苗代作り
穀雨、苗代作り
  2025年4月20日(日)

穀雨(こくう):穀物を育てる雨が降る頃。(はからめ月の手帳より)

苗代作りのお手伝いをしました。
お手伝いも3年目となり、なんとなく段取りも覚えてきました。
娘さんとお孫さんも来ていて、人数がいたので午前中に終わりました。
米不足や金額高騰のニュースで、これまでよりお米作りに意識が向かう人が増えるような気がします。

ニリンソウ

昨日の暖かさではからめランドの山桜が咲き始めました。梅も満開です。福島には三春という地名があり、そこは梅と桃と桜が同じ時期に咲くので三春という地名がついたと聞きました。

梅に桜に椿、新緑も出てきて、山に色が見えはじめます。
ニリンソウも咲き始めました。
お浸しにすると独特の香りがあり、美味しい山菜としていただくことができます。

ワラビ・コゴミ

わらび納豆とコゴミの胡麻和え。
山菜の季節が始まりました。


石並べ
春土用
  2025年4月17日(木)

立春の前の18日間のことをいいます。土の気が盛んになるといわれています。(はからめ月の手帳より)

土が旺(さかん)になる時期を土旺用事(どおうようじ)といい、それが土用と呼ばれるようになりました。土用の期間は動土、穴掘りなど土を犯す作業は忌むべきとされました。土用の期間はおよそ18日間ほどあります。土用の前から着工して土用中も作業を続けることや、間日に作業することは差し支えないといわれ、建築など大きな工事でどうしてもというときは入りの日だけを避けるなどとも聞きます。

春土用が終わると立夏がやってきます。春を感じている最中に、もう夏に向かうのかと季節の移り変わりに感心してしまいます。自然界は待ったなし、怠惰も怠慢もありません。人も自然物でできているので、刻々と細胞は分裂し続けています。見えないようでいて、体も季節に順応すべく動き始めているのです。

石並べ

土用の前から作業をしていた石並べを終えました。
数年前に敷き詰めた石が地面に沈んでしまい、砂を敷いて平にしていましたが、やはり気になるので石を並べ直しました。
なぜ沈んでしまったのかというと、お風呂の排水のための暗渠(あんきょ)を施した箇所だったということがわかりました。山の中でゼロからスタートしたので、自分たちで排水や水捌けを考えるしかなく、後になって土地が沈むとまでは考えていませんでした。
砂と石を運んでスコップで均していきます。コンクリートは使っていませんのでいつでも現状復帰できます。手で運べるサイズの石を見つけては並べ、低いところには砂を敷きます。果てしなく続く重たい運び作業…。気が遠くなりながらもいつかは終わるとやり続けました。
水平を測ったり下地を入れたりはしていないので、素人っぽくデコボコしていますが、これで足場が固まりました。

アサツキとミツバ

アサツキとミツバ、食べられるものが増えてきました。


にじはじめてあらわる
虹始見(にじはじめてあらわる)
  2025年4月15日(火)

今日は朝から、晴れたり曇ったり雨が降ったり。雷が鳴って雹が降り、めまぐるしく天気が変わり続けています。こんな日は虹が見られそうと思っていたら、暦を見ると虹の絵が 。
七十二候、虹始見(にじはじめてあらわる)の候、異常気象かと思えば暦通りなのだとわかりました。

ヤマドリ

昨日は山で今年初めて足元を通り過ぎていく蛇(ヤマカガシ)の子どもを見ました。
今日は家の前をヤマドリが通り抜けて行きました。
鶯が鳴きキセキレイが毎日やってくるようになり、動物たちが動き回る季節となりました。
国有林の伐採が入って山が切り開かれたからなのか、猪が敷地内のところどころを掘り起こしています。道の法面や花壇、果樹畑までもが掘り起こされてしまいました。猪の威力は人間の力をはるかに超えています。これを元に戻すのはとても労力がいります。

エンゴサクの花

晴れと雨とを繰り返し、エンゴサクの花が一斉に咲きました。
まるで薄紫色のレースのようです。
この花は食べることができます。

超訳 種の起源

『超訳 種の起源』チャールズ・ダーウィン著  夏目大訳

ダーウィンの『種の起源』は「細かい研究成果がずらずらと書いてあり」かなり読みにくい本で、それを14歳の若い世代に読んでもらうことを目安として、夏目大さんが「超訳」して2012年に出版しました。

著者のチャールズ・ダーウィンは1809年にイギリスに生まれました。
『種の起源』はダーウィンが50歳の時、1859年に刊行されました。
今から166年ほど前の本です。

『種の起源』が刊行された時代は、植物も動物も人も神の創造によって創られたと考えられていました。聖書の記述と異なるダーウィンの唱える進化論は否定されることもありました。今では科学が進み、誰もがDNAの情報を証拠に生物は進化してきたのだと考えています。ダーウィンの時代にはまだDNAは発見されていませんでしたが、植物や昆虫、動物を観察してきた経緯から、ダーウィンは生物は自然選択により長い年月をかけて変化してきたということを唱えました。
今でこそ常識と思われることがそうではなかった時代に、その進化の過程を調べ研究した内容はとても興味深いものです。
150年ほど前には、環境や遺伝による変化と自然選択と時間による変化がまだ人々に認知されていませんでした。人々は聖書に書かれていることを信じていたので、社会は今とはずいぶん違っていたのではないかと思います。
歴史を知ることは今を知ることにつながるのだと感じます。


マイクロムーン
マイクロムーン
  2025年4月12〜14

月と地球が最も離れた距離にあり、1年の中で最も小さく見える満月のことをマイクロムーンとよびます。
2025年の月のカレンダーには、マイクロムーンとスーパームーン(最も大きく見える満月)の記載を入れています。

満月ちょうどの時間は4月13日9時22分です。
昼間は月が見えないので、12日夜の月もほぼ満月に近い状態で見られたかもしれません。

五右衛門風呂

匠は街へ2泊3日の小旅行、わたしは山で一人時間を過ごしています。
朝起きて薪ストーブに火を入れ、山に収穫に行き食べられる植物を摘んできます。明るいうちに五右衛門風呂を焚き、明るいうちにお風呂に入ります。畑仕事や草むしりなどの外作業や、来年のカレンダーに繋がる内仕事などをしているうちに1日が過ぎていきます 。
ただ生きているだけかもしれません。

NEXUS上下巻

先日書店で購入した本を読みました。
『NEXUS 情報の人類史(上・下)』ユヴァル・ノア・ハラリ著

『サピエンス全史』『ホモ・デウス』の著者で、人類の歴史から現在の AI革命に至るまでを広い観点から考察しています 。印刷革命やラジオ・テレビなど広く情報を伝えてきた産業革命とAIは何が異なるのか。印刷機やテレビ・ラジオなどの発明は情報を広く伝えて世の中を大きく変革させてきましたが、独裁者であれ民主主義であれ、考える主体は人間でした。人間が考えてその道具を使って世の中を支配したり統治したりしていました。
AIは自ら考え行動することができるという点でまったく新しいものであり、人間が考えられない領域まで考えることができます。たくさんのデータからその人間の思考パターンを読み取ることも可能、行動パターンに影響を与えることができます。
情報は人と人を結びつけます。情報ネットワークで繋がった人々にどの情報をどのように流すのか、はじめはプログラマーが書くことができますが、AIは学習するのでそのうち自分で考えて効果的な方法を選ぶことができます。問題は、情報は真実ではないということです。真実であることもあるかもしれませんが、情報は真実よりも秩序を優先するものだからです。
貨幣という概念にも影響を及ぼします。コンピューターの中でAI同士がやりとりしている数字にどうやって課税したらいいのでしょう。
これはすごい時代になりました。人類は人類を脅かすかもしれない存在を作り出してしまったのかもしれません。
チェスも囲碁もAIが勝ちました。顔認証システムもAIの技術が人間を上回っています。AIは犯罪者の取り締まりに活用されますが、犯罪者でなくてもその人間がどういう思考で何をしてきたのかが記録されていけば、その人にどんな情報を与えたらどう行動するのかを計算することができます。わたしたちは自分の意思で選択しているように思えて、何年もかけてそれを選択するように促されているのかもしれません。気づかないうちにそういう時代がきているとしたら、どうすればいいのでしょうか。AIポイントのようなもので(社会的危険度や貢献度など)その人を測られているとしたら…。

今はAIによる恩恵しか感じられないかもしれませんが、シンギュラリティ(技術的特異点、AIが人間の能力を上回る時点)は2045年とも、プレシンギュラリティは2030年ともいわれています。AIは24時間休みなく全世界で仕事をし続けているので、その数字はもっと早まる可能性もあります。

AI時代への警鐘だけでなく、何をすべきかを歴史学者の視点から考察している読みごたえのある本でした。


壁張り
壁張り
  2025年4月10〜11

しばらくそのままになっていた食材庫の外壁を張りました。
これで「タイベック(透湿防水シート)」の外観から解放されました。

壁張り

失敗は成功のもと、失敗は工夫のもと。
足りない長さを補って、壁3面、無事に張り終えることができました。

カヌーの仕事

カヌーの製作、カヌーの修理、カヌーのパーツ作りとカヌーの仕事が続きます。

つくしの佃煮とわさび漬け

つくしの佃煮とわさび漬け、山の恵みに感謝です。

わさびの花
花わさび
  2025年4月9日(水)

ふきのとうが咲き終わる頃、花わさびが咲きはじめます。
今年は咲いている花を見ながらも、なかなか収穫できずにいました。
花わさび漬けを作るのにはちょっと気合いがいるのです。
そうこうしているうちにいよいよ満開となり、薪ストーブでお湯を沸かして、いざ山へ収穫に。

わさびの花

一本一本摘んでいると、「こっちもあるよ、ここにもあるよ。」と花が話しかけてきます。
まるでテレパシーのように存在に気づかせてくれます。花は摘まれることや運ばれることを望んでいるように思います。
カゴいっぱいの花わさびを80℃のお湯でさっと湯がきます。
ツンとした辛さを出すために絞って振って、瓶に詰めます。
食べられるのは1日経ってから。
一年に一度のこの時期の花わさび、日をあければ何度か収穫できます。
今年は初回から大収穫、大きなお鍋とたくさんのお湯、洗って切って湯掻いて揉んで、これだけでも一仕事です。

つくしんぼ

つくしも生えてきました。
はかまを取るのに時間がかかります。
つくしと向き合う時間に慣れた頃、ようやくはかま取りが終わり、次の工程に移ります。
植物脳になって時間の感覚を合わせはじめると、山にはたくさんの恵みがあることに気がつきます。
4月に入った早々に雪が降りましたが、三寒四温、ようやく暖かさとともに春の訪れを感じています。


SOMOKUYAと月とカヌー
朋有り遠方より来る
  2025年4月6〜7日

北海道から本州に来た帰路に、はからめランドに寄ってくれました。
釧路川源流部でカヌーのガイドをしているSOMOKUYAのツッチー&ハルエちゃんご夫妻。
今夜もたくさん飲んで話して、気がつけば夜が明けていました。
こんな日はなかなかありません。お互い元気で日々を過ごせることに感謝です。

福島に来てもらったので、帰りはロッコク(国道6号線)で北上することをおすすめしました。
今の福島を見てもらえたらと思います。



関連サイト : SOMOKUYA

暦と暮らすこよみのクラス@つきよみ食堂
暦と暮らす こよみのクラス@つきよみ食堂
  2025年4月5日(土)

福島県白河市にオープンした「つきよみ食堂」で、こよみのお話会を開催しました。 「つきよみ食堂」は、ハナリンオフィスが運営するヴィーガン食堂で、ワークショップやお話会など、さまざまなイベントが開催されている白河の情報発信スポットです。磁場調整装置「ミューア」やEM菌ブロックを使い、場所をイヤシロチ化することで、居心地の良い空間が作られています。

暦と暮らすこよみのクラス@つきよみ食堂

今回のお話会には、群馬県や宮城県からも参加者がいらっしゃいました。地元の塙町から参加された方々、また東京から塙町に移住された方々とも出会うことができ、新しいご縁に感謝しています。
こよみに関する質問だけでなく、私たちの暮らし方やコンポストについての質問もいただきました。また、移住先を探している方々もいらっしゃり、自然と共に暮らすことを求めている方が増えていると感じました。

暦と暮らすこよみのクラス@つきよみ食堂

次回のこよみのお話会は、5月5日(こどもの日)に山形県鶴岡市、そして6月21日(夏至)には福島県会津若松市で開催予定です。山形県でのこよみのお話会翌日には、カヌー体験会も予定しています。



関連サイト : つきよみ食堂

こよみかみ
こよみかみ販売のお知らせ 
2025年4月2日(水)

はからめ月のカレンダーの裏紙をまとめて販売させていただくページを作りました。

友人知人から「白紙面を使ってチラシの印刷をしたい」
「便箋として使いたい」との要望をいただき、その都度お分けしてきました。
印刷済みの用紙がたまってきたので、今回まとめて発送できる方法を考えました。

こよみかみ

こよみを印刷した紙なので、「こよみかみ」と名付けました。
販売されなかった印刷済みのヨシ紙です。
裏面使用だけでなく、活用方法は工夫次第でいくらでも、可能性を持った素材です。
サイズはA4サイズのみとなります。

こよみかみ

わたしたちはこの紙をアップサイクルして一筆箋を作っています。
とてもいい紙質のものなので、ぜひみなさんのアイディアでご活用していただけると嬉しいです。

お話会にご参加の方には無料で差し上げます。
持参する枚数に限りがありますので、無料分のこよみかみの枚数はその場で決めさせていただきます。


◆2025年4月5日(土)  福島県 白河市
《 つきよみ食堂  》
主催:ハナリンオフィス
場所:福島県白河市金勝寺175−36
時間:14:00〜18:00
お申し込み:090ー6701ー3252 ohanakeiko2010@yahoo.co.jp(ハナリン)
つきよみ食堂のInstagram




関連サイト : 月とカヌーのショップページ
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