大きな絵をみんなで描く2012年6月30日 (土)
リトルイーグル東北キャラバン 2日目

午前中は今年4月に建て替えた保育園ピノッチオにて、Kaoricoさんのワークショプ&よしえさんのライブを開催しました。こちらの園長先生の菅原さんは「石巻のマザーテレサ」と呼ばれるような女性で、震災直後から避難所のお母さんたちのために保育園をつくり子どもたちを預かり、炊き出しをし、障害を持っている人たちのためのケアをはじめたそうです。自らも被災しているにも関わらず、その姿は当時ピースワーカーズとして活動していたあつしくんには「マザーテレサ」として印象に残り、麻子さんに紹介したところからこのご縁がつながりました。今ではあつしくんは石巻に移住し、ここピノッチオの障害者施設の施設長として働いています。
新しくなったピノッチオの教室の中で、子どもたちのためのワークショップを開催しました。大きな一枚の布に水彩絵の具で絵を描いていきます。バケツに作った絵の具の中に直接手を入れて、手のひらで色をのせていきます。木のチーム、葉っぱのチーム、お空のチーム、お花のチーム。気がつけば全身絵の具まみれで満面の笑顔の子どもたち、大はしゃぎしている間に大きな絵が完成しました。その後施設のみなさんが集まって来てよしえさんの歌声に耳を傾け、ピースワーカーズの太鼓(ジャンベ)のリズムに手をたたき、踊り、にぎやかな楽しいひとときを過ごしました。
Rootsでのホンワカした時間夕方6時30分からは大人のためのライブ、場所をコーヒーショップRootsに移しました。石巻市内にあったRootsは津波の被害を受け、今年5月に旧店舗から2軒先に新店舗をオープンするに至りました。オーナーみかさんはアリシアの英語版の初版本を持ち、「これ、残ったんだよねえ(津波から)、サインしてもらったとき、涙出ちゃったよ。」とおっしゃっていました。Rootsの中にはグレイトフルデッドのポスターや雑貨が並び、デッドヘッズの集まるところ、と一目でわかります。今回のライブ出演者の海老原よしえさんは、かつてアメリカに住んでデッドを追いかけていた筋金入りのデッドヘッズ。みかさんたちと話が弾んでいました。オープンジャパンに灯されている平和の火(広島の原爆の残り火)をRootsに運び、ステージに灯しました。祈りの歌を歌うよしえさん、みんなを踊らせるInoue ohana band、ピースフルなアリシアさんの歌声に、海からの魂も聞きにいているような、そんな夜でした。今回リトルイーグルツアーのみんながお世話になった宿の千葉さんも聞きに来てくれ、にこまるクッキーのママさんたちもここでいい出会いがあったそうで、非日常が生むシンクロニシティが起こる夜となりました。 (よ)


関連サイト ピノッチオ ・ リトルイーグル ・ アリシア・ベイ・ローレル ・ 海老原よしえ ・ Inoue Ohana

来場者には素敵なペンダント、Kaoricoさんと麻子さん2012年6月29日 (金)
リトルイーグル東北キャラバン 1日目

自然素材を用いた服たちを通して、愛と平和を訴え続けているリトルイーグルの東北キャラバンがはじまりました。ハワイからリトルイーグルのデザイナーKaoricoさん、作家&シンガーソングライターのアリシアベイローレルさん、長野から海老原よしえさん、そしてInoue Ohana Bandのみなさんが福島県、宮城県と、震災で傷ついた地をまわります。 
29日、いつもお世話になってる福島県須賀川市の穀物菜食レストラン「銀河のほとり」が今日の会場です。2011年の3月5日に新築の新店舗に移動し、3月11日はまさに営業許可がおりたその日、銀河のほとりの方々は開店当日に避難することになりました。内陸部なので津波の被害はありませんし、新築なので地震の被害も最小限、けれど福島第一原発からの放射能の影響に、その当時は身も心も痛めつけられていました。
最後は勢ぞろい、虹 その後、免疫力を高める食の提供と生活の知恵などを伝え続けるため、「命の砦」としてオーナーの有馬克子さんはお店を再開する決意をしました。わたしたちは旧店舗から新店舗への引っ越しお手伝いをしたご縁から、この震災をくぐり抜ける仲間として、心を寄せている場所でもあります。石巻で共に活動しているピースワーカーズの麻子さんから、今回の東北キャラバンのお話をいただいたときに、こころよく受け入れてくれた銀河のほとり。福島から長野へ避難した人がよしえさんとつながっていたり、銀河の克子さんがアリシアの本を持っていたり、ご縁はつながっていました。
ライブやイベント準備の前に、よしえさんがセージを焚き、銀河のみんなと祈りのサークルをもちました。よしえさんの歌とKaoricoさんのフラダンス、inoue ohana bandのライブ、アリシアの歌に、みんな手を掲げて踊りながら、とても楽しい時間を過ごしました。雨は降っていませんでしたが、空には大きなダブルの虹の橋がかかり、みんなの気持ちにも虹の架け橋がかかったような気がしました。穀物菜食の命をつないでいく銀河の料理をみんなでいただき、そのおいしい食事とおもてなしに感動したあと、Kaoricoさんが和ろうそくに火を灯し、ひとりひとりがその火をつないで、みんなで祈りの時間を持ちました。
ろうそくを灯し静かな時間、お食事会 東京では首相官邸前に15万人もの人が大飯原発再稼働に反対して集まっています。「いつか起こるんじゃないか、と思っていましたが、自分たちのすぐ近くで起こることになるとは、」と克子さん。今のわたしたちにできることは、原発を止めることしかありません。福島の人たちの苦しみ悲しみを知れば、もうこれ以上、原発を動かすことはできないはずなのに、まだ分からないなんて、声を上げる人が足りないのでしょうか?「原発はいらない、なくても自然エネルギーを使えば電力はまかなえる」みんなで声を上げていきましょう。
ヒマラヤンマテリアルのしょうちゃんが、「何かに役立てて。」とネパール製の麻ひもを託してくれたものを、石巻在住のボランティア仲間であるサダとその仲間に夜なべして編んでもらい、みんなにペンダントを作ってもらいました。様々なアプローチで福島の傷を癒すとともに、これ以上同じ苦しみを与えないためにも、原発を止めるための勇気ある行動をとっていきたいと思います。 (よ)


関連サイト 銀河のほとり ・ リトルイーグル ・ アリシア・ベイ・ローレル ・ 海老原よしえ ・ Inoue Ohana

ダンプとユンボの組み合わせは最高。2012年6月27〜28日
はからめランドに砂利を運ぶ

石巻より車2台ではからめランドに到着したのは午前2時をまわっていました。眠さと闘いながらの運転も、到着したとたんに元気になり、ゲストを迎えて楽しいおしゃべりの時間に変わりました。「暗くてまだ全貌が見えないですね。」「朝になったらわかりますよ。」話しているうちに、だんだん明るくなってきて、テントの外に出てまわりを見回します。今日も晴れそう、とうとうまぶたが重くなってきた限界で、テントの中でぐっすり眠りました。
「一緒に旅に出ませんか?」と、匠がケンさんに声をかけたときから、はからめランドの砂利計画が練られました。前回は自走したユンボと軽トラで2日間にわたって暫定的に一部の砂利を運んだのですが、「2トンダンプがあればなあ、一日でできる作業なのになあ、」と何度思ったことか。今ある最大限でやれることをやったのですが、人の住まない山の暮らしにはけっこう大掛かりな計画的作業が必要です。
カヌーデイとリトルイーグル東北キャラバンのサポートの間の石巻から福島、そしてまた石巻へと戻るまでの2日間に、もし2トンが借りられたらはからめランドに砂利を運ぶ作業をしよう、とオープンジャパン助さんに協力を仰ぎました。快く承諾してくれ、写真プロジェクトのリーダーケンさんに運転をお願いし、無事砂利を運ぶことができました。
ダンプで運べるのはいい。綺麗な空。地震や台風の影響で道が崩れていたり、大きな水たまりが日に日に深くなっていたところにも砂利を敷くことができ、これで2駆の普通車が通れるところまではなんとか漕ぎつけることができました。ケンさんはユンボの操縦の仕方を覚え、匠と2人でいいチームワークで作業をしてくれました。ケンさんが来てくれて、ほんとうに助かりました。ありがとうございます。
今回到着したのが夜中だったため、食材の購入をしてこなかったのですが、山の恵みは豊かです。ワラビ、フキ、ミズ、ミツバ、ハナイカダ、ウド、山アスパラ、竹の子と、とにかく食べられる野草を摘んで料理しました。あとはパンを焼いたり、乾物を使ったりして2泊3日3人がおいしく生活を共にすることができました。今年は放射能測定器でワラビや雑草の線量を計ったので、こころからおいしくいただくことができました。朝起きて作業をして、夕方温泉に行ってからだを癒して、山の食事を楽しんでテントで眠りにつくかなり健康的な生活、そしてケンさんという旅の仲間が一緒だったのでとても楽しく過ごすことができました。
明日はいよいよリトルイーグル東北キャラバン、朝食をすませたら、須賀川にある穀物菜食レストラン「銀河のほとり」に向かって出発、そしてその足で再び石巻へ向かいます。 (よ)


関連サイト リトルイーグル

陸君の進水式、袋詰め作業2012年6月23〜25日
カヌーデイin石巻 ノブ浜編

昨年より続いているカヌーを使って瓦礫を撤去する活動、カヌーデイin石巻。1泊2日で80名以上、カヌーイストだけでなく色々な得意技を持った方々が全国から集まってくれた。
今回綺麗にする浜はノブ浜と呼ばれている浜。その浜の瓦礫をカヌーに積み祝浜(イワイハマ)まで運びそれをダンプに積んで瓦礫の仮置き場まで運ぶといった作業。
打ち合わせ時に聞いていたのだが、ノブ浜と祝浜は漁業区が違う。ノブ浜は竹浜の漁業区であり祝浜は狐崎浜の漁業区。区をまたいで行う活動に関して最初僕は「大丈夫かなぁ」と思っていた。なぜなら回収し仮置き場に積んだ瓦礫を、業者さんが取りに来てくれるまでの約1ヶ月ではあるが、隣の浜の瓦礫を別の管理区の浜に上げて山積みにしておく訳だから。しかし結果、狐崎浜の阿部さん、竹浜の後藤さんのお2人がこの提案を快く受け入れて下さり、とてもスムーズに運び出しができることとなった。
発泡スチロールリレー、カタマランを漕ぐ1日目は、風が強く波があり、カヌーに瓦礫を乗せて運ぶのが危険だったため、海からの作業は様子を見た。何とか陸から急な斜面を1人1人降りてもらい、瓦礫をまとめる作業、そして発泡スチロールなどの軽い物を陸からも運び出すといった作業となった。
まず動いてくれたのは日本財団クロさん。僕たちの頭の中には無かった道なき道を道とする作業を相棒のHANAちゃんと学生ボランティア「GAKUVO」と連携し重機を使いパパパッと作り上げてくれた。クロさんとの作業は毎回、現場現場、その時の状況状況に合わせ最善の策を常に考えるという事を学ばせて頂く良い機会だと感じている。機会があればみんなにも一度姿を見て頂きたいと思う。
2日間で120リットルのゴミ袋に500袋以上の発泡スチロールを浜から撤去した。発泡スチロールがこの世で開発される前の海の姿と、その後の海の姿・・・・・、ただただ想像してしまう。木瓦礫は、建材に限り回収、流木など自然の形をしたものはそのままにしておく。
初日夜、狐崎浜、竹の浜の漁師さん達が振舞ってくださったのは、大量の牡蠣をはじめ、ホタテ、シャコ、ツブ貝、イカのおき漬などなど、よだれを垂らしている暇が無いくらいのご馳走を頂いた。&ランチ、夕飯、朝食、ランチとご飯を作ってくれた、よし子をはじめとするオープンジャパンのお料理部隊のみんなもありがとう。
清掃後、清掃前2日目、風も海も穏やかな今日は、朝からカタマラン(カヌーを並べて2艇繋げたもの)の上に瓦礫を乗せてドンドン浜から運び出す作業。地元漁師さんたちが出してくれた漁船でカタマランを引っ張ってもらったり、人が乗るスペースも無いくらいに瓦礫を積んだカヌーをシーカヤックで引っ張って運んだりと、運び出し方は色々。
初めて現場を見たときに最初に思ったことは「2日間では終わらないなぁ・・・」だったが、作業を終えたときには完了とまではいかないが、パッと見て「綺麗な浜だね」と言えるところくらいまでは片付けられたのではと思った。
25日は、大塩抜き大会。海で使ったカヌーは全部淡水で洗い流す。ライフジャケット、パドル、ロープなどなど、使ったものは全部淡水洗い。オープンジャパンのベースにもカヌー棚を作り、カヌーやその他の道具類もこの機会に整理整頓。浜辺も倉庫も生活スペースも、無理なく「美しさ」の方向へ、全てはそれに尽きるのかもしれない。  (匠)


関連サイト カヌーデイ in 石巻(発泡スチロールリレーの動画あり)

ジャガイモはこんな感じ、水道再開通にむけて2012年6月20日 (水)
新月

0:02双子座の新月です。双子座の司るところはコミュニケーション、論理性です。
新月ということは大潮でもあります。浜では満潮時と増水が重なって、避難している人もいるようです。
昨日の台風は一過して、清々しい朝を迎えました。歩いて状況を見てみると、沢が増水していて、いろいろ流れた形跡がありました。小さい小川でも、大雨が降ったら命の危険を感じるような状況になるということを感じました。
テントが無事でよかったのですが、ギリギリセーフな感じがしました。ということはギリギリアウトにほど近い、ということです。今年の夏の頑張りが、冬を越せるかに関わってきます。
今日は国連で定められた国際デー「世界難民の日」です。もとはアフリカ難民条約の発効の日でありましたが、アフリカとアフリカ以外での地域の難民の深刻さに注目し、定められました。日本に住んでいると難民意識は低いと思われますが、震災により国内で難民経験をした方々がたくさんいます。国を追われるほどではないにせよ、住んでいたところから移動せざるをえない生活、戻れるか戻れないかわからない生活。一見平和に戻ったかのような日常生活ではありますが、こころは難民生活に近いかもしれません。
一通りの片付けをして、石巻に向かいます。今週末はカヌーで牡鹿半島の浜辺の瓦礫撤去をします。今も水で繋がる仲間たちが石巻に思いを馳せています。その思いを繋いでいくことが、石巻を、東北を、日本を、世界を変えていくことに繋がると信じて、自分たちの役割を全うしたいと思います。  (よ)


関連サイト カヌーデイ in 石巻

山アスパラとワラビ、朝食の風景?2012年6月18日 (月)
初夏のはからめランド

山に来てまず必要なことは、水、食料の確保です。湧き水を汲んで、山菜の収穫をしました。先日草刈りをしたところからワラビが生えていました。目を凝らすと山アスパラもちらほらと発見。植物がいちばん生き生きしている朝、日の出はじめに収穫しました。「その土地のものを食べられなくなったら、移動するしかない。」
震災から1年ちょっとが経ち、移動生活から定住を考えるようになって、わたしが感じたことです。去年のはからめランドではこの土地のものを食べることをしませんでした。スーパーで買えば全国の、また海外の食材も購入できる時代ですから、放射能の影響を懸念して、ほとんどの人が西のもの、海外のものを選んでいました。住んでいる土地に生えているものを食べないというのは、とても残念な気持ちでした。どうすればこの土地を癒せるか、そればかりを考える日々が続き、放射能測定器でワラビを計測し、不検出だったことから、少しずつですが、この土地のものを食するようになりました。
静岡の友人が発酵食品に熱心で、「酵素がいいと思うよ。」と教えてくれました。彼女は薬草にも精通していて、自宅の庭で薬草を育てていました。はからめランドに来て毎回感じるのは、植物の力強さです。植物や微生物の力で、この土地が生かされていくように思います。そのためにはまず自分がこの土地の植物の力と一体になって、自分を癒していくことから実験してみたいと思います。
草刈りをしていたら、服の上から蚊に刺されました。今年初めて虻を見ました。まもなく刺す虫の季節、虫対策にはとにかく肌を出さないこと、焚き火の煙で燻すこと、虫の時間帯を避けることで回避しています。それでもほんのちょっとの隙間からブヨにもさされました。ブヨにはヘビイチゴの焼酎漬けが効きます。ヘビイチゴを焼酎に漬けて、エキスが抽出されたら塗り薬として使います。更年期の緩和に、と飲む人もいます。
今日は紫蘇とレモンバームを植えました。 (よ)

琵琶湖の湖畔にて2012年6月11〜13
琵琶湖。

琵琶湖に来る事になったのは・・・・・・・、ジェンガだ。そうジェンガ。僕はジェンガをやっていた。みなさん、ジェンガというゲームを知っているだろうか?積み上げられた積み木を倒さないようにそ〜っと引き抜いて行くゲームだ。
崩れた時に思った。このゲームは負けを決めるだけで、それ以外の人は、負けた人がいることによってホッとするだけ。これは良くない。こんな世界じゃダメだと、次の瞬間から僕達は崩れた積み木を自由に積み上げる作業に取り掛かっていた。普段だと1人が枠を使って綺麗にパパッと積み上げてしまうのだが、それもなんだかこの世の中っぽい。僕達は自由な時間を使って自由に好きなところに積み木を置いていった。まるで1つの町を作っていくような感じで。そこに世の中の明るい未来(一瞬先のことだけ)を見たのだ。
雑誌の撮影で関東近辺、水辺、アウトサイドリビング、カヌーといったキーワードで場所を探していたが、色々な制約の中バチッとくるところが無くなった瞬間があった。そのとき思い出したのは崩れたジェンガを自由に積み上げているあのときの事だった。建設的な作業、そしてそこに集まった仲間がそれぞれの思いで積み上げていく小さな町は二度と同じ形にはならない。そう、大切なのはそれを積み上げている瞬間はもう二度と来る事は無いという事を今、この瞬間に感じることだと。で、それが何で琵琶湖になったのか・・・・・・、この仲間で、しかも僕たちおなじみの琵琶湖でやるには”今しかない”と思ったわけだ。
2泊3日の撮影の事は、特に触れないでおこう。WoodenBoatCentreの俣野さんをはじめ、多くの方のご協力を頂き無事に撮影が終わり、東京から来た撮影クルー+α、総勢約15名も笑顔でお別れ。カヌーがメインの特集ではないので、どのような誌面になるか分からないが、この数日間の琵琶湖がどんな感じだったかは7月20日発売の「ecocolo」という雑誌をご覧頂ければわかる。と思う。よ。ね。  (匠)


関連サイト ecocolo

琵琶湖の湖畔にて2012年6月9〜10
琵琶湖。

福島から途中東京を通り抜け滋賀県へ。久しぶりの琵琶湖にご挨拶します。今回はウッド&キャンバスカヌーと奥琵琶湖の美しさを関東から来るチームに紹介させてもらう機会をいただきました。みんなのイメージと合う場所を探し、そのイメージに近づけるように準備をします。
奥琵琶湖WoodenBoatCentreの俣野さん、水鳥観察センターのカフェHULLの京子ちゃん、ネイチャーガイドとして活躍している村尾さんに協力してもらい、数日間の夢の世界をつくります。都会から湖畔でのキャンプ生活を通して、カヌーと奥琵琶湖の自然に親しんでいただけたら、と思います。 (よ)

草刈りで場つくり、報告会京都に拠点を置くフジタカヌーの前田くんから連絡をもらい、琵琶湖でのツアーが重なるということで水鳥センターで合流する事に。フジタカヌーのりょうさん、前田くん他、ゲストの方々も一緒に水鳥センターに併設するカフェHULLでコーヒーを一緒に飲みながら、僕たちの近況報告や、東北の現状を話させていただいた。「そうだ、ここならスライドが見られる。」と、コーヒータイムから瞬時に復興支援報告会に。
震災後、関西に来るのは2回目だが、西に行けば行くほど被災地から離れているという事もあり、親身度合いは変わってくる。当たり前だくん。そんな関西で、今こんな問題が起きている、今こんな支援をしている、それがいいとか悪いとか意味があるとか無いとかじゃなくて、現状をただただ報告させていただける場所を作ってくれた前田くん、ありがとう。そして耳を傾けてくれた皆さんありがとう。
明後日11日からは雑誌の撮影。どんな絵になるのかよりも、どんな時間になるのかが楽しみだ。 (匠)


関連サイト WoodenBoatCentre ・ 新旭水鳥観察センター ・ フジタカヌー

巨大化タンポポ、切り出した木たち2012年6月5〜7
ランド、ね。

6月のはからめランドです。前回敷いた砂利があるおかげで、車は心配なく通れるようになりました。テントも無事、ジャガイモも葉を茂らせはじめています。他の畑のジャガイモを拝見すると、もう既に花を咲かせていて、直売所には新ジャガが並びはじめたりしています。はからめランドのジャガイモはレスキュージャガイモなので、今は元気に成長しているということで喜びです。
草刈りをしたところはちょうどいい感じにまた草が伸びてきていて、草刈りをしていなかったところは足を踏み入れるを躊躇するくらいの茂り具合になっています。前回ランドのワラビの放射能計測をしたところ、不検出だったので、今年初めてランドの山菜をいただいてみることにしました。「食べられるんだ!」という目でみたところ、これまで目に入らなかったほかの山菜たちまでが輝いて見えました。見方を変えればものごとは違って見えてくる、ワラビから大いなる知恵を授かりました。
山菜を収穫したあとは草刈りをして、手入れをしました。草刈り機の燃料がなくなるまで刈り続けても終わらない、果てしない草刈りです。そうなると通る場所だけの草を刈るようになるので、自ずと行動範囲が定まってきます。わたしたちが留守のときには動物たちがくつろいでいる森なので、こうやって住み分けられるとお互いにいい距離で付き合えるような気がします。
週末森の生活からしばし旅に出ることになるため、キャンプ道具の積み込み、道具のメンテナンス、スケジュールの調整でちょっとあわただしく過ぎたはからめランド、でした。 (よ)

ユメカウツツカ2012年6月1〜2
カヌーで行く浜。

カヌーでしか行けない浜に行こうと言われたら、きっと冒険心や興味心をそそられる人もいるはず。そこは車からも、町からも家からも、そして道からも離れているから人も来なくて静か、と言われたら、静寂を味わいに行きたいという人もいるかもしれません。
東京から車で3時間くらい行ったところにそんな桃源郷があるとしたら。。朝の静寂の中、カヌーで朝食を運んで綺麗な景色と一緒に朝ごはんを味わうとか、山の幸を水辺から収穫して夜の食事にするとか、自然の一部になって今の季節を味わえるそんな素敵なところがあるとしたら。もしそんな素敵なところがみつかったら、きっとそれは大いなるものからの贈り物、そんな夢をみました。
カヌーやキャンプにいい季節、です。わたしたちも自然の中で生活していく術を身につけるべく、森や湖へ出向いて街の生活との違いを味わいます。友人知人と一緒のキャンプは、楽しみながら自然とともに生きることを学べるいい機会だと思います。今年もキャンプセラピーシーズン到来、です。(よ)

2012年7月<  >5月