東城百合子さん

食生活が人生を変える。 2014年9月30日 (火)

28日に福島県二本松市で開催された東城百合子さんの講演会に行ってきました。東城先生の著書「自然療法」はとてもすばらしい本です。はからめのおススメでもご紹介していますが、この本は一家に一冊持っていたら必ず役に立つ本だと思います。是非ご本人のお話を伺いたく、片道3時間の道のりをカレンダーの校正をしつつ行ってまいりました。
東城先生はすごくエネルギーに溢れた方でした。会ってみなければ分からないそのパワー、そのときに手帳にメモしたことを記しておきます。

変わるとは実行すること。
女性と男性は使命が違う。
掃除洗濯は苦労である。
美しいものを美しく食べる。
早起きをして掃除洗濯をする。
今日のことは今日やる。今やると決めたら今やる。
朝起きてやることを決めてやる。
自分で工夫して人生を開く。
信ずるとは自分で実行して努力すること。
生きるとはいのちをどう見るかである。

今の日本で朝食にごはんとお味噌汁を作って家族みんなでいただきますをしているお母さんがどれだけいるか、電子レンジでチンじゃなく、きちんと作って一緒に食べるというお母さんがどれくらいいるのか、と嘆いておられました。女性が仕事をするようになって、ビニールパックに入ったご飯が売られるようになって、不登校や信じられない殺人事件が増えてきたこと、昔は女性が仕事をするというときには子どもたちにごはんとお味噌汁の作り方を教えて、自分たちで作れるようにまでしてから外に働きに出たのです、とおっしゃっていました。今はコンビニもあるし、ネットもあるし、人間らしい感覚と引き換えに便利さを手にしたのかもしれません。はからめランドでの生活は不便さゆえに苦労が伴いますが、ここで生きる上では当たり前のことなのだと思いました。
福島は放射能によってかなりダメージを受けました。その後ずっと悩んでいたことが東城先生のお言葉で確信が持てるようになりました。自然食を食べていればいいわけじゃない、そこにあるいのちをいただいているということが分からなければ効果がない。広島長崎の原爆投下で被爆した人が今も元気で生きている。広島は土地が汚染されて何も生えてこないと言われていたのに数ヶ月後から草が芽吹き出した。植物の力はすごい。農薬を使った玄米だからってからだに問題が出た人はいない。いただきますとごちそうさま、日本のご先祖様はすごく大切なことばを残してくれた。東城先生のお話はすごかったです。福島に住んでいる方たちにとって、とても勇気づけられるお話だったと思います。(よ)


1F床貼り準備

9月の終わり。 2014年9月29日 (月)

カレンダーのデザインが最終段階に入りました。校正したものをプリンターの色に合わせて、まもなくサンプルが完成予定、ここ数日駆け抜けています。
秋分の日に横浜に戻り、匠妹と甥と一緒にお墓参りをして、翌日新月の日はアメリカ旅の思い出写真会。データ量が多すぎて旅の半分までしか見られませんでしたが、数週間を共に旅したアリトコハルカップルが仲良くアメリカ旅を思い出すようなビールとタコスを用意してくれて嬉しかったです。翌日は三軒茶屋ohanaでタロットリーディング、その後母と高島屋で待ち合わせ。カレンダーと手帳のための道具一式を車に積み込み、匠くんは地元で同窓会の打ち合わせ。
翌26日朝出発してバイオトイレを見に行き、その場で購入。そのまま車に積み込んでホームセンターもろもろ寄ってはからめランドに帰って来た時には夜になっていました。夕食を作って早めに就寝。目覚めて朝練、午前中に製材所からけっこうな量の残りの材が届き、朝練では間に合わないので一日現場作業。お風呂を沸かす暇もなく今夜は温泉へ。夕食時に翌日のお弁当の準備。
28日朝練後は朝食と昼食を持って二本松へ東城百合子さんのお話を聞きに行きました。空き時間にロビーで校正、匠くんがメールを返信する時間がないとのことで、楽しみの晩酌夕食時間を短縮することに。
29日カレンダーと手帳の校正、メールの返信。お昼休みに昨日購入した苗を植え、発芽した大根の間引きをしました。忙しいけれど、今苗を育てておけば後で私たちを生かしてくれる、そう思ってがんばります。掃除洗濯は苦労なのよ!とおっしゃっていた東城先生の言葉がよみがえります。
気がつけば間もなく10月。やっぱり毎年この時期は気が休まりません。(よ)


1F床貼り準備

梨で天然酵母パン 2014年9月14日 (日)

秋です。梨の季節、梨の芯で作った酵母でパンを焼きました。初めて作った梨酵母、いい感じで発酵してくれておいしいパンが焼けました。このところほぼ毎日朝練と昼練の一時間の建築作業以外はカレンダー&手帳のデザイン作業をしています。これまでとりかかりたくてもなかなかできなかったことに着手、忙しいほうが仕事ができるといいますが、まさにその通りなのではと思います。匠くんはPC、わたしはスケッチブックに向かって2015年の暦を作っています。(よ)


1F床貼り準備

1階の床を張る準備、断熱材を敷く。 2014年9月12〜13日

大引の上に高さ60mmの根太、根太の間には10mmの野路板を敷いた上に50mmのスタイロフォームという断熱材。といったような仕組みの床を設計し、僕は根太を打ち付け野路板を敷いていく。よし子はその幅でぴったりになるようにスタイロフォームをカッターで切っていく。
スタイロフォームを敷く
スタイロフォームは、仮床の下で保管していたのだけれど、雨漏りだらけの建築現場だったせいでコンパネ汁や雨水で湿っているものが多い。太陽の下でカラっからに乾かしたいのだけれど、信じられないくらい毎日、必ずと言っていいほど雨が降り思うようにはいかない。
意外と切るのが難しいスタイロフォーム、よし子が切ってくれたのだけれど最初は「隙間開いてるんだけれど・・・」と、僕がブツブツ言っていたが、数枚切っていくうちにかなり奇麗に切れるようになり、「おおぉ、いいねぇ〜」ってな感じに。
写真を見て頂くと分かるように設計した1階は、広いスペースを取りながら柱が無い。これでどこまでいけるかまだ分からないが、もし2階が沈んで来たらその時に柱を入れればいいやというお気楽な考えでしばらくやってみようと思っている。
何でも「やってみる」ことができるのが自分で作っていて面白いところだ。やってみないと分からないし、やってみないと自分の言葉で物事を言えなくなってしまう。もしかしたら、そんな恐怖心からなのかもしれない、僕がやってみているのは。(匠)


はからめランドの畑

9月11日 2014年9月11日 (木)

ナインイレブンス。同時多発テロから13年目。サンテンイチイチ、東日本大震災から3年半が経過。二百二十日、立春から数えて210日目。昨夜はすごい雷雨で電気が落ち停電、夜なのでそのまま眠りにつきました。朝には復旧、ニュースで東北や北海道が大雨による冠水や警報で非常時になっていることを知りました。秋になっても異常気象は続いています。
季節の花達
雨があがっていたので畑に大根の種を蒔きました。今更ながらにキュウリが収穫でき、食材の乏しい時期に一日一本ずつ収穫していたことを考えると、畑に食べられるものがあるというありがたさを実感します。無肥料不耕起の畑 、草を刈って大根のために畝を作りました。今は自然に生えてくれているシソとミョウガが最盛期です。今年は雨続きの影響か、ミョウガの数が少ない気がします。シソやミョウガは一度植えてあげれば翌年からは自生してくれ、旬の植物として日々いただくことができて楽しめます。自然の力は人の手の及ばないところでも人を生かしていってくれるのだと感慨深い秋の季節です。(よ)


月明かりに照らされるテント

重陽 2014年9月9日 (火)

今日は重陽の節句。本来ならば旧暦の九月九日をさすのだけれど、皆さんご存知のとおり今僕たちはグレゴリオ暦を中心に生活しているので、今日も重陽としよう。重陽の節句は別名「菊の節句」ともいい、陰陽思想で陽数の極である九が重なり大変めでたい日とされている。香りの強い菊は邪気を祓い長寿をもたらすといわれている。
今日は、食材や建築資材の買い物をしに白河まで車を走らせた。はからめランドから約1時間、50kmほどの距離にある一番近い大きな町、シティーだ。白河に行くと何でも売っているからついついアレもコレもと物色してしまう。しかし、求めている建築資材は売っていなかった・・・。(さっき何でも売ってるっていったのに、何でもじゃないじゃん)それはちょっと特別なボルトなので売っていなくてもOK、インターネットで注文しよう。
外食をするか、少しお腹をすかして家に帰ってから食べるか、僕たちが選んだのは後者。外食をしたと思って少し豪華目に食材やお酒を買うことに。「外食をしたと思えばね。」とこの日3、4回口にした僕たちの買い物の合計はどう考えても1回の外食の金額を超えていた。
久しぶりに飲んだ日本酒は効いた。今年初のサンマの塩焼きと一緒だったからだろう、オチョコから手が離れなかった。重陽に超酔う・・・・・・・・。
重陽の節句には菊の花びらを浮かべたお酒を飲み祝うという週間があるのだが、このように季節の植物がともなう場面になると「ん〜やっぱり旧暦だな」って思う。菊はもうちょっと後なのだ。色々な行事全てにおいて当てはまるので、みんなも思い当たる節があるのではないだろうか・・・。例えば1月7日の人日、スーパーで売っているハウス栽培された春の七草を口にしながら季節を感じる(?)のが今の日本人なのだ。春の七草が新暦の1月の初めに道端に生えているかどうか、ちょっと考えればわかるはずなのだが。こんなような事が、僕たちがカレンダーを作り続け、グレゴリオ暦でなく旧暦を重んじるべきだという大きな理由でもある。
カレンダーも着々と完成に向けて進んでいる。今年の目標はカレンダーと手帳の同時発売だ。今まではカレンダーを無事に完成・発売させるので手一杯で、それから手帳の制作にとりかかっていた。そのため、早くからカレンダーと手帳を両方とも注文して下さった方々へのお届けが遅くなってしまっていた。今年は、家も建てる、旅もする、カレンダーもいつもより早く作る、「思った事を何一つあきらめずに全部やる」というのが僕の中での2014年なので、それを実行するために毎日を楽しく生きている。
という訳で日々カレンダー制作中。完成までもうちょっと、お楽しみに。(匠)


窓の向こう

白露・中秋の名月 2014年9月8日 (月)

秋の訪れを感じる頃、二十四節気の白露(はくろ)です。朝晩すっかり涼しくなりました。日ごとに葉が舞うようになり、早くも紅葉が始まっています。はからめランドから一歩も出ることなく月のカレンダー制作に没頭しています。朝練と昼練の建築作業がいい息抜きとなり、一時間の作業でもちょっとずつ進めることで前向きな気持ちになります。今日は中秋の名月、ススキも出てお月見の頃合いです。(よ)


パンとコーヒー

朝練・昼連・夕練 2014年9月4〜6日

朝練・昼連・夕練。練習じゃなくて本番なんだけれど、そう呼んでいる。朝ご飯を食べる前約1時間建築作業、これが朝練。9時から12時までは暦作業。そして昼ご飯を12時からお弁当を作業場で食べてそのまま建築作業1時まで昼練。5時まで暦作業をして、まだ明るいのでちょこっと建築作業で夕練。基本は暦作業で、建築の方は金具を留めていったり、サッシの枠を取り付けたりなどの、たんたんとした作業が多い。
建築補強金具
建築用の補強金具。当初ここまで多くの金具を使う予定ではなかったのだが、連日あたりまえのように続く地震などを感じていると、やれるだけの事はやっておこうって気持ちになり、要所要所に金具を使う事となった。僕が家を建て始める前に想像していたものとは違い、思っていたよりもすごく丈夫なのである。中でも強力だなぁと感じるのは、頭が四角(普通は十字)の専用のビスを使って固定する補強金具。土台と柱と固定したり、筋交いを固定したりするのに使う金具だ。グイッと締まって、「効いてるなぁ・・・」と感心するばかり。頭が四角なのでインパクトドライバーで打ち込む時、ちょっと中心からずれていても外しにくく、気持ち良く締まっていく。こんなに強烈な金具があるのならホゾを刻んだり、手間のかかる仕口などを刻んだりしなくても丈夫な家が建てられるなって思ったりも・・・。ズレ防止にダボ、それと金具で良いかも。
キノコ達
はからめランド周辺には雨が続いてじめじめしているせいか、至るところにキノコがいつもより元気に顔を出している。今年は調べていないのだが、キノコ類からはほぼ確実に放射能が100ベクレル以上検出されると思う。震災前から自分でキノコを採って口にしたりはしていなかったが、目で楽しませてくれているはからめランドのキノコ達だ。
突然だが、今は亡き精神分析学者のフロイトさんという方。彼はまれに見るキノコ好きで自分の住むオーストリア、ウィーン近郊でよくキノコを採っていたという。そのオーストリアのキノコから高濃度の放射性物質が検出されるようになったのはチェルノブイリ原発事故の後。事故後四半世紀経ち、他の植物からはほとんど放射能が検出されなくなってからもキノコだけは高い線量が検出され続けた。チェルノブイリの周りでもそうなんだから福島の周りでもそりゃ検出されるよなぁと誰もが思うだろう。ところで、福島の周りって・・?
ヨーロッパの地理に詳しい人はどれくらいいるだろうか。事故が起きたウクライナという国のチェルノブイリという都市と高濃度の放射性物質がキノコから検出され続けたオーストリアという国の都市ウィーン。さて、この2つの都市がどれくらい離れているか知ってるひと〜?そんなにいないだろう。答えは約1,000km。ちなみに福島第一原発から約1,000kmにある都市は、九州を飛び越えて韓国のプサン・・・・・・・・・・・・・・・・・という訳だ。
「各人はめいめい自分で幸福になる方法を実験してみなければいけない」これはフロイトさん名言。どこでどのように生きるか、もちろん人それぞれ。ただ、どこでどう生きる事にしても幸福を感じたいのであれば実験は試み続けなければいけない。大事なのは自分なりの方法で行わなければいけないという事だ。この幸せを探す実験を自分なりにし続けていくという事が、それが迷い無く生きていくって事なのかもしれない。それが本当は人生の「実験」じゃなくて 「本番」なんだけれど。 (匠)


果樹を植える

木を植える 2014年9月3日 (水)

今朝の朝練は3本の苗木を植えました。以前から果樹を植えたかったのですが、土地の形がまだ定まっていないため先延ばしにしていました。これ以上待っていると果樹がいつまでも育たないのでその場所を整地する際には再度植え替えることにして、リンゴ、梅、渋柿を植えました。リンゴは一種類では実がつかないらしく、これから別の種類の苗木を探していきます。柿はこの地域では寒くて育たないよといわれていたのですが、温暖化の影響により育つかもしれないとの賭けに出ました。梅はまだ小さな苗木ですが、いつかこの木の梅で梅干しを作りたいと思います。
大犯土が終わり、明日から小犯土が始まります。秋の虫たちが元気に行き交っています。(よ)


朝飯前の作業

朝飯前 2014年9月2日 (火)

本日からクジゴジで暦製作作業にとりかかる。基本的には机に向かっている時間が長いという訳だ。建築作業が全くストップしてしまうのかと思いきや、朝の9時前、そして昼休みの空いた時間、夕方5時を過ぎてから暗くなるまでの時間に少しずつ進めていければと思っている。
早速、今日はラジオ体操が終わってから8時の朝ご飯までの間にサッシの枠を取り付けたりと細かな作業をいくつかこなした。
雪が降る前にここでの生活ができれば良いのだが、そのためには安心してカレンダーを作れるようになりたい。暦と建築、どっち付かずにならないように意識して気をつけなければ。(匠)


間柱・筋交い

二百十日 2014年9月1日 (月)

立春から数えて210日経ちました。この時期は稲の開花期にあたり、台風の襲来に警戒すべき日とされています。近年異常気象による被害で二十四節気や雑節など季節の暦や農事暦として活用している暦を感じる間もないほどです。今年は雨が多く、豪雨による水害に悩まされました。
9月です。カレンダーをめくると秋が訪れたことを感じます。今月はカレンダー制作に力を注ぐため、建築作業はしばし休眠状態になります。トシくんが来てくれているのでカレンダー作業は明日からにして、今日は屋根の上にアスファルトシングルをあげました。ユンボで吊って滑車で屋根まで持ち上げます。3人作業でコントロールしながら慎重に慎重に…。お隣の奥さんが見に来たので、「危ないですからこの下に来ないで…、」と言いかけたとたん、屋根から30kgあるアスファルトシングルの束が落下。軽トラの天井に落ちました。かなりの重さ、軽トラの屋根がへこみましたが人の上に落ちなくてよかったです。お隣の奥さんは遠のいて行きました。その後集中してなんとか安全に作業を終えることができました。前回トシくんが来たときは刻み作業、家はまだ建っていませんでした。今回は屋根作業、ここまで毎日休まず進めてきました。建築月間最後のゲストと屋根までいけて、明日から無事にカレンダー制作を迎えられます。建築お手伝いの方々、どうもありがとうございます。明日からはしばらく集中してデスクワークです。(よ)

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