食事の準備をしてくれている様子、濃い濃いお話し合い2012年2月25日 (土)
銀河のミーティング

昨夜は奥会津金山町にて、ふくしま子ども元気村プロジェクトのプログラム会議に出席、スタッフのみなさんと顔を合わせて話をしてきました。次回の元気村は3月23日から25日、金山町のスキー場&旅館宿泊で開催されます。
会議は夜10時過ぎに終わり、わたしたちはそのまま宿「松の湯」さんに宿泊して、翌日25日の須賀川「銀河のほとり」でのミーティングに向かいました。
銀河のミーティングは、現在福島のために活動している人たち、これから活動していこうとしている人たちのネットワークを繋ぐため、顔を合わせて話をしようということで発案しました。参加者は福島喜多方からめぐみジャパン佐藤亨さん、郡山から商店街で店舗を経営している泰ちゃん、金山町から元気村村長しんごくん、須賀川から銀河のほとりの克子さん、石巻から絆の代表助さん、屈斜路ガイドステーションわっか代表がってん、東京から整体指導者で鍼灸師の裕子さん、福島塙町からはからめの二人。それぞれの自己紹介と活動内容、現時点での問題点、今後の展望など、銀河のおいしいお食事をいただきながら話し合いました。
整体師裕子さんが温熱療法を施してくれたり、免疫力を高めるためのアイテムを紹介してくれました。助さんもミラクルグッズを持参、亨ちゃんは水の浄化の話をしてくれたりと、情報が集まります。日々いろいろなものや情報が集まる銀河の克子さんからは「もみがらが放射能をたくさん吸ってくれるんだって。やっぱ微生物の力だよねぇ。高価でいいものもあるんだろうけれど、みんなが簡単に手に入って使えるものがいいよね。」と、現場の声を聞かせてもらいました。震災後、原因不明の病気になった人やお亡くなりになった人がいるという話、甲状腺の病気を再発した人が増えているという話、食を通して体から放射能を排出していくレシピの考案など、銀河でミーティングをすることでテレビや報道の世界では聞こえない生きた声を聞くことができました。
全員がひとりひとり発言し、みんながそれに耳を傾け、それに対して話し合いました。有意義な時間を過ごすことができたのは、参加したひとりひとりが福島の放射能のことを自分の問題と捉えて、これからの自分たちの未来のためにどういう取り組みをしていくかを真剣に考えているからだと思います。今回話したことをふまえて、次の活動へと踏み出したいと思います。 (よ)

夜のパン焼き、木の運び出し2012年2月20〜23
ハッピーお誕生日おめでとう。

今日はたくみくんの誕生日です。数週間前から、誕生日はどこでどういう風に過ごそうかと考えていました。現実からちょっと離れて旅行に出るのもいいなあ、放射能から離れて遠くへ行けば気も休まるかなあ、など。いろいろ考えた末、前後の予定が決っているので旅行気分でもないし、移動移動をお休みして、自分たちの気が休まる所で普通に過ごすことが一番いいと感じ、はからめランドで平和な日常を過ごしてお祝いすることにしました。朝のテントの中は−12℃。テント生活も約2年間暮らしていくうちにずいぶん快適になりました。薪ストーブに火を入れれば暖かく過ごせ、汲んできたお水を大切に使えば水道が無くても不便さは感じません。震災後電気を通しましたが、明りとりくらいはソーラー発電でまかなえます。自然のサイクルにあわせて生活していくうちに、都会では不便と思うようなことも苦にならなくなり、山の中でのシンプルな生活はいいなあ、と感じることが多くなっていきます。自分たちのできることで生活をつくっていく、ものは必要最低限あれば足りる、今のところ、これが一番快適です。

今日は山から10mの杉を3本出してきました。ユンボと人力で2人で協力しながら作業をします。雪があるので滑りやすく、道も斜面だし、川を渡るしで、慎重に運び出しました。
たくみくんは山で木を切る作業、わたしは運び出した杉の皮を剥く作業、昼食は母からもらった秋田のかんざし稲庭うどんを沢の水で洗って、つるっとしたゆでたてをおいしくいただきました。お誕生日ケーキはプリンで、そして夕食はいつもよりちょっと豪華に。からだを休めるため足湯と全身マッサージでぐっすり休んでもらいました。
木の皮剥き21日快晴。寒いとはいえ晴れているので作業ができます。たくみくんはユンボでスリップしながらも山から木を運び出し、わたしはひたすらバールを使って皮を剥きます。腰が痛くなるのが難点ですが、木と向き合いながらの作業は木と話をしているようで楽しいものです。
作業が終わった後、地震後温泉が止まってしまいしばらく水道水だった温泉に行きました。その後掘削して、再び温泉になっていました。温泉は体の芯からあたたまります。
22日、今日の昼食は富山名物氷見うどん。先日たくみくんと外食していたときに、「つるっと冷たいうどんが食べたい。」と言っていたので、うどんシリーズで楽しみました。24日にふくしま元気村の会合に出席するので、なんとか明日には皮剥き作業を終えたいところです。
23日、今日は暖かいです。なんと、朝から雨が降っています。テントの中は1℃。ということは、外と同じ気温だということが分かります。予定していた杉の皮剥き作業は雨のためお休みして、テント内で繕い物をしたりしながら、考えます。「予定通りにやろうと思っていることは、予期せぬ理由や状況によって思っていたようにはいかないから、できることはできるうちにやっておこう。」
午後、雨脚がゆるくなり、気づけば雨が上がった様子。ぬかるみの中、杉の様子を見に行くと、足場は悪いけれど皮を剥く作業はできそうです。早速レインウェアと長靴に軍手、バールを持って作業に取りかかります。2時をまわっていましたが、日が暮れるまでやって、残りは次回にやるしかないな、と思っていると、たくみくんがやってきて手伝ってくれました。二人でやると早い早い、3時半には運び出した分の杉の皮を剥き終えることができました。「チャンスが来たときに行動すれば、思わぬサポートにより、予定よりもスムーズに物事が進む。」日々の生活からいろいろなことを学びます。
今日の昼食はシリーズ第三弾、群馬館林うどん、天ぷらととろろを用意してファイナルを飾りました。三種どのうどんもとてもおいしかったです。次回はさぬきに行って、讃岐うどんを堪能したいなあ、と思っています。
(よ)

雪雪雪2012年2月17〜19
第5回ふくしま子ども元気村

毎月1回、福島県金山町で行われる「ふくしま子ども元気村」。福島県内の放射線量が高い地域に住む親子を、福島県内で線量の低い地域にて思いっきり遊んで頂くのがこのプロジェクトの目的だ。
17日、金山の雪はすごいだろうなぁと思っていたのだが、前回と同じくらいかそれより少ないか・・・・。しかし降る時は一晩でドカンとくるので油断してはいけない。ゲストのみんなは夜に到着したので、こんばんはのご挨拶。
そして翌18日は、1日スキー、スノーボード&ソリ。僕は今回、ソリ&雪だるまで遊ぼうと思っていたのだが、ちょっとしたきっかけでスノーボードを子ども達に教える事になった。初めての大人に少し教えた事はあるけれど、初めての子どもに教えるっていうのは初めて。結果、面白いといってくれた子ども達のおかげで、何度もリフトに乗って滑ることができた。(何度もリフトを停めながら・・・。)僕は教えた子が、午後にはスイスイ滑っていくのに喜びを感じ、初めてスノーボードに乗る子達への教え方を身に付けたいと、ちょっとだけ思った。 宿に戻って夕ご飯の後、百万遍というものをはじめて体験した。108個の大きな数珠が連なった輪っかを「なんまいだ〜なんまいだ〜」と言いながらみんなでぐるぐる回し、無病息災を願うものだ。子ども達も初めてみたいで、みんなかなり盛り上がっていた。
みんなで、百万遍19日は、金山町の雪祭り。ステージあり、売店あり、かまくら、雪の滑り台などなど、他の町に比べるとそれほど大きな規模の雪祭りではないが、アットホームな感じでとても良い。昨日のリフトのお兄さんが焼きそば売っていたり、前回のプログラムでヒメマスを焼いてくれたお母さんがやっぱりヒメマスを売っていたりなど、第5回にもなると町の方々の顔も少し覚えてくるものだ。
今回、懇親会などで話に上がったのは、雪を食べてもいいか食べないか。放射線物質があるから口に入れちゃダメと言いたい大人達、せっかく線量の低いところに来たのだから、気にしないで遊んでほしいという大人達、そのようにそれぞれ言われ、思われている子ども達。どちらが正しいなんて事はもちろんいえない。どちらが正しいのかいえないということは、どちらを選択したとしても、「これでいいのかなぁ・・・・」が常に頭のどこかにあるということ。これが福島だ。
3時頃、さようならの時間がやってくる。最後に一言お礼を言おうと、ゲスト、スタッフ、お互い話しかけあうと、そこで今まで話せなかった事、聞きたかったことが・・・・・。タイミングというのももちろんあるのだが、次会えるかわからない、明日があるか、それすら分からないという事を身をもって知っている福島県民。「一期一会」そんな言葉が頭をよぎる。
みんなに別れを告げて 今回一緒に参加したちぃちゃんを郡山駅まで送り届ける。「ありがとう、本当にありがとう」改札口で姿が見えなくなるまで手を振り、車に戻る。ここ郡山駅付近の放射線量は0,5マイクロシーベルト。塙町はからめランドの約3倍の放射線量。あたりを見回すと若者達が歩いている。若者達が笑いながらお店に入る。若者達がイヤホン耳に帰宅途中。若者達が・・・・ただただ普通に生活をしている。この現状は、今、確実に、目の前で起きている事実だということをもう一度自分に落とし込んだ。 (匠)

助さん、発表会2012年2月10日 (金)
記者発表・IBUKIミーティング at 東京タワー

311の震災後、都内で道に迷わないでたどり着ける目印があるボランティアセンターを、といった感じで立ち上がったのがアースデイ東京タワー・ボランティアセンターだ。今でも被災地へ向うボランティアのために毎週1回、ボランティア説明会を行っている。
今回、一度ボランティア減少のために走らせることをストップする事になったボランティアバスを再び走らせることになった。よって本日夜、定員45名いっぱいのボランティアが、化石燃料を使わない通称天ぷらバスに乗って石巻に向かう。
バスが出発するのは夜なのだが、それに合わせてお昼にメディア向けた発表会も行われた。ボランティア支援ベース絆からは、代表の助さん、カーシェアリングのたけちゃん、サンライス元気村プロジェクトは、僕と一緒にWEBを作っているコージ、そしてミナミくん、そして古民家再生IBUKIプロジェクトは僕。それぞれが数分間マイクを持って話す事に。人前で話す事が何よりも苦手な僕はどんなだったか・・・・。Ustreamで流れた?見れる?見方が分からないが・・・・らしいので。気にしてみて。
東京タワー、IBUKIミーティングお昼の記者発表が終わった3時から、東京タワーの同じ場所で古民家再生IBUKIプロジェクトのミーティング。現在の状況をみんなでシェアし、今後の予定を立て、具体的な動きにするための話し合いが行われた。バブさんが広げた図面を見てみんな「おぉ〜」。IBUKI独自の情報発信をしていかなければいけないね・・・など、みんなでできることを分担していく形で話しが進んだ。次回3月3日に現地大原にていろいろなことが決りそうな雰囲気、それまでにしっかりと準備をしているというのが大前提だけれどね。
にしても久しぶりに見る東京タワーはとてもきれいだった。オレンジ色に輝く鉄骨、夕暮れ近くは背景色が秒毎に変わっていき、ずーっと見ていても飽きない。ツバの広い帽子は東京タワーには向かないなぁって思いながら、時間の許す限り上を見ていた。(匠)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆

雪のはからめランド2012年2月7〜9
はからめランド

7日午前中、石巻のベース出発し、白河で用事をすませはからめランドへ。途中、矢祭町にある「さかな家」に顔を出し夕食。「さかな家」の安則さん、ミカチャン、はるかちゃん。食事をしながら、カウンターの隅にとあるものを発見。僕が目に付いたら”手に取らない”という事ができない物が目に付いてしまった。さて何か?正解はルービックキューブ。
小さな頃、近所に6面を完成させる事ができるお兄さんが住んでいて、時々持っていっては完成させてもらっていた。6面を揃えられるというその行為がとんでもない事だと感じていた僕の前に1人の高貴な日本人が現れる。時は2000年頃、南米ペルーを旅していたときに出会った方、その名もコーキさん。僕は6面を揃えられる人が目の前にいるというその貴重な時間を逃さないようにと、6面完成への道に続く門をその場で叩いた。それを境に、グチャグチャのキューブを見ては”出番か・・・・”と静かに立ち上がってキューブに手を伸ばす人生が始まったという訳だ。で、何が言いたいのかというと6面揃ったキューブを見て「さかな家」のはるかちゃんが笑顔になって、ただ嬉しかったと、ただそれだけ。
夕焼け、月のはからめランド塙町、矢祭町と町中はところどころに白い雪のかけらといった感じだったが、はからめランドは真っ白雪景色。8日は満月、満月の光と雪とは最高の組み合わせ、夜に外にいる時間が必然と長くなる。少しだけ自分を見つめるふりをしたら深呼吸をしてみる。そして心にこびり付いているいろんな物事を洗い流す。そんな時間を沢山の人が持つことができたらいいなぁって思いながら。
9日、横浜へ向う。夕方まで作業をしてから向おうと予定していたのだが、朝から雪が降っているため作業って感じにならず、昼前にはからめランドを後にした。途中お昼ご飯は外食する事に決め「何食べようか?」「気になるとんかつ屋さんがあるんだよね。」と僕。するとよし子が車内でかけている音楽を聴きながら、「さっきこの人”鉄を食え!餓えた狼よ!死んでも豚には食いつくな!”って歌ってたからとんかつは無しだね。」「そっかぁ・・・・確かに・・・・」、って言いながら車を走らせていると、いつも通るやはり気になるそば屋さん発見。「そばには鉄分含まれてそうだね・・・・」って適当なイメージを共有し、笑いながらそば屋の駐車場へ。結構美味しいそばだったが、大盛りが無く、値段も結構だった。また来るかな・・・・どうかな・・・・。
明るいうちに横浜に着き、溜まっているメールをチェックしたりをその日のうちに。僕達は移動が多く、効率が良くないという気持ちを常にどこかに持ちながらの日々の生活。今年は、分散している荷物や情報や心をまとめて、少しでもすっきりした生活を送るために、何とか家を建てたい。 (匠)

のら犬ハウス、古民家片付け2012年2月4〜6
古民家再生IBUKIプロジェクト@牡鹿半島大原浜

一緒に古民家再生IBUKIプロジェクトを進めているチセちゃんという女の子?女性?ママ?がいる。現在東京に住む彼女が4月からこのプロジェクトの拠点となる大原に引っ越してくる予定となっている。その引越し先は少し手入れが必要なため、しげちょいとケンジくんに大工仕事をお願いする事となった。他に今回のメンバーは、今後IBUKIプロジェクトに携わってもらいたいと思っているヨッシー、&モデルチームからひとり飛び出て前回に続き古民家の掃除を手伝ってくれたミカエル。ミカエルは数日後から中国上海へ本格的に移住するため次に会うときが楽しみな感じ。
すでに「のら犬ハウス」と呼ばれているチセちゃんの住む家は、古い家ではあるが思ったよりもきれいで、津波で家が全くなくなってしまったこともあり、見晴らしがとても良い。夏になったらこの庭でビールとか飲みながら・・・・・なんて思っちゃうほどの庭もあり。
5日昼は、仮設の大原浜中田団地の談話室にてお食事会。料理は、このプロジェクトの代表でもある神野さんとスタッフのイッちゃん、ノリちゃんが前日から準備してくれた。仮設に住むお母さん達が「これはどう作ったの?」と神野さんは質問攻め。やはりプロの味、皆さんからこんな食事を食べられる場所を早く作ってほしいとの声を多く頂いた。
キャロラインの英会話教室、お食事会お食事会が終わった後の仮設住宅のゴミ捨て場、先ほど一緒に食事をしていたお母さんが「何でこんな捨て方をするんだろうねぇ」と少し怒りながらひとり掃除をしている。20世帯弱の顔の見える小さな仮設団地という事もあり、集団生活の難しさが伝わってくる。少しでも役に立てる事があればと思い、「もえるゴミ」「ビン・カン・ペットボトル」の看板を作り翌日設置させていただいた。が、「ゴミは必ず指定のゴミ袋に入れて下さい」の看板も必要だった事に後で気づき、それも作らなければと思っているところだ。
さて、古民家のほうはというと古民家の敷地内にある離れを取り壊す事を決めたり、剥がれてしまった蔵の壁に使っている土を保存する方向で話を進めたりと、ゆっくりではあるが物事が進んでいるのを感じる事ができた。10日には東京で建築に関するミーティング。牡鹿半島に人、物、情報の流れを作るプロジェクト「古民家再生IBUKIプロジェクト」。今後の流れを気にしてみてちょうだい。 (匠)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆

お料理教室の風景2012年2月4日 (土)
立春

暦の上では春、日脚が徐々に伸びる頃です。石巻で立春を迎えました。土用の期間も終わり、季節は春に向っていきます。人々の心も動きも、少しずつ目覚めていく頃です。

今日は料理研究家の山戸ユカさんの玄米料理教室を開催しました。山戸さんは炊き出し班として絆で活躍してくれた仲間です。場所は中央公民館、こちらが避難所だった頃、絆が食の支援をしていた場所です。震災から一年を目前として、こういう形でみんなが再びこちらに集まることになるとは、感慨深い思いです。コーディネーターはゆかりさん。絆の事務局としていつもボランティアを受け入れ、まとめていってくれました。そして事務局長だった茂木さんの焼いてくれたお茶碗を使わせていただき、そのお茶碗をプレゼントするという粋なサプライズまでありました。茂木さんは震災前は陶芸家として、石巻の工芸を支えてきていた方でした。震災後、思うように仕事が再開できない中、絆の事務局長として一緒に活動をしていってくれました。地元の方が一緒にボランティアをしてくれているということが、私たちの活動に大きな役割を果たしてくれていたことは、絆の誰もが知るところです。料理教室助手として、同じく炊き出し班関川シェフ、地元ボランティアのアッシュことあべちゃん、こんな素敵なメンバーで、立春正月に玄米料理教室を開催できたことは、見えない何かの力が働いているのではないかと感じるくらい、いろいろなことがスムーズに働きました。参加者の方々も、ボランティア活動をしている中で知り合った地元の方や、玄米に興味のある地元の女性の方々でした。メニューは玄米、菜の花のなめたけ和え、車布の照り焼き、カブと白菜のお味噌汁、白菜の浅漬け。茂木さんの陶器にほれぼれ、食事もとっても美味しくて、みなさん大満足の様子でした。

明日はなかやし喫茶というところで関川シェフの「いちごジャム作り教室」が開催されます。こうやって石巻に関わったみんなが、再び自分の得意分野で石巻に住む方たちを応援している姿に励まされ、またひとつ次への展望を見出せそうな気がします。 (よ)


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絆ベースにてミーティング、専修大にてミーティング2012年2月3日 (金)
節分

立春を前に、邪気を払い福を呼び込む儀式の節分追難式が行われます。立春正月の考えでは、一年の終わり、つまり節分が大晦日となるわけです。新年を前に、炒った大豆を撒いて鬼を払い、福を招く行事を一年の節目として残していっているのでしょう。
今日はミーティングに費やす時間が多い日となりました。専修大学にて仮設サロン協議会に出席しました。一番の議題は仮設住宅の水道凍結問題でした。水の出なくなってしまった仮設住宅に水を配布することの連絡事項について話し合いました。仮設サロンでは仮設住宅に支援をしているボランティア団体同士がそれぞれの活動について報告し合い、問題点をみんなで考えたり、社共や自治会連合、市などの連絡事項を共有しています。
仮設に設置された集会所で開催されるお茶っこサロンにどうやって人を呼び込むか、助けが必要な人への専門化との連携、などなど分科会に分かれて約2時間話し合いました。19時からは復興支援連絡協議会、現在の石巻のボランティア団体の活動内容、連絡事項の共有など、久しぶりに自分の目と耳で聞く事で、現状を探りました。20:30絆活動報告ミーティング、今日の活動の報告と連絡、その後AM2時まで事務所内にてコアスタッフで話し合い。それぞれの活動で、なかなかみんなが揃う機会がもてない中、奇跡的に揃った初期メンバーがそれぞれの胸の内を語り合いました。PCやネットを駆使しても、やはり人間らしく顔をあわせて心にあることを言葉にしてシェアしていく時間は、とても貴重な宇宙の一瞬だと思います。 (よ)


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絆ベースからさようなら、仮設団地のゴミ捨て場掃除2012年2月2日 (木)
カーシェアリング

おもに仮設住宅にお住まいの方々のために、みんなで使える車を提供している日本カーシェアリング協会の活動に参加しました。車を共同で使う人同士でコミュニティができ、そこから自治会ができるケースがあります。今日は大森仮設住宅の第3団地と第4団地に行ってきました。ゴミステーションの掃除をして、わかりやすいように分別表を貼り、みなさんにきちんとゴミの分別をしてもらえるようにするにはどうすればいいのかを話し合ってきました。
集会所でお茶を飲みながら、ゴミの分別だけでなく、いろいろな問題が次から次へと話題にのぼりました。自治会ができていないので、みんなに伝えるのも難しい、みんなに参加してもらえるような機会をつくることも難しい、誰が住んでいるのかもよくわからない、ゴミステーションの掃除もみんなでやりましょうと声をかけても集まる人は決まった人ばかり。どうすればコミュニティがつくれるのか、みんなで意見を出し合います。集会所ではお茶っ子会や体操教室、炊き出し、落語会などさまざまな催しがあるそうですが、だからといってそこで自治会につながるような人間関係がつくれるかといえば、そうでもないそうです。これまで住んできた地区から、まったく縁のない仮設住宅へ移ったため、地域ごとのコミュニティはばらばらになってしまいました。カーシェアをしている男性が、相談員さんや社共に伝えてみると言っておりましたが、自分がその役割をしなければいけないということになると負担が大きいので、今後はどうするかわからないと言っていました。
仮設住宅へのサポートは、ケースバイケース、そのつどいろいろな問題が出てきます。できるだけ自分たちで協力し合って、助け合って解決していけるようにするにはどうすればいいのか、どういうサポートがいいのかを、わたしたちボランティア同士でも話し合っています。 (よ)


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大雪、うさぎのミーティング2012年2月1日 (水)
大雪のちピーカン晴れの巻

昨夜から降り続いた雪で、午前中の石巻は一面銀世界でした。道路は凍結、車は渋滞、活動も制限せざるを得ない状況でした。本日の活動人数10名〜15名。ミーティングのあと、チームリーダーの判断で午前中の作業を事務所内作業に変更しました。学生時分掲示班だったというミエさんは、絆の掲載記事をラミネートし、壁にきれいに掲示しています。写真チームのとくちゃんはちゃぶ台を作業台に資料作り、匠くんはウェブ制作でPC前に張り付いています。わたしは来てくれるボランティアさんの対応や道具類の整理と準備をしています。
昼頃から太陽が本気を出し、いいお天気になりました。雪かきをしながら雪合戦や雪だるま作りなどを楽しんでいる仲間の姿を見ながら、たまには楽しむのも必要だよな、と感じました。ボランティア生活も長期となるといろいろあります。楽しいときもありますが、大変なときも多く、大なり小なり問題点も出てきます。人間関係が濃密になり、登場人物が入れ替わり、新しい恋が生まれ、出会いと別れが交差するドラマティックな番組のように、絆も日々ドラマティックな人間模様が繰り広げられています。ともに泣いたり笑ったり、落ち込んだり意気込んだり。
ここのところ朝、昼、夜とキッチンにいる時間が多いのですが、キッチン周りを片付けているときに、ボランティア仲間から相談を受けることが多くなってきました。ものを片付けると心の中や人間関係も片付きます。お片づけヒーリング効果で新しい風を呼び込みます。
大変な状況になると救い主が現われるという、これまたドラマのような絆ベース。カヌーイストでトレンドセッターのミエさん、横浜市の小学校の先生落合さん、諏訪湖からサンライスのお米を届けてくれたケイコさん、蔵王に行く前に寄ってくれた救世主きんじさん、女神さまたちが光臨してピンチを救ってくださいました。「苦楽をともにした仲じゃないか。」おもしろく、そして本気な姿で活動してくれる素敵なお姉さま方にとても助けられています。 (よ)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆
2012年3月<  >1月