1月18日08時48分
森の生活
 2022年1月23日    

毎朝水場への道を歩くこと2週間ほど、だんだん森の様子が見えてきました。
夏の間と違って、冬は木々の葉が落ちて見通しがよくなります。大地は凍って歩きやすく、蛇や虫に遭遇する心配がないため、奥地まで歩くことができます。
今は大犯土と土用の期間中、この間にできることは何かな、と考えながら歩いています。
日が当たり始める場所や風の通り道、けものみちなども実際に歩いてみることで発見があります。森の中をイメージするよりも、森の中に身を置くことで見えてくるものがありました。

1月18日08時48分

まずは竹場の手入れから。
はからめランドには細い真竹が生えている場所があります。年々竹が侵食してきて、いつの間にか林道を越えて谷筋へと広がってきていました。竹林とするエリアと道になるエリアを分けて、谷側と道側の竹を全伐しました。見えなかった景色が見えてきます。景観も得られ、風も通りそうです。

チップマシーンを使って、伐採した細竹と枝葉をチップにして土に還します。あんなにたくさんあった竹があっという間に緑色のサクサク絨毯になりました。
倒れたり折れたりしている竹も片付けていくうちに、からだが自然と森を綺麗にしはじめていきました。冬の間に凝り固まっているからだを動かすのは心地よく、道を綺麗にすることで見えてくる景色がありました。

1月18日08時48分

道を塞いでいた倒木は玉切りして、薪として活用します。森の中にはゴミとなるものは存在しません。わたしたちが使わなければ何年かかけてゆっくりと土に還るだけ、その間には虫たちの寝床になりバクテリアの餌になり、誰かの役にたち続けて一生を終えます。果たしてそのいのちは終わるのかどうか。微生物となり次の種を育むのか、それとも新しいいのちとして生まれ出づるのか…。

森の中にいると飽きることはありません。

レコード復活

おかりしている『エコダイアリー歳時記』にとてもいいアイディアが載っていました。

<笹の葉の三角ティバッグ>
雪の中でも、まだ緑色の熊笹でティバッグを作ります。中に梅干しを入れる、あの要領で、カキの葉やほうじ茶、そばの実などを包みます。茎が長いと持ちやすい。使い終わったら百%土に還元。ハーブティもおいしい。冬の緑の元気です。(萩尾エリ子)
(『エコダイアリー歳時記』1997年2月より引用)

レコード復活

早速作って使ってみました。
そのまま使えてそのまま捨てられ(土に還せる)、熊笹だけでできるのがいいですね。
作り方はいたって簡単。ハーブティなど薬草を熊笹に包むだけです。ポイントは熊笹を摘む時に茎を長めに摘むことだけ。中にハーブを入れてテトラ型に包んで茎で閉じれば出来上がり。カップにお湯を注いでそのままいただきます。熊笹と相性がいいハーブを選びたくなりますね。

このエコダイアリーは長野県美麻村にあったフリースクール遊学舎の吉田比登志さんが作っていたものです。カレンダーを作っていたときに何度か比登志さんから「エコダイアリー」の話は聞いたことがありましたが、実際に手にして読み進めたのは比登志さんが亡くなってからとなりました。
1ページに一人のコラムが載っていて、個人的なこともあれば歳時記的なこともあり、読み物としても手帳としても使えるようになっています。1995年から2002年分まで作られていました。20年の時を経て今、比登志さんからのメッセージのように読んでいます。

古いレコードから新しい発見、初めて聞く浅川マキ。

??YouTube『こんな風に過ぎて行くのなら』 作詞・作曲 浅川マキ
 

1月18日08時48分
大寒
 2022年1月20日    

二十四節気の大寒、寒さが最も厳しい頃です。

(食) 味噌は、一年のうちで空気中の雑菌が最も少ない大寒に仕込むのがよいとされています。また、料理時に合わせ味噌にする場合は、産地の遠いもの同士を合わせるとよいといわれています。

(食) 枇杷には高い薬効があり、昔から自然療法では枇杷の葉を用いました。葉の焼酎漬けは冬の一番寒い大寒の日に摘むのが生命力旺盛でよいとされています。
(はからめ月の手帳より)

1月18日08時48分

大寒仕込みの味噌作り、今年は少量で作ります。
材料は、大豆と米麹と塩です。
麹の割合で甘辛具合を調整します。何年か仕込んでみて、好みの割合を見つけました。
発酵食品の中でも比較的簡単に作れる天然醸造の味噌作り、少量でしたら個人でも無理なく作れるのでおすすめです。

スーパーにふきのとうが並んでいました。栽培ものだと思うのですが、七十二候では「款冬華ふきのはなさく」、ふきのとうが蕾を出す頃です。
福島のはからめランドではふきのとうが出始めるのは3月頃なので、暦と随分かけ離れているのですが、暖かい地域ではそろそろ春の訪れを感じ始める頃でしょうか。

「款冬(かんとう)は冬の氷を破るという意味を持ち、蕗のことをいいます。款冬花は蕗の蕾のこと。蕗は花と蕾が別々の茎になっており、先に花茎を伸ばして花を咲かせ、その後に葉が伸びてきます。蕗の蕾は花茎のことで、食用になるのは若い蕾。冬眠から目覚めた熊は最初に蕗の蕾を食べるといわれます。独特の香りとほろ苦さで、春の気配をいち早く感じられます。」(『イラストで楽しむ日本の七十二候』より)

レコード復活

二十日正月といって、1月20日は正月祝い納めの日とされています。
お正月飾りをすべて片付けて締めくくる日、お正月に準備したご馳走を食べ尽くす骨正月という地方もあるようです。
また1月11日に行う鏡開きも、もともとは1月20日でした。
将軍徳川家光の亡くなった日が4月20日、月命日が20日だったためにその日を避けて11日になったとのいわれです。
お正月に飾っていたお餅も今日まで、鏡開きしたあとのお餅もあられにして美味しくいただこうと思います。
  

1月18日08時48分
満月・潮汐
 2022年1月18日 満月   

2022年最初の満月です。旧暦では師走16日、年内最後の満月となります。
満月ちょうどの時間は8:48。
ということは、月が一番まん丸く見えるのは今朝日の出前の月だったということがわかります。
とはいえ、ハワイに伝わる暦によると、満月は4日間続くとあるので、昨晩も今晩も明日の晩も月は大きく丸く夜空を照らしてくれるでしょう。

1月18日08時48分

「はからめ月のカレンダー」では、四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前の18日間(ときどき19日間)の土用の期間を青い下線で表していますが、日々の背景にも青い波が描かれています。
これは潮汐を表しています。満月や新月の時には高い波に、上弦の月や下弦の月のときには低い波となるようにデザインしています。これは大潮と小潮をイメージして描いたものです。
潮の満ち引きはほとんどの場合、1日の間に2回起きるので、正確には波の高さが高くなって低くなってを1日の間に2回描ければよいのですが、そうすると場所を特定しなければいけなくなります(東京湾と沖縄では潮汐の時間が異なるように)ので、大潮か小潮かが分かるシンプルなデザインといたしました。

ひとマスを24等分

ちなみに、この潮汐がうっすらとした色のグラデーションで区分けされているのは、現在月がどの星座のエリア内にあるのかを表しています。
潮汐のパターンの中に小さく12星座のマークが描かれています。だいたい何時くらいから月が何座に移動する、ということが分かるようになっています。こちらはかなり細かい情報ですが、天文暦を持っていなくても月が何座に位置しているのかということが分かるようになっています。

今日の暦を見ると、満月ちょうどの時間(1月18日08時48分)には、月は蟹座(かに)に位置し、12時を過ぎた13時頃(正確には13時04分、これは手帳を見るとわかります。)に月は蟹座から獅子座(しし)に移動することがわかります。

手帳の説明ページ(月の星座の欄)、こちらのホームページのカレンダーのサイトにも掲載しています。

潮汐や月の星座を気にしていない方々も気にならずに使えるカレンダーとして、できるだけシンプルに、けれど使いたい時にはその情報を得られるようにと心がけてこのようなデザインになりました。潮汐や土用、大犯土、小犯土、月の星座、一粒万倍日、流星群、七十二候などのデザインは毎年一つ一つ作ってきたものです。20余年を経てこの形となりました。

レコード復活

古いレコードプレイヤーを修理していただき、古いレコードを聴いています。
時を経て、そのよさがわかるようになりました。
今という時間は永遠には続きませんが、今という瞬間は時の呪縛から解き放たれた永遠とも肩を並べるようなもの、どちらも時間という概念の中であり外であるといえるのかもしれません。
時を越えてつながれるもの、旧暦最後の満月、新暦最初の満月、果たして時を刻んでいるのは人間だけなのかどうか、時を越えたメッセージがあるのかもしれません。
  

はからめランドにて
冬土用入り
 2022年1月17日   

立春の前の18日間、土用の期間が始まりました。
五行思想、木火土金水の土、土の気が盛んになるといわれています。
土用があけると立春、暦の上での春になります。
土用は季節の変わり目に設けられた期間です。季節の移り変わりにおける体調の変化やそれに伴う心の状態などをじっくりと観察してみるのもいいかもしれませんね。
二十四節気における大寒もやってきます。一年で最も寒いとされる時、季節における過ごし方を考えておくのもいいでしょう。

土用のライン

「はからめ月のカレンダー」では土用の期間に青いラインをひいています。ときどきラインがひかれていない日がありますが、これはひき忘れではなく、土用の間日を表しています。
また、モグラのイラストから始まる茶色のラインも始まりました。これは大犯土(おおつち)といわれる期間を表しています。詳しくはカレンダーの13枚目、手帳の月間ページの後の説明欄をご覧ください。 もちろん検索すればお調べいただけるので、より詳しく知りたい方は「土用、大犯土、小犯土」という土に関する暦の期間を調べてみてくださいね。

忘

阪神淡路大震災から27年目、あれから27年の時が経ちました。 日本は災害大国と言われるようになりましたが、トンガの噴火のニュースで世界は地球規模で大きな変動の中にあるということを知らされたのではないでしょうか。地球だけでなく宇宙にまで及ぶスペースデブリなど、もう取り返しのつかないものが太陽系を漂っています。そのうち気候変動だけではすまない世界がやってくるかもしれません。災害から何を学ぶか、そしてこれからの世界に何を残し伝えていくか。
「忘」という文字から受けるメッセージを忘れずに過ごしていくことができるでしょうか。
 

はからめランドにて
92歳の手仕事
 2022年1月15日 小正月   

元日を大正月、正月十五日のことを小正月と言います。これは旧暦と呼ばれる太陰太陽暦が導入される前の、望月を月初めとしていた頃の名残と考えられています。

グレゴリオ暦に改暦されてからも新暦1月15日を小正月とし、左義長を行ない小豆粥を食し、正月最後の行事とするところもあるようです。
かつての成人式、元服の儀を行なっていたのも旧暦一月十五日でした。改暦されてからもそれに習い1月15日に成人式を行なっておりましたが、現在ではハッピーマンデイ制度により1月第2月曜日に変わりました。
元々は新年最初の満月の日に行なっていた行事でしたが、現代では満月よりも連休の方が好まれるようですね。

手作り封筒

友人から封筒が届きました。
添えられたお手紙で友人の大叔母さまが送ってくださったことがわかりました。
92歳の手仕事とあります。

ものを大切に使うこと、工夫して美しいものを生み出すこと、誰かのために心を添えること、古きよき日本という言葉が浮かびます。

手作り封筒

朝、森を歩いていたら雉に遭遇しました。
七十二候では「雉始めて鳴く(きじはじめてなく)」。
暦と暮らしが一致した瞬間が訪れると、答え合わせができたような気がして嬉しいものです。
 

時の記憶 4人展
成人の日
 2022年1月10日 上弦の月   

かつて奈良時代以降行われていた成人になる儀式「元服の儀」が小正月(1月15日)に行われていたことに基づいています。現在では1月第2月曜日となり、おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます日とされています。
(はからめ月の手帳より)

2018年、140年ぶりにルールが改められ、大人になる年齢が18歳に引き下げられました。すでに選挙権は2016年から18歳以上となっており、法務省によると
「世界的にも18歳以上を成人とするのが主流」
「若者の自己決定権を尊重するものであり、その積極的な社会参加を促すことになる」
と説明しています。
そもそも「元服の儀」は13〜15歳でした。
近代化を進めた明治時代(明治9年)に欧米諸国に習って20歳を成人としたのでした。
ちなみに成人式については法律の決まりはなく、18歳か20歳かは各自治体の判断によるそうです。

富岡製糸場

上杉画伯からご案内をいただき、富岡製糸場で開催中の「時の記憶 4人展」を見に行きました。
初めて訪れる富岡製糸場、この建物は2014年に世界遺産に登録された歴史的な建造物です。
明治5年(1872年)に明治政府によって建設され、その後民営化され昭和62年にそのお役目を終えるまで一貫して製糸活動を行い、日本の製糸技術と絹産業を世界水準にまで牽引しました。
木骨レンガ造りで柱のないトラス式の建築法、電気のない時代に自然光を取り入れるためのガラス窓による工夫(当時日本にはガラスがありませんでした)、フランスから技術者を召喚して国を挙げての大きなプロジェクトによる養蚕事業の拡大は、明治の近代化と欧米化の歴史を今に伝える軌跡として大きな役割を果たしています。

明治5年といえば、旧暦からグレゴリオ暦に改暦された年です。
改暦から150年、時の記憶はどう残されてきたのでしょう。

2022年の月のカレンダーには歴史から学ぶシリーズと天然繊維シリーズを豆知識として記述しています。
11月には改暦のこと、12月には絹(シルク)のことを書いています。
調べたことを辿る旅が続いています。

上杉さんのアトリエにて
<こちらは上杉さんのアトリエです。>

富岡製糸場、歴史を残す建造物での現代アート展「時の記憶 4人展」は、国宝となっている西置繭所で1月16日まで開催中です。(入場には富岡製糸場の入場料1000円が必要です。)


関連サイト :  富岡製糸場

初詣
春の七草
 2022年1月7日   

1月7日は人日(じんじつ)と呼ばれ、七草粥を食します。6日の夜、柊(ひいらぎ)など尖ったものを戸口に挟み邪気を払い、唱えごとと共に春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を叩いて作った粥を、翌朝に食すと邪気を払い万病を除くといわれています。
平安時代には米・粟・黍・稗・蓑米・胡麻・小豆の7種の穀類を用いていました。
(はからめ月の手帳より)

旧暦12月5日、グレゴリオ暦では1月7日です。今の暦では今日が七草粥の日です。
かつては冬の寒い時期にとれる野菜が少なく、ビタミン・ミネラル不足などの栄養補給を春に出始めた野草からいただく知恵として、細かく刻んだ野草を七草粥にしたそうです。
現代では栽培した野菜が手に入るので、主にお正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわるためのお粥として用いられることの方が多いと思います。
この七草粥の風習は旧暦の時代のことでした。
旧暦12月5日、福島はまだ凍てつく大地ですが、旧暦1月7日の頃にはどこか日当たりのいい山野では春の野草が出始めていたのだろうと思います。

セリ

旧暦からグレゴリオ暦に改暦されて今年で150年となります。
旧暦といわれる太陰太陽暦は飛鳥時代から用いられていた暦で、明治5年に改暦されるまで約1270年間使われてきました。
2022年の月のカレンダーには右端に縦書きで歴史から学ぶシリーズを12ヶ月記載しました。改暦150年の記述は11月に掲載しています。カレンダーをお持ちの方は、暦として用いるついでにこの小さな記述も豆知識としてお読みいただければと思います。

月の暦たち
2022年はからめ月の暦の販売について
 2022年1月5日   

月のカレンダー、月の手帳は2月3日の節分まで製作してお届けいたします。
カレンダーのご注文はカレンダーのお取扱店舗様へ直接ご注文をお願いいたします。
店舗様に在庫がなくなってしまったようでしたら、こちらで製作・発送いたします。
手帳はご注文いただきましてから製作しております。店舗様に販売していただくほどの数が作れませんので、直接販売のみとさせていだだきます。
どちらも使われる分のみを製作しており、わたしたちは在庫を抱えておりません。もしどこかのお店に在庫がある場合はそちらからご購入していただけますと無駄になるものがなくなりありがたい次第です。たくさん作って売れるだけ売る商売ではなく、必要なところに届けるものづくりでありたいと思っております。 いつまで続けられるかわかりませんが、可能な限り、紙の無駄を出さない暦作りにチャレンジしていきたいと思っております。そして今年はこのカレンダーのヤレ紙の再利用をみなさまにも楽しんでご協力いただけますよう、新たな試みをしていこうと思います。
たかが紙、されど紙。
紙を大事にすることから見えてくるものがあります。
紙、髪、神、カミ …。日本語に宿る言葉の響きから見えてくるものは…?

2022年も月のリズムと友に、どうぞよろしくお月愛くださいますよう、お願い申し上げます。

匠とよし子
2022年、スタート!
 2022年1月1日 元旦   

あけましておめでとうございます。
2022年、良い年になります。 良い年にしていきましょう、自分たちで。

 >12月