カードミーティング

カードミーティング 2018年5月31日(木)

雨のため製材はお休み、那須の友人と話していてひらめいたアイディアをシェアするミーティグをしました。
画家と薬膳料理家とゲーム好きの匠、ひらめき好きのわたしでひとつのプロジェクトを企画中。
それがお金になるかや仕事になるかという話ではなく、思いついたことを形にしてみたいというワクワク感だけでスタートします。
社会を見ても、自分が関わる小さな団体を見ても、「お金」というシステムに捕われて大切な物が見えなくなっているのを感じます。大切なのは「いのち」や「幸せ」ではないのでしょうか?
「お金がなくっちゃ生きていけない。」「お金がなくてどうやって食べていくんだ。」
まるでお金マントラのように唱えている人たちがいます。
古来から人はお金がなくても生きてきました。山に入り、海に潜り、自然に生かされて生きてきました。今でも動物や植物や昆虫や微生物はお金を使いません。人間だけがお金を使っています。
お金というルールを使っても、お金に捕われない生き方をしたいものです。


ヘアドネ前

「ヘアドネイション」 2018年5月29日(火)

5月の満月です。京都の鞍馬寺では月夜に蝋燭を翳して夜通し祈るウエサク祭が開催されます。
5月の満月はエネルギーが強いといわれています。
清々しい朝にハーブを摘みました。自生したオレガノ、カモミールを乾かしてドライハーブとして保存します。
そして、数年間伸ばし続けてきた髪を切りました。
「ヘアドネイション」という髪の毛の寄付をする活動があります。
病気や事情により髪の毛がなくなってしまった子どものためにカツラをつくって寄付をするという団体があります。その団体にカツラ用の髪を寄付しました。
美容室で切るのが普通なのですが、この辺りにはヘアドネイションをしてくれる美容室がないので自分でやることにしました。長さ31cm以上、束にしてまとめて送料の不足分なく送るという決まり事を守れば個人でも送ることができます。
長い、長かった、髪も年月も…。
匠くんは50cmを寄付、わたしは31cmを寄付しました。
ヘアドネ後
子どもの頃は自分の髪の毛が誰かの役に立つとは思いませんでした。知らないことを知ると、できることがあるのだと知りました。
心も頭も軽くなったところで今日も作業です。
製材と食材探し(食べられるものを探して食べられるように処理する)、気づけば夕方になり今日も水シャワーを浴びて一日が終了します。(よ)


砂利を敷く作業

ジャリ作業 2018年5月24〜26日

舗装された道から約2kmほど未舗装の道を走るとはからめランドにたどり着きます。
途中二軒のお宅を通り抜け、一番奥、沢の上流に住んでいます。
最初は道と呼べるようなものではありませんでした。はじめの数年間は何度も車がスタックすることを繰り返しました。石を拾ってきては道に入れ、ジャリを取りに行って敷いたりしていました。ここに至る道は農道なので、私費でジャリを入れるか、年に一度農道用に三割負担の購入費でジャリを入れるかのどちらかの選択があると知りました。
砂利敷き後
三軒が必ず通る農道もあり(A)、二軒が必ず通る農道もあり(B)、私たちのところに来る人しか通らない農道(C)もあります。昨年からその農道(ABC)に自分たちでジャリを敷くという作業をしています。私たちがABCすべての道を通るからです。
4トンダンプ5台分のジャリを購入し、軽トラに積み替えてスコップで降ろします。ダンプで降ろしてユンボのハイドバンでできたら楽なのですが(普通はそうするようです)、ここは4トンダンプが入って来られない狭い道なので、国道の脇にダンプからジャリを降ろしてもらい、軽トラで2km走ってジャリを積み、そこから「梅雨が来る前になんとかしたい」箇所を優先的に選んでスコップでジャリを降ろしてならしていきます。
昨年は二人でやったのですが、今年はお隣さんも一緒に参加して3人で作業を行いました。
朝から夕方まで丸二日半かけて、軽トラで20往復以上したでしょうか。もっと敷きたい箇所もありますが、ジャリが終了し、肉体的にも作業的にも今回はここまで。また来年がんばろうと思います。
普段何気なく使う道は、アスファルトが敷いてあってガードレールがあって、誰もが自由に通ることができます。その道はかつて誰かが通れるように切り開き道を作り、固めてくれたのものです。ありがたいことです。
道なき道をゆくのは大変なこと、道を作るのはさらに大変なこと、必要に迫られてやどうしてもそうしたいという熱い情熱がその原動力になるということがよく分かりました。(よ)


きらめき

体験ランド 2018年5月20〜23日

3泊4日のはからめランド旅を計画した友人夫妻が横浜からやってきました。

まずは「森の中できらめき体験」。
「きらめき」とは近年よく耳にする間伐方法です。
通常の間伐は木が水を吸い上げない冬の間にするのですが、この「きらめき」は木が水を吸い上げる初夏からスタートします。木は切らずに皮を剥いて立ち枯らしさせる方法で間伐します。チェーンソーや斧は使わないので、力のない女性や子どもでも出来ることから森の再生事業としてワークショップ形式で開催しているところもあります。
匠が間伐する木にマークをして、3人で午前中だけきらめき体験しました。来年になったら枯れた木を切り倒します。その頃には乾いて軽くなっているので扱いもしやすいというのが「きらめき」の利点。ちなみにこの地域では「ひったくり」と呼ぶそうです。きらめきとひったくりじゃ、イメージが随分異なりますね。
手打ちうどん
「山菜料理体験。」
山菜を学びたいとの希望があったので、収穫から食べ方、料理法まで堪能してもらいました。
この季節ならではの味覚、シドケ、ワラビ、ウド、ウルイ、ミツバ、フキ、ミョウガダケ、自生したクレソンとタンポポのサラダも山からの恵みです。
二日目のランチは山菜手打ちうどん。花がかわいかったので、野草のカラスノエンドウも天ぷらにして食べてみました。

「木工体験」も。
あらかじめ持参してきた木材で「箸を削りたい。」「エンジュの端材で何か作りたい。」とのことでした。前回は黒檀で菜箸を、今回はローズウッドで普段使い用の箸を作りました。工房が完成したら木工教室もできそうです。
地味なギター
最終日は「エレキギターをアンプにつないで森の中で爆音を鳴らす。」
少年のような無邪気な遊びまでやり遂げました。
次回までにギターの練習をして、せめて聞ける音で森に(人間にも)響かせようということで無事に終了。毎晩よく飲みよく食べよく語りました。

いろいろお手伝いもしていただき、楽しく過ごした4日間。

明日ははからめランドの年に一度のジャリ作業、遊んだ後には肉体労働が待っています。


いただきます

映画「いただきます」 2018年5月19日(土)

福島に来て知りあった「まちづくりコーディネーター」のハナリンさんに、「すごくいい映画だから是非見てほしい。」とお誘いいただき、行ってきました。
鈴木家の食事
この映画で伝えている生き方、考え方を今の日本の人たちに知ってもらえたら、いくつかの社会問題や健康問題が解決するのではないでしょうか。
このドキュメンタリー映画は福岡市にある高取保育園が舞台です。食べ物が体をつくるということを身を以て実感させてくれる内容です。その食べ物とは、日本人が昔から食べて来たもの、天然醸造の味噌、玄米、納豆、無農薬で育てられた野菜です。
保育園の子どもたちは自分たちで味噌を仕込み、梅干しや高菜漬けなどの発酵食品も作るのです。ここに入園した子たちはアトピーが治り健康になっていきます。親も子どもから学んでいきます。いのちに感謝して和食を食べる。この毎日の積み重ねが心と体を整えてくれるのです。
とてもわかりやすく本当のことを教えてくれるいい映画でした。これから各地で上映されていかれると思います。機会を見つけて是非見てみてください。見終わったあとにきっとお家でお味噌汁を作ろうと思いますよ。和食最高!美味しくて体にもよい、日本の宝です。
味噌も梅干しも昔から各家庭で作られてきたもの、決して難しくありません。わたしたちも毎年味噌や梅干しなどを作っています。作ろうと思えば誰でも作れるのです。

多くの人が見られるゴールデンタイムのテレビ番組やインターネットで放映されるといいですね。


光回線工事

はからめランドの排水事情+α 2018年5月11〜12日

一般家庭の排水、皆さんの家の排水、考えて見てほしい。台所や洗面所から流れた水、お風呂で流す水、そしてトイレから流れる水、他。これらの水は全て下水と呼ばれ、行く先は一緒、下水道である。その水は各地域の下水処理場へと繋がり、色々な処理をしてから川に流される。
一方、山での生活で上記と大きく違うのは下水道は通っていないということだ。一般的に下水道が通っていない場所で上記と同じように全ての排水を一緒くたにして処理をするのであれば、合併浄化槽という大きな物を埋めて、そこで水を浄化してから川に放流する。
はからめランドの排水はというと・・・、まずトイレなのだが、トイレは水を使わないので排水することもない。(コンポストトイレというもの。興味がある方はググってみてちょ。)そして台所と洗面所の排水の行き先は一緒の場所で、浸透マスというものを使って地中に浸透していくような仕組みを作った。地球にそのまま流れる水なので、ここの排水には石鹸を使わないことにしている。油汚れは布で拭き取ってから洗ったり、ぬぐいきれない油はお湯を使って洗ったりしている。とはいっても、もう一つ別の排水口を作っていて、そちらは洗濯機とこれから作る予定のお風呂では石鹸を使うので、界面活性剤などが入っていない、すぐに分解する石鹸を使っている。僕たちを通って地球に流れていく水を汚さずに、最低でも現状に戻すイメージで、そしてできることならば僕たちを通ることによって、より気持ちの良い水になって地球を巡ってほしいと考えている。
さて、排水事情の話はここまでで、これから+α。
その台所排水を改良しようと思っていた時にやってしまったのだ。排水口近くに電気の線と光ケーブルの線を埋めていることがすっかり頭から抜けていたのである。そしてユンボで引っ掛けてしまったのだ。結果、光ケーブルを切ってしまった。電気の線はパイプを傷つけたところでセーフ、不幸中の幸いってやつだ。他人が埋めた線ならばまだ言い訳してたかもしれないが、全部自分でルートを決めて埋めた線を自分で引っ掛けて切ったとなると・・・あぁ・・・というわけでこの日1日、僕がどれくらい落ち込んだかは皆さんの想像にお任せする。
光ケーブルの修理を依頼するには、電話を使わなければいけないのだけれど、携帯電話が繋がらないはからめランドでは、光ケーブルを使った固定の光電話を使用しているので、ケーブルが切れている今、当たり前だがその電話は使えない。よって携帯電話を持って車で1km走って携帯の通じるところへ。契約している会社に工事の依頼をすると「こちらで工事の手配をして今日か明日に折り返しの電話をするので・・・」と言われてもこれがまた困る、家にいたら電話が無いんだから。その旨を伝え、今日か明日にまた1km走り、折り返しの電話の着信を確認して、それに折り返すという唯一の方法を取ることに。先は長いかなぁ、と思ったのもつかの間、意外とすんなり連絡が取れ翌日には修理をしてくれることになった。
携帯電話が繋がらない我が家だが、普段は光ケーブルが来ていることによって、電話、インターネット、SNSなどが日常的に使える環境なのだ。今晩、完全に全く外の世界と物理的に繋がっていない時間が実は僕たちにとっても貴重な時間であるということを2人で話し盛り上がった。「たまにケーブルを抜いた時間作ろうか」なんて話も・・・。
翌日の午前中、道に迷いながらも到着してくれた光ケーブルの達人2人。切れたケーブルをつなげるより引き直しましょうと、手慣れた感じでサッサッと復旧。自分では絶対にできない仕事なので頭がさがる。
注意!
思い浮かんだのはこの絵だった・・・・。
思い出せば、数々の失敗の上の今日1日。なんとか怪我もなく笑いながら1日を過ごせているということは、その失敗は経験であり、同じ失敗を繰り返さないぞと前に進む糧にもなっているのかなと。その失敗が自分だけでなく少しでも近くにいる人の役にも立てばこれ幸いである。 (匠)


クレソン

立夏。 2018年5月5日(土)

春土用の期間が終わり、二十四節気の立夏(りっか)、暦の上での夏、夏の気配が感じられる頃になりました。
種を蒔いたところから芽が出ました。育つのか育たないのか、自然の摂理でよいものか、何か手を入れるべきなのか、日々観察しています。
今は山の恵み、山菜を食しています。買い物に行かなくても山に入れば食材が手に入るなんて、ありがたいことです。
毎日観察しているキセキレイのヒナが孵りました。まだすごく小さくて母鳥が暖めながら育てています。キセキレイ夫婦が元気に飛び回っています。わたしたちにも話しかけてくるようになりました。心配だなぁ、ここヘビが住んでいるんですよね。(よ)


4人

黄金週間。 2018年5月1日(火)

ゴールデンウィークが始まりました。
山菜の季節、山の恵みを享受できる豊かな時期でもあります。
GWには友人が訪れてくれることが多く、里に下りなくても世間一般に漏れず非日常感も味わっています。先日シャーマンと言われる人から「この世に偶然はない。」と聞いたばかりだったので、今日訪ねてくる友人たちとの再会を楽しみにしていました。

何度か来訪している友人は暗くなる前に無事到着しました。
15年ぶりくらいに会う友人は初来ランドです。暗くなってきたので心配していると、なんとたどり着く手前で道を踏み外してしまったそうで、お隣さんとそのお隣さんも総動員してユニックでの救出劇となりました。車も友人も無傷、無事でした。
「初めまして」と匠くんを紹介する必要も、十数年ぶりの再会を味わう言葉もワープしてみんなで乾杯。最近カヌーで遊んでいるらしく、カヌーを2艇手に入れたというではありませんか。聞けばまわりにカヌー仲間もいるそうで、まだ会っていないカヌー乗りさんたちがいるということが思いもかけないところからやってきました。「この世に偶然はない。」のですから、このタイミングで会うべくして再会したのでしょう。GWのアトラクション的な出来事でした。(よ)

6月<  >4月