柳の木と匠
大晦日
 2021年12月31日   

グレゴリオ暦2021年12月31日、年内最後の月の最後の日です。

その月の末日のことを晦日(みそか・三十日とも)といいます。また月が見えない時期であるので「月隠り(つきこもり)」から「晦(つごもり)」ともいいます。12月31日は最後の大きな晦日なので大晦日(おおみそか)、または大晦(おおつごもり)といいます。
旧暦を用いていた時代には月の形と暦がつながっていたので、30日、31日頃は新月に向かう頃で月は小さく明け方に出て見えなくなります。そして次の新月から新しい月が始まるというサイクル、今では旧暦と呼ばれる太陰太陽暦です。

日本の文化の中に月を意識するものが多いのは、150年前まで使われていた暦では、月を見て時を感じとり、季節を詠んで暦を感じる暮らし方があったから、なのかもしれません。

柳の木とよし子

冬至かクリスマスか、いつの間にか倒れた柳の木。
この柳は私たちがこの森に来た時からのおつきあいでした。ときにはテントの木陰をつくってくれたり、根元に生える山菜を提供してくれたりしたご近所さんでした。
その倒れ方はあっぱれとしか言いようのないほどにかっこよく、何かが終わったサインのようでした。
まるでこの谷を大きな龍が通り抜けていったかのようです。

月の暦の発送も本日まで。郵便局はお休みでもポスト投函したものは集荷してもらえるので、午前中分まで発送して年内の発送納めとさせていだだきます。
年明けは1月5日より暦の発送をいたします。

今年も暦とともに月日を重ねてくださいまして感謝申し上げます。
ありがとうございました。
よいお年をお迎えくださいね。

トルコランプ とクリスマス
クリスマス
 2021年12月25〜26日   

キリストが生まれた日はいつなのか、聖書には明確な誕生日の記述がありません。クリスマスはキリストの誕生日ではなく、生誕したことを祝う日です。
学校やサークルではクリスマスパーティを開いたり、ご馳走を囲んでケーキを食べる日、サンタクロースからプレゼントが届く日、現在ではキリスト教徒だけでなく、それぞれが自由にその行事を楽しむ日となっています。
Christmass の語源はキリストのミサです。
教会では賛美歌が響いていることでしょう。

かつて、冬至の日に行っていたペルシャの太陽信仰ミトラス教の光の祭りもこの時でした。
古代ゲルマン民族の冬至の樫の木信仰がキリスト教布教のためにもみの木のクリスマスツリーに転じたのだとか、多くのその土地に根付いた信仰でもこの日は特別な日でした。

トルコランプと

昨年の復縁の宿で開催した暦のお話会で知り合ったふうこさんを訪ねに、白河市藤屋蔵で開催されている「ガラスが奏でる彩の世界展」に伺いました。
初めて触れるトルコランプの世界、これは魅了されます。

新年1月にも展示会が続きます。
揺らぎガラスに映るランプはまるで魔法の絨毯のよう、一見の価値ありです。
展示の見学は平日17:00〜がおすすめです。

飯沼餅つき

26日は一年に一度の恒例行事、飯沼さんのお家の餅つきです。
早朝からの本気の餅つきなので、気合いを入れて前日入りしました。
例年と何が異なるかというと、いつもたくさんの友だちに声をかけていた餅つきが飯沼家家族ともち作業員のみの少人数となり、飯沼さんにはパートナーとなる女性が…。
とうとうこの日がやってきました。
いつもより和やかで笑顔が多かったのはもちろん恋人効果です。

雪降る寒さの中、帰りは那須の温泉に浸かって福島まで戻ってきました。
今回はもしものことを想定して水道を止めて出かけました。
帰ってきてから、ストーブを焚いてふたたび床と壁の乾燥作業です。
心配なのはカレンダー用のヨシ紙です。今年の印刷分が濡れなかったのが不幸中の幸い。
毎日不幸中の幸い探しばかりしています。
 

茅葺屋根の修理
冬至
 2021年12月22日 冬至  

近所の家の茅葺屋根を修理するために、秋田に住む友人、本間くんに声をかけて来てもらいました。本間くんは茅葺職人、彼の手にかかると猫にガリガリやられてしまった茅葺屋根がみるみるうちに文化財のように綺麗に修復されていきます。もともとこの屋根を手がけてくれた隣町の茅葺職人は高齢で数年前に亡くなってしまい、近くには茅を葺ける人がいなくなっているのが現状です。
この家に住み続けるご近所さんは、昔から茅葺屋根と付き合ってきているので、本間くんも驚くほど茅の準備や知識に長けているのがわかりました。植物の特性を最大限に引き出して有効活用する知恵がこの国にはあるのだと感じました。

茅葺屋根の修理

今日は冬至。太陽が一番低いところを通るので、明るい時間帯がもっとも少なくなる日、一年の中でのピークの日です。
月の手帳上段には、この週はじめ月曜日の日の出日の入りの時間(東京)、そして下段にはその週のトピック、今週は冬至についての説明を記載してあります。

はからめ月の手帳、冬至の説明

そして5日ぶりに家に帰ってきました。

「家から水が出てる…。」
雨が降っているわけではないので、その異常に急いで扉を開けると
家の玄関からトイレ、洗面所、測定室が床上浸水になっていました。寒さで水道菅が凍って破裂し、そこから水が流れ続けていたのです。
しかも破裂した水がコンポストトイレに降り続けていて、その水が床通って流れ続けています。

水害

「床板剥がすの?」
「いや、このまま乾かそう。」
氷点下のはからめランドで裸足で床掃除です。これはまるで修行のようです。やるしかありません。床と壁を剥がす大掛かりな作業を今行うことができず、ストーブを焚いて扇風機を回しています。

「冬至の日に「ん」がつくものを食べるといいっていうのは「運」がつくからだって言うから、僕たちは最高の「ウン」がついたってことだよ。」
「一陽来復っていうから、今が一番悪くって、これからどんどんよくなっていくってことだよね。」

年末大掃除というまでもなく強制的に大掃除、お互いをなぐさめあいながら川で洗濯、忘れられない冬至となりました。

植物と叡智の守り人
銀河の忘年会
 2021年12月21日  

福島県須賀川市にある穀物菜食レストラン「銀河のほとり」の忘年会にお誘いいただきました。
西尾から福島への道中、東京青山にある「ブッククラブ回」さんからカレンダーの注文が入り、ちょうど購入したい本があったので納品に伺いました。
なんと、探していたその本はsweet glassと一緒にお店の中央にディスプレイされていました。
こういう風に、必要なメッセージは目の前に現れてわたしたちを導いてくれます。

銀河のほとりにて

夜も更けてから到着した「銀河のほとり」ではたくさんの方々が集っていました。
「月って二つあるんですって。」
「今日の夕方に太陽の光とは反対の方向から不思議な光が射していたの。」
「ヘブニーズ見すぎて睡眠不足で…。」
ここは本当に銀河のほとり、集う人も話題も宇宙レベル、人の枠を超えています。

よしたかさんの言葉

銀河のほとりでは美味しくて体にも優しい玄米ごはんと菜食料理がいただけます。
調味料や乾物などの販売もあり、ワークショップやイベントなどで楽しみながら学ぶこともできる素敵な場所です。
須賀川、郡山方面にお越しの際は是非お立ち寄りくださいね。


関連サイト : 銀河のほとり ・ ブッククラブ回

月の学校
月の学校@Little Eagle西尾
 2021年12月19、20日  

アパレルブランドLittle Eagleのアトリエで開催された「月の市」に参加させていただき、 「月の学校」で暦の話をさせていただきました。
今年最後の満月の日にこのような素晴らしい機会を作ってくれたのはリトルイーグルデザイナーのかおりこさん。
「二人とは、点と点のように会うのよね。」
2004年夏至の日の富士山での祈りWorld Peace Prayers Day 、東日本大震災チャリティライブLittle Eagle 東北ツアーなど、目に見える世界だけではないつながりが今に至っています。

植物と叡智の守り人

「月の市」のアクセサリーの出展と翌日の「月の学校」でお話をしてくれたMomi pakipika のみきさんとの出会いもメッセージを運んでくれました。真珠の話と日本に自生している葛を使った作品は今のわたしにとても響きました。
来年のカレンダーには葛の絵と繊維のことを記載しました。葛のことを調べていたら葛の作品と出会う、知りたいことが目の前に現れていきます。
カレンダーを通して繊維を知ることから始まった植物の叡智、お二人からsweet glassのお話を伺い、一冊の本を紹介してもらいました。

月の学校2日目

今夜の満月のためにLittle Eagleさんがブルーボトルと富士山の伏流水を用意してくれました。
そこにわたしたちが福島から持ってきたはからめランドの水が合わせられ、月の学校にご参加された皆様それぞれの場所で満月の光を浴びてムーンウォーターとなります。
青い瓶の中で月のエネルギーを浴びた水、今日の集まりの嬉しいお土産です。

陽はまた昇る

Little Eagleとの共同製作「ムーンサークルカレンダー」も10年目となります。
アトリエにはモチーフとしていたティリーフが活けられていました。
ひとつひとつがその人にだけに響くメッセージ、まるでカードをめくるように表に現れていきます。
満月の夜の月の学校、ひとりひとりにメッセージが届きましたでしょうか。
月夜の集まりは意識に語りかけます。
まもなく冬至、暦のピークでもあります。
この日を境に日脚が伸びていくことから、陰が極まって陽が生ずる一陽来復と言われます。


関連サイト : Little Eagle ・ Momi Pakipika

ユンボくんと一緒に
月の学校@Little Eagle西尾
 2021年12月15日(水)  

今年は月の暦のお話会ツアーに出かける時間を山の手入れのために使っています。木々の剪定や伐採は秋冬の寒い時期が木にとってよい時期なのです。
もみじが育ち、畑の日陰が年々増してきたので大掛かりな剪定をしました。
紅葉がとても綺麗なので切ってしまうことを躊躇っていましたが、畑の日当たりを優先することにしました。沢沿いにある木々は背が高く、ユンボのバケットに乗って木に登りそこでチェーンソーで切っていきます。安全に、慎重に、そして木を倒す方向も考えなければなりません。かなり頭と体を使った作業だったと思います。

木の伐採

切った枝は薪として活用します。生の木なので今年は使えませんが、来年以降のお風呂や薪ストーブの燃料となります。落ち葉は堆肥にできます。森の資源は無駄なく使えて循環する仕組み、このサイクルを知ると自然の中での暮らしが豊かになります。

月の学校

暦の話会のご案内です。
今年は二箇所のみの開催で、今回が年内最後となります。
ご興味あります方のご参加、楽しみにしております。
お話会へのご参加でなくとも、10:00〜15:00の「月に市」にもおりますので遊びに来てくださいね。
一緒に素敵な満月の日を過ごしましょう。

12月19日(日) 月の暦の話会@愛知県西尾市Little Eagleのアトリエ
16:00〜18:00
参加費 2500円(ドリンクとおやつ付き)
定員15名(予約制)
ご予約はlittleeaglelove@gmail.comまで。詳しくは下をご覧ください。


〜〜〜〜〜  Little Eagle・Moon day  〜〜〜〜〜

12月19日、20日 〜月の市〜

両日ともに夕方からは『月の学校』(16:00-18:00)を開催します。ぜひご参加ください。

【月の学校】12月19日(sun)   「月とカヌー暦のお話会」
はからめカレンダーでお馴染みのおふたりをお招きして旧暦と呼ば れる太陰太陽暦、月の引力が地球に及ぼす影響、暦の基本となる陰陽五行思想などをわかりやすく解説。
地球に生まれた自分の人生を思い出すためのメッセージが散りばめ られている「こよみ」の不思議をみなさんと一緒に感じていただく お話会です。
月と地球と太陽の関係、月の満ち欠けと潮汐の関係、古くから伝わ る暦をわかりやすく解説していただきます。

【月の学校】 12月20日(mon)  「砂漠と海と月」
Momi PakipikaのみきさんとLittle Eagleのかおりこさん。 はじめての二人のお話会。
みきさんが太平洋の島々をめぐり太古の鼓動に出会う道。
かおりこさんの亀の島をめぐりネイティブ・アメリカンの太古の鼓動に出会う道。
それぞれの道は違うようにみえても感じている鼓動はひとつ。
美しい世界観・ルーツは同じ道。
二人の共通点じゃハワイ島とおとぼけ...
どんなお話になるかははじまってみないとわからないけれど、きっと笑顔で帰れることはまちがいないと思います。乞うご期待!!

月の学校は要ご予約
参加費:2500yen(tax in)
15名まで
ドリンク(cafe plein soleilの自家焙煎コーヒー)&
おやつ (米粉のバームクーヘン ココトモファーム)付き

ご予約はlittleeaglelove@gmail.comまで。
件名にご希望の月の学校を明記し、お名前、人数、ご連絡先をお知 らせください。

サトイモとキクイモ
事八日
 2021年12月8日(水)  

12月8日は一年の煤を払いお正月の準備を始める「事始め」の日で、農作業を終わらせる 「事納め」の日です。始まりがあるのものには終わりがあります。2月8日はお正月の片付けごとを終わらせる「事納め」、農作業の準備を始める「事始め」の日とされています。神の事と人の事で始めと終わりを分けています。12月8日と2月8日は「事八日」といって、針仕事をお休みする「針供養」の日ともされています。
この日は大根、人参、ゴボウ、里芋、こんにゃく、小豆を入れた「お事汁」といわれる味噌汁を作って食すとのいわれがあります。季節のものでおいしく体を整えることができるのが行事食のいいところ、今夜は「お事汁」いかがですか。

ニョクマム

ここ数日間はもくもくと作業していました。
この地域では霜が降りるとすぐに大地が凍てついてしまうため、野菜作りをしている人たちは早々と畑を片付けてしまいます。たくさん採れると小さかったり形が悪い大根や白菜はそのまま畑の肥やしにされます。
「もったいない。捨ててしまうなら少し分けて欲しい。」と言ってから、片付けた野菜を分けてもらうことができるようになりました。2、3個でよかったのですが、そのまま捨てられると思うともったいなさから全部いただくことになってしまいます。すぐに食べきれる量ではないので保存食を考え、沢庵とキムチを漬けています。
軽トラいっぱいの野菜をいただくタイミングは、いつもカレンダー作業の忙しい時とバッチリ重なっています。植物は長くは待ってくれませんからすぐに取り掛かりたいところですが、今日中にカレンダーを作って発送するところがある。そうやって、毎年ギリギリのタイミングで作る漬物なので、毎年味が違います。大根を干し過ぎたり、買い物のタイミングを逃してあり合わせの材料でキムチを作ることになったりもします。毎年材料と分量を記録して次への指針としていますが、通常のレシピでなくても美味しくできます。今年で何度目か、継続は力なりで、この保存食作りを楽しみにしています。

暖かいところへ避難

このもくもく作業をやれたのは、今日という日をどう過ごすか、ということを考えた数日だったからかもしれません。
先日オープンジャパンの理事の助さんから「はっちゃんが亡くなった。」との訃報を受けました。
はっちゃんとは東日本大震災後、石巻でのボランティア活動で会いました。牡鹿半島での漁業支援では現地に滞在して長期にわたり活動していて、時にはみんなで飲みに行ったりもしました。
茨城県常総市の水害現場や、熊本地震の災害現場でばったりと会い、活動は別々でしたがお互いに言葉を交わし合う仲間でした。支援活動中に出会った方と結ばれて、災害支援活動がはっちゃんのライフワークになったんだな、と知りました。亡くなったのは熱海だったとのこと、最後まで災害支援活動をやり抜いた人生となりました。
同年代の死は、なかなか納得するまでに時間がかかります。44歳、死因は脳出血だったそうです。

暦の発送に山を降りて、町にひとつだけあるたい焼き屋さんに行きました。
毎年冬にだけ食べるたい焼き、今期初のたい焼き、楽しみにして店の前まで行くとシャッターが降りていました。がっかりしかかったその時、その場でシャッターが開きました。なんというタイミングでしょう。
「いらっしゃいませ。今日は用事があって今から開店なんです。鉄がまだあったまっていないから、15分くらいかかります。」
「15分後に取りに来ます!」

「そういえば、はっちゃんたい焼き焼いてたよね。」
被災地でたい焼き屋の屋台を出してみんなに配っていたはっちゃんを思い出しました。

今日何気なく過ごす一日は、誰かにとっては最後の一日かもしれない。誰かにとってはあと一日欲しかったその一日かもしない。そう考えながら過ごす一日は何気なく過ごす一日にはならないでしょう。精一杯やれるだけのことをやりきりたい、たとえ明日が同じように来るとしても。
いつか明日は来なくなるのに、それまで人は忘れてしまうのですよね、今日も明日も明後日もあるのだからと。
死は生を際立たせてくれます。

ありがとう、はっちゃん。
はっちゃんと出会えたこと、忘れません。
時とともに、残されたご家族の悲しみが癒されますように。

今日という日が、誰にとってもかけがえのない日でありますことを。

盲暦とドミノ
絵暦とドミノ 2021年12月1日(水)  

12月の絵の説明は月初めに。皆さんは「ドミノ」という言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか?ほとんどの人はドミノ倒し、もしくはピザ、かなと。ドミノとは古くからあるゲームの一種で、ひとつの牌(はい)にサイコロの1から6と0の7つの数字が2つ書かれており、トランプのように全組み合わせの牌を使って色々なルールのゲームを楽しめるものなのだ。
僕がドミノを知ったのは、南米、中米を旅しているとき。僕が泊まるような安宿には必ずドミノが置いてあって、現地の旅行者とよなよな勝負をしながらルール、そして人生の楽しさ&厳しさを覚えた、というわけ。
で、そのドミノの絵だ。

盲暦とドミノ
<メキシコのフリーマーケットで買ったドミノ。今流行りのコロナ印>

背景にあるのは絵暦。絵暦とは、読み書きができない人でも使う事ができる暦として昔日本各地で作られた暦のこと。今月の絵は、そのうちの一つ「南部めくら暦」というものを背景にデザインした。この「めくら」というのは、やはり文字を読めない文盲(ぶんもう)の人の事をいう。今は「めくら」という言葉を使わないようにしているようなので単に絵暦として呼ばれることも。
僕がめくら暦を知ったのは、昨年2020年1月に亡くなられた八ヶ岳に住む作家の田渕義雄さんのお宅にお邪魔したとき。暦の話題になり、田渕さんが「そういえば面白い暦を持っているのだけれど何が書いてあるか分からないんだよね、君、これ分かる?」と見せてもらったのがこの南部めくら暦。そのとき、僕もこの暦を見るのが初めてで、その場で解読することはできなかった。家に帰ってから調べるとまぁ面白い。確かに字は一つも書いていないのだが、とんちを効かせたというか、今でいう親父ギャグがふんだんに使われているので、ひとつひとつ理解するとその度にクスッと笑ってしまうような暦だという事がわかった。次に田渕さんに会うときにこの暦の面白さをちゃんと伝えられるようにしようと結構覚えたのだが、「次」の前に田渕さんとはもう会えなくなってしまった。

盲暦とドミノ
<南部めくら暦>

というわけで、12月の絵は、めくら暦とドミノ。めくら暦は、数字がサイコロなどで表現されていることとドミノが繋がって、みんなこのドミノっていうゲームの本当の遊び方知っているかな?といったメッセージを込めてみた。

伝えたい事があれば今すぐ伝える。やりたい事があれば今やる。会いたい人には会いに行く。そんなことを常々感じる。それができる世界を僕たちはキープしなければならないと、今この時代、激しく感じている。 みんなも一緒にね、頼むよ。



関連サイト : ドミノの遊び方 ・ 南部めくら暦の絵暦堂 ・ 田渕義雄「森からの便り」

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