Mind & Body

布ナプキンキットまずはじめに
布ナプキンとは、洗って繰り返し使える布製の生理ナプキンです。なぜ布ナプキンがいいのでしょうか。使い捨ての紙ナプキンに比べ、通気性がいいのでむれやかぶれがなくなります。使い心地は下着を着けているのと変わりません。においもないです。また、布ナプキンに変えてから生理痛が緩和されることが多いようです。

エコロジーについて考えてみるきっかけに
使い捨てナプキンのゴミの量を計算してみると、一ヶ月に5日間、一日5枚の使用と考えて25枚。一年間で300枚のゴミが出ます。布ナプキンは一度の生理で8枚くらいを洗濯しながら使えば、ゴミはでないでしょう。 また使い捨て紙ナプキンは燃やすとダイオキシンが出るといわれています。環境のことを考えても、布ナプキンはお勧めです。

からだをたいせつに
使い捨て紙ナプキンは塩素系漂白剤などの有害薬品が一部使用されていて、有害物質が女性の体内に取り込まれて子宮内膜症になる可能性があるといわれています。布ナプキンの素材は安心して使える天然素材がいいと思います。今注目しているのはヘンプです。いわゆる大麻です。日本古来から衣食住に使われている植物で、農薬や化学肥料を必要とせずに、病害虫にも強く、すくすく育つ有益な植物です。麻はとても通気性に優れているので、使い心地も抜群です。

布ナプキンキット 完成図経済的でもあります
使い捨て布ナプキンを使い続けたとして1枚30円で一月に750円、一年で9000円です。布ナプキンを購入したら一年以上は使えるでしょうし、リサイクル布で布ナプキンを自分でつくったらお金はかかりません。

つくりかた
まず材料を揃えましょう。
○布(綿、麻、シルクなど、天然繊維がいいです。)
○裁ちばさみ
○針と糸
○作る形によって、スナップボタンやマジックテープなど
作りたいナプキンの形に布を裁断します。二重にするのがよいと思います。糸でふちをかがります。ものによって、羽根付タイプはスナップボタンやマジックテープを縫い付けます。

布ナプキンは自分が使うものですから、大きさや布地なども自由に選んで作ってみましょう。片面をかわいい柄の布地にするもよし、着なくなったTシャツをリサイクルするもよし、折りたたんで使うタイプや、羽根付&取替え用タイプ、いろいろ試してみると楽しいです。

布ナプキンキットさいごに
忙しい毎日で、なかなか洗濯する余裕がない場合もあります。外出しっぱなしやお泊りのときだってあるでしょう。まずはお休みの日にでも使ってみてください。100%切り替えることより、まずはゆっくりゆっくり楽しんでできることからはじめましょう。わたしたちが布ナプキンを提案するのは、使ってみてよかったからです。人と地球に対してこういう選択肢もあるよっていう、とても簡単な一歩として。

『月経美人セルフケア』 長谷川浄潤著

野口整体をベースに様々な手技を用いて、一生を通じ、健やかな心身を育んでいく指導をしている氣道協会を主宰している長谷川浄潤氏が女性のために書かれた本です。整体師佐野裕子さんからご紹介いただきました。体と心を緩め老廃物をデトックスする呼吸法、リラックス整体の方法を、写真でわかりやすく説明しています。生理前の体操や手当て、生理中・生理後のセルフケアなどは実際に生理が来たら実践してその快適さを感じています。
そのときの自分の体をよく観察して、呼吸とストレッチや手当てがどれだけ簡単でどれだけ効果があるか、是非お試しいただきたいです。よくぞこの本を作ってくださった、制作者の方々に感謝を捧げます。

『ひろがれひろがれエコナプキン』 角張光子著

布ナプキンをお使いの方、もっと深く布ナプキンを知りたい方におすすめの本です。布ナプキンの作り方、生地の無駄ない裁断の仕方から、草木染めの仕方まで、入門から応用まで読みどころ満載です。無漂白ネル生地へのこだわりや、生地の注文先なども掲載してくれているので、興味を持ったら行動に移せるところがおすすめです。前著『魔法のナプキン』の改訂版ですので、さらに読むところが増えました。
わたしと布ナプキンとの出会いは、旅先でした。作っている人からキットをいただいて、自分で作って使ってみました。それからこの本の前進の『魔法のナプキン』を読んで、よりからだのことや気持ちのことを考えるようになりました。布ナプキンのテキストみたいな本です。

『女は毎月生まれかわる』 高岡英夫・三砂ちづる著

1ページ目を開くと「生理が3日で終わる。排卵日がわかるようになる。月経のトラブルがなくなる。体調がよくなる。健康的にやせる。明るい性格になれる。成績や仕事の能力があがる。強い人になれる。美しくしなやかなからだになれる。美肌になれる。からだに自信がもてる。」などと書いてあります。いったいどんな方法で何をすればそうなれるんだろうか、しかも毎月生まれかわるって。
「月経血コントロール」という、生理の血をナプキンに吸収させるのではなく、なんとトイレで出す、という方法により、このようなからだからこころまでが変化するようなことが起こるのだそうです。しかも今に始まった訳ではなく、 着物を着ていた時代の女性は当たり前のようにできていたというから驚きです。洋服を着るようになって、女性のからだの機能が変化したのだそうです。からだをゆるめることと引き締めることにより、骨盤底筋を鍛え、血をためてトイレで出すという練習をするのです。その体操の仕方と呼吸法、体験談などがわかりやすく書かれています。この本に出会ったら、きっと早く試してみたくなって、次の生理がくるのが待ち遠しくなるでしょう。はじめのうちは、布ナプキンと平行して試してみるのがオススメです。

ワークショップの様子「月の布ナプキン」 ワークショップ
ふろむあーす主催
2007年11月17日(土) 14:00〜16:00
世田谷三軒茶屋分庁舎しゃれなあど5F

せたがや環境行動デイ「エコサタデー」の関連イベントの中でのフェアトレード&エコロジー見本市で布ナプキンワークショップを開催しました。三軒茶屋分庁舎5Fのヴィーナスという名の部屋で、女性ばかり集まってのワークショップです。生地を裁断し、ちくちくと縫いながら、月のサイクルと体の話から、自分で体をコントロールできるようになる話まで、とても楽しく、ためになる時間を過ごしました。以前参加してくださった方がお友だちを誘ってきてくださったり、布ナプキンに興味はあるけれど使ったことはないという方や、ネットで情報を調べて参加された方など、みなさんの体や環境への意識は高く、わたしも一緒に作りながら感心することも多々ありました。ワークショップ前やワークショップ中もご家族やご夫婦で立ち寄ってくださってお話をしたり、布ナプキンが女性だけのものではなく、パートナーの体を気遣う男性にも興味を持っていただいている様子を感じました。みなさんの布ナプキンはひとつひとつどれもかわいらしく心がこもっていて、一緒にこの時間を過ごせたことに感謝の気持ちが湧いてきました。神在月の新月から満月にかけて、とても強く月のエネルギーを感じているので、そのタイミングでこのワークショップを開催させていただけたことはとてもありがたいことです。

ワークショップの様子「月の布ナプキン」 ワークショップ
ぐらするーつ主催
2007年2月25日(日) 1:30〜4:30
渋谷区民会館

渋谷区民会館にて、ヘンプコットン、無漂白ネル生地などを使った女性用布ナプキンづくりのワークショップを開催しました。
なぜ布製のナプキンがいいのかといった話から、からだや環境のこと、そして手作りの楽しさ、工夫次第でとても素敵なものが作れるといったこと、生地を選び、型紙をとり、裁断して手縫いで仕上げていくその工程に、たくさんの世界が広がりました。
みなさんとても熱心で、あっという間の3時間。カップルで参加された方、和服の美女、ビーガンカフェの方、イベントの司会もするウクレレアーティスト、多彩な方々に参加していただき、楽しみながら、とても勉強になりました。参加者のみなさん、主催してくださった「ぐらするーつ」の皆さん、どうもありがとうございました。そして、使っていただくときが楽しみです。

ワークショップの様子


関連サイト: ぐらするーつ

エコライフフェア2006エコライフフェア2006
東京都 渋谷区

女性用の布ナプキン作りのワークショップを開催しました。今回はヘンプコットン、無漂白ネル生地、コットン、リサイクル布などを用意し、自分で好きな布地を選んで布を裁断し、好きな糸でちくちくと手縫いで仕上げるワークショップです。参加者の方々もいろいろで、すでに布ナプキンを使っている方、興味があって使ってみたいという方、初めて知って使ってみようかな、という方と、わたしもいろいろ勉強になりました。なかでも素敵だな、と思ったのが奥さんの布ナプキンを一緒にちくちく縫っていたご主人、彼女と一緒に家庭科以来の縫い物をしたという彼氏、ほんと、素敵なカップルでした。出来上がった布ナプキンもそれぞれで、かわいい色の糸で仕上げたものが多く、ひとつひとつに愛着がわきそうでわたしもうれしくなりました。布ナプキン作りを通して手作りの楽しさを感じていただき、そしてご自分でいろいろ作っていってほしいと思います。参加者のみなさん、ありがとうございました。