作業に誘われました。大工のホーリーと一緒にらでしっしゅ号でGo。途中、渡波地区で開催している明神社のお祭りに寄って、みなさんの活気あふれた姿を見てから牡鹿へと向かいます。助さんとトランシーバーで話しながら、牡鹿半島の状況を解説してもらいました。助さんたちがこちらの漁師さんと連携をとりながら作業をされている様子がわかり、地元の人たちの助けになっていることが伺えました。
ミニユンボ、鯉のぼり小網倉浜のクロさんたちがかけた鯉のぼりを見ました。小さな浜の空に大きくなびく鯉のぼりの姿はまるで復興のシンボルのようで、勇気づけられました。人の力でここまでできるんだなあ、人の力でしかできない思いが溢れている最高のプレゼント、端午の節句が終わってもしばらく見ていたい風景でした。
それから狐崎によって、ユニック鈴木さんの仕事を拝見させてもらい、小渕というところで側溝に溜まった泥をかき出す作業をしました。夕方のほんの少しの作業でしたが、今日もプチマッド体験ができ、充実したこどもの日を過ごすことができました。帰る前に鹿の群れを見ました。牡鹿半島、いいところです。毎日100名以上のボランティアが作業をしています。まだまだ技術系ボランティアの力が必要です。  (よ)


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松並21SEIKI、ミナ中食堂2011年5月4日 (水)
みどりの日、GWのボランティア。

「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」 ことを趣旨としているGW中日の祝日です。もともとは昭和天皇の誕生記念日でした。
今日は店長代理として湊食堂&松並デリバリー部隊を構成して本日最後の「松並21世紀」の炊き出しをしました。自衛隊の物資配布場所でのデリバリーでしたので、配布が終了となる日と同日に炊き出しも終了とし、徒歩でも行ける距離の湊中に引き続くことを告知して無事300食をお配りしました。デリバリー部隊は湊中スタッフから毎回はじめての人を連れて行くのですが、湊中との違いに、みんないろいろ感じているようです。結構ハードなデリバリーでしたが、みんな真剣に、一生懸命に取り組んでくれました。
ボランティア集会所に戻ると、明日5月5日の明神社のお祭りに向けて、みんな活気があふれています。GWともあってボランティアの数もいちじるしく多く、賑やかです。専修大学のボランティアキャンプ地に寄ったら「ボランティアのためのボランティアに来ました、」という炊き出しのチームがいました。わたしたちもこれまでの作業を継続しつつ、ボランティアのためのボランティア作業や、引継ぎなどでいろいろ感じつつ一日を過ごしています。 (よ)


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洗濯機取り付けの様子、湊中炊き出し2011年5月3日 (火)
卯月の新月、憲法記念日。

15:50新月ちょうどの時間です。毎朝のミーティングで事務局のモギさんが潮汐の情報を教えてくれます。GW中の昨日今日明日は大潮、満潮の時間は16:39、128cm。市内のいくつかの場所は冠水が著しく、車が通れないほどの水位となるため、注意が必要です。しかも海水なので車の故障の原因になりかねません。今日は新月だなあ、イコール冠水するから気をつけなきゃ、という感じになります。この町のみんなが月の影響による潮の満ち干に意識を向けています。
国民の祝日である今日はボランティアも、町の中の人も多く炊き出しも400食から実質800食くらいの量に増えました。匠くんはボランティアのコーディネートとサポート、そして湊食堂のデリバリーと動き回っていました。今日は専修大のボラセンからユイッペ、ピースボートから伊藤さんが湊食堂に入ってくれました。ボランティア活動をしている人からは、いろいろな現場を見てみたいとの声が聞こえてくるようになりました。明日は店長ケイちゃんにも他の現場を見てもらって、今後の参考にしてもらおうと思います。
湊中の環境整備も進み、移動できなかった車の撤去や、自衛隊による校庭の瓦礫の撤去作業が行われています。高知からきたソウくんはこちらの場所に住んでいる方のために洗濯機を取り付けています。この場所が学校であるということに敬意をはらい、地域の人とこちらに来られる方のコミュニティが湊中学校を通して広がっていったらいいな、と思っています。 (よ)


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自衛隊、ミナショク2011年5月2日 (月)
八十八夜。

立春から数えて88日目のことをいいます。新芽を出した作物に対しての遅霜に喚起するための日とされています。
今日はとても風の強い日でした。石巻では雨の翌日は風が強く吹くそうです。
震災から52日が経ち、駅周辺では電気や水道が復旧してお店もはじまりつつあります。炊き出しをしている湊中学校は未だどちらのライフラインもメドがたっていません。湊小学校も中学校も避難所となっているため、まだ授業が再開できずにいます。神戸の震災の経験者は非日常が日常になってしまわないように、と心配していました。 (よ)

携帯電話2台よし、メモ帳とペンよし、車の鍵よし、デジカメよし、こんな感じの日々の持ち物。7時ミーティング、だいたい7時半に動き出し、みんなで本日のメニューに必要な食材を確認し車に積み込む。ゴールデンウィーク、思ったよりも渋滞がなく、車の動きがスムーズなのが嬉しい。8時半ごろ僕達が炊き出しを担当している湊中学校に到着。いつものように避難所の方々が朝の掃除をしてくれている。どうしても仲間の出入りが激しくなるので、まずは炊き出し班みんなでミーティング。みんなで出来上がりをイメージしてからそれぞれの作業に取り掛かる。ご飯を炊く人、野菜を切る人、スープを作る人、パドルを持って大鍋を漕ぐ人。みんなでトントンやっていると、手伝ってくれる人が1人、2人と増えてくる。炊き出し場となっている湊中の武道場は現在、ちょっとしたイベントスペース&カフェとなっていて、今日は同じフロアで歯医者さん、フリーマーケットが行われていた。ゴールデンウィーク明けには、なんと常設で図書館がやってくる予定だ。本日のメニューはスタミナ定食。スープ、サラダ、フルーツ、スイーツ付き。ご飯を食べながら、コーヒーを飲みながら、ちょっとでもホッとする時間をみんなと一緒に過ごせたらいいなぁって思っている。
明日からは、数組の炊き出しチームが到着予定。夜中に到着、そして翌日から数百食の炊き出しを行うことになっている。これは結構大変だと思う、自分だったら大変だから。そんな訳で明日は炊き出し班のサポートを含め、みんなが気持ち良くボランティア活動することができるよう動ければと思っている。そしたらその気持ちの良いバイブレーションが地元のみんなにも伝わって・・・・・・それが犬とか猫とか鳥とかにも伝わって・・・・・それがアリとかノミとか微生物とかにも伝わって・・・・・みんなが小さいけれどなんだか同じ物を持っているような気になって、水みたいになって、その中をカヌーでスーッと流れてみたりして、パドルを置いて、足を組みながらコーヒーとか飲んで、目の前に広がるやわらかい色に包まれて・・・・・・言葉という言葉、ひらがなの1つすら思い浮かばない頭の中は綺麗な宇宙みたいで・・・・・・・そしたらなんだか朝みたいになって、携帯電話2台よし、メモ帳とペンよし、車の鍵よし、デジカメよし。また新しい未知の1日が始まる。  (匠)


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チャンプ、朝のMtg.2011年5月1日 (日)
チャンプ。

今日の炊き出しチームのゲストはチャンプこと佐々木基樹さん。彼はボクシング東洋太平洋スーパーライト級のチャンピオンです。チャンプのかきまぜる湊食堂の麻婆タケノコは大人気、今日は2ヶ所にデリバリーをしました。松並地区ではGWとあってか、いつもの倍以上の人が並び、2回も追加で車を走らせました。ほとんどの人が、家にいるおじいちゃんおばあちゃんや子どもたちにも食べさせたいから、とお持ち帰りをしていきます。300食以上をお配りしました。それから双葉地区へ向かいました。こちらのお母さん方は今では自炊できる環境となりましたので、今日が最後の炊き出しとなりました。これまでの大変なときを思い出して、ありがとうの涙でお別れをしました。
湊中学校武道館では炊き出し、キッズコーナー、キャンナス医療チームのブース、カフェコーナーなど、エリアとスケジュールの調整表をつくって整理しています。数日後にはこちらに図書館が入ることになりました。ここに物資を置いていきたい、ボランティアをしたい、質問がある、常に人が出入りしています。湊中はモノと人とのやりとりから、人と人とのつながりの生まれる場所になっています。今日は湊中学校出身の東京から来た歯医者さんによる無料検診がありました。地元に住む同級生がサポートをして母校で恩返し。こころあたたまる交流が生まれています。
今日で一緒にチームを組んでいたセナパパーン、ふーりん、オダさん、トコちゃん、アキちゃん、ムシャが旅立ちました。またこのチームで一緒にご飯を作りたいなあ、一緒にご飯を食べたいなあ。みなさんと一緒に作業ができてとてもいい経験になりました。同じ日は二度と来ないけど、同じ空の下、出来ることをやっていきたいと思います。 (よ)


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