はからめ月のカレンダー
はからめ月のカレンダー完成。 2020年9月28日(月)

B4サイズの印刷が仕上がり、これですべてのカレンダーが揃いました。
はからめ月のカレンダーは3サイズ(A4、B4、令和サイズ)あります。
印刷する際にはデザインごとに版を作ります。サイズが異なればまた新しい版を作って印刷をするので、いっぺんにすべてのサイズが印刷されるわけではありません。待ちに待った最後の印刷が届き、製本をしています。手作業なので1日に縫える数が限られているので、これから日々作り続けていくことになります。まず最初のご注文分を縫いました。

はからめ月のカレンダー

はからめ月のカレンダーは中秋の名月(2020年10月1日)発売です。
これからお取り扱い店舗さんに並び始めると思いますので、是非御手にとってご覧ください。
印刷の綺麗さはもちろんのこと、琵琶湖水系に生えている葦という植物を原料とした紙の質感、毎年描き下ろすイラストとメッセージ、そして何より、月の満ち欠けがわかる月暦に二十四節気、七十二候という太陽暦を合わせた太陰太陽暦(旧暦)が今の時代のグレゴリオ暦と照らし合わせて見られます。
2021年、みなさまの暮らしにお役立ていただけますことを願って、まもなく発売となります。


関連サイト :  はからめ月のカレンダー2021

菊芋
ムーンサークルカレンダー。 2020年9月22日(火)秋分の日

太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなる秋分の日、国民の祝日です。
祝日法では「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」ことを趣旨としています。
暦上では4連休、いつもと違う日々を過ごされている方も多いでしょう。

Tree of Life

ハワイの月暦と日本の月暦を合わせたムーンサークルカレンダーのデザインが上がり、入稿しました。ムーンサークルカレンダーはファッションブランドLittle Eagleと一緒に作っている布製のカレンダーです。仕上がりは10月はじめ頃の予定です。

ここ数年、毎年その年のテーマを持ってデザインを決めています。
2021年のテーマは「生命の樹」。
ハワイ語で「Kumulaau o ke Ola」と訳しました。木はlaauと訳されますが、先祖から受け継がれている大いなるもの、先生、との意も込められている古い木 Kumulaauという言葉を用いました。
これまでの月の暦からガラッと変わり、色とメッセージがストレートに響くものとなっているのではないかな、と思います。ハワイに住むLittle Eagleのデザイナーかおりこさんから「mana(スピリット)が宿った気がします。」とのメッセージをいただきました。

ハワイ島と日本、海に囲まれた島から生まれた月の暦がまもなくかたちになります。
わたしたちも完成品を見られるのは10月になってから。ドキドキわくわくです。

シシウドの花
小さなラジオ。 2020年9月21日(月)敬老の日

敬老の日、国民の祝日です。
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としています。

今朝のラジオで今の日本の高齢者(65際以上)は全人口の28パーセント、さらに、日本の人口は減少していると言っていました。人口が減り高齢者が増えるという少子高齢化を問題視する発言は以前からメディアと中心としたあらゆる分野で述べられています。

社会全体として高齢化を問題視しながらも、日本の政治家のトップに立つ人たちは高齢者です。若い世代に政治の主導権を委ねる気配は感じられません。高齢化を問題視するのであれば、人口うんぬんよりも政治を司る人々から一掃しなければならないでしょう。

高齢者は人口の1/4以上です。これを問題視するのではなく、この現実から今の社会を考えていけばいいのではないでしょうか。
敬老の日はもともと「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨から始まったものだそうです。長年の経験を積んだ先輩たちからは知恵を授かり、若者が活躍できる社会にしていきたいものです。上の人が退くまで持つのではなく、今活躍できる若者にチャンスを与え、かつて若者だった人たちは今の若者たちの後方支援をしていく世の中にしていきたいですね。

コスモス

女優の木内みどりさんが2019年に69歳で亡くなりました。
木内さんは「小さなラジオ」というインターネットラジオ番組を自ら制作していました。
このラジオはいつでも聞くことができます。
肉体はなくなっても、こうして言葉を残せる時代になりました。
家族や友人の死は辛いものです。もう二度と会えないことによる悲しみは埋めようがありません。一方、文学者や俳優の死は、その作品の中で生き続けている限り会うことができます。今でも響いてくる言葉や映像はその人の死を忘れさせます。
高齢化が問題視される社会ですが、年齢うんぬんではなく、生きていても死んでいても今の社会が抱える問題に向き合おうとする意識があれば、いかようにもいい方向へ導いていけると思います。生き抜いていけば誰もがみな高齢者、65際以上となります。65際以上の人が楽しく暮らせる世の中になれば、今の若者ももっと楽に生きられるでしょう。
高齢者による政治からそろそろアップデートして、若い総理大臣による国づくりができる世の中に私たちがしていきましょう。


関連サイト :  木内みどりの小さなラジオ

手帳デザイン
手帳。 2020年9月19日(土)秋の彼岸

月の手帳のデザインを進めています。
手帳はカレンダーに記載してある情報プラス、過去の歳時記や豆知識などを盛り込んで、毎年内容をバージョンアップさせています。

カレンダーは印刷に出しましたが、手帳はこれまで通り、自分たちで印刷します。
両面印刷して一枚一枚手で折り、千枚通しで穴を開け、麻紐で縫い上げて仕上げます。

コスモス

秋分の日をはさんだ前後3日間は秋のお彼岸です。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。
冬の寒さは春分まで、夏の暑さは秋分までには和らぐという意味を通して「辛いこともいずれ時期が来れば去って行く」という諺として用いられています。
生きていれば辛いことも経験します。
秋分の日は昼と夜の長さが同じになる頃、辛いことも幸いなことと半分半分くらいで受け止められるといいですね。

印刷されたカレンダーの紙
印刷。 2020年9月17日(木)新月

月のカレンダーの印刷が上がりました。

これまではこの森の中で自分たちのプリンターを通して印刷をしていました。
天候や湿度温度が機械の調子に影響し、色が綺麗に出なかったり、日によって色に違いが生じてしまうなど、かなり難儀な印刷工程が悩みの種でもありました。この印刷の問題を改善するべく、2021年版から印刷会社に印刷をお願いすることにしました。

ひとえに印刷会社にお願いするといっても、そう簡単にはいきませんでした。
まず印刷機に適した紙のサイズを特別注文で紙屋さんに製造してもらうことになりました。最低ロッド数というものがあり、必要分だけ製造してもらうということはできません。よって、作ってもらった紙をすべて買い取るということで製造をしていただくこととなりました。
さらに、このヨシ紙は印刷機に適応するように製造されているとはいえ、特殊な紙であり、印刷を依頼した会社の機械ではうまく印刷ができないという問題が生じました。
印刷会社と紙の販売会社とのやりとりを経て、印刷機に新たな部品を調達してもらうことでようやく印刷が可能になりました。
印刷の試作を拝見し色の具合を調節していただき、とうとう最初の印刷が上がってきました。
感無量です。

製本

聞けばこの印刷も通常通りではなかったようで、途中で機械のメンテンアンスをしなければならない状態になるなど、随分お手間をおかけしたようです。その技術工程を経て、とても綺麗に仕上げていただきました。

ミシン目も機械で入れていただきました。
これまではミシン目カッターを用いて、自分たちの手でミシン目を入れていました。まさか一枚一枚手でカッターを入れていたのかと、人に話すと驚かれます。実際には4〜5枚ずつでしたが、それでも手作業でミシン目を入れるというのはとても大変でした。
さらに丁合という、12枚を重ねる作業もしていただきました。
その状態で今、目の前に紙があります。

ここから千枚通しで穴を開け、紐で縫い閉じて竹芯を入れ、1月に金色のスタンプを押印して完成となります。ひとつひとつの製本作業に時間がかかりますが、印刷とミシン目と丁合をしていただけたことはわたしたちにとって、とても大きな進歩です。

完成

印刷が綺麗であるということ、版によって色の変化がないこと、作業工程が楽になること、これはとても嬉しいことです。

一方、これまでなかった在庫を抱える可能性があること、印刷機の工程上、紙の無駄が生じてしまうこと、その分紙を多く購入しなければならないこと、また注文製造した紙をすべて買い取ること、これまで以上に印刷代がかかるということが発生しました。

メリットとデメリットを天秤にかけることはしませんでした。

これまででいちばんいいカレンダーを作りたいと思っています。
毎年そう思って作っているのですが、次に進化する部分は印刷のクオリティ、それと人と関わることだと思ったのです。
見た目や使い心地が劇的に変わるわけではありません。
色の状態が安定し、印刷が綺麗ということなのですが、見える部分の変化だけではないのです。
これまで自分たちだけでやってきたことを、少し他の人たちの手をお借りしてやるというチャレンジが新たなステージへと導いてくれるのではないかな、とそんな希望も込めています。その希望の先にあるものが、このカレンダーを通して広がることも願いつつ。

試行錯誤しながら20年の歳月を経て作られた「2021年はからめ月のカレンダー」が、まもなく完成します。

お楽しみに。

シミヤ、屋根張り。
四宮 2020年9月14〜16日

友達のシミヤがウチに来た。先日はよし子の同級生、今回は僕の高校の同級生。卒業してから時々会ってはいたものの、こんなに話をしたのは初めてってくらいよし子と3人でたくさん話をした。高校生の時の楽しい話がほとんど出ないほど、家族の話、今の話、そしてこれからの話をしながら時間がゆっくりと流れていった。

シミヤとバックギャモン。

家族のことや結婚のことなど、シミヤの体験談は2冊くらいの本を読んでいるよう・・・。本人は大変な時間を過ごして来たと思うけれど、そんな経験もシミヤだから乗り越えて来たのだろう。くだらない話ばかりをしていた過去からは想像もできないほど色々なことを経験し、色々なことを知っているシミヤが福島に来て目の前にいるのがとっても不思議な感じだった。
お風呂の屋根を張ったり、石を運んだり、バックギャモンをやったりと、普段の生活からしてみると非日常だったかな。夜は五右衛門風呂に入り、野菜料理とともにお酒を飲んだりとオンとオフのあるショートステイ。

シミヤくる。

帰りはいわきから電車。カレー屋さんでランチをし、温泉に入ってから駅へ送った。温泉に入る時にシミヤが何も持っていなかったので、「タオルはある?」って聞いたら「温泉で買うよ。オレ、タオル集めてんだ、その温泉の名前が入っているやつあるじゃん、あれ。」相当温泉好きみたい。入浴券と一緒にタオルを買って、「ここのお風呂は熱いくてそう長く入ってられないと思うから、じゃあ40分後ね」といってよし子と別れて僕たちは男性の脱衣所へ。タオルの封を開けると中身は無地のタオルだった。2人でただただ笑った。「90円だったから名は入ってないんじゃないかな〜って思ったんだよなぁ〜」とニコニコしながらシミヤ。別れ際に、僕はその濡れた無地のタオルに油性のマジックで今日の日付と温泉名を書くことにした。濡れたタオルに書くのはとても難しく、一度洗ったら消えちゃうかもってくらい薄くしか書くことができなかった。けれど、文字は消えても消えない何かがあるということを3人とも分かっているようだった。その消えない何かを思い出して、あんなこともあったねとまた何年後かに話をするのだろう。
次にシミヤがウチに来るまでの間、僕たちは名入りのタオルが売っているかどうか気にかけながら近所の温泉に入ることになりそうだ。

オンラインお話会
サイン 2020年9月6〜11日

落雷もなくオンラインが無事に終わり、これからやって来る友人を迎える準備をしていたときに電話が鳴り、出るとお隣さんからでした。
「ちょっと代わるから。」
「あーもしもし、あのね、車が落ちちゃってさー。」

友人は無傷、到着する手前で車が脱輪してしまったそうです。匠くんにユンボの準備をしてもらい、急いで現場に向かいました。脱輪というか、横転一歩手前です。
ユンボ1台では難しいと判断し、ご近所さんにお願いに行ってユンボを持ってきてもらいます。ユンボ2台でレスキューして、車を道まで引きあげることができました。エンジンもかかり、車も無事とわかってようやくひと安心でき、みんなで家に着いて乾杯しました。その日は楽しい夜を過ごしました。

オンラインお話会

友人はわたしの中学校の同級生。夫と二人、車二台で遊びに来ました。
翌日東京に帰る旦那さんとは別行動で、これから仙台に行くので2日後にまた泊めてほしいと告げて出かけていきました。持って来た寝袋を預かってくれというので、
「予定が変わるかもしれないし、何があるかわからないから持っていきなよ、車なんだから。」
と言っても聞かないので、寝袋を預かりました。
翌々日、予定が変わり泊めてもらうのは次の日になると連絡がありました。
その翌日、来ると連絡を受けたので心配して待っていると夜になり、降りる高速のICを大幅に過ぎてしまったとのこと、結局来ないことになりました。予期せぬ二度の予定変更を受け、しかも最初は事故でレスキューなしではたどり着けなかったことも含め、これはサインと読み取ります。

<もうひとつのサイン>
友人の寝袋を預かったのは今回が2回目です。前回は5年前、会った時に彼女の行動に心配を覚え、彼女の夫にそのことを伝えました。(寝袋はその後東京に届けました。)
この寝袋は彼女のお父さんの遺品で、寝袋というものを通して何かを伝えていることに気がつきました。

<三つ目のサイン>
この後匠くんが寝込んでしまいました。
食事をとらずに過ごし、起きては寝てを繰り返していました。(この記事を書いている時は復活してきているのでご心配なく)
霊障と思えば霊障、本人の体調管理の問題と思えばそうともいえます。どう捉えるのかは起きた出来事と総合的に分析して判断します。

心の病は見えない存在の影響を受けています。
体の病は心の影響を受けています。

見えない世界の話をすると、その世界を感じさせてくれる現象が起こります。
こよみのはなし会の第二部では、見えない世界の話をしています。
オンラインでは一部の話のみ、二部の話はリアルでないと伝えられないと言っていたら、こんなかたちで目の前にやってきました。

これも宇宙の仕組み、と俯瞰できるのがこよみのつよみです。

ちなみに友人は運が強いらしく、人に迷惑をかけながらも自由に生き抜いております。
これもまた才能といえるので、才能を伸ばしつつ病が癒えることを願い、わたしたちにできることがあれば力になろうと考えています。

今回の読み取ったサインは
同じことを何度も繰り返すが予定通りにできない。
アイコンとなるものが存在する。(気づかせるた めに)
体調不良や事故など、障りが起こる。
ということでした。
そのサインが意味することは、本人にしかわからないかたちでやってきます。

ここの森が深過ぎるのか、ときどきこの場所が意識を持っているようにも感じます。
今は時期ではないと判断して、できる状況になったら道も開けると思います。

オンラインお話会
オンライン「月のこよみのはなし秋編」報告 2020年9月6日(火)

今回で3回目となるオンラインでのこよみのはなしが無事終了しました。
9日まではアーカイブ設定しているので、これから見られる方もいらっしゃるかもしれませんね。

太陽と月と地球の位置関係を知ると、今わたしたちが毎日毎月毎年同じリズムの中で暮らしていることの奇跡を感じられるのではないでしょうか。

今回は中秋の名月を前に、月の引力と生物・人への影響などにも触れ、月にフォーカスした話をしました。

オンラインお話会

実は前々日に雷が落ちてネット環境が切れてしまい、オンラインの開催ができなくなる可能性がありました。天候が回復次第森を出て、電波の繋がるところから主催者に連絡をし、そのままネット環境の使える知人宅へお邪魔して、当日場所を貸していただく手はずを整えて夜に帰宅。翌朝奇跡的にネットが回復し、はからめランドからのオンライン開催が可能になりました。
オンラインの開催は、突然のゲリラ豪雨や落雷のリスクを考える必要があることを痛切に実感しました。

オンラインお話会

台風の影響で避難を余儀なくされ、無事に被害を回避することができた方々のことを思います。
予期せぬ出来事で急な行動を取らざるを得ないことが、どれだけ心身にストレスを与えるかということも実感しました。
日常時から、あらゆる状況に柔軟に対応していく心構えが必要な世の中です。
災害時のみならず、当たり前にできることができなくなったときにどうするか、日頃から考えて暮らすこと、そして自然界に起こるサインをどう読み取るのか、人間力が試されている気がします。


関連サイト :  オンラインイベント 月のこよみのはなし秋編

五円
ごえん えいえん 2020年9月1日(火)

この硬貨に描かれている稲穂、水、歯車はそれぞれ農業、水産業、工業を表すデザインとなっている。デザインだけで見た時、日本の硬貨の中でも好きな人が多いのではないだろうか。
現在発行されている日本の貨幣の中で唯一穴が空いている貨幣、そしてもうひとつ、唯一アラビア数字が書いていない貨幣といった特徴がある(「5」と書かれていない。)そんなこともあり海外から来た人にも人気があるらしい。

コスモス

「永遠はいま」、はからめ月のカレンダー9月のメッセージだ。永遠、いつまでも続く、ずっと変わらない、ダイヤモンド、そんなイメージ。人はいつまで続けば満足するのだろう。百年じゃ短い・・・?、千年だったら・・・? 永遠って言葉には期限がないから魅力なのかな。
ただ、その永遠というイメージや感覚を感じられるのは今しかない、というのは確かなことかも。目の前にある永遠に変わらない、変わらないで欲しいと思っている物事に触れられるのは確実に今しかないのだ。
いまを大切に、だね。


関連サイト :  オンラインイベント 月のこよみのはなし秋編
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