沼沢湖、残ったスタッフで。2011年10月31日 (月)
虹とカヌー。

キャンプセラピーが今必要とされていることを感じました。部屋の中でしか遊べない子どもたち、建物の中から出られない大人たちのためのキャンプ。森の中で思いっきり走り回り、湖で思いっきり水をかけあうその姿を見て、お母さんたちも心からリラックスできたみたいです。「大人も乗れるんですか?」と嬉しそうに、大人同士で一緒にカヌーに乗って、友だちとお話する時間を楽しそうに過ごしていました。夜は夜で自ずと深い話し合いになりました。当たり前のことが自分たちの住むところでできなくなってしまったら、引っ越すか、それとも留まるのか。その答えは正しいのか、誤っているのか。今回スタッフとして参加してくれた人の中に、家族も家も財産も失ってしまい、今守るものがある人たちのために原発の中に入っていって作業をしているという方がいました。笑顔でみんなと過ごしているその心の中には、たくさんの想いがあふれています。 ふくしま子ども元気村、子どもだけでなく、福島に住む大人のためにも開催しています。すべての片づけを終え、みんなで沼沢湖にカヌーを取りに行きました。雨が上がり、虹が出て、湖にカヌーを浮かべることができました。今回の私の目的はキャンプセラピー、自然のなかで癒されたいのは大人も子どももゲストもスタッフも一緒です。今回出会ったみなさま、お疲れさまでした、そしてどうもありがとうございました。金山町から、ふくしま全土へ愛を送ります。帰り道、空にはまた虹がかかっていました。 (よ)


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植樹祭、集合写真2011年10月30日 (日)
ふくしま子ども元気村プロジェクト3日目。

今日は、みなと食堂でも大活躍だった、ケイちゃんからのレポートです。

朝一番に起きてきたのは小学校5年生の2人組みリョウパラ。お母さん方は前の日3時までお話をしていてお寝坊さん。朝ご飯の時間に子どもたち2人しかいないという面白い事態になりました。朝ご飯はあんこ大先生特製のミネストローネ。そしてチョコレートケーキパンケーキと、野菜のパンケーキ。野菜のパンケーキは青汁入り。よしこさんのアイディアです。どれも美味しく大好評でした。少し遅れた朝ご飯が終わり金山町のイベントである植林へと参加しに行きました。植林は地元の人と交流をして1人一本植えました。お昼ご飯はサツマイモのひじきご飯とあんこ大先生特製車ふの卵とじと餃子スープ。とっても美味しくたくさんおかわりをしてくれて完食でした。
1日のすべてのプログラムが終わり最後に昨日リョウパラが作った歌をみんなで歌いました。1番までしか歌えなかったのでまた一緒に歌うことを約束してその歌詞カードを預かりました。歌詞カードを見ながら昨日の夜ことを思い出しました。「歌を作ろう。」夜仲良しの2人組が隣に座り考え始めます。「題名は?」「僕の願い。」「よし。それいいね。」ウクレレを片手に音を鳴らします。それに合わせて言葉を作っていく。さっきまで「僕は新聞屋さんの後を継ぐことが願いだ」と言っていたのに、書き始めると自分のやりたいことはどこかに忘れてしまったように違う歌詞が出てきました。リョウパラはいつも一緒にいるので「仲良しだね。」と声をかけると「こいつもうすぐ引越しちゃうから。」と。
似たような境遇で子どものために引っ越すと決めた家族と福島にのこると決めた家族。どちらの親も選択を迷い、不安を抱えていました。それでも2人が分かれるということは事実です。引越しは誰でも体験することだけど、理由が放射能となるとやっぱり悲しい。最後の感想で「いつもは放射能のことがあるので外では遊べないけど、今回思いっきり遊べて良かった」と話してくれました。
彼らはいっぱい考えていっぱい感じています。お母さんたちが悩んで考えて迷っていることもわかっていると思います。でもこの状況の中にいてシンプルに考える彼らの本音の願いはきっとこの歌詞のことなのかもしれないと感じました。

「ぼくの願い」
作詞・作曲 リョウパラ

@ぼくの願いは三っある、願いの一つは世界となかよくー
2たつはえがおでさけぼうそしてさいごの三つめはー
きぼうというひ〜か〜りー
あの大空にたびだとう
そしてみんなの笑顔をみようー
みんなのえがおぉー

A〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜
ラーラー〜〜〜〜〜〜〜〜
ル〜ルル〜〜〜〜〜〜〜〜
ラーラー〜〜〜〜〜〜〜〜
ル〜ルル〜〜〜〜〜〜〜〜
なみだのかずだけしあわせふえる〜

Bだーけーどーぼくの願いはかなうさー
ぜったいかなうさー

31日、みんなが帰った後最終のお片づけをしました。そして沼沢湖にカヌーを取りに行きました。天気予報では雨。朝から雨が降っていてあわよくばカヌーに乗りたいという願望はあきらめるしかないねと話していました。しかし!沼沢湖に行くと一気に天気になり、カヌーに乗ることができました。たくみさんがカヌーを教えてくれてみんなでカヌーを満喫。湖はキラキラ揺れていて、紅葉もきれい。さっきまで自分たちがいたところをカヌーに乗りながらみるとまた全く違った世界に見えました。とっても心地よく贅沢な時間。
とにかく我武者羅に進んでいた私たちでしたが、この日はいろんなことを忘れて楽しみました。その時に虹が見たいとお願いをしたら帰りによしこさんが虹を見つけてくれました。素敵な大自然に出逢えて楽しいひと時となりました。ありがとうございます。 (ケイ)

野菜パンケーキ 続いて、今回キッチン隊長のあんこちゃんからのレポートです。

第2回目となる『福島こども元気村』に今回も参加させて頂きました。前回とは景色が一変。自然林が豊富な金山町の山あいは紅葉真っ盛り。会津坂下からの移動だけでも存分に秋の景色を堪能しました。
宿泊施設の教育村会館に着くと1ヶ月半振りに会う地元のスタッフに顔を忘れられる事なく暖かく迎えてもらいました。そして、今回もまたまた元気村の村長から大量の地元のとれたて野菜の差し入れが。白菜、大根、カボチャ、サツマイモ、ほうれん草、ゴボウ。近所のお豆腐屋さんからも自家製のお味噌を。予定していたメニューから、せっかくなら地元の野菜をふんだんに使った料理に。と、皆で盛り上がりながらメニュー変更。

今回の地元野菜を使った料理は…
・根菜たっぷり芋煮
・白菜とろとろクリームシチュー
・ほうれん草とベーコンのソテー
・焼き味噌おにぎり
・薩摩芋とひじきの炊き込み御飯
カヌーの合間には炭火で焼き芋も。子供も喜ぶメニューとなりました。

また、カヌーや沼沢湖畔でのネイチャーゲーム。翌日の植樹祭。震災後、外で目一杯遊ぶ事が出来ない分の発散になったのは子供だけではありませんでした。福島県内でも地域によっては子供を外で遊ばせるか遊ばせないか等、親御さんの中でも温度差がある様です。自分が過敏になっていて、子供を縛り付けてしまっているのでは…。と、悩んでいるものの打ち明ける場所が無い。夜の懇親会は、同じ意識のお母さん達で話し合える貴重な時間になった様に感じました。
金山町では長期に渡って、このイベントを続けていきたいそうです。私自身、福島県内でも放射線量を気にせずに、子供達が外で遊べる場として今後も多くの方に参加してもらいたいと思っています。また、水害で観光客が激減してしまった金山町にもこのイベントを通して活気が戻る一つのきっかけになって欲しいです。
次回開催の頃には秋から冬の景色になっている金山町。これからも自然を感じる企画が楽しめそうですね。 (あんこ)


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朝ごはん風景、キャンプ場にて2011年10月29日 (土)
ふくしま子ども元気村プロジェクト2日目。

今日はヤマオカエちゃん(ペンネーム)からのレポートです。

朝7:30に朝食。サンドイッチはカボチャレタス、カボチャ&クリームチーズ、ブルーベリークリームチーズ、ツナ、タマゴ、生ハム野菜、カレーチーズ、ジャム。朝からサンドイッチバイキングとちぃちゃん特製オニオンスープで大満足。量もぴったりで好調のスタートです。お腹が満たされたところで沼沢湖へ出発。紅葉の山々に、昔話に出てくるようなかわいらしい家が並ぶ光景にうっとり…。金山町は車窓の景色がとても楽しめます。
午前と午後、カヌー班とネイチャーゲーム班に交替で参加。カヌーは子どもたちとお母さんたちに分かれて乗りました。水のかけっこをしたり、黄色い島に上陸したり、“国境”を越えたり、はしゃいでいるうちに一艇が…沈。でも子どもたちはそれが思い出に残ったようです。お母さんたちも自分自身が楽しめたようでいい笑顔でした。ネイチャーゲームのほうは、会津から専門の方が来てくれていました。自然のなかに隠された人工物を見つけるなど、いつもと違った自然の楽しみ方ができたようです。お昼ごはんは、きのこご飯と、ホウレンソウのおひたし、焚き火で作った芋煮。芋は山形から届いたもの、芋煮の味付けは仙台風の味噌味でした。ひと遊びした後には、焚き火で焼いた焼き芋タイム。子どもたちは焼き芋が大好きなようで、小さい手で芋をにぎりしめていました。さつま芋は地元の人からいただいたもの。落ち葉もたくさん落ちている湖畔での焼き芋は、秋ならではの楽しみです。このとき見かけたバス観光ツアーは仙台から来ていたらしく、福島にお金を落としたいから開催されたツアーということでした。仙台も被災しているのに、その気持ちがすごいなぁと思いました。
朝ごはん風景、アメリカメイン州からのプレゼント金山町は温泉が出ていて、何カ所もでかけ流し温泉に入れます。沼沢湖から温泉に直行し、ポカポカ温まったところでクリームシチューメインの夕食。かなり盛りだくさんの1日でしたが、この日が最後の夜になるということで、夕食後に“ハロウィンパーティ”がスタート。窓を飾り付けて、ハロウィン風ケーキ?を食べたり、プレゼントを渡したりと盛り上がりました。電子ゲームを持ってきている子もいたのですが、みんなで遊んでいるほうが楽しいと言って電子ゲームを閉じていたそうです。それを聞いて嬉しくなりました。
子どもたちが寝静まった後は、お母さんとスタッフも交えての交流会。ちょこっとお酒も飲みながら、楽しい話も、真剣な話も…。家の窓側が放射能の値が高いから近づかせないことや、移住を迷っていること、これからの福島についてなど、お母さん同士深夜まで話し合っていました。子どもたちの前では見せない、お母さん方の顔でした。
震災以降、子どもたちが外で遊べないので、今回は久しぶりに子どもたちののびのび遊ぶ姿が見れて良かったというお母さんたち。参加したスタッフも予想以上に楽しめて、誰もがいい1日だったなぁと思える雰囲気でした。 (かえ)


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キッチンチーム、早速走り回る子ども達2011年10月28日 (金)
ふくしま子ども元気村プロジェクト集合日。

朝食タイムからこのプロジェクトの打ち合わせがはじまります。3日間の献立、レシピのすり合わせ、スタッフひとりひとりの役割分担、タイムスケジュール、などなど、できるだけ打ち合わせておいたほうがいいと思われることは事前によく話し合いました。今夜からゲストをお迎えするにあたって、それぞれに気持ちをもりあげて、みんな自主的に動いていきます。このチームワークなら大丈夫、そう思えるメンバーです。
湧き水を汲ませてもらいにいった先のお豆腐やさんでおいしい豆乳ドーナッツを購入し、ゲストのみなさんをウェルカムドーナッツでお迎えすることにしました。どきどきしながらみなさんを待ち、自家用車で早く着いた母子とドーナッツを食べながらおしゃべりするのも楽しいひと時でした。夜到着にも関わらず、子どもたちも元気でなかなか眠らなかったので、スタッフの気力体力持久力が必要になることまちがいなしの3日間となりそうです。 (よ)


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沼沢湖、自然教育村会館2011年10月27日 (木)
福島県奥会津、金山町へ。

今年7月末に新潟と福島を襲った豪雨災害。その時に、福島県の金山町という被災地に石巻からボランティアが駆けつけ、約1ヶ月間滞在し復旧活動を行った。その滞在期間中に、金山町の方々との絆が深まり、この「ふくしま子ども元気村」が開催されるきっかけとなった。
車2台、石巻から向ったスタッフはあんこ先生、カエちゃん、けいちゃん、ちぃちゃん、ジョージさん&はからめの7名。会津坂下(あいづばんげ)という高速道路のインターを降りてから車で約40分、紅葉が始まっている金山町に到着。今回の宿泊、拠点となる場所は、旧玉梨小学校、現在は自然教育村会館となっている木造の校舎だ。これが、誰が見ても素敵だと思うであろう、まるで絵に描いたような校舎。
集合時間のお昼の1時、自然教育村会館で待っていてくれたのが「お茶屋さん」こと長谷川さん。長谷川さんは施設の説明や金山の事を色々話してくれるとっても気さくな方。そして金山の高校出身(ボート部)のセーちゃん、福島市からミユキング。そして今回の元気村の村長であるシンゴちゃん。金山のみんなで僕たちが来る前に、施設の寝床の準備や、掃除などをしてくれていた。ゲストの方々がやってくるのは明日の夜なので、それまでの準備、段取りなどを話し、無料の温泉につかって夜はスタッフの交流会。前回の反省点などを含め色々な話しができて早速有意義な時間を過ごす事ができた。明日はいよいよ本番スタート。ゆっくりと体を休めて明日をむかえよう。 (匠)


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ベースの目の前、朝4時2011年10月25〜26日 (火)
石巻へ。

25日朝4時、真っ暗の中彼らは、はからめランドを出発し東京へ出勤。僕達はカレンダー作業や荷物の整理をして、夕方石巻へと出勤じゃないな出ボラ。
今回の石巻は「ふくしま子ども元気村」の準備に時間を使った。「ふくしま子ども元気村」とは、福島の放射線量の高い地域に住む子ども達を、福島県内で受け入れ、外で思いっきり遊んでもらうという企画。場所は奥会津の金山町。
26日メニューを決め、石巻で揃えられる食材などは揃えてしまったり、調理機材、キャンプ機材などを車に積み込んだり。今回は僕たちはからめが全体を進行させていく事を担っているので、タイムスケジュールを出したり、スタッフの役割分担なども同時に考えていった。
「ふくしま子ども元気村」は、先月に続き2回目となる。前回参加していない僕たちが場をまとめる事ができるのかなぁと少し不安もよぎるが、まわりのスタッフの顔ぶれを思い浮かべると、そんな心配も簡単に消えてしまう。明日は朝ミーティング前に出発なので、できるだけ今日中に準備をしっかりと。そして睡眠をしっかりととる事が最近の僕たちには一番大切なことだと感じている。 (匠)


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銀河のほとりにて、はからめランド探検2011年10月24日 (月)
銀河のほとり、さかな家へ。

お天気は晴れときどき曇り。 朝食は焚き火で野菜パンケーキを焼きました。 それから今日のスケジュールを決め、山岳部のみなさんと森の中をお散歩します。間伐した杉や雑木が転がる森の道を沢伝いに歩き、コケの絨毯がひろがるところまで行って帰ってきます。間伐され、日あたりもよくなったため感じが変わっていました。軽くウォーミングアップしたところで、須賀川にある自然食レストラン銀河のほとりに出発します。克子さんとスタッフのみなさんが暖かく迎えてくれました。以前こちらの手ぬぐいをご紹介したきっかけで、ぐらするーつさんとのご縁がつながり、是非直接お店に行きたいとのことからふくしまツアーがはじまりました。ぐらするーつのみなさんが銀河の前掛けをしてくれたり、購入してくれた人が前掛けをして雑誌の表紙に出たりと、かなり反響があり、銀河のみなさんもとても喜んでいました。こちらの食事を楽しみにしていた私たち、かなりのボリュームで見た目も味も大満足、みんなご飯をおかわりしていました。
銀河のほとりにて、さかな家にて夕方、本日の2件目、矢祭町にある居酒屋さかな家さんを訪ねました。こちらのお店も手ぬぐいのご縁で会いに行きました。やはり反響があったようで、おかみさんの美佳子さんからたくさんのお話を伺いました。お料理もとってもおいしくてみんな感動、塩麹のおみやげを頂いていざ夜道のはからめランドへ帰ります。飲めなかった匠くんのために、テントでもう一杯というみなさんのお心遣い、嬉しかったです。テントの中に6人、飲んでおしゃべりして寝袋にくるまって、なんだか山小屋で過ごしているみたいでした。さすがフェアトレード山岳部、次回のふくしまツアー、今度は温泉もいいですね。 (よ)


関連サイト:ぐらするーつ ・ シャプラニール ・ 銀河のほとり ・ さかな家

夜は福島、昼は代々木2011年10月23日 (日)
ふくしまtour.

昨日から開催されているアースガーデンに匠くんと一緒に行ってきました。ここで石巻の仲間と会って、出店しているフェアトレードショップぐらするーつのみなさんにご挨拶。今夜こちらのみなさんをはからめランド経由ふくしまツアーにお連れします。イベント終了後、すべての片付けを終えてからの出発、高速のSAで22:00に待ち合わせました。ツアーメンバーはフェアトレード山岳部の4名。今回はじめましてのシャプラニールの秋庭さんは匠くんの親友ミネと仲よしで、意外なところでつながっているこの世界を実感します。ハイエース2台で午前1時にはからめランドに到着しました。街灯もない森の中、明日の朝になったら全貌を見てもらえますが、今夜はテント泊を楽しんでもらいます。
(よ)


関連サイト:ぐらするーつ ・ シャプラニール ・ アースガーデン

デモ行進、にこまるクッキーと。2011年10月22日 (土)
代々木garden、にこまるmtg.

秋のクラフトバザール「アースガーデン」が代々木公園で開催されています。月のカレンダーをお取り扱いしてくださっている店舗さんや、友人知人に会いに、代々木公園に行きました。途中渋谷のスクランブル交差点で、原発反対のデモ行進をやっていました。太鼓を叩きながら、プラカードを持って警察官の立会いのもと街を大きく練り歩いている様子に、道行く人たちはみな足を止めて写真をとったり、見入ったりしていました。
アースガーデンには石巻で会った仲間も来ていて、東京で会う楽しさも感じつつ、その後にこまるクッキープロジェクトの打ち合わせにそうそうと向いました。チームむかごの枝元なほみさんと、仙台や福島での進行具合と今後の展開について夜遅くまで話し合いました。枝元さんはビッグイシュー(ホームレスに仕事を与えるプロジェクト)という雑誌の理事もされており、収入がなくて困っている人への仕事の供給について真摯に取り組まれています。震災後仕事がなくて困っている人たちへの生きがいと収入をつくりたいという思いから「にこまるクッキープロジェクト」が生まれました。今後石巻での仮設の支援、自宅生活の方も含め、困っている人たちへのアプローチをしていこうという話になりました。今後にこまるクッキープロジェクトに関わりたいとおもっているボランティア希望の方、ぜひ一緒に取り組みませんか?クッキー作り、手仕事による商品開発を通して支援をしていくやりがいのあるプロジェクトです。単発ボランティアさんではなく、継続して関われる方募集中です。 (よ)


関連サイト:枝元なほみさん「チームむかご」 ・ アースガーデン

畑作り、蔵2011年10月21日 (金)
牡鹿半島again。

IBUKI古民家再生プロジェクトの打ち合わせに、絆に来てくれたあゆうさんを伴って牡鹿半島大原浜に向かいました。途中、小網倉浜で作業をしている「たくみJapan」のたくみくんチームにご挨拶。(日本財団ガクボのたくみくんです。)瓦礫撤去のあとの土地を耕して、畑作りをしていました。「瓦礫撤去の作業はマイナスからゼロに戻す作業だけど、畑作りはプラスになる作業」との言葉に納得。
助さんが漁船を運び終わったタイミングで大原浜集会所に行き、区長さんと打ち合わせをしてきました。IBUKI古民家再生プロジェクトとは、大原浜にある古民家を再建し、そこを飲食店として開店させて、地元の雇用と地域の交流を生み出すプロジェクトです。助さんが取り壊しを説得して残した蔵もあり、大原の地域再生プロジェクトとして起動していこうという運びになりました。あゆうさんは大学で設計を勉強してきたという心強い仲間、今後一緒にこのプロジェクトを進めていこうということになりました。
足を伸ばして小渕浜の佐々木さんに会いに行きました。漁業が再開されても、震災のショックは未だ心に影響を残しています。外出することもできない心境になることも多いようです。人と触れあうことで少しでも辛い状態がまぎれる事もあります。今日はおいしいベーグルをお届けしました。牡鹿半島にはココストアというコンビニが一軒しかありません。数ヶ月前にラーメン屋が一軒開店しましたが、他にお店はないと思います。海と山があるので食べるものがないということはないと思いますが、心のこもった食の支援はとても喜ばれています。ハニーズベーグルさん、いつもありがとうございます。 (よ)


関連サイト:石巻ボランティア支援ベース絆

ももさん、梅干を小分けにして・・・・2011年10月20日 (木)
石巻GoGo。

絆重要ミーティングのため、19日夜に東京を出発、午前2時半、石巻に到着。朝7時の本日の活動ミーティングの司会はアベちゃん、参加者10名。東北地方も寒くなってきました。重要会議は18時からに延びたので、匠は前回の続きのペンキを塗った後のコミュニティスペースの片付け作業、私は10時からのにこまるクッキープロジェクトに行き、ももさんと今後の展開についてお話してきました。クッキー作りを通してたくさんのアイディアが生まれていきます。それを実現させていくことが、ももさんの再開への第一歩かな、新しいかたちの雑貨サロンもも、応援してください。
夕方、絆ベースご近所の方のお宅へ防寒用具を届けに行きました。被災して、避難して地域のコミュニティがばらばらになってしまい友人知人と連絡もとれなくなってしまったこと、いろいろなところを転々としてとても気苦労が多かったこと、助けられて親切にしてもらって感謝の気持ちで何かお返しがしたいと感じていることなど、お茶をいただきながらお話を伺いました。今はお家を借りて、ご夫婦二人で生活をされています。津波で自分たちのいのち以外全てを失ってしまったそうです。先日匠くんが絨毯を運んであげたご縁で、必要なものをお届けしたり、相談にのったりしています。支援していただいた梅干をお分けしたらとても喜んでくれました。炊き出しが終わったあとの食の支援、心のこもったいのちをつなぐ食べ物を、ひとりひとりに手渡ししていくことからはじめていこうと思っています。(よ)


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ももさん、梅干を小分けにして・・・・2011年10月17〜18日 
横浜、カレンダー、福田重雄大回顧展。

西荻窪を経由して大正時代に建てられた家に友人を送り届け、梱包したカレンダーの発送を済ませ、環八沿いのファミレスで昼食をとってから横浜の家に到着。匠くんのおばあちゃんが来ていました。荷物を運び込んでカレンダーの制作にとりかかります。大変なことに、13枚目に脱字がみつかりました。あわてて対処を考えます。落ち込んでいてもしょうがないのですが、いろいろなことがこの脱字というミスを通して走馬灯のように頭をかけめぐります。一晩落ち込んで、18日を迎えました。忙しいのは承知なのですが、午前中ヨガのレッスンに行ってきました。ほんの少しの時間でいいので、自分の時間を作りたかったのです。いろいろ考える事はあるのですが、考え込むと迷路のようなところに入ってしまいます。90分間の空白の時間はこころとからだに安らぎをもたらしてくれました。匠くんはその間もくもくとカレンダー作業をしていました。今日は匠くんに感謝をする日にしようと思います。できるところまで二人でカレンダー作業をして、西日になる前に匠くんを誘って電車とバスに乗って美術館に行きました。ポケットにはユキ姉がくれたドラ焼きをしのばせ、閉館まで刺激的なデザインを見続けました。「福田繁雄亡くなってたんだね。学生時代に匠っていう漢字を書いてもらったことがあるんだ。」匠くんが見たがっていた福田繁雄大回顧展、川崎市民ミュージアムで11月5日まで開催中です。とても刺激的ですので、デザインに興味がある方、ポスターや出版物に興味がある方、ぜひ足を運んでみてください。大人600円、おすすめ企画展です。ポケットにはドラ焼きをしのばせてね。(よ)

18日はよし子の誕生日、あまりに忙しすぎて何のお祝いもできず・・・・なので、午後3時で作業を中断し、時間を作ってどこかへ行こうと。まず家を出てそれから考えようとしたら、よし子が福田繁雄展を見に行こうと。僕が見たいと言っていた大回顧展をよし子の誕生日に?と思ったが、最近全く行けていなかった美術館とかで時間を過ごすのも良いなと思い一緒に川崎市民ミュージアムへ。
僕は今の今まで大回顧展っていうのが死んでしまった人の展覧会なんだっていう知識が無かった。そう、死んでしまった事に気がついていなかったのだ。僕がグラフィックデザイナー、というか、面白い事を考えながら生きていこうと決めたのは、福田繁雄、「この人の影響を受けた」とはっきりと言える。その人が2009年に亡くなっていたという事に気がついていなかった・・・・そういう時間を僕は生きていたんだなぁとちょっと振り返えってみた。
今回、あらためて彼が世の中に落としていったポスターや立体作品などを目の前にしてみると、考え続ける事をやめてはいけないという「思い」をプレゼントしてもらった気分になった。よし子の誕生日に僕がプレゼントをもらって・・・・、なんだかいろいろな事があった一日だったが誕生日おめでとう、ありがとう。今日はケーキ食べてないけれど忘れてないからね。 (匠)


関連サイト:福田繁雄大回顧展-川崎市民ミュージアム ・ 石巻ボランティア支援ベース絆

森の中の家、料理風景2011年10月14〜16日 
フィールアース2011@北軽井沢スイートグラス。

今年も開催、アウトドアメーカーが集うキャンプイベント「フィールアース」。今回も四万十塾のお手伝いとして参加させていただきました。毎度おなじみカヌーカフェ、今回のメニューはホットドッグ、そば粉のクレープ、めん玉ご飯、台湾ラーメンにビールと四万十の栗焼酎ダバダ火振り。おとなりは吉祥寺のバー、スクリュードライバー。ステージから一番近いところにベースを構え、久しぶりに会うケンくんジョンくんと近況報告。みんな元気にしています。いつもの通り、フィールアース助っ人メンバーもぞくぞくと到着。あっという間に差し入れお菓子コーナーができあがり、みんなわくわくした気持ちでこのイベントを待ち望んでいます。わくわくとは、各アウトドアメーカーさんが出店しているウェアやグッズのサンプルセールの開店を待つときの胸の高鳴りの音です。カフェの準備ができた頃、トレンドセッター、ファッションリーダーのお姉さま方の姿がいつのまにか消え、紙袋を抱えて嬉しそうに戻ってきます。みんなお買い物を楽しんでいた様子です。わたしははじめて焼くクレープにどきどきひやひや、なんとか形にできることができ、ときどきカレンダー作りを気にしながらカフェでみんなと楽しく飲んでいました。
夜にはとーるくんの焚き火料理教室があったり、スライドショーで石巻レポートをしたりと、盛りだくさんのフィルアースでした。明日は横浜でカレンダー作りです。 (よ)


関連サイト:FEEL EARTH 2011 ・ 石巻ボランティア支援ベース絆

ももさん、梅干を小分けにして・・・・2011年10月12日 (水)
満月、福島はからめランドへ。

石巻を出たのは夕方近く、福島県のはからめランドに到着したのは夜10時をまわっていました。月明かりでテントまでたどり着き、ブレーカーをあげて電気をつけます。必要最低限の荷物を運びこみ、一杯飲んで休みました。(ちなみにわたしの一杯は青汁でした。)
目が覚めるとまず薪ストーブに火を入れます。ストーブなしではいられない季候になりました。木の葉もはらはらと舞い、はからめランドで過ごすとてもいい季節です。ゆっくりしたいところですが、今夜北軽井沢に到着するスケジュールで動きます。匠くんは草刈りを、わたしはカレンダーを作ります。ガイガーカウンターで調べると、地面は0.2マイクロシーベルト前後、空気中は0.16から17マイクロシーベルトでした。近所の人たちは畑をやっていますが、わたしたちは生えているミョウガもシソも今年は収穫せずに、持っている乾物などで食事を作りました。乾物の用意しかなくても、久しぶりのはからめランドでの自炊は、セラピーのようで穏やかな気持ちになります。お弁当をつくって荷物をまとめて、テントをあとにして、道中梱包したカレンダーを発送し、真夜中すぎに北軽井沢に到着。ここで四万十塾と合流、真夜中を過ぎていたのですでにみんな休んでいました。匠くんはみんなと一杯飲んで休みたがっていましたが、明日を楽しみにひとりで一杯飲んでやすみました。ちなみに匠くんの一杯は水でした。 (よ)


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むぎのマスターと、ペンキ塗り2011年10月11日 (火)
本日の活動。

朝7時、絆のミーティング参加者は16名。食の支援をしていた大街道小学校が本日解散します。夕食サポートが終了したあとでも、縁のあったボランティアたちが自主的に大街道小学校避難所の方々に会いに行って、コミュニケーションをとっています。それぞれに違う仮設住宅に入るので、みんなで会える場所があったらいいね、という話になります。絆ベースのコミュニティカフェ計画を進行させる意欲がわきます。匠くんの同級生のペンキ屋ユウちゃんからの支援物資が活用されました。ベースの入り口から入ってすぐの物置き場を片付け、ペンキを塗る準備をしています。ここをコミュニティカフェスペースとして、地域のみなさんや、仮設住宅から外に出てお茶できる集いの場所として使っていけるようにしたいと思います。
デッキ完成。 写真プロジェクトのチームは、旧市役所では写真のデータ化、福地では写真作業だけでなく、震災遺児のためのケアをどうしていくかといった取り組みへの情報収集をしています。
車をなくしてしまった人たちのためのカーシェアリング協会の活動は、仮設住宅だけでなく、自宅に戻った方々への取り組みもはじめました。継続して仮設での説明会も行い、今後はポスティングだけでなく、一件一件に声をかけていく丁寧なコミュニケーションをはかっていく予定です。
事務所の環境整備もしています。奥の窓際にデッキをはりました。生えている木を生かして広く仕上げました。丸見えだった窓用にミシンを使って生地を縫い、カーテンを作りました。みんなの力で一歩一歩、よくなっています。
「むぎにコーヒーを飲みに行こう。」と、3日前から絆に来ているよっちゃんに誘われました。喫茶店むぎのご夫婦は震災で中央公民館に避難しておりましたが、お店を再開する準備をし、家に戻られました。カーテンが必要だったら作れるからと、洋裁が得意なミキコさんを誘って3人でお邪魔しました。帝国ホテルで修行したというマスターがサイフォンでおいしいコーヒーを入れてくれました。50年もの歴史のある珈琲店、再開を応援したいです。街を歩くと、魚屋さん、お蕎麦屋さん、陶器屋さん、お豆腐屋さん、呉服屋さん、お花屋さんと、いくつものお店が再開していました。石巻の街とともに、わたしたちの活動ペースも進んでいきます。(よ)


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光の芸術祭、絆ブース2011年10月9〜10日
光の芸術祭@鹿島御児神社。

8日から3日間、日和山の鹿島御児(みこ)神社境内にて「石巻ひかりの芸術祭」というイベントが開催されています。あかり堂という石巻のろうそく屋さんが、石巻からあかりを灯していこうという思いで、友人知人のアーティストに声をかけて開催されています。昼間はみつろうキャンドル作りや青空美容室、マッサージやカフェなどのブース出展を楽しめ、夕方からはキャンドルやレーザー光でライトアップされた境内の中で、鳥居の前にくまれたステージでの音楽演奏やライブペインティング、ファイヤーダンスなどの催しの鑑賞会という、とても面白い企画でした。電力はエコパーティというチームの発電車によるプラスチック(なんとペットボトルのキャップ!)からの再生エネルギーでまかなっていました。参加アーティストたちは震災後はじめての石巻に各々感じるところがあったようです。
9日は十三夜です。十五夜とともに観月の好期といわれています。岡野弘樹さんの笛の演奏のときに月の回りにうっすらと虹がかかり、ライティングチームのShinkirow、オーバーヘッズの光のショーと一体となってとても美しい月を愛でる事ができました。
10日の朝10時、ライブに出演していたミュージシャンやオーガナイザーが絆ベースに寄ってくれました。放射能の話、国会の話、音楽の話、そしてお互いにできることをやっていこうと、絆を結んでいきました。
ボランティア団体としてこのイベントに参加し、地元の方との交流、ボランティア間の交流を通して、今何が求められているか、これからどういう活動をしていくかを話し合えるいい機会をいただいたと思っています。再開された商店の店主さんたちは片付けや仕事に忙しそうで、ご家族の食事にどうぞ、とつくっていったキノコご飯をさしあげたらとても喜んでくれました。そこから話が広がって情報交換ができました。自然とブースによってきて、お茶を飲みながら、ご飯を食べながら話すことの中に、本音や、心や、意思が感じられることが多々あり、こういったコミュニティスペースをつくることの必要性を実感しました。
夜8時まで開催していたので、徒歩ですぐの旧市役所で活動していた写真チームのみんなや各プロジェクトの活動が終わったあとに遊びにきて手伝ってくれるボランティアのみんなのいい息抜きや楽しみにもなっていたようでした。このイベントは今後継続的に開催していくとのこと、次回は桜の時期になりそうです。 (よ)


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渡波中学校避難所の最後の日、光。2011年10月8日 (土)
避難所の解散。

午前中、本日解散の渡波中学校に行き、みなさんにご挨拶をして、お使いいただいていた調理機材を片付けてきました。「これからはどこかでお茶でも飲みましょうね。」「からだ無理せずばんばってね。」と、こちらが励ましてもらい、見えなくなるまで手を振ってくれ、目頭が熱くなりました。
その足で、本日から3日間開催される「石巻光の芸術祭」の準備のため、日和山に向います。友人、知人から協力を頼まれ、絆で出展してお手伝いをすることにしました。にこまるクッキープロジェクトの参加者からお預かりした手作りグッズの展示販売と、絆特製グリーンカレー、絆グッズの販売を通して、地元の方々とコミュニケーションをとってこようと思います。 (よ)


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にこまる、虹2011年10月7日 (金)
石巻、絆にて。

明け方3時にはからめランドを出発、途中虹の橋をくぐりぬけて石巻のボランティアベース絆に到着。新ベース絆、ボランティアにきてくれたみなさんのおかげでどんどんよくなってきています。引越しのお片づけを一生懸命にやってくれたみなさん、どうもありがとうございます。来る度によくなっていくベース、みなさんの力が注がれてだんだんと形になってきました。さて、新ベース絆の重要会議、本日は朝9時からと、夕方5時からの2回にわたって話し合いです。
朝の会議のあと、ジョージさんと本日開催の「にこまるクッキープロジェクト 」に参加してきました。こちらで作ったクッキーを東京に送り、販売してもらうシステムで、初めの頃はクッキーの出来具合にばらつきがあったものの、枝元さんのところのご指導で今では完璧なにこまるクッキーが出来るようになりました。クッキー作りを通して、コミュニティ作り、手仕事作りの輪ができています。これが仕事につながれば、みなさんのやりがいと生きがい、そして喜びにつながっていくことでしょう。「ここに来ることが気分転換になっているの。」「ここが憩いの場所になっています。」と参加者の30代の女性の方々がおっしゃっていました。クッキーを作ることを通して、ご自分の時間を過ごしているのだな、と感じました。
にこまるクッキープロジェクトそして、クッキー作りを通してできてきたコミュニティの中から、手仕事プロジェクトにつながるネットワークもできてきつつあります。布ぞうりを作っている方、フェルト雑貨を作っている方の商品を預かり、明日の「石巻ひかりの芸術祭」に絆で出展し、展示、販売をしてみようと思います。
にこまるのあと、避難所となっている渡波中学校に行ってきました。こちらの避難所は10月8日(明日)解散の予定で、現在2家族が生活をしており、その方々も仮設住宅への移転が決まりました。これまで「食の支援」として食材をお届けしつつ、様子を伺ってコミュニケーションをとってきました。さみしくなりますが、新たな生活のはじまりとして笑顔で出発を応援したいと思います。 (よ)


関連サイト:石巻ボランティア支援ベース絆

ステイハッピーにて、ぐらするーつにて2011年9月30〜10月6日 (水)
旧重陽の節句:はからめランドの台風一過

10月5日は旧暦9月9日、重陽の節句です。「菊の節句」ともいい、陰陽思想で陽数の極である9が重なり大変めでたい日とされています。香りの強い菊は邪気を祓い長寿をもたらすとされ、この日は丘などに登り、菊の花を飾り酒に花びらを入れて飲み祝ったということです。
横浜でカレンダー制作をしています。印刷をしてミシン目カッターを入れ、12枚を合わせて、穴を開け、シルク紐で綴じて竹の芯を入れ、1月の絵に金色スタンプを押して乾かして、袋に入れて出来上がり。ふたりで作っているのでどんなに作りまくってもできる数に限りがあります。大量生産できないよさも感じつつ、心を込めて完成させています。出来たてほやほやを発送いたしますので、お待たせしてすみませんが楽しみに待っていてください。
この間いろいろありました。30日には、ふたりで都内に納品に行って、そのお店で友人知人を誘って飲んで、終電が遅れたことによって帰れたり、石巻の新ベースのためのペンキを匠くんの同級生にお願いしてペンキだけでなく道具類一式を二日間にわたって運んでもらったり、わけあって横浜の荷物を片付けなくてはならなくなり、ここでも引越しを味わったりと、目まぐるしく過ぎていく日常を感じつつ、5日の夜はからめランドにやってきました。
崖崩れ、屋根なおし「ああ、なんでもっとはやく来られなかったんだろう。」とお互いの心の声が聞こえてきます。 台風の影響、ここまでだとは思いませんでした。和歌山ではもっと大変なことになっているのですから、テントが残っていたというだけでも感謝すべきことなのかもしれません。風で屋根(木にシートをはってあるだけ)が飛び、垂木が折れて結構惨状。川が氾濫したらしく、橋が流されて行方不明。泥や枯葉のかたまりがデッキの下に敷き詰められ、どうやら床下浸水になっていたみたい。テントの中にも水がたまっていて、「湖ができてる。」と匠くん。いろいろなところがほったらかしにされていたことによって無言の声をあげているのを感じました。車を高台に上げようと道をみると、崖崩れがおきて道が半分なくなってしまいました。これでは車は通れません。こんなところも崩れるのか、というようなところが崩れてなくなっていたことにショックを受けました。その崩れた下はかつての畑でした。震災後畑をやらなかったので収穫物は何もありませんが、土で埋もれているのは悲しい姿です。その隣の倉庫は無事だったかな、と見てみると、人気もなくほったらかしていたため倉庫にはヘビが棲んでいて、「大きなヘビが・・・・」と匠くんも困り果てていました。
「雨がやんだら補修しよう。」呆然としていてもしょうがないので、今できることをやるしかありません。そして明日には石巻でのミーティングに出るためにまたここを留守にします。はからめがはからめランドに帰れるのはいつの日か。続きはまた次回。 (よ)


関連サイト:石巻ボランティア支援ベース絆
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