ムーンサークルカレンダー2022
ムーンサークルカレンダー完成。 2021年9月30日(木

2022年ムーンサークルカレンダーが仕上がりました。
テーマは「真の自分の道」
ハワイ語でKe ala Ponoi(ケ アラ ポノイ)

それは 未来の自分への伝言
目の前に見えるのは
実は ずっとずっと 遠い昔の自分が放った世界
今 この瞬間に届く
ほんとうの自分からの伝言
照らす光は自ら ひとすじの道へ…

リトルイーグルデザイナーのKaorikoさんのメッセージです。

ムーンサークルカレンダー2022

今回モチーフとしたのはティリーフという植物です。
2017年にハワイ島を訪れたときにスケッチしたものからデザインを起こしました。
ハワイではレイ(首飾り)を作ったり、フラの衣装や装飾に使われている馴染み深いもの。神への捧げ物を包むものとして用いられる神聖な植物として大切にされています。
この植物はカヌープラントと呼ばれ、ポリネシア人がハワイに渡ってきたときにカヌーによって運ばれたもののひとつです。

ムーンサークルカレンダー2022

地球のまわりにはレイを描きました。地球にレイを捧げています。

この布製のカレンダーはハワイの月暦と日本の旧暦とを合わせて作りました。
サークル上の数字は日付です。一年間の月の満ち欠けが分かるようになっています。
ハワイ暦では月の満ち欠けによる説明があります。農業の視点からと漁業の視点から、またハワイに伝わる神々の名前や詩のような言葉が綴られています。
説明書を英文と日本語で添えています。
限定200枚でご用意しました。
ご縁のある方々に届きますように。


関連サイト :  ムーンサークルカレンダー2022

穀菜食堂なばなのドラッカー読書会
ドラッカー読書会。 2021年9月26日(日

ピーター・F・ドラッカーの著書を読み解く「穀菜食堂なばなのドラッカー読書会」通称「なばドラ」に参加しました。
課題図書は引き続き『ポスト資本主義社会』
読書箇所は第10章 知識の経済学、第11章 教育の経済学です。

読書会はファシリテーターのオニちゃんの言葉からはじまります。
「前回からの振り返りと今日のゴールは?」
これはドラッカーの唱えるフィードバックが大切であるとの教えからです。
課題箇所を読んで気になるところに線を引き、その箇所を読み上げます。その後オニちゃんが解説をしてくれます。『人生を変えるドラッカー』(吉田麻子著)の学びのように、自分の気になるところだけでなく、他の人の線を引いたところを聞いてその解説を聞くことがとても学びになるのだということを実感しています。

今回は知識についての章でした。知識の生産性をあげるという記述が出てきます。まずは知識の生産性とは何かを理解しなければなりません。知識の生産性の定義とは、それは、時間だそうです。いかに少ない時間で最大の成果をあげるか。
ここでもまた、時間を得るためにやらなくていいことや必要のないことを廃棄していくということを思い出します。「イノベーションの第一歩は廃棄からはじまる。」
よく、仕事は忙しい人に頼めと言いますが、まさに時間の使い方や物事への集中力は忙しいと思われる人の方が長けているように感じます。

この朝の90分の勉強時間を確保するために、今日はたくさんの物事をこなすことができました。忙しい時ほど時間の使い方を学ぶいい機会を得ていると捉え、実践する場が与えられます。

OPEN JAPANオンライン報告会

今日はオンラインで朝活と夜活です。
被災地支援を行なっているオープンジャパンのオンライン報告会が20時から行われました。何度か会議をした際に出てきた案から発展し、今回初の試みを行いました。
熊本、佐賀、熱海の支援先からそれぞれ活動しているメンバーが報告をしました。全国に散らばる仲間たちがその声に答え、いいコミュニケーションの時間となりました。
わたしはカレンダーを縫いながら聞いていたので発言しませんでしたが、 最後に匠くんが、「こういう試みは時間をあけないでまたやったらいいと思うよ。」と発言をしていました。
災害支援に携わる人たちだけでなく、災害や防災に意識を向ける全ての人たちに向けて、今被災した地域ではどのような生活をしているのか、どんな状況なのか、そこで何をしているのかを知る橋渡し的な役割も担えたらいいのではないかな、と思います。

KEENマッチングドネーション 、9月30日までとなります。
詳しくは 下記リンク先、「OPEN JAPAN災害支援ページ」をご覧ください。


関連サイト :  OPEN JAPAN 災害支援ページ

包装用ビニール袋
包装用ビニール袋。 2021年9月25日(土

「はからめ月のカレンダー」はヨシ紙と竹の芯と植物性の紐で作っています。
100%土に還るカレンダーだけれど包装に使われているビニール袋が・・・。と感じていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんね。
今回、月のカレンダーのお取り扱いをしてくださっている店舗様に
「不要な場合は注文時に 「ビニール袋不要」 といただければ、 ビニール袋なしの状態で発送させていただきます。 また、販売時にお客様が 「ビニール袋いりません。」 という場合、 ビニールを回収してこちらに送っていただけましたらお引き取りし再利用させていただきます。 」
と連絡させていただきました。

何店舗様からは「ビニール袋不要」「このサービス嬉しいです。」とのお声をいただき、ビニール袋なしの状態で商品を送らせていただいております。

カフェや飲食店、また野外のイベント出店、カヌーのツアー先など、カレンダーを手にされる方がおかれる色々な状況を想定し、私たちは基本ビニール袋を使わせていただいております。
ですが、必要のない方もいらっしゃると思い、今回このような取り組みをさせていただきました。
ご購入される店舗様によっては、ビニール袋のない状態で販売しているところがございます。それはこのような理由からであることをご理解ください。

ゆり
秋分の日。 2021年9月23日(木

二十四節気の秋分、太陽が真東から昇り真西に沈み昼夜の長さがほぼ同じになり、この日から夜が徐々に長くなっていきます。
「先祖を敬い、なくなった人々をしのぶ」趣旨の国民の祝日です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とは、冬の寒さは春分まで、夏の暑さは秋分までには和らぐという意味を通して「辛いこともいずれ時期が来れば去っていく」という諺として用いられています。
(はからめ月の手帳より)

植物繊維を取り出して・・・

七十二候の雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)、雷が鳴り響かなくなる頃です。
秋晴れの爽やかな空気が清々しく感じられます。
秋の実りをいただける収穫の季節ですね。
四国、大三島の友人は稲刈りが終わりもう新米をいただける頃だそうです。
福島ではこれから稲刈りが始まります。

天然繊維に関する記述

月のカレンダーの右下のひとマスには小さなイラストを描いています。1ヶ月一枚、12ヶ月で完結する絵で見るストーリー。1月の絵は小さな植物から始まります。この植物が成長し、暮らしの中で役に立つものとして作られて最後はあの乗り物となって旅に出ます。
カレンダーを手にしたら、ぜひこの12枚の絵物語を楽しんでくださいね。2022年版の豆知識として記載した天然繊維シリーズと合わせて見ていただくとより面白いと思います。
このカレンダーには暮らしに役立つ豆知識やちょっとした遊びを入れています。暦として使われるのはまだ数ヶ月先ですが、こうした遊びを楽しんでいただき、来たる新年をゆっくりとお待ちいただければと思います。

中秋の名月
お月見とお団子。 2021年9月22日(水

秋のお彼岸です。
昨日町に下りる途中でたくさんの彼岸花を見ました。お彼岸の季節に咲くので彼岸花と呼ばれますが、鱗茎に毒を持つこの植物を食べたら彼岸しかない(=死)という説もあるのだそうです。サンスクリットに由来するという曼珠沙華という呼び名も素敵ですね。英語ではスパイダーリリーとも呼ばれるそうです。食糧難の時には毒がある鱗茎の毒を抜いて食べられていた救荒食物でもあるそうです。

お団子
<昨夜飾ったお団子を再び蒸して今日のお昼ご飯にしました。>

昨夜はお月見でしたので、ススキを飾って月見団子を作りました。 団子粉がなかったので、お米で作れるのかやってみました。上新粉はうるち米の粉、白玉粉はもち米の粉のようですから、家にあるお米でも作れるのではないかと思ったのです。
うるち米ともち米とで作ってみました。
お米を洗って乾かしてミルで挽きました。が、家庭用ミルでは細かい粉には出来ず、小さいつぶつぶになりました。お米を粉にするのは難しいということが分かりました。これに水を入れてこねて湯がいてもつぶつぶが残りそうです。考えた末、蒸してみることにしました。蒸しあがりは餅っぽく、これを小さく丸めてお団子状にする、その作業が大変でした。手に水をつけるとすべってうまく丸められず、水をつけないと手にベタベタくっついて丸められず、濡れ布巾と軽く湿らせた手でまとめるという形でなんとかいびつなお団子ができました。これを飾ってからカレンダーの発送に山を下り、スーパーに売られている月見団子を見ていろいろ考えました。手間をかけて手作りのよさや安心さをとるか、簡単かわいい綺麗をとるか…。結果、カレンダーの納品先でかわいいお団子をいただき、かわいい綺麗も手に入ったお月見となりました。

中秋の名月
<昨日の夜、雲の切れ間から覗いた月>

私たちには特別な行事のお月見、見えない存在との交流の夜でもあります。
みなさんはどんなお月見をされたでしょうか。
 

はからめ月の暦発売
中秋の名月
、はからめ月の暦発売。 2021年9月21日(火

旧暦8月15日、十五夜お月様中秋の名月です。中秋の名月が満月になるのは8年ぶりだそうですね。

「はからめ月のカレンダー、月の手帳」、本日より発売開始です。
月のカレンダーは全国各地のお取り扱い店からご購入お願いいたします。
お近くにお取り扱い店がなくてもウェブサイトで通販している店舗さまもございます。これから随時アップしていきますので、ときどきチェックしてみてくださいね。
カレンダーは製作しつつ発送作業をしていきます。月の満ち欠けのように毎日ちょっとずつ、でも確実にお届けできるように日々製本しています。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

きのこ

「はからめ月の手帳」はご注文いただいた方へ向けてお作りしております。こちらも手作業で縫い上げており製作に時間がかかりますため、出来次第のお届けとさせていただきます。月の手帳はお店で取り扱っていただけるほど一度に数が作れませんので、直接わたしたちに注文してください。手帳と一緒にカレンダーも欲しいという方へは、カレンダーも同包して送らせていただきます。

月を愛でる文化は国を超え民族を超えて世界中にあります。それは地球のどこからでも月が見えるからです。月の満ち欠けで時を知ることができます。今日は旧暦8月15日、中秋といわれるように秋の真ん中です。

この地域では「お月見どろぼう」と言って、子どもたちがお菓子をもらいに夜に家々を回ります。最近は商店街で行っているみたいで、夜の酒屋や宝石店に子どもたちがリュックを背負って入っていく姿を見かけたりします。
かつてのお供えは栗やさつまいも、果物など、この季節に収穫されたものだったと思います。
中秋の名月はHervest moonと英訳されます。
収穫されたものを月にお供えして月を愛でる、美しい文化ですね。
 


関連サイト :  ニール・ヤング 「Harvest Moon」(YouTube)

金のスタンプ
敬老の日・秋彼岸入り
 2021年9月20日(月

昭和22年、兵庫県野間谷村(現在の多可町八千代区)で、「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と、9月15日を「としよりの日」と定めたのが始まりです。それが全国に広がり現在では9月第3月曜日を敬老の日と定め、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日としています。(はからめ月の手帳より)

昭和22年は戦後の混乱期で、子どもを戦場に送った親たちも多く、精神的にも疲労の極だったそうです。そうした年老いた親たちに報いるべく、当時の野間谷村長が敬老会を開催したのが始まりなのだそうです。
なぜ「敬老の日」が定められたのかのいわれを知ると、本当の意味を考えることができます。なぜ年寄りが村作りをしなければならなかったのか、戦争がなければ敬老の日も定められなかったかもしれません。

夫婦

秋分の日を中日に前後3日間、計7日間は秋のお彼岸の期間です。
今年は9月20日から9月26日までの7日間が秋のお彼岸となります。
秋分の日は太陽が真東から昇り真西に沈み昼夜の長さがほぼ同じとなります。

「彼岸」とは悟りの境地、あちら側(川の向こう岸)、「此岸」とは煩悩の世界、こちら側(川のこちら岸)。太陽が沈む西方をあちら側、太陽が昇る東をこちら側とみなし、昼夜の長さがほぼ等しくなる秋分の頃にあちらとこちらが通じやすくなると考えて、亡くなった人と私たちとが交流する期間として「お彼岸」という行事が考えられています。お彼岸にお墓参りをするという風習はそこからきています。仏教的行事と捉えられていますが、この考え方は日本独自のことのようで、中国やインドにはないそうです。

この時期の行事食はおはぎです。萩の花が咲く季節であることから「おはぎ」と名付けられました。おはぎと同じ「ぼたもち」は、牡丹の花咲く春の行事食の名前となります。地方によって呼び名は異なり、今では季節に関係なくおはぎもぼたもちも食されていますね。


関連サイト :  はからめ月のカレンダー2022、9月21日発売開始!

すすき
秋の七草
 2021年9月19日(日

月のカレンダーには和風月名(わふうげつめい)を記載しています。
和風月名とは旧暦における月の日本風の名称です。
今は葉月(はづき)です。木々の葉が色づき、やがて散り始める「葉落ち月」から「葉月」といわれています。
風が吹くごとに葉が舞い落ちていく様子が秋の深まりを感じさせます。もみじも色づき始めました。

萩の花

秋の七草が咲いています。
萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗(はぎ、おばな、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、ききょう)が秋の七草。こちらは春の七草のように食するものではなく、愛でるものです。
尾花とはススキのことをいいます。ススキの穂が動物の尾のように見えることから尾花と呼ばれるそうです。お月見に飾る植物として親しまれていますね。

四神とコンパスローズ

2022年1月の絵はコンパスローズと四神をモチーフとしています。
コンパスローズとは地図や海図で方角を示すために描かれる羅針図のこと。その上に四方位を司る四神、西の白虎(びゃっこ)、北の玄武(げんぶ)、東は青龍(せいりゅう)、そして南の朱雀(すざく)を。真の自分の道は自分でしか決められないけれど、どちらを目指しても仲間や守ってくれるものがいる、そのような思いと共に描いた絵です。



関連サイト :  はからめ月のカレンダー2022、9月21日発売開始!

月の手帳、完成
はからめ月の手帳
 2021年9月15日(水

中秋の名月発売に向けて、暦の製作をしています。
月の手帳の印刷が上がりました。といっても、こちらは自分たちで印刷しているのでまず20部の印刷が仕上がりました。これから製本作業に入ります。ひとつひとつ手で縫い上げていくため、ご注文いただいた方へ向けて作り上げていく手帳となります。

月の手帳

手帳は月のカレンダーをもとに作っています。カレンダーのタテ、ヨコ、下段に記載している歳時記や豆知識などが毎年蓄積されていくので年々内容が密になっていきます。編纂も校正も年々時間がかかり、緊張が高まります。

天然繊維について

2022年の暦には私たちの暮らしに役立つ天然繊維のことを12記述、そして歴史から今を学ぶため過去の出来事振り返りを12記述記載しました。
調べている中で、知っていること知っていると思っていたことは実はちょこっと違っていたり、はぁ〜そういうことかぁ〜という気づきがありました。

天然繊維について

検索ですべての情報が知れると思っていた時代は変わりつつあります。
欲しい、知りたいと思う情報は与えられた中で選ぶことがほとんど。検索にひっかからないものは見つけようがありません。
情報に制限がかり行動に制限がかかる時代ですから、検索に上がらなければ、ないことと同じ。自由という概念が変わるかもしれません。

「大事なことは目に見えないんだって。」

すべては動いているので変わらないものはありませんが、毎日お日様が昇り月が満ち欠けていくそのサイクルは変わらないものとして信じられる、その宇宙と地球の関わりの記録として暦を感じていけたら迷わずに進めそうです。時に迷ってしまっても、また変わらないサイクルに戻れるもの、それが暦です。

月は満ちて欠けて、ひとつき。

まもなく中秋の名月がやってきます。

きのこ

11年ぶりに野生のきのこを食べました。
ご近所さんが山から採ってきて分けてくれました。
見たこともないきのこ、検索しても見つかりません。
放射能測定不検出。
11年ぶり、あの日以来初めてのことです。
 

からむしの糸
からむしの糸
 2021年9月11日(土)

福島県の会津地方には「からむしの里」と呼ばれるからむし織の伝統技術を繋いでいる村があります。その村でからむし織を習得した人は通称「織り姫」と呼ばれ、自分のからむし畑を持ち、育てたからむしから繊維を取り出し糸をつむぎ織り上げる、からむし織の技術者となります。

今日そのからむしで作られた糸が届きました。何色もの草木染で色を入れてもらったからむしの糸です。植物から採取した繊維で草木染を施してカレンダーの綴じ紐にしたいと思っていたことが実現します。

からむし

このからむしの糸を製作してくれたのは昭和村でからむし織を学び、現在金山町で暮している八須環さん。カレンダーの綴じ紐の相談をしたところ、快く引き受けてくれました。
作れる量に限りがあるため、すべてのカレンダーの綴じ紐にはできないのですが、2022年の令和サイズ(A3)のカレンダーにはこちらの手つむぎ草木染のからむしの糸を用いさせていただきます。

福島県の地域は浜通り、中通り、会津と三箇所に区分されて呼ばれています。浜通りいわき市の植田印刷さんで印刷をし、会津地方金山町で糸をつむぎ、中通り塙町はからめランドでデザイン製作をした月のカレンダーが誕生します。

ハートピースマーク

ナインイレブンス、と呼ばれるようになってから20年が経ちました。米国同時多発テロ、と聞いても知らない世代が大人になりました。
当時のその衝撃はその翌年となっても社会に対する無力感や憤り、やり場のないエネルギーが冷めやらず、世の中に向けてのアクションとして、仲間たちと東京の明治公園で「9.11Be-in」という平和集会を開きました。社会を変えることはできないかもしれないけれど(本当は変えたいと思っていた)、そういう思いを抱えた人たちで集まり平和の火(原爆の残り火)を灯しました。そのピースキャンドルの輪をもっと広げようとその翌年も友人たちと「9.11 Be-in Be Here Now」という平和集会を継続しました。

きっかけをくれたシキタ純さんも、音楽ステージをまとめてくれた下村誠さんも、大きなピースマークの下絵を一緒に描いて公園で一晩共に過ごしてくれた山田バウさんもみな旅立ってしまいました。20年という時の流れは時代と人をも淘汰していきます。

平和集会は無料開催でしたが、公園使用料やステージのレンタル機材代などの経費がかかりました。2000個のピースキャンドルを灯すことにしていて、経費捻出のためにキャンドル一つにつき300円のカンパ金をお願いしていました。
「たくさん灯らないとピースマークにならないからなんとかしなくちゃ。」
平日の明治公園に2000人も来てくれるのかどうか…。

「あの人、これでキャンドルたくさん灯してって一万円カンパしてくれたよ!」
興奮して教えてくれたステージ担当のジュンコちゃんの指差す方をみたら、なんとわたしの母でした…。
平和集会やデモに明け暮れていた20代の頃の話です。

日本青年館屋上からの撮影をお願いしたのは北海道に住む友人ヒロアキ。しかも道中の気仙沼で熊谷もんさんというアーティストをピックアップして連れてきてほしいというお願い事までしました。もんさんの歌「宇宙の大丈夫」をこの集会の最後に歌ってほしいという願いからでした。
もんさん曰く、「今宇宙は大丈夫じゃないから、しばらくこの歌、歌っていないんだよ。」
その場になるまでどうなるのかわからない中、大きなピースマークの光の元でもんさんは「宇宙の大丈夫」を歌ってくれました。

Be-in Tokyo ピースキャンドル
< 写真は2011年9月11日 Be-in Tokyoでのピースキャンドル >

みんなが思いだけで動いていた時代です。それで世界がどうなるのかわからないけれど、何もしないではいられない、そういうエネルギーが迸っていました。そのエネルギーの表現が音楽や平和集会という形をとっていただけなのだと思います。この月のカレンダーもその時代を経て今に至っています。
あれから20年、清志郎も旅立ち、まだ旅支度ができていないわたしたちはこの時代に何を残せるだろう。

印刷が上がりました
印刷仕上がり
 2021年9月10日(金)

月のカレンダーA4サイズ、令和サイズの印刷が仕上がりました。
いわき市の植田印刷さんが届けてくれました。

コスモス

これから製本作業に入ります。
これで月のカレンダーの3サイズが揃いました。
今年も中秋の名月に発売ができそうです。
 

菊の節句
重陽の節句
 2021年9月9日(木)

陽の極みの数9が重なるので重陽(ちょうよう)といいます。菊の花の季節でもあることから菊の節句ともいわれます。節句の行事食は菊酒と栗ご飯。菊には邪気を払い長寿の効能があると考えられています。
はからめランドではかわいらしい小さな白い野菊がたくさん咲いています。栽培種の菊はまだ蕾もつけていないので、こちらは旧暦の重陽の頃に咲くのではないかと思われます。

手帳も最終段階

月の手帳のデザインが上がりました。
まず最初の二冊を印刷して製本し、最終校正をします。
 

2022カレンダー制作
八朔
 2021年9月7日(火)

葉月朔月、旧暦八月一日です。
二十四節気の白露(はくろ)、草の葉先の透明の露が白く光って見えるという白露、秋の訪れを感じる頃です。七十二候では草露白(くさのつゆしろし)。朝晩の気温差により空気中の水蒸気が冷やされて水滴となり、草露を白く光らせています。
白露は月が夜の間にこぼした「月の雫」とも呼ばれるそうです。

タネを蒔く

月のカレンダーの製作、月の手帳のデザイン、日々月の暦に向き合って手と頭を動かしています。久しぶりに雨が上がったので、友人が送ってくれた種を蒔きました。

停電
ミョウガギフト
 2021年9月5日(日)

昨夜はいきなり停電になりました。
ここ数日雨が続き発電量が少なくなっていたこともあるので、バッテリーに溜まっている少しの電気は温存することとし、あえて電気を使わずにろうそくを用意しました。いつもより静けさを感じます。人が感じている音とは耳に聞こえている音だけではないのだとわかります。通電してる微量な音があって、例えば電話やインターネットや冷蔵庫など、その電波が遮られることで本当に静かな時間を体験しました。
「夜にも手帳のデザインの続きをやろうと思っていたのに。」
あきらめて一杯。こんな夜は早く寝ます。

ミョウガ

匠くんがミョウガを採りまくっています。雨の中でもバケツに一杯収穫、自分たちで食べる分ではなく知人に贈るためにパッキングしています。送料でミョウガが買えるのに、と思ってしまってはこんなことはできません。自然に生えている季節のものを都会の方に贈るという楽しみごとです。いきなり送ったら面白そうですが、生ものなので「ミョウガ好きですか?」と聞いてみて了解を得てから送っています。

おばあちゃんが育てていた白い花
薪ストーブに火を入れる
 2021年9月3日(金)

君が寒いねと言ったから、9月3日は薪ストーブ記念日。

おばあちゃんが育てていた白い花
防災の日
 2021年9月1日(水)

9月1日は「防災の日」です。1923年9月1日に関東大震災が発生しました。自然災害が多いこの時期に、伊勢湾台風が襲来した翌年の1960年に防災意識を高める目的で制定されました。

カエル

関東大震災は明治以降に起きた地震災害で最大規模の被害をもたらし、死者・行方不明者数は推定10万5000人にのぼります。家屋の倒壊や大規模火災により残されていた江戸の町並みは失われ、道路整備などインフラが整えられることになりました。当時はまだラジオ放送もなかったため、人々の間にはデマが飛び交い悲惨な事件も起こりました。この関東大震災をきっかけにラジオ放送が強く望まれ、開局がはやまることになりました。

「はからめ月のカレンダー」には日々の暦だけでなく、歳時記や豆知識なども記載しています。
2022年版には関東大震災のこともちょこっと記載しています。

リニアは理にあわない

<リニアは理にあわない>
昨年長野県大鹿村の知人から連絡を受け「リニア中央新幹線の送電線鉄塔工事によるブナの木伐採の中止に関して」のポスターの掲示と署名活動への協力をしました。新たなポスターと経緯のお知らせが届きました。
署名は電子署名と合わせて11340人集まり、守ろうとしてきた2本のブナの大木は切り倒されないこととなりました。ブナ2本は残りましたが、周り数十メートルの木々は切り倒され、むき出しの土は乾燥した状態になっているそうです。

それぞれの人が思うこと感じることがあると思います。
声を届けることにより変化は起こせます。でもそれですぐに解決できるわけではありません。
切られてしまった木々からはひこばえが見られたそうですが、人工的に裸地が複数できたことによる災害を誘発する危険性への懸念は消えません。
長野県大鹿村だけの話ではなく、日本中至る所でこのような森林伐採事業による土砂崩れや動植物の生息地の減少が危惧されています。
防災とはどういうことなのか、堤防や護岸工事のように防御するものをつくることよりも、災害を引き起こさない環境を維持していくことの方が大事なのではないかと思う昨今です。

はな

現在熱海市と佐賀県で災害支援活動をしているOPEN JAPANのZOOM会議を行いました。
報道も少なくなり、現地へ足を運ぶこともままならない中、現地へ行けないOPEN JAPANの仲間たちの間でも今の現状を把握できないことがあります。
9月5日のKEEN TV(Instagram14:00から)に現在支援活動中のヒーサー(肥田さん)が出演するそうなので、気になる方はチェックしてみてください。

「食べ物を育てて備えるオンラインサミット」は毎晩20時配信、アーカイブは翌日20時まで視聴可能です。視聴登録者数が10000人を超えたようです。多くの人に届き始めています。


関連サイト :  OPEN JAPAN 災害支援ページ ・ 食べ物を育てて備えるオンラインサミット
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