ありがとうコールマンエマージェンシーシェルター

着々と内装を 2016年1月25日(月)

外は真っ白、寒いから雪もほとんど溶けない。身動きが取れない訳ではないがこんな日は室内で出来る事をやるだけだ。部屋をシートで間仕切って作業スペースをつくり、優先順位を決めて木工作業。まだ玄関のドアが出来ていないのだが、まず室内の暖気を逃がさないようにとこちらのドアから。今回初めて吊り戸というものを作った。パーツの説明書に事細かく寸法が書いてあるので、加工部分ではあまり迷う事は無かったが、木の反りを補ったり、製材時の精密さがとてもデリケート。建具屋さんという職業があるくらいなので、いきなり一発目で完璧なドアを作れるはずも無いが「失敗は成功のもと」というのを感じながら1枚目より2枚目の方が奇麗に出来た。まだ作っていないけれど3枚目のドアはもっと上手に作れると確信している。
ドア
生活をしながらの木工作業は思ってはいたけれどかなり大変だ。作業中に出るオガクズや細かい木の粉がどんなに気をつけていても家中に散らばってしまう。仕方ない部分はあるが、それでも食事の準備の時間などかなり気を使いながら木を使っている。
2階の間仕切り
今年の計画を考えると、この外作業ができない時間にどれだけ家の中の事ができるかというのがポイントとなる。それが春以降の予定を大きく左右するのだと感じ、後回しにしようと思っていた所も「今日やっちゃおう!」といった勢いを自分で生み出して片っ端から手をつけていくのだ。
いま想像できている自分・・・、それはこの先にあって今日、家を作っている自分ではないのだと。何かひとつ手を動かせば、何かひとつ必ず先に進むと心に言い聞かせ、着々と。 (匠)


潰れたタープ

大雪 2016年1月18日(月)

雪が降るとの天気予報だったので、できるだけ解体した材料をまとめ雪対策。としたつもりだが、ここまで降ったら仕方が無い。テントの日差し除けのために張っていたタープ、雪の重さに耐えきれず垂木が折れ写真の通りとなった。5、6年耐えてきたタープが守ってきた災害用テントをたたんだ次の日に命を全うした・・・そんな、なんとも不思議な感じがする。こうなったら今更何をする事も無し、しばらくこのままにしておくことに。
WiFiステーション
前日のテント解体時にインターネット関係のルーターなどを別のキャンプ用テントに避難しておいたので、それらの機器は潰れずにすんだ。昨日まで建っていたテントが屋根で潰れたようになってこの黄色のキャンプ用テントがいきなり現れたら、近所の人が見たら「あの2人は避難してここに住んでいるのか?」と心配するだろうなぁ、と考えたらクスッとしてしまった。 (匠)


ありがとうコールマンエマージェンシーシェルター

ありがとう、コールマンエマージェンシーシェルター。 2016年1月17日(日)

この土地で生きていくと決めてキャンプ用のテントで生活しながら下草を刈った。生木を倒して自力で引っ張ってきて、物干し台のコンクリート重石の上に土台を作った。近所の建材工場で使ってなさそうなパレットをビール1ケースで譲ってもらい、それを敷いてデッキとした。そのデッキの上にコールマン社製の災害用テントを張り、直射日光や雨を除けるために上に1枚防炎シートを張るための屋根を作った。最初はテントのチャックを開け閉めして出入りをしていたが、ドアの方が楽だと気がつきホームセンターで買ってきた木材で前室を作った。これでやっとOut Doorな生活となった。(それまではWithout Door.)
コールマンエマージェンシーシェルター解体
311の日の夜、このテントの中で散らかった物を片付けながらラジオを聞いていたのを思い出す。翌日の3月12日から約1年間はほとんどこの土地に戻らなかった、住むか住まないかを考えながら。311から約2年、この土地で暮らしていく事を決め、木の家を建て始めた。それから約2年経った昨年末、まだ建築中だが新しい家に移り住み、約6年間お世話になったこのテントに別れを告げる事になった。
コールマンエマージェンシーシェルター解体
そして今日、昨年銀河のほとりで出会った秋田県在住の茅葺き職人の本間くん、福島県西郷村で宿を営んでいる武志くん、そしてその近所に住み四輪レーサーを目指しているシンさんの男3人が訪ねてきてくれたタイミングでテントを解体する事になった。朝、まだみんなが来る前に2人でテントと一緒に写真を撮った。「ありがとう」とこの時点でテントにお礼、そして別れを告げる。昼前に3人が来てからはとにかく解体解体、思い出に浸っている暇はない。
いろいろな時間を一緒に過ごしてきた災害用テント、災害時にここはからめランドを守ってくれた素晴らしい戦友だった。本当にありがとう。僕たちは君の助けを借りながら明日という時間をつかみに行けるのだと考えると、時間は停まらず、僕は生きているのだとしみじみと感じる。(匠)


2016年新年会

鈴木家新年会。 2016年1月9日(土)

毎年恒例の鈴木家新年会、母の友、弟の友、妹の友、僕の友、その友の友などなど。いつもは夕方からカンパイの大人な感じだったが、時代は変わり最近は子供を持つ人達が増えてきたので、お昼過ぎから子ども達の声が聞こえる。
集まってくれた方々50名以上、僕の実家が会場なのでゆっくり話しができる感じにはならないがみんなが元気で1年過ごしているという事だけで良しとする。(匠)


2016年正月

2016年スタート。 2016年1月5日

新しい年が始まりカレンダーがめくられた・・・と言いたいところだが、僕たちが作るカレンダーは表紙が1月なので、「使われ始めた」というのが正確な表現。とにかく2016年がめでたくスタートした。2016年は早起きになる予感がする。なんていうとよし子が「適当なことを言うな」と隣で言うのは分かっているが、元旦はまさかのラジオ体操。そして翌2日、例年だと昼まで寝ているところ、箱根駅伝が東京をスタートする前には起きていた。そして機械を回しトイレのドアを作った。建具ってのは建具屋さんがいるように、大工作業とは違った気を使う箇所である。ああでもない、こうでもないと正月2日から頭を使っている。
今年は冬の間に自分たちの住む家はチャチャッと作り上げてしまい、暖かくなったら工房の建築に取りかかろうと正月の僕は思っているのだが、来年の正月も同じ事を言っていないようにがんばろうっと。んでは2016年もどうぞよろしく〜。(匠)

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