大日向マルシェ
大日向マルシェ、飯沼靖博展
2025年5月10日(土)

栃木県那須塩原市図書館「みるる」で開催中の「飯沼靖博展〜キミノ根ハ?〜」を観に行きました。
ちょうど那須町アワーズダイニングの庭で開催中の「大日向マルシェ」にも立ち寄り、那須の仲間たちにも会えた嬉しい時間でした。

大日向マルシェ

能登半島地震への支援も募ってくれていて、飯沼さんを通して今回も「アジア学院」と「大日向マルシェ」の関係者の方々から、顔の見える団体へ寄付をしたいとのお声を受け、オープンジャパンへのご支援を賜わりました。ありがたいことです。

飯沼靖博展

黒磯駅前にある図書館「みるる」はかなり素敵な現代的図書館で、カフェやギャラリー、勉強できる空間も幾層にも工夫して配置されていました。その素敵空間にあるギャラリーで飯沼さんの原画展が5月11日まで開催されています 。
植物や昆虫を観察して描いた絵や、「アースデイ那須」や「大日向マルシェ」のポスターとなった絵が展示されていて、たくさんの方々が訪れていました。絵を見ると、飯沼さんの生き物への愛が伝わってきます。細部まで細かく描かれていて、普段なら見過ごしてしまうような小さな植物たちへの気づきもあり、とても新鮮な目でひとつひとつを拝見させていただきました。

飯沼靖博展

絵も素晴らしいし、この施設もコンセプトも素晴らしい、那須の環境意識の高さが伺えて、わたしたちも頑張ろうという気持ちになりました。刺激し合える仲間がいるのはありがたいことです。



関連サイト : 大日向マルシェのインスタグラム  ・ 飯沼靖博のインスタグラム

カヌーのクラス
荒沢湖でカヌー
  2025年5月6日(火)

タキタロウ公園のほとりにある荒沢湖で、カヌーに乗って自然散策を楽しむツアーを開催しました。
午前の部と午後の部の2回に分かれて実施、ランチタイムはみんなで楽しいひとときを過ごします。
昨日の「こよみのお話会」にご参加くださった方々もいて、今回はまさに“月とカヌー”、月の暦にまつわるお話とカヌー体験が一体となった企画となりました。

カヌーのクラス

今回のように両方の企画を同時に体験できる機会はまだ少なく、お話会に参加された方から「カヌーにも乗ってみたい」との声をいただき、「明日体験できますよ」とお伝えできたのは、manosubeさんの企画力のおかげ、貴重な機会をいただきありがたいです。

サポートはオープンジャパンの仲間でもあるスターンこと草島進一さん。鶴岡の市議会議員で山伏でもあり、スターンというニックネームでカヌー乗りだということがわかる人もいるかと思います。昨年はアースデイ鶴岡の企画でカヌー体験会を企画してくれました。

カヌーのクラス

ランチのメインは、この時期ならではの郷土料理「孟宗汁」です。
タケノコと椎茸、厚揚げを酒粕と味噌でじっくり煮込んだ一品で、鶴岡の人々にとってはおなじみの味です。家庭ごとに味わいが異なるのも手作りならではの良さ、みなさん楽しみにしてくれました。今回は主催の真紀子さんが朝取りの湯田川のタケノコを使って作ってくれました。
山菜に詳しい真紀子さんと一緒に山菜料理も手がけました。朝摘みのカタクリやスミレ、青コゴミ・赤コゴミ、ウルイ、シオデ、花山椒など、春の恵みをふんだんに使った料理を味わっていただきました。おやつには、その場で摘んだヨモギを使ったパンケーキに、手作りのメープルシロップを添えて。まさにこの季節ならではの山菜づくしの食に、皆さんとても喜んでくださいました。

カヌーのクラス

料理は焚き火で作ります。まだ肌寒い季節でもあり、暖を取ったり料理をしたり、火の特性を感じられるのもお話会から続く物語です。木火土金水、見聞きしたことを自然に体験してもらえるツアーだと思います。

差し入れに鶴岡名物の「笹巻き」をいただきました。
昨年、直売所で笹巻きを購入したとき、きなこと黒蜜が別売りだと知らずに、味のない笹巻きをそのまま食べてしまったことが思い出されます。今回は、きなこと黒蜜を添えて味わい、灰汁で黄色く染まった笹巻きの美味しさを存分に堪能しました。きっと昨年のことを覚えていて、差し入れてくださったのでしょう。郷土料理の奥深さのなかには、やさしさとおもてなしの心が感じられます。

カヌーのクラス

荒沢湖は本当に素晴らしい場所でした。桜が咲き、カタクリの群生や野鳥にも出会え、豊かな自然を五感で楽しむことができました。
参加された皆さんも、この自然に囲まれた暮らしをあらためて実感されたようで、「来年も楽しみにしています!」との嬉しい声もいただきました。

カヌーのクラス

今回のツアーは、天気予報では3日間すべてが雨と雷、降水確率も80%以上という予報でした。
天気に味方してもらいたいと願いながら臨んだ「こよみのお話会」とカヌー体験。ありがたいことに、雨にも雷にも見舞われることなく、爽やかで心地よい時間を過ごすことができました。
天気と通じ合えたようなこの体験は、私にとって大きな学びであり、心から嬉しい出来事でした。

カヌーのクラス

月山と鳥海山、そして庄内平野を一望することもでき、雪解けの中、尾根に残る白い雪と新緑、そして山桜が同時に見られるという、まさにこの季節の美しい風景に出会うことができました。
壮大な自然に触れ、人の手の及ばない大きな存在がこの地を静かに守っているのだと感じます。人々もまたその大きなものに包まれた世界で生きていることを忘れずに暮らしている――そのことに深く心を打たれました。

奥深い山々への畏敬の念が自然と湧き上がり、ここが信仰の地となり得ることに、改めて納得させられるような“地の力”を体感する旅でもありました。

まさに幸運に出会う旅、出会えたすべての存在に感謝します。



関連サイト : manosubeのインスタグラム  ・ スターンこと草島進一のWEBサイト

こよみのクラス
立夏、暦と暮らすこよみのクラス
  2025年5月5日(月)

二十四節気の立夏です。暦の上での夏、夏の気配が感じられる頃。(はからめ月の手帳より)

早朝に進水式を迎え、その足で鶴岡市羽黒町にある創造の森交流館へ。
こよみの話会「暦の暮らすこよみのクラス」を開催しました。
主催は昨年も市内で開催してくれたmanosubeの齊藤真紀子さん。

今回サプライズがありました。ランチをお願いしていたALFAさん、お届けに来てくれたのは15年前に琵琶湖でカヌーを作っていた時に会っていたバンブーさんでした。久しぶりの再会にびっくり。バンブーさんはご結婚して鶴岡に住んでいて、ALFAさんは奥様のお店でした。

こよみのクラス

創造の森は桜が満開で、庄内平野を見渡せる素晴らしい眺望の一室でお話会を開催させていただきました。
こうして何度も鶴岡に足を運ばせていただき、その度毎に鶴岡の自然豊かなおもてなしを受け、鶴岡が大好きになりました。

明日は荒沢湖でカヌーです。
地元の温泉に寄ってキャンプ場へ戻り、火を起こして明日のツアーに備えます。

◆◆◆ 荒沢湖でカヌー! ◆◆◆
2025年5月6日(火・振)  山形県 鶴岡市
《 タキタロウ公園オートキャンプ場〜荒沢湖の水没林 》
場所:山形県鶴岡市大鳥高岡55−8
時間:9:00〜12:00(午前の部 ) /13:30〜16:30(午後の部 )
定員:午前、午後の部、共に8名ずつ
申込・問合先:こよみのクラスと同じくmanosube 齊藤まで



関連サイト : manosubeのインスタグラム

荒沢湖でカヌー
みどりの日
  2025年5月4〜5日

「自然に親しむと共にその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」日として定められた国民の祝日です。
山形県鶴岡市のタキタロウ公園のキャンプ場にやってきました。

今日明日明後日と3日間、こちらの場所をベースとして、こよみの話会とカヌーの体験会を開催します。この場所はこの時期水没林になり、とても美しい景色がみられます。ここでキャンプしながら明日は創造の森交流間でこよみの話会、明後日はここからカヌーに乗ってゲストのみなさんと自然散策をしたいと思います。

荒沢湖でカヌーの進水式

開催にあたり、今回持参した新艇Wood&Canvasカヌーの進水式を行いました。
完成してから半年以上なかなか進水する機会がなく、ついにこのタイミングを迎えました。図らずも5月5日立夏に執り行うこととなりました。

嬉しいことに、鶴岡の地酒でお清めし、地元の未来ある少年少女が最初に漕ぎ出してくれました!


こよみのクラス
八十八夜、こよみの話会
  2025年5月1日(木)

立春から数え88日目、新芽を出した作物に対しての遅霜に注意をする日。「八十八」は一字に重ねると「米」になるため、縁起を担ぎこの日に苗代作りや種籾をおろしたりしました。また、緑茶の季節でもあり、この日に摘み取られたお茶を飲むと一年間無病息災で過ごせるといわれています。(はからめ月の手帳より)


ゴールデンウィーク中5月5日、山形県鶴岡市の創造の森にて、こよみの話会を開催します。
参加者募集中です。


◆◆◆ 暦と暮らす こよみのクラス ◆◆◆
2025年5月5日(月・祝)  山形県 鶴岡市
《 創造の森交流館 》
主催:manosube
場所:山形県鶴岡市羽黒町川代字向山628
時間:10:00〜14:30
お問い合わせ:090-2796-1118(齊藤) またはインスタのDMより
manosubeのInstagram

◆◆◆ 荒沢湖でカヌー! ◆◆◆
2025年5月6日(火・振)  山形県 鶴岡市
《 タキタロウ公園オートキャンプ場〜荒沢湖の水没林 》
場所:山形県鶴岡市大鳥高岡55−8
時間:9:00〜12:00(午前の部 ) /13:30〜16:30(午後の部 )
定員:午前、午後の部、共に8名ずつ
申込・問合先:こよみのクラスと同じくmanosube 齊藤まで


山形でカヌー

翌日はカヌーの体験会を開催します。(写真は昨年の山形で)
午後の部はあと数名ご参加可能です。

月山湯殿山羽黒山、出羽三山を巡る旅は死と再生をたどる「生まれ変わりの旅」といわれます。この機会に、奥深い信仰の地を訪れてみませんか。



ドクダミ
虫刺されに
  2025年4月30日(水)

ドクダミは十種の薬効があるので別名十薬と呼ばれています。お茶として飲む他、虫刺されや傷、おでき、止血には生葉を揉み付け、風邪、冷え性やあせもには薬湯として用います。便秘、高血圧、冷え性、蓄膿症など、様々な症状に効果があるといわれています。(はからめ月の手帳より)

山菜の季節にはブヨなど吸血性の虫が出始めます。ブヨに噛まれると患部が熱を帯びて赤く腫れ、痛痒い症状が数日間続きます。噛まれた直後に毒を出し、ヨモギやフキなど生えている草の青汁を付けて応急処置ができればいいのですが、あとになってから気づいたり背中など届かないところを噛まれることもあります。もしブヨ毒でしたら45度くらいの熱で毒の成分を分解するのも効果的です。

ドクダミチンキ

ブヨではなさそうな、けれど症状は似ている(熱を帯びて赤く腫れていて痛痒いのが数日続く)虫に刺されました。毒の熱分解がきかず、痛痒くて眠れないので生えてきたドクダミの葉を当ててみたところ、冷んやりとした感覚で痒みも和らぎました。生葉では匂いがきついので、昨年作ったドクダミチンキの葉っぱを貼ってみたところ、かなり症状が緩和されつつあります。植物の力は偉大です。
チンキを作っておけば、保存がきくので植物がない時期にも使うことができます。特にドクダミのような匂いのきついものは、チンキにしてしまうと自然な香りに変わります。生葉でも乾燥させたものでもどちらでも作れます。

ニリンソウ

ニリンソウ。
アイヌでは保存食にもしていたそうです。
同じところによく似た毒草トリカブトが生えているので、採取する際は花が咲いてから摘みます。


ニリンソウ
昭和の日
  2025年4月29日(火)

昭和の日:4月29日は昭和時代「天皇誕生日」でした。昭和64年昭和天皇の崩御に伴い同年より「みどりの日」と名称変更、そして平成19年に現在の「昭和の日」と名称変更され「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和時代を顧み、国の将来に思いをいたす日」となりました。(はからめ月の手帳より)

今年は昭和が始まってから100年となります。
昭和、平成、令和と時代は流れていきます。

「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」『奥の細道』松尾芭蕉
月日は永遠の旅人であり、過ぎてはやってくる年もまた、旅人である。

そんな言葉が頭をよぎります。

じゃがいもを植える

ご近所さんから種芋をいただきました。
今年はイノシシ避けの柵も撤去し、芋類は植えないつもりでいたのですが、いただいてしまうと植えてみようかという気になります。新月の種まき、今年はいつもより畑仕事を頑張っています。
また柵を作らなければなりません。

山菜たくさんの食卓

ヨメナご飯とコゴミ、ノカンゾウ、ワラビの一本漬け、タケノコの煮付け。
この季節は次々に山菜が芽吹き、いろいろな植物の恩恵にあずかります。

毎年同じところに生えていたものが、だんだんと変化していくのを感じています。植物も動いているのです。山に採りに行って、「今年は少ないな」と思えば、家のすぐ近くに生えてきていて、まるでテレパシーのように場所を教えてくれるのです。
植物脳になっていくので、採取していると植物の声が聞こえるようになります。この感覚がすべてのものとつながることができれば、病気といわれるものが病気ではなくなるのではないかと思います。

法面工事
アースデイ
  2025年4月22日(火)

アースデイ:1970年にアメリカで宣言された、地球環境に関心を持ち、地球のために行動する日。毎日をアースデイとし、地球とともに生活する人たちが増えています。(はからめ月の手帳より)

イノシシに掘られて崩れてしまった法面工事をしています。
以前に間伐した杉の木を山から取ってきて、杭を打って土止めをして、土を盛って固めていきます。使われずにいた間伐材を用いることで山の整理もできます。コンクリートや石を使っていないので、再び崩れたとしてもいずれ土に還るでしょう。自然界にあるものを使えるのは嬉しいことです。山の手入れをしながら山で暮らす、山では毎日がアースデイです。

タラノメ

たくさんのタラの芽が生えているのを見つけました。
タラの芽は放射性物質が検出されるので、食べる前に放射能測定器にかけます。

266gのタラの芽を3600秒(1時間)測定した結果、セシウム137が61ベクレル検出されました。 昨年は21ベクレル、2023年は不検出でした。
セシウム137の半減期は30年です。

国の放射性物質の食品基準値は100ベクレル(乳児用は50ベクレル)以下と定められているので、直売所や飲食店では販売されていると思います。セシウム137は体内に取り込まれると筋肉などに蓄積するそうですが、実行半減期(体内に取り込まれた放射性物質が代謝や排泄により半分になる時間)は100日、約3ヶ月ほどだそうです。

先日福島第一原発事故後の燃料デブリの試験的な取り出し作業が行われました。推定880トンあるといわれている燃料デブリ、13年かけて今、数gの取り出しに成功したそうです。

現在この国では12基の原子力発電所が稼働しており、今後も再稼働を進めていく方針だそうです。再び地震や災害が起きた時にどうなるのか、考えない人はいないと思うのですが…。

よもぎケーキ

ヨモギの新芽を摘んでケーキを焼きました。

ワラビやコゴミ、ヨモギなど、草のような植物からは放射性物質は検出されません。
タラの芽やコシアブラのような木の芽やきのこからは放射性物質が検出されます。
東日本大震災から14年経っても、あのときのことを忘れることはありません。
過去から学び未来へ繋げていくことができなければ何の意味もない出来事として忘れ去られていくだけです。

アースデイ、地球のことを考えるなら放射能のことも考えます。
放射能も地球のもの、ウランは地球から取り出したものです。豊かになるか破滅に至るかも地球と人との関係次第、自然界を破壊せずに生きることが生物全体の目的とならなければ、人も地球の一部ですから。


苗代作り
穀雨、苗代作り
  2025年4月20日(日)

穀雨(こくう):穀物を育てる雨が降る頃。(はからめ月の手帳より)

苗代作りのお手伝いをしました。
お手伝いも3年目となり、なんとなく段取りも覚えてきました。
娘さんとお孫さんも来ていて、人数がいたので午前中に終わりました。
米不足や金額高騰のニュースで、これまでよりお米作りに意識が向かう人が増えるような気がします。

ニリンソウ

昨日の暖かさではからめランドの山桜が咲き始めました。梅も満開です。福島には三春という地名があり、そこは梅と桃と桜が同じ時期に咲くので三春という地名がついたと聞きました。

梅に桜に椿、新緑も出てきて、山に色が見えはじめます。
ニリンソウも咲き始めました。
お浸しにすると独特の香りがあり、美味しい山菜としていただくことができます。

ワラビ・コゴミ

わらび納豆とコゴミの胡麻和え。
山菜の季節が始まりました。


石並べ
春土用
  2025年4月17日(木)

立春の前の18日間のことをいいます。土の気が盛んになるといわれています。(はからめ月の手帳より)

土が旺(さかん)になる時期を土旺用事(どおうようじ)といい、それが土用と呼ばれるようになりました。土用の期間は動土、穴掘りなど土を犯す作業は忌むべきとされました。土用の期間はおよそ18日間ほどあります。土用の前から着工して土用中も作業を続けることや、間日に作業することは差し支えないといわれ、建築など大きな工事でどうしてもというときは入りの日だけを避けるなどとも聞きます。

春土用が終わると立夏がやってきます。春を感じている最中に、もう夏に向かうのかと季節の移り変わりに感心してしまいます。自然界は待ったなし、怠惰も怠慢もありません。人も自然物でできているので、刻々と細胞は分裂し続けています。見えないようでいて、体も季節に順応すべく動き始めているのです。

石並べ

土用の前から作業をしていた石並べを終えました。
数年前に敷き詰めた石が地面に沈んでしまい、砂を敷いて平にしていましたが、やはり気になるので石を並べ直しました。
なぜ沈んでしまったのかというと、お風呂の排水のための暗渠(あんきょ)を施した箇所だったということがわかりました。山の中でゼロからスタートしたので、自分たちで排水や水捌けを考えるしかなく、後になって土地が沈むとまでは考えていませんでした。
砂と石を運んでスコップで均していきます。コンクリートは使っていませんのでいつでも現状復帰できます。手で運べるサイズの石を見つけては並べ、低いところには砂を敷きます。果てしなく続く重たい運び作業…。気が遠くなりながらもいつかは終わるとやり続けました。
水平を測ったり下地を入れたりはしていないので、素人っぽくデコボコしていますが、これで足場が固まりました。

アサツキとミツバ

アサツキとミツバ、食べられるものが増えてきました。


にじはじめてあらわる
虹始見(にじはじめてあらわる)
  2025年4月15日(火)

今日は朝から、晴れたり曇ったり雨が降ったり。雷が鳴って雹が降り、めまぐるしく天気が変わり続けています。こんな日は虹が見られそうと思っていたら、暦を見ると虹の絵が 。
七十二候、虹始見(にじはじめてあらわる)の候、異常気象かと思えば暦通りなのだとわかりました。

ヤマドリ

昨日は山で今年初めて足元を通り過ぎていく蛇(ヤマカガシ)の子どもを見ました。
今日は家の前をヤマドリが通り抜けて行きました。
鶯が鳴きキセキレイが毎日やってくるようになり、動物たちが動き回る季節となりました。
国有林の伐採が入って山が切り開かれたからなのか、猪が敷地内のところどころを掘り起こしています。道の法面や花壇、果樹畑までもが掘り起こされてしまいました。猪の威力は人間の力をはるかに超えています。これを元に戻すのはとても労力がいります。

エンゴサクの花

晴れと雨とを繰り返し、エンゴサクの花が一斉に咲きました。
まるで薄紫色のレースのようです。
この花は食べることができます。

超訳 種の起源

『超訳 種の起源』チャールズ・ダーウィン著  夏目大訳

ダーウィンの『種の起源』は「細かい研究成果がずらずらと書いてあり」かなり読みにくい本で、それを14歳の若い世代に読んでもらうことを目安として、夏目大さんが「超訳」して2012年に出版しました。

著者のチャールズ・ダーウィンは1809年にイギリスに生まれました。
『種の起源』はダーウィンが50歳の時、1859年に刊行されました。
今から166年ほど前の本です。

『種の起源』が刊行された時代は、植物も動物も人も神の創造によって創られたと考えられていました。聖書の記述と異なるダーウィンの唱える進化論は否定されることもありました。今では科学が進み、誰もがDNAの情報を証拠に生物は進化してきたのだと考えています。ダーウィンの時代にはまだDNAは発見されていませんでしたが、植物や昆虫、動物を観察してきた経緯から、ダーウィンは生物は自然選択により長い年月をかけて変化してきたということを唱えました。
今でこそ常識と思われることがそうではなかった時代に、その進化の過程を調べ研究した内容はとても興味深いものです。
150年ほど前には、環境や遺伝による変化と自然選択と時間による変化がまだ人々に認知されていませんでした。人々は聖書に書かれていることを信じていたので、社会は今とはずいぶん違っていたのではないかと思います。
歴史を知ることは今を知ることにつながるのだと感じます。


マイクロムーン
マイクロムーン
  2025年4月12〜14

月と地球が最も離れた距離にあり、1年の中で最も小さく見える満月のことをマイクロムーンとよびます。
2025年の月のカレンダーには、マイクロムーンとスーパームーン(最も大きく見える満月)の記載を入れています。

満月ちょうどの時間は4月13日9時22分です。
昼間は月が見えないので、12日夜の月もほぼ満月に近い状態で見られたかもしれません。

五右衛門風呂

匠は街へ2泊3日の小旅行、わたしは山で一人時間を過ごしています。
朝起きて薪ストーブに火を入れ、山に収穫に行き食べられる植物を摘んできます。明るいうちに五右衛門風呂を焚き、明るいうちにお風呂に入ります。畑仕事や草むしりなどの外作業や、来年のカレンダーに繋がる内仕事などをしているうちに1日が過ぎていきます 。
ただ生きているだけかもしれません。

NEXUS上下巻

先日書店で購入した本を読みました。
『NEXUS 情報の人類史(上・下)』ユヴァル・ノア・ハラリ著

『サピエンス全史』『ホモ・デウス』の著者で、人類の歴史から現在の AI革命に至るまでを広い観点から考察しています 。印刷革命やラジオ・テレビなど広く情報を伝えてきた産業革命とAIは何が異なるのか。印刷機やテレビ・ラジオなどの発明は情報を広く伝えて世の中を大きく変革させてきましたが、独裁者であれ民主主義であれ、考える主体は人間でした。人間が考えてその道具を使って世の中を支配したり統治したりしていました。
AIは自ら考え行動することができるという点でまったく新しいものであり、人間が考えられない領域まで考えることができます。たくさんのデータからその人間の思考パターンを読み取ることも可能、行動パターンに影響を与えることができます。
情報は人と人を結びつけます。情報ネットワークで繋がった人々にどの情報をどのように流すのか、はじめはプログラマーが書くことができますが、AIは学習するのでそのうち自分で考えて効果的な方法を選ぶことができます。問題は、情報は真実ではないということです。真実であることもあるかもしれませんが、情報は真実よりも秩序を優先するものだからです。
貨幣という概念にも影響を及ぼします。コンピューターの中でAI同士がやりとりしている数字にどうやって課税したらいいのでしょう。
これはすごい時代になりました。人類は人類を脅かすかもしれない存在を作り出してしまったのかもしれません。
チェスも囲碁もAIが勝ちました。顔認証システムもAIの技術が人間を上回っています。AIは犯罪者の取り締まりに活用されますが、犯罪者でなくてもその人間がどういう思考で何をしてきたのかが記録されていけば、その人にどんな情報を与えたらどう行動するのかを計算することができます。わたしたちは自分の意思で選択しているように思えて、何年もかけてそれを選択するように促されているのかもしれません。気づかないうちにそういう時代がきているとしたら、どうすればいいのでしょうか。AIポイントのようなもので(社会的危険度や貢献度など)その人を測られているとしたら…。

今はAIによる恩恵しか感じられないかもしれませんが、シンギュラリティ(技術的特異点、AIが人間の能力を上回る時点)は2045年とも、プレシンギュラリティは2030年ともいわれています。AIは24時間休みなく全世界で仕事をし続けているので、その数字はもっと早まる可能性もあります。

AI時代への警鐘だけでなく、何をすべきかを歴史学者の視点から考察している読みごたえのある本でした。


壁張り
壁張り
  2025年4月10〜11

しばらくそのままになっていた食材庫の外壁を張りました。
これで「タイベック(透湿防水シート)」の外観から解放されました。

壁張り

失敗は成功のもと、失敗は工夫のもと。
足りない長さを補って、壁3面、無事に張り終えることができました。

カヌーの仕事

カヌーの製作、カヌーの修理、カヌーのパーツ作りとカヌーの仕事が続きます。

つくしの佃煮とわさび漬け

つくしの佃煮とわさび漬け、山の恵みに感謝です。

わさびの花
花わさび
  2025年4月9日(水)

ふきのとうが咲き終わる頃、花わさびが咲きはじめます。
今年は咲いている花を見ながらも、なかなか収穫できずにいました。
花わさび漬けを作るのにはちょっと気合いがいるのです。
そうこうしているうちにいよいよ満開となり、薪ストーブでお湯を沸かして、いざ山へ収穫に。

わさびの花

一本一本摘んでいると、「こっちもあるよ、ここにもあるよ。」と花が話しかけてきます。
まるでテレパシーのように存在に気づかせてくれます。花は摘まれることや運ばれることを望んでいるように思います。
カゴいっぱいの花わさびを80℃のお湯でさっと湯がきます。
ツンとした辛さを出すために絞って振って、瓶に詰めます。
食べられるのは1日経ってから。
一年に一度のこの時期の花わさび、日をあければ何度か収穫できます。
今年は初回から大収穫、大きなお鍋とたくさんのお湯、洗って切って湯掻いて揉んで、これだけでも一仕事です。

つくしんぼ

つくしも生えてきました。
はかまを取るのに時間がかかります。
つくしと向き合う時間に慣れた頃、ようやくはかま取りが終わり、次の工程に移ります。
植物脳になって時間の感覚を合わせはじめると、山にはたくさんの恵みがあることに気がつきます。
4月に入った早々に雪が降りましたが、三寒四温、ようやく暖かさとともに春の訪れを感じています。


SOMOKUYAと月とカヌー
朋有り遠方より来る
  2025年4月6〜7日

北海道から本州に来た帰路に、はからめランドに寄ってくれました。
釧路川源流部でカヌーのガイドをしているSOMOKUYAのツッチー&ハルエちゃんご夫妻。
今夜もたくさん飲んで話して、気がつけば夜が明けていました。
こんな日はなかなかありません。お互い元気で日々を過ごせることに感謝です。

福島に来てもらったので、帰りはロッコク(国道6号線)で北上することをおすすめしました。
今の福島を見てもらえたらと思います。



関連サイト : SOMOKUYA

暦と暮らすこよみのクラス@つきよみ食堂
暦と暮らす こよみのクラス@つきよみ食堂
  2025年4月5日(土)

福島県白河市にオープンした「つきよみ食堂」で、こよみのお話会を開催しました。 「つきよみ食堂」は、ハナリンオフィスが運営するヴィーガン食堂で、ワークショップやお話会など、さまざまなイベントが開催されている白河の情報発信スポットです。磁場調整装置「ミューア」やEM菌ブロックを使い、場所をイヤシロチ化することで、居心地の良い空間が作られています。

暦と暮らすこよみのクラス@つきよみ食堂

今回のお話会には、群馬県や宮城県からも参加者がいらっしゃいました。地元の塙町から参加された方々、また東京から塙町に移住された方々とも出会うことができ、新しいご縁に感謝しています。
こよみに関する質問だけでなく、私たちの暮らし方やコンポストについての質問もいただきました。また、移住先を探している方々もいらっしゃり、自然と共に暮らすことを求めている方が増えていると感じました。

暦と暮らすこよみのクラス@つきよみ食堂

次回のこよみのお話会は、5月5日(こどもの日)に山形県鶴岡市、そして6月21日(夏至)には福島県会津若松市で開催予定です。山形県でのこよみのお話会翌日には、カヌー体験会も予定しています。



関連サイト : つきよみ食堂

こよみかみ
こよみかみ販売のお知らせ 
2025年4月2日(水)

はからめ月のカレンダーの裏紙をまとめて販売させていただくページを作りました。

友人知人から「白紙面を使ってチラシの印刷をしたい」
「便箋として使いたい」との要望をいただき、その都度お分けしてきました。
印刷済みの用紙がたまってきたので、今回まとめて発送できる方法を考えました。

こよみかみ

こよみを印刷した紙なので、「こよみかみ」と名付けました。
販売されなかった印刷済みのヨシ紙です。
裏面使用だけでなく、活用方法は工夫次第でいくらでも、可能性を持った素材です。
サイズはA4サイズのみとなります。

こよみかみ

わたしたちはこの紙をアップサイクルして一筆箋を作っています。
とてもいい紙質のものなので、ぜひみなさんのアイディアでご活用していただけると嬉しいです。

お話会にご参加の方には無料で差し上げます。
持参する枚数に限りがありますので、無料分のこよみかみの枚数はその場で決めさせていただきます。


◆2025年4月5日(土)  福島県 白河市
《 つきよみ食堂  》
主催:ハナリンオフィス
場所:福島県白河市金勝寺175−36
時間:14:00〜18:00
お申し込み:090ー6701ー3252 ohanakeiko2010@yahoo.co.jp(ハナリン)
つきよみ食堂のInstagram




関連サイト : 月とカヌーのショップページ
 >2025年3月