包丁研ぎのタカさん

包丁研ぎのタカさん 2015年11月30日(月)

石巻にいるタカさんから連絡があり、帰りの道中ではからめランドを訪ねてくれるとのこと。9月の水害支援では茨城県鹿沼市でも一緒に活動し、大変お世話になりました。「はからめランドにも包丁研ぎに行きます。」とおっしゃってくれたことが実現、さすがタカさん、有言実行です。
午前中に到着し、薪割り作業を手伝ってくれました。「家でもやっているから。」とかなり手際よく薪を割ってくれますした。その間に匠くんは昨日購入した材料でレンガを敷く台を制作しています。日々氷点下、水道も凍る季節です。一日でも早く暖をとるための準備をしなければなりません。
ストーブの土台
午後タカさんが包丁を研いでくれました。「刃物だったらなんでも。」と匠くんのナイフやはさみも研いで頂きました。研ぎたての包丁の美しいこと!刃文が均等に輝いています。「う、美しい…。」かつて国立博物館で開催されていた刀展の刀を思い出しました。タカさんは石巻では10日間ほど滞在し、各仮設をまわって包丁研ぎをしてきたそうです。毎回来てくれるのを楽しみに待っていてくれる人たちがいて、年月の流れとともに人々との交流も大切なつながりになっています。今の石巻の話やボランティア仲間の近況などを教えてもらい、あっという間に日が暮れていきました。お引き止めしたかったのですが、ご予定があるそうで「また来ます。」と出発されました。山生活の大先輩から学びたいことはたくさんあります。暖かくなったらまた会えるといいな、かっこいい大人のひとり、包丁研ぎのタカさんでした。(よ)


アーサー・ビナード「ぼくらの日本語は生きのこれるか?」

「ぼくらの日本語は生きのこれるのか?」。 2015年11月29日(日)

那須で開催された俳人で作家、ラジオのパーソナリティもつとめるアーサー・ビナードさんの講演会に行ってきました。今年開催した広島太田川をカヌーで下る話の発端は、アーサーさんからの発案だと聞き、広島では偶然道ですれ違い、何かのご縁を感じていたのでお話を聞いてみようと申し込みました。初めてお会いするアーサーさんから出てくる言葉は目から鱗の連続でした。日本人が気づけないところを次々に指摘して、そしてとてもわかりやすく説明してくれます。原発の話から経済の話、そして滅びゆく路をたどるかのような日本語への気持ち。アーサーさんのお話を聞けてとてもよかったと思いました。そして、日々の自分の生活に、このことを忘れずにいようとまじめに考えました。自分が生み出すもの、作り出すものにはこのメッセージを忘れてはならない、日本語を失わないように、一つ一つの行いを見つめていこうと思います。偶然にも私たちが今年知り合った素敵なお豆腐屋さんとも仲良しとのこと、どちらからもそのお話が出ていたので次回は一緒に会えたらいいな、と思っています。なんだか今年ご縁が出来た人とはつながるのも早いみたい、タイムトラベルはまだまだ続いています。
那須の温泉で温まり、ホームセンターで必要なものを購入し、そのままお隣の映画館で「007 スペクター」の先行上映を観て帰って来ました。昼間聞いたお話とは対極にあるようなアメリカのエンターテイメントの極みでした。帰ったら一杯くらい飲んでから寝ようね、と話していましたが夜中の1時をまわったはからめランドのテントは氷点下、さすがにそんな気持ちは失せて急いで寝袋にくるまります。「温泉に入ったときのことを思い出すんだ、温かかったあの瞬間を…。」いよいよ凍てつく寒さがはからめランドを覆い尽くしています。(よ)


関連サイト アーサー・ビナード「ぼくらの日本語は生きのこれるのか?」


手帳を縫っている様子

神在月の満月。 2015年11月26日(木)満月

はからめランドは初雪を迎え、落葉の絨毯も凍てつく冬本番となりました。カレンダー&手帳作業も神在月の満月にほぼ仕上げました。今後は建築中の家作りに力を注ぎ、年内に引っ越しができるようにする目標で頑張っていく所存です。
12月のスケジュールです。12月7日(月)、東京町田市にて「まちださがみアート&ライフ」にてタロットリーディングとして参加いたします。月のカレンダー、手帳も持参します。今年で参加3年目、手作りマーケットや着物などの和物もあって楽しいイベントです。入場無料10:30〜16:30までの開催です。
12月19日(土)福島県須賀川市「穀物菜食レストラン銀河のほとり」にて「蘇生」という映画の上映会に参加します。その後「銀河の忘年会」にて月の暦のお話をちょこっとさせていただきます。微生物トーク、植物トークあり、その道のエキスパートさんたちとの交流も楽しみです。こちらは1000円+一品持ち寄り(もしくは2000円)でご参加可能です。東京や福島でお会いできますこと、心より楽しみにしております。(よ)


関連サイト まちださがみアート&ライフマーケット2015 ・ 銀河のほとり


夜の材運び

霙(みぞれ)から雪。 2015年11月25日(水)

今朝は霙(みぞれ)の音で目覚めました。「雪かな?あ、霙だ、寒いね。」とうとう本格的な寒さが到来しました。東北地方の冬の始まりです。注文した材が今日届く予定だったのですが、日が暮れてもまだ届きません。霙だし、明日になるのかもね、と夕食の準備をしていると、外で車の音が…。「来たみたい。」5時5分前、もう真っ暗です。匠くんが急いで外に出ます。わたしは雨具とヘッドライトと長靴を準備をしてから外に出ました。「こんな時間にすみません…。」以前も来て頂いた若いドライバーさんでした。「あれ?匠は?」「ユンボをとりに…。」どうやらいきなりはまってしまったらしく、森の中に止めていたユンボを取りに行った様子です。辺りは真っ暗、霙がどんどん激しく降って来て凍える寒さです。材が届く前に常総市の仲間に連絡をしていたのですが、まるで災害現場のような状況になってきました。スリングをつけてユンボで材をのせた二トントラックを牽引します。その後三人で材を運び、今度はまた道までトラックを牽引します。後ろからひいたり前から引っ張ったり、トラックに傷を付けないよう、滑って事故にならないようかなり慎重に計算して操作します。ぬかるんだ坂道でユンボも滑っています。大惨事にならないように三人掛かりです。災害現場よりリアルな現場…。霙は雪に変わっています。頭に降り積もった雪を振り払う暇もなく、暗闇を照らしながら足下を確認します。ようやく無事にトラックを誘導でき、材の伝票を受け取って送り出しました。どの現場でも思うのですが、仕事や用事など決められたことがあっても現場での判断が自己と回りを危険から回避する、その時の現場判断がいのちを守ると思うのです。以前もスタックして困った現場に日が暮れて雨の中無理して納品しに来ると判断するか、後日にするか。はからめランドが普通の場所だったらいいのですが、まだ普通に生活できるような環境ではありません。今回のことでまさに災害現場並みに道が通れなくなりました。雨がやんだらユンボで再び整地しないといけません。材の納品をしていただいたのはありがたいことです。車に傷も無く人も怪我も無く無事済んでよかったです。初雪の日の出来事でした。(よ)


手伝いにきてくれたヨッシー

建築連休 2015年11月22〜24日

東京から友人ヨッシーが建築の手伝いに来てくれました。昨日までの朝練でなんとか一階の玄関上とトイレの天井を張り終えたので、今日はその先の作業からスタートの予定です。
午前中の作業、なかなかスタートがきれない様子です。匠くんはじっくり考える人なので急かしても進みません。友人同士なのでコミュニケーションはうまくいくからなんとかなるだろうとわたしは暦作業に従事することに。
「壁張り結構難しい…。石工ボードだったら早くて簡単なのに…。」と、内装経験豊富なヨッシー、杉板を刻んで張っていきます。道具の使い方や木の性質をよく分っているので「時間がかかる…。」とは言っていても作業は早いです。匠くんとヨッシーの二人で残りの壁を張り、あとは足りない材を計算して注文する準備をします。
「ストーブの煙突つけないとね。」「うーん、午後は煙突のボックス作業かな、」とメモ書きで「こういうものを作ろうと思ってるんだ。」とヨッシーに説明します。「杉板結構反るよ。熱でかなり縮むしね。」ものづくりの二人、限られた時間と材で何をどう作るのか楽しみです。
秘密の箱
「達成感ないから昼までやっていくことにする。」とヨッシー。朝のバスの予定を昼発のバスに変更してくれました。はやめの昼食を取り大子町までヨッシーを送り、手帳カレンダーの発送を済ませてから製材所に材料の注文に行きました。昼は暖かかったのですが、夕暮れ時からぐっと冷え込んできました。そろそろ建築現場にもストーブの設置をしなければ、と思っています。(よ)


朝練再開

朝練再開  2015年11月18日(水)

昨日から朝のラジオ体操後の朝練(建築作業)を再開しました。一階玄関上の断熱材を入れ、今朝から天井張り作業に取りかかります。杉板には赤ミと白タと色の違いがあります。赤ミは赤ミで揃えたいし、白タは白タでまとめたいと、二階の天井と壁はかなり選別して張りました。カレンダー作業のメドをつけて再開した建築作業は、まず板の選別からはじまります。数えると白タは14枚あり、玄関上の天井をはかると約14枚くらいの板が必要だと計算しました。3朝練くらいで張り終えることができるかな?週末から建築ゲストが来る予定なので、その前に天井を仕上げたいとの目標を持って取り組んでいます。(よ)


銀河まつり

銀河まつり 2015年11月15日(日)

突然の建築ウィークから一転、カレンダーウィークに舞い戻っています。今日は須賀川にある穀物菜食レストラン「銀河のほとり」さんの「銀河まつり」に出店させていただきました。チラシに「暦とカヌー」と記載していただいていたので、カヌーを出さない訳にはいかない?とばかりにカヌーテーブルの上にセッティング。昨年もそうだったような…。おなじみの方から初めましての方ともゆっくりお話できるいいお時間を過ごさせていただきました。天然仕込みの調味料や天然酵母の手作りパン、なぜか脚立や小物に至るまで、わたしたちもお買い物を楽しませていただきました。月のカレンダーを通してご縁をいただけることはとても有り難いことです。安全運転ではからめランドまで戻り、明日にはお待たせしている方々へと暦をお届けいたします。まずは睡眠をとって、明後日頃から朝練を再開しようと思います。(よ)


関連サイト 銀河のほとり


みんな集合

四万十塾@はからめランド 2015年11月6〜11日

那珂川でツアーを終えた四万十塾が6日から11日まで5泊6日のはからめランド滞在を終え本日出発しました。とーるくんはじめ、お手伝いいただいたスタッフのみなさま、ありがとうございました。お陰さまで建築中の家の壁張り作業が一気に進みました。明日からは小春日和、旧暦の十月です。月のカレンダーと手帳をお待ちのみなさま、ひとつひとつ丁寧に仕上げてみなさまのところへお届けします。はからめランドの紅葉もピークを迎え、彩りとともに冬準備です。(よ)


関連サイト 四万十塾


カレンダーのリサイクル方法

那珂川  2015年11月2〜3日

栃木県の那珂川沿いにあるキャンプ場「オートキャンプ那珂川ステーション」に行ってきました。四万十塾がツアー中、今夜はそこでゲストとこちゃんのバースディナイトが開催されていました。遅れて行った私たちはとこちゃんに今日何度目かのハッピーバースディを歌い、みんなで火を囲んで楽しい夜を過ごしました。
那珂川ステーションさんでも月のカレンダーをご愛用いただいて、なんと、奥様がすごいリサイクル法をご披露してくださいました。これはすごい!としばしこのペーパーバッグで話が盛り上がります。これは嬉しい、是非みなさんともシェアしたいです。
三日、文化の日。朝のラジオ体操を終えてからはからめランドに向けて出発します。月とカヌーの秋のツアーはこうして無事終了いたしました。出会えたみなさん、ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお月愛くださいね。(よ)


関連サイト 四万十塾 ・ オートキャンプ那珂川ステーション


土と平和の祭典2015楽屋裏食堂

土と平和の祭典 2015年11月1日(日)

今年で9年目となる「土と平和の祭典」が日比谷公園で開催されました。土と平和の祭典は秋の収穫祭です。有機野菜のマーケット、オーガニックレストランが並び、ステージでは加藤登紀子さん率いる粒揃いのミュージシャンたちが歌います、わたしたちはここ数年、楽屋裏食堂という名の出演者とスタッフのためのまかないをお手伝いしています。お天気もよくたくさんの人でにぎわっていました。芝生の上には竹で作ったジャングルジムとブランコ。子どもたちに大人気なだけでなく、大人も童心にかえって遊び回っていました。
土と平和の祭典2015楽屋裏食堂
一年に一度カレンダーを通して会いに来てくれる友人もいて、今回はこの会場にたくさんの友人たちを誘って一緒に楽しみました。いろいろなイベントがある中、友人知人同級生、親兄弟に兄弟のママ友家族に至るまでが集えるイベントはこれまでなかったかもしれません。大人も子どもも芝生に寝転がって、美味しい食事を楽しみながらいい音楽を聴ける入場無料イベント、加藤登紀子さんと娘さんのYaeさん、志同じくする仲間たちで続けています。来年も再来年も続けていきたいイベントです。
土と平和の祭典2015楽屋裏食堂_ディッシュリユース
「カレンダーで出店しているんですか?」と毎年聞かれます。わたしたちが楽屋裏食堂でやっていることは150人分の食事をつくること、その準備と後片付けです。石巻でも鹿沼市でも常総市でも、気づけば同じことをやっていて、現地で一緒に活動していた仲間が隣で包丁を握っていたりお鍋をかきまぜていたりします。「みなと食堂スタイルでいく?」と、ディッシュリユースシステム(使った食器を自分で洗って元に戻してまた使う)も導入。異なる場所でも同じ方向を向いている仲間がいるとスムーズです。「晴れ屋」さんが出店していてカレンダーを扱ってくれていたので、欲しい方はそちらで購入することができました。ありがたいです。
今日はたくさんの人が会いに来てくれてとても嬉しかったです。来年は10月16日の予定です。(よ)


関連サイト 土と平和の祭典2015

12月<  >10月