新月の茅葺
新月 
2022年12月23日(金)

匠くんはご近所さんの茅葺屋根の葺き替えのお手伝いに、わたしは暦の製作と冬仕事、今日はキムチを作ります。いただいた白菜が凍える前にやらなければなりません。材料も毎年手に入る素材が異なるのでレシピ通りにはいきませんが、感覚重視で作ってもそれなりに美味しくできるのがキムチのいいところ。何より自分で作っているので安心して食べられ、美味しさに加えて体を整える効果が得られます。

新月の茅葺

お昼前に匠くんがお客様を連れて帰ってきました。栃木県から茅葺の見学に「豊穣庵」のご夫妻が訪れていて、ついでにW&Cカヌーを見に寄ってくれました。
豊穣庵さんは麻農家さんです。なんと、豊穣庵の屋根は茅葺ではなく麻のおがらで葺いているのだそうです。以前訪れさせていただいたときにはなかった麻葺き屋根、全国でも珍しいのではないでしょうか。その麻葺き屋根を葺いたのが友人の茅葺職人本間くんで、昨年ご近所さんに紹介して葺き替えをお願いすることになりました。昨年はこよみの話会ツアーに出ていて手伝えませんでしたが、今回は福島にいるので匠くんが密着お手伝いをしています。


冬至
冬至 
2022年12月22日(木)

冬至は一年中で最も太陽が南に寄り、北半球では昼が最も短い日です。古代の人々にとっては、この日にだけ光が射す部屋といったような冬至を観測し特定するための建造物を建てるほど重要な日でした。冬至は一陽来復といわれ、陰が極まって再び陽が返ってくる日で、冬至を境に運が向いてくると考えられました。この日は柚子湯に入り、南瓜や小豆、蒟蒻を食します。南瓜にはカロチンが含まれ風邪を予防する効果があり、柚子の強い香りが邪気を払い、精油成分には代謝を高めて血行促進作用があるといわれています。
(『はからめ月の手帳』より。 )

暦の製作と発送の日々です。
年内の発送最終日は12月30日、郵便局からの発送となります。
ご注文は2月3日の節分まで承っております。
info@hacarame.comまで、メールでご注文くださいね。

昨年の冬至には家の中の水道管が破裂して、川で雑巾を洗い裸足で水拭きという衝撃的な日を過ごしました。今年の寒波では、なんとお風呂場のシャワーと給湯器が壊れてしまいました。
氷点下の森の生活で露天風呂シャワー、夏はよくても冬にはやはり無理がありました。便利さの追求と自然界との折り合いを見誤るとこうなります。氷が溶けたら撤去工事をしなければなりません。
一陽来復、陰も極まったところで陽を取り込みます。冬の保存食、沢庵を漬けました。
食材も状態を見て潔く使わなければすべて凍ってしまいます。あとでやろうという愚かな甘えが失敗につながりかねません。ひとつひとつ丁寧に、その行為自体を楽しめるようになるまでは真剣勝負です。

煤払い
事始め 
2022年12月13日(火)

12月13日は新年を迎える準備をする事始めの日です。煤払いをし一年の穢れを落とし松飾りをします。松迎えといい、かつては新年の年男が恵方の山に松を採りに行きました。
(『はからめ月の手帳』より。 )

江戸時代、江戸城の煤払いの日が12月13日だったことに因んでいるとの説があります。江戸時代とは154年〜400年くらい前、まだ旧暦といわれる太陰太陽暦を用いていたときのことです。その日の夜は年内最後の十三夜、凍てつき透き通った夜空には、月の光が辺りを照らしていたことでしょう。

煤払いといえばハタキです。
来年の月のカレンダーにはアップサイクルの一つとして、使い終わった月のカレンダーで手作りのハタキの作り方を紹介しています。
こよみのお話会の会場ではみなさんに見ていただきました。
作り方は来年のカレンダーの右下のパラパラ漫画を12枚連続で見ていただければ分かるようになっています。
写真のものはA4サイズのカレンダー5枚で作っています。
私たちのカレンダーに使っているヨシ紙はかなり丈夫です。普通紙で同じものを作り、ハタキとして使ったらすぐに切れてしまいます。
月のカレンダーでの煤払い、一年の穢れを祓う意味も込めて、清々しく楽しい大掃除となりますように。

ネブラディスク
ネブラディスク 
2022年12月4日(日)

12月の顔は絵ではなく写真。これは通称「ネブラディスク」といわれている約3600年前に作られたといわれる青銅製の円盤。暦として使われていたのではないかと推測されたりも。

ネブラディスク(Wikipedia)

世の中には僕たちが知っている事や考えられる範囲を超えた物事が確実に存在する。存在するかしないかって話ではなく、夜空を見上げた時に目に映る無限の星々、これが答えだろう、そう、確実にわからないものがあるのだ。
今僕たちは、わからないものがあるということをわかる必要があるのではないだろうかってよく思う。すべてわかった気でいる人のお話は疑わなければいけないね。

次回は来年1月22日(日)睦月新月 旧正月のお話会です。

神奈川県 厚木市 ◆2023年1月22日(日)新月(旧正月)
《 晴れ屋 》  
場所:晴れ屋 神奈川県厚木市中町2−8−6 中町ビル2階
時間:16:00~19:30
お店のWEBサイト:http://www.earth-people.com/wp/
【イベントページはこちら】


こよみのお話会 in 高福寺
こよみのお話会@高福寺。 
2022年12月1日(木)

12月になりました。
今年最後のこよみのお話会は、栃木県那須塩原市にある高福寺で開催させていただきました。
主催のエミリーこと国府田恵美子さんは那須での開催ごとに素敵な会場を見つけて楽しませてくれます。過去にはヴィーガンレストラン「HIKARI SHOKUDO」、薬膳料理「白牡丹」、私たち好みのお店を選んでくれました。今回はお寺ということで、興味を持っていました。
高野山真言宗高福寺の副住職の奥様さとみさんがヨガや瞑想会、写経など、一般の方々もご参加できる会の開催を通して、開かれたお寺としてみなさんに開放しているのだと伺いました。
境内には十二支の石像が並び、その道を辿って行ったに先にある家屋の和室にご案内していただきました。とても美しいお部屋です。これまで一年に1度しか使われていなかったお部屋だそうです。 大きな曼荼羅図とそれを守る龍が飾られていました。

こうやくんに貼られたチラシ

お昼ご飯は穀物菜食レストラン「こと葉」のお弁当。こと葉さんもご参加してくれました。
お集まりいただきましたみなさんは那須や福島の今を引っ張って導いていかれるような方々ばかり。時と場所と人が揃うとどうなるのか、この相乗効果が楽しみです。

今年は四国で初めてのお話会を開催し、弘法大師空海ゆかりのお寺の方がご参加してくれました。年内最後のお話会が空海のお寺で開催されたことにも、一つの流れを感じます。この世は見えているものだけではなく、明らかに導いてくれる存在がいて成り立っている世界なのです。各地でこよみのお話会を開催するごとに、その答え合わせをしながら旅をしている感じでした。時には松尾芭蕉が、時には空海が一緒に旅していたのかもしれません。
こよみの世界を一緒に感じ、絵本を読むような感じでともに時空を旅をしてくださったみなさん、どうもありがとうございました。十分にご自分の選んだこの世界を味わい尽くしてくださいね。


次回は来年1月22日(日)睦月新月 旧正月のお話会です。


神奈川県 厚木市 ◆2023年1月22日(日)新月(旧正月)
《 晴れ屋 》  
場所:晴れ屋 神奈川県厚木市中町2−8−6 中町ビル2階
時間:16:00~19:30
お店のWEBサイト:http://www.earth-people.com/wp/
【イベントページはこちら】



関連サイト : 高福寺 ・ こと葉
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